大島紬の買取相場を解説!高価買取ポイントとおすすめの売却先も紹介

大島紬(おおしまつむぎ)は、買取に出すと「高値が期待できる代表格」として知られています。
高級着物として有名な大島紬の価値を知るには、細かい査定ポイントが数多くあるため、熟練した着物の査定技術が必要です。
ここでは、大島紬とはどんな着物なのか、なぜ高価買取が期待できるのかを解説していきます。
さらに、大島紬の買取相場や、どのようなポイントを押さえれば高額買取に繋がるのかもご紹介します。
- 大島紬を持っています。売ったらいくらになりますか?
- 大島紬は中古市場でも需要が高い着物です。保存状態や証紙の有無により買取価格が変わりますので、一度プロの査定員が拝見いたします。こちらよりお問合せ下さい。
- 祖母から大島紬など複数の着物を譲り受けました。価値ってありますか?
大島紬ってどんな着物?

大島紬とは、鹿児島県の奄美大島発祥の絹100%の着物です。奄美大島の他に、鹿児島県や宮崎県都城市で作られています。
約1,300年の歴史を誇る世界3大織物の1つとされている大島紬は、「着物の女王」と呼ばれるほど、着物愛好家たちから高い評価を受けています。
また、大島紬は、糸に直接色を染めた後に織り上げる「先染め手織り」で作られています。
「紬」は、蚕の繭を手で紡いでタテ糸とヨコ糸を交互に交差させる「平織り」という技法で織られた絹織物です。
「紬」は「絹」に比べて光沢が少なく、渋い味わいがあるのが特徴です。
独特の手触りと風合いは大島紬にしか出せない魅力があります。
大島紬は着る度に柔らかくなって体にフィットしてくるので、着物の世界では普段着として位置づけされています。
気になる大島紬の「買取相場」はいくら?買取ポイントは?

