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まるで絵画!絣の巨匠・恵積五郎の着物を高く買取してもらうには?

2023.03.02

着物買取 コラム
まるで絵画!絣の巨匠・恵積五郎の着物を高く買取してもらうには?買取相場も紹介
恵積五郎の大島紬を持っています。いくらになりますか?
保存状態や種類により買取価格が変わりますので一度拝見いたします。こちらよりお問合せ下さい。
着物をよく着る母から恵積五郎の着物を譲り受けました。未使用ではありませんが価値ってありますか?

恵積五郎(めぐみせきごろう)は、鹿児島県奄美大島発祥の伝統工芸品である本場大島紬の作家です。

同じく本場大島紬作家の都喜ヱ門(ときえもん)とともに昭和の大島紬を牽引し、とくに絣(かすり)の技術に秀でていたことから「絣の魔術師」と呼ばれました。

恵積五郎が開業した恵大島紬織物は息子の恵美知雄(めぐみみちお)に引き継がれ、恵大島紬織物独自の染め手法である「白恵泥(はっけいどろ)」を確立し、特許を取得しました。

織り上げてから彩色するのではなく、あらかじめ染めた色糸(絣糸)を織り込むことによって柄を表現する絣の技法を使いながら絵画のような表現を実現している恵積五郎の着物は、現在でも高い評価を受けています。

今回は、恵積五郎と恵大島紬織物が作る着物の特徴と、恵積五郎の着物を高値で買取してもらうために押さえておきたい注意点や作品の買取相場をご紹介します。

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恵積五郎と恵大島紬織物

恵積五郎と恵大島紬織物

恵家はもとの家名を萩原といい、島津家に仕えた武士でした。

恵積五郎の先祖が藩の代官の補佐官として奄美大島に渡ったようです。

それから奄美大島で暮らした萩原家ですが、恵積五郎の父・太助が恵家(琉球王朝から奄美大島に派遣された最大の役人の家系)に養子に出されたことにより家名が「恵」に変わります。

恵太助の息子として生まれた積五郎は父の再婚にともなって家を出、大島紬の職人となりました。そして、同じ職場で働く女性と結婚します。

戦後、恵大島紬織物を立ち上げた恵積五郎は、本場大島紬を牽引する存在となりました。

特に、あらかじめ染めた色糸(絣糸)を織り込むことで文様を表現する絣の技術に秀でていた積五郎は「絣の魔術師」と呼ばれ、まるで絵画のような文様は絶大な評価を受けます。

昭和44年には積五郎の息子・恵美知雄が恵大島紬織物の2代目社長に就任し、父・積五郎の技術を受け継ぎながら製品の幅を広げていきます。

恵美知雄が確立した「白恵泥」(白土を使い、泥染めでありながら白い地色を作り出す技法。詳しくは後述)は特許を取得するなど、本場大島紬の中でも独自の存在感を放ち、恵大島紬織物の紬は「恵大島」と呼ばれています。

昭和63年に恵積五郎が死去し、現在では恵大島紬織物も後継者不足により閉業していますが、恵積五郎と恵大島紬織物の着物は今でも唯一無二の価値を持つ作品として着物ファンから熱烈に支持されています。

余談になりますが、恵積五郎の孫はお笑いタレントとして有名なホンジャマカの恵俊彰さんです。

恵積五郎が作る大島紬の特徴とは

恵積五郎が作る大島紬の特徴とは

ここからは恵積五郎と恵大島紬織物が作る大島紬の特徴についてご紹介します。

一般の大島紬と比べて、「恵大島」の独自性はどのようなところにあるのでしょうか。

大島紬とは

まず、大島紬一般について概観しておきます。

大島紬は奄美大島を発祥の地とする絹織物で、約1300年の歴史を誇る伝統的工芸品です。

どのような織物を「大島紬」と呼ぶのかについては、昭和55年に通商産業省が伝統的工芸品に指定するにあたって次のように定義しています。

  • (1)絹100%である

  • (2)先染手織りである

  • (3)平織り(経糸・緯糸が一本ごとに浮沈する織り方)である

  • (4)締機(しめばた。絣糸を染める際、防染のために括るための道具)で手作業により経・緯絣の加工をしたもの

  • (5)手機(てばた)で経・緯絣をカスリ合わせて織り上げたもの

染色における大島紬の特徴として、地糸が光沢のある渋い黒色に仕上がる泥染め(テーチ木に含まれるタンニン酸と泥の中の鉄分を化学反応させることによって染める手法)があります。

