大島紬のマルキとは?見分け方やマルキ数の種類を理解して価値を知ろう!

2024.05.13

着物買取 コラム

世界3大織物のひとつである大島紬は、主に鹿児島県の奄美大島で作られています。

大島紬を作り上げる際に用いる、絣糸(かすりいと)の本数を表す単位として「マルキ」という言葉が使われています。

大島紬はマルキ数によって、作り方の難易度や仕上がりのイメージが異なります。

また、大島紬を織る際の配列方法が決まるのはマルキ数だけでなく、「片ス式」「一元式」かどうかで変わってくることをご存じでしょうか。

本記事では、大島紬のマルキの見分け方やマルキ数の種類、有名な柄などを解説します。

また、大島紬の証紙の種類についても紹介しますので、理解を深めてお持ちの大島紬の価値を知っておきましょう。

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大島紬はどんな着物?

大島紬は、フランスの「ゴブラン織」・イランの「ペルシャ絨毯」と並び、世界3大織物に名を連ねる織物です。

主流なのは鹿児島県奄美大島の伝統工芸品で、30以上もの工程のうちほとんどが手作業で作られています。

大島紬を1枚仕上げるのに多くの職人や工房を経るため、半年以上、さらに長いと1年以上の製作期間を要します。

1300年前にはすでに奄美に文化として存在していたという大島紬は、1975年に国の伝統的工芸品に指定されました。

泥染めという変わった染色法、素材が正絹100%、そして主に自然の草花をモチーフとした文様になっているのが特徴です。

「大島紬」と呼ばれるための要件や産地、格などについては、以下のコラムにて詳しく解説していますので、参考にご覧ください。

 

マルキの見分け方

「マルキ」は大島紬特有の単位で、文様を表す絣糸の本数を表しています。

主に5マルキ、7マルキ、9マルキ、12マルキの種類に分類され、特に多く世に出ているのが7マルキの大島紬です。

絣糸は1マルキ80本と定められており、5マルキで464本、7マルキで576本、9マルキで768本となります。

絣模様を織るのは非常に繊細な作業となり、数が多くなればなるほど細かく複雑になります。

また、マルキの数が多くなるほど密度が高く、地糸が見づらくなっていきます。

ただし、柄が細かいだけで絣の密度が高いわけではない場合もあるので、ルーペ等を使ってしっかりと見極めるのがポイントです。

マルキ数の見分け方は、縦に入る経絣(たてがすり)糸の間に地糸が2本入っていれば9マルキ、3本入っていれば7マルキという風に見ていきます。

ただし、12マルキも9マルキ同様に絣糸の間に地糸が2本入っていますが、12マルキのほうが1cmの間の経糸が36本と多くなっています。

12マルキの大島紬となると流通量も一気に減るため、価値が高いものとされています。

「片ス式」「一元式」とは

大島紬を織る際の配列方法は、マルキ数だけでなく、「片ス式」「一元式」など経緯絣(たてよこがすり)の交差の仕方でも変わってきます。

主な経緯絣の交差の仕方は以下の通りです。

・片ス式…経絣糸1本と緯絣糸2本を交差させ、T字の絣になる

・一元式…経絣糸2本と緯絣糸2本を交差させ、風車マークのような絣になる

・割り込み式…織るのに非常に高い技術が必要な複雑な絣

なかでも割り込み絣の大島紬は非常に複雑な織り方で、織れる職人も少なく希少価値が見込める品とされています。

片ス式と一元式を組み合わせたような絣の柄になっています。

大島紬の有名な柄

大島紬の文様には、主に自然の草花や伝統的な柄などが多く採用されています。

なかでも有名な柄を紹介します。

・龍郷(そてつ)柄…奄美に生息するソテツの葉や実をモチーフとした文様

・秋名バラ柄…バラは琉球語でザルを意味する。竹編みのサンバラというザルをモチーフにした文様

・西郷柄…西郷隆盛の名前からとった名称で、細かく複雑な文様が入った男物の小絣文様

ほかにも、古典模様、幾何学模様、有馬柄、伝優柄、白雲柄など、さまざまな大島紬が制作されています。

基本的に1枚の大島紬に入っている柄の数が多いほうが価値が高いとされやすいです。

大島紬の証紙の種類

本場大島紬には、各組合から発行されている証紙が付きます。

証紙が付いていることで、その着物が厳しい審査をクリアした、価値のある着物ということが証明されます。

それぞれの証紙には、織り元の名前や証紙を発行した組合名・織り方などが記載されており、さらに織り方などによっても台紙の色等が異なります。

また、染めの基準をクリアしたものには染め証紙も付きます。

3つの大島紬の証紙について解説します。

鹿児島産「本場大島紬」の証紙

鹿児島産「本場大島紬」の証紙は、本場大島紬協同組合が発行しています。

・手織り…青い台紙に、旗印と伝統工芸品マークが貼られ、さらに緯絣の場合はそこに「織絣」という赤文字が捺印されています。

・機械織り・緯絣…青い台紙に、旗印とブルーの旗印に赤文字「織絣」が捺印され、鹿児島県絹織物工業組合発行の伝統工芸品マークが付きます。

・機械織り・縞大島…オレンジの台紙に、旗印と金色の正絹シールが貼られています。

また、泥染めの基準をクリアしたものには、これらの証紙に加えてさらに染め証紙が付きます。

奄美大島産「本場奄美大島紬」の証紙

奄美大島産「本場奄美大島紬」の証紙は、本場奄美大島紬協同組合が発行しています。

・手織り…白い台紙に、地球印と伝統工芸品マークが貼られています。地球印には地球の中央に「大島紬」の文字が書かれています。

・機械織り…白い台紙に、手織りと異なる地球印の証紙が貼られています。

また、天然の泥で染めたものには青い「泥染証紙」が、テーチ木以外の草木で染めたものには薄茶色の「草木泥染証紙」が付きます。

宮崎県都城市「本場大島紬」の証紙

宮崎県都城市「本場大島紬」は、都城絹織物事業協同組合が発行しています。

白い台紙に、青地の鶴印が貼られています。

本組合は経産省から検査認可を受けていないため、伝統マークがありません。