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秋田八丈とは、秋田県北秋田市で織られている草木染の絹織物です。通常より太めの絹糸を使用し、落ち着いた色身の茶色や黄色を基調とし格子や縞の模様を織り出しています。主にハマナスやカリヤス、レンゲツツジなどの茶・黄・赤で染色しています。あわい色調の格子柄、モダンで英国のチェック柄にも通じる品格とても落ち着いた色合いです。 秋田八丈は秋田に200年以上続く絹織物で八丈島で生まれた絹織物が始まりで、次第に全国へと伝わり地元で採れる植物を使った染料で染める技術が確立し「秋田八丈」として広まっていきました。1895年が秋田八丈の最盛期で、次第に衰退していきます。2003年には秋田八丈唯一の生産工場が廃業し一時生産が途絶えてしまいました。しかし2006年に当時の職人が再び秋田八丈の復活へと工房を立ち上げ、現在では秋田八丈の唯一の工房となり伝統的な秋田八丈を引き継いでいます。現在では反物以外にもネクタイや財布などの小物類も作られています。

天鷺ぜんまい織りは、秋田県岩代町で織られていた織物です。主材料はぜんまいを使っており、別名「ぜんまい白鳥織」と呼ばれることもあります。ぜんまいの綿毛には、柔らかく保水性、防水性に秀でていますが、防虫、防カビ効果にも優れており、遠方から求めて来る方も数多くいます。江戸時代頃から存在していましたが昭和の初めに一度生産が途絶えてしまいました。戦後に地元の人々が数少ない資料をもとに、ぜんまい織の復元に取り組んだことにより、約10年の時を経てぜんまい織を復元し完成させました。真綿を紡いだり、草木で糸を染めたりと、ぜんまいや鳥の羽毛を交ぜるコツをつかむのがとても大変だったようです。たくさんの人々が携わり、昔の方の知恵や技法を大切にした織物です。

鹿角茜染は、秋田県鹿角市を中心に行われている草木染です。植物はムラサキとアカネを使用しています。歴史は古く1300年前の奈良時代からの技法が今も伝承されています。木綿の布地を無地染や絞り染めなどをして作られていてとても色鮮やかで、絞様も大升、小升、立桶、花輪絞の４種あります。現在では原材料である植物が入手困難になってしまった為、とても貴重なものになっています。明治維新後には化学染料が入ってくると鹿角の紫染め、茜染めは衰退し途絶えてしまいました。もう一度復活しようと大正初め頃に、栗山文次郎氏が復興を手掛け、その息子栗山文一郎氏が伝承し、今に至ります。

村上良子は、秋田県横手市生まれの着物作家です。1977年に重要無形文化保持者である志村ふくみに師事。その後、1989年には第36回日本伝統工芸展で東京都知事賞に入選しました。紬織の技法を取得し、その技術や作風が高く評価され2006年には京都府無形文化財保持者に認定され、2016年には「紬織」の分野にて人間国宝に認定されました。 今現在も展示会や新作を見ることができ、新品であれば一枚で500万円以上になり、価値がとても高い着物です。

秋田県の着物文化の特色は、「秋田八丈」に代表されます。秋田八丈は、江戸時代後期に秋田藩が産業振興の一環として発展させた草木染めの絹織物です。特に、ハマナスの根を染料に用いた鳶色や黄色の独特の色合いが特徴で、「秋田黄八丈」とも呼ばれます。 また、秋田県羽後町の西馬音内盆踊りでは、伝統的な「端縫い衣裳」や藍染浴衣が着用され、地域の文化を色濃く反映しています。

秋田県の着物には「秋田八丈」があり、これは草木染めの絹織物で、江戸時代後期に秋田藩が産業振興のために開発しました。ハマナスの根を染料に使い、独特の鳶色や黄色が特徴です。秋田八丈は、伝統的な着物としてだけでなく、ネクタイや名刺入れなどの現代的なアイテムにも利用されています。 また、秋田県羽後町の「西馬音内盆踊り」では、伝統的な「端縫い衣裳」が用いられ、地域の文化を象徴しています。

秋田県の祭りや行事における着物の関わりとして、特に「男鹿のナマハゲ」が挙げられます。この伝統行事では、ナマハゲが仮面と衣装を身にまとい、地域の家庭を訪問します。この衣装は、地域の文化と歴史を象徴する重要な要素であり、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。また、秋田八丈は地域の伝統的な織物として、祭りや行事の衣装に用いられることがあります。