【芭蕉布買取】芭蕉布の着物は高額買取に期待！買取相場や高額査定のコツを紹介

芭蕉布とは？

芭蕉布とは糸芭蕉（別名：琉球糸芭蕉）と呼ばれるバショウ科の常緑多年草を原料とする織物です。

原産地は沖縄や奄美大島・東南アジアなどの年間を通して温暖な気候の場所に生えており、芭蕉布を1枚（一反）作るために必要な糸芭蕉は約200本程度要します。

糸芭蕉の繊維から織られた芭蕉布は薄く丈夫で座布団や小物入れといった工芸品に用いられており、また夏の着物としても広く知られています。

芭蕉布の歴史は古く500年以上もの長い歴史がありますが、戦後アメリカ軍が沖縄へ進駐の際に多くの糸芭蕉が刈り取られ絶滅に瀕したことに加え、人々の生活様式の変化に伴い伝統が途絶えてしまうという時代がありました。

近年では昭和49年に沖縄県大宜味村喜如嘉の芭蕉布が国の重要無形文化財に指定されたことや、芭蕉布の伝統技術の復興の動きもあり再び注目を集めています。

希少価値の高い芭蕉布

芭蕉布は糸芭蕉の繊維を織り上げてつくられていますが、繊維を収穫するまでに約3年かかるため丁寧に手入れを行わなければなりません。

繊維をとるための皮は外側の皮を剥いだ中心部のみを着物の素材（芭蕉布の素材）として使用し、収穫した皮は木灰で煮て洗い不純物を取り除く作業を繰り返してようやく芭蕉布を作るための糸を取り出すことができます。

さらに取り出された糸は約1メートル程しかなく、着物の生地用に2万回以上も紡ぐという膨大な時間と手間をかけ、ようやく芭蕉布が織られていきます。

このように芭蕉布は大量生産品とは違い一反を織るだけでも長い時間がかかるため、希少価値が高く人気なのです。

芭蕉布の買取はどこに頼めばいい？おすすめは着物買取のバイセル！

芭蕉布はリサイクルショップや着物買取のバイセルなど、着物を対象としている買取業者であれば査定対象となっています。

また、ご自身でネットオークションやフリマアプリへ出品し売ることもできますが、芭蕉布の希少性や価値を知らなければ適正な値段が付くかは不明で、専門的な知識がない場合ですと極端に安い値段が付いてしまう可能性もあるので注意が必要です。

よって、着物に関する専門的な知識や芭蕉布の価値を知っている着物買取のバイセルへ売却する方が確実に高値を狙えるのではないでしょうか。

バイセルであれば、着物に仕立てられた芭蕉布はもちろん、反物の芭蕉布であってもしっかり価値を見抜きます。

いくらで売れる？芭蕉布の買取相場

芭蕉布は着物買取においては需要が高いため値段は付きやすい傾向はあるものの、「用いられている技法」「保存状態」「作家（人間国宝など）」「証紙」の有無により買取価格は大幅に変わりますので目安としてお考え下さい。

着物中古市場における買取相場やネットオークションでの落札相場を見てみると芭蕉布の和装品（小物入れやバッグなど）は500円〜10,000円前後、芭蕉布の帯は3，000円〜350,000円（人間国宝品含む）、芭蕉布の着物は5,000円〜350,000円（人間国宝品含む）となっています。

なお、芭蕉布の作家物の中で特に買取相場が高いのは人間国宝の平良敏子作品が特に有名で、中古着物市場ではあまり見かけることはなく、逸品として名高い価値があります。

芭蕉布を売る前に！高額査定のポイント

芭蕉布は希少価値の高い織物ですから、売却するならとにかく高く買い取ってほしいですよね。

大切な芭蕉布の高値を狙うために押さえておくべきポイントを紹介します。

芭蕉布の状態が重要（良い状態で売る）

芭蕉布の高価買取を狙うのであれば少しでも良い状態が望ましいです。

もちろん未使用で新品の状態が良いですが、着用している状態であっても細やかなお手入れを行い綺麗な状態を保ちましょう。

また、未使用であっても箪笥にしまったままですと湿気によるカビやシミ汚れが付く場合があるので定期的に出して空気の入れ替えをしてあげると良いでしょう。

証紙は必ず保管しておこう

新品で購入した芭蕉布であれば購入時に証紙と呼ばれる価値の証明書がついてきます。

証紙がないと「本物の芭蕉布である」という証明にならず買取価格が下がってしまう場合も多いため、証紙は捨てずに保管しておきましょう。

おわりに

長い歴史を持つ芭蕉布は希少であるがゆえ、着用されず箪笥に眠ったままという場合もあると思います。

希少価値の高い芭蕉布は時間とともに状態が劣化していくため、高価買取を望むなら早めの売却をおすすめします。

特に芭蕉布は高値が期待できる織物ですので少しでも高値での買取ができるよう今回ご紹介したコツやポイントをぜひ参考にしてみてくださいね。