大島紬の買取相場は「数百円〜数万円」と幅広いです。
中には保存状態、制作年代、作家名によって、買取額が「10万円」を超えるお品物もあります。
ちなみに伝統工芸品の手織りタイプの中には、あくまで呉服店で売られている新品としての販売価格で、反物一つで100万円するものも存在します。
また、大島紬の買取相場は以下のように紬の中でも高い傾向があります。
・大島紬(〜200,000円)
・郡上紬(〜150,000円)
・結城紬(〜100,000円)
・綾の手紬(〜100,000円)
・久米島紬(〜80,000円)
大島紬の買取価格は、大きく分けて「状態」「丈」「付加価値」の3つのポイントで決まります。
詳しくは以下の通りです。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合がございます。
※買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
買取ポイント「状態」
「状態」とは、着用感の度合いや汚れ・シワの程度です。
きれいな状態であるほど高く売れる傾向にあるので、今以上に劣化させないためにも、少しでも早く買取に出すことをおすすめします。
着物は着る度に汚れが蓄積していきます。
普段からしっかり手入れをしている大島紬と、あまり手入れされていない大島紬とでは買取価格に大きな差が出るでしょう。
買取ポイント「丈」
「丈」とは、着物のサイズを意味します。
標準サイズ(女性であれば身長160cm前後の方が着用可能な着物)以上であれば需要が高いでしょう。
買取された大島紬は、着物を欲しがっている方に向けて再販売されます。
着物が大きい分には仕立て直しができますが、極端に小さいサイズだと着られる人が限られるため、大きいサイズに比べて需要が下がる傾向にあります。
買取ポイント「付加価値」
着物の「付加価値」は、主に以下の項目に当てはまります。
- 本場である奄美大島で作られたもの
- 希少性の高い技法が使われている(かすり糸の本数、染め方、刺繍の有無など)
- 大島紬のブランド「都喜ヱ門(ときえもん)」
付加価値を持つ着物ほど、買取価格も高くなりやすいです。
大島紬は各工程ごとに熟練の職人が分業して作られます。
しかし、まれに一人の作家がメインで作った「作家物」があり、恵積五郎や桑原啓之介などの有名作家が監修した大島紬も付加価値を持ちます。
大島紬は買取業者に査定してもらおう
大島紬を買取に出したいけど、どこを利用すればいいか分からないという方も多いでしょう。
大島紬は、着物に特化した買取を行っている業者で査定を受けることをおすすめします。
着物に詳しい買取業者であれば、お持ちの大島紬の価値を見逃さずに買取価格に反映してくれるでしょう。
大島紬は、状態や付加価値によっては高額買取が見込める着物です。
着物買取のバイセルでは、大島紬の買取実績が多く、お持ちの大島紬の価値をすぐに判断できます。
大島紬の買取価格を知りたい場合は、バイセルにお問い合わせください。スマホからも無料でお電話できます。
特に希少価値が高い大島紬
特に希少価値が高く、高額買取されやすい大島紬は以下の通りです。
名称 | 柄 |
---|---|
本場白大島紬 | 蚊絣、一ツ紋 |
大島紬(恵積五郎) | 鳥、草花 |
本場夏大島紬 | 藍色、唐草柄 |
本場大島紬 | 泥染、龍郷柄 |
本場大島紬12マルキ | 東海道五拾三次 |
真綿大島紬 | 雪輪に桜 |
本場大島紬(恵絹織物) | 鳥、草花 |
大島紬(都喜ヱ門) | 抽象柄 |
本場大島紬12マルキ | 都参り |
本場白大島紬(都喜エ門) | 花 |
泥藍大島紬 | 抽象柄 |
本場縞大島紬(都喜エ門) | 抽象柄 |
大島紬(カタス式) | 草花、波 |
マルキとは、絣の細かさを表す単位で、数字が大きいほど使っている経絣糸の本数が多くなります。
5マルキ、7マルキ、9マルキ、12マルキと区切られ、特に12マルキ、15マルキともなると織るのに高い技術が必要になるため、より高額買取が望めるでしょう。
こちらの表に当てはまらないもの、当てはまるかどうか分からないものも、お気軽に査定をご利用ください。

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大島紬をより高く売るための注意点
せっかく大島紬を買取に出すなら少しでも高く売りたいですよね。
大島紬をより高く売るための注意点は以下の通りです。
- 証紙も一緒に出す
- なるべく早く売る
- 修復や仕立て直しをしない
それぞれ詳しく解説します。
証紙も一緒に出す
証紙とは、産地や製織方法などが書かれている着物の証明書です。
さらにその着物が厳しい審査をクリアした証拠にもなるので、証紙があることで買取額も高くなるでしょう。
大島紬を買取に出す際に証紙も一緒に出せば、その着物が「本物の大島紬」である証明になります。
この証紙があるかないかで買取額が大きく変わってくるので、買取に出す際に忘れずに付けておきましょう。
なるべく早く売る
大島紬は、正絹(絹糸100%)で織られます。
正絹は、滑らかで肌なじみがよく着崩れしにくい点が良さでもありますが、デリケートな素材のためにシミや黄変ができやすいです。
保管時に気を付けていなければ、自宅に置いているうちに状態が悪くなっていくこともあり得ます。
そのため、今以上に状態が悪くなる前に早めに売ってしまうのが得策です。
この先着ないかもしれないと思っている大島紬は、なるべく早く買取査定に出しましょう。
修復や仕立て直しをしない
着物はシミ・シワ・汚れなどが少ない方が高く買い取ってもらいやすいです。
しかし、着物の詳しい知識を持っていない方が自分で修復をすると、反対に状態を悪化させてしまうこともあります。
また、中古市場で需要がありそうな標準サイズへ仕立て直しをしようと着物店に依頼をすると、余計な費用がかかってしまいます。
必要であれば買取業者が買取後に仕立て直しをするので、まずはそのままの状態で査定に出すことをおすすめします。

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