泥染めすることによって、しっとりと柔らかな肌触りながら非常に強い繊維になります。

泥染めで染められたものは特に黒大島と呼ばれ、ほかにも地糸を藍で染める藍大島・地糸を色染めする色大島・地糸を染めない白大島があります。

恵大島が得意とする絣の技法

恵積五郎が「絣の魔術師」と呼ばれたように、恵大島の強みは高い絣の技術にあります。

ここで、絣とはどういう技法かについておさらいしておきましょう。

絣とは、あらかじめ斑に染めた糸(絣糸)を使って織物を織り上げることで文様を表現する技法です。

どんなに精緻に設計したとしても織り上げる過程でわずかなズレが起こり、かすれたような模様になることからこのように呼ばれます。

その「かすれ」が絣の織物の特徴であり、他の染色方法にはない味になっています。

織物を織ってから染色する友禅などに比べ、複雑な文様を描くのは難しく、たいへんな手間がかかります。

その絣の技法を使う大島紬において、恵積五郎の作品は絵画と見紛うほどの精密な文様を表現する点が傑出しています。

実際に恵積五郎の着物をご覧になれば、「あらかじめ糸1本1本を斑に染め、それを織り上げることでこの柄を表現する」ことの大変さと、恵積五郎の圧倒的な技術が想像できるでしょう。

恵大島紬織物の「白恵泥」とは

恵大島紬織物が作る「白恵泥」の着物は地色が白く、一見すると白大島のように見えるかもしれません。

しかし「白恵泥」では地糸に、薩摩焼にも使われる白土を泥状の細かな粒子にして揉みこむことで染めているのが特徴です。

普通の白糸(染めていない絹糸)に比べ、白恵泥染めの糸は光沢が抑えられ、落ち着いた深みのある風合いに仕上がります。

また白恵泥染めした糸は摩擦に強く、シワがついたとしても元に戻りやすいという強い織物になります。

普通の白糸は色あせしやすいという弱点がありますが、白恵泥染めの糸は変色しにくく、美しい色を長く保つことができるのです。

白い地色でありながら泥染め同様の堅牢さをもった織物に仕上がる点が、「白恵泥」の特徴です。

恵積五郎の着物の買取相場は?

恵積五郎の着物の買取相場は?

昨今の着物市場において、恵積五郎の着物の買取相場は5万円前後となっています。

もちろん、証紙があれば本物だと証明できますので買取価格が上がる傾向にあり、なければ下がってしまうかもしれません。

また、カビやシミがついていたり、汚れが目立ったりする状態だと品 質が悪いと査定され、買い取ってもらえても高額が付くとは断言できません。

買取価格は参考程度に留めておき、着物買取のプロに査定を依頼して買取価格をつけてもらいましょう。

※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません

※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。

※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。

恵積五郎の着物を高く買い取ってもらうための注意点をご紹介

恵積五郎の着物を高く買い取ってもらうための注意点をご紹介

高い品質と芸術性に着物ファンからの圧倒的な支持もあり、中古着物市場でも価値の高い恵積五郎の着物ですから、買取に出すなら本来の価値に見合った買取額をつけてもらいたいですよね。

そこでこの項目では、恵積五郎と恵大島紬織物の恵大島を買取に出すにあたって注意したいポイントを4点にまとめました。

買取に出す前に1度チェックしてみてください。

査定時に証紙を提示する

恵大島紬織物製の着物には、その着物が本場大島紬であることを表す証紙が付いています。

証紙とはそれが間違いなく産地ものや伝統工芸品であることを証するために、組合が発行する証明書のことです。

恵大島であれば、新品購入時に「本場大島紬織物協同組合」の証紙(日の丸の旗が交差した模様。左側に製造者を書く欄がある)、そして経済産業省(旧通商産業省)指定の伝統工芸品であることを表す証紙がつけられています。

また、白恵泥の着物であれば特許証がプリントされた白恵泥の証紙が付いています。

この証紙を買取査定時に査定士に提示することで恵大島紬織物の作品であることを証明することができますので、恵大島の価値に見合った買取額がつくことが期待できるでしょう。

証紙は着物と一緒に大切に保管しておくようにしてください。

保存状態は買取価格に大きく影響する

いくら価値のある恵大島とは言え、生地が破れていたりシミやカビがあったりと、保存状態が悪くては買取額も下がってしまうでしょう。

そのため、恵大島を高く買い取ってもらうためには保管方法やお手入れが重要になってきます。

具体的には、湿気の多い場所には保管しない、湿気を吸ってくれるたとう紙に包んで保管する、着物を傷つける原因となるような小物類とは分けて保管する、湿気の多い季節を過ぎた夏と冬の年2回程度虫干しをする、といったような対策が有効です。

なるべく早く買取に出す

恵大島を含む大島紬の材料である絹は、湿気などによって経年劣化してしまう素材です。

ですから良い状態で買取に出そうと思うなら、買取を思い立ってからなるべく早く買取査定に出すことが重要です。

そうすることで査定額が上がる可能性があります。

しかも恵積五郎はすでに亡くなり、恵大島紬織物も閉業しています。

これから恵大島の新作が出ることはないため、状態の良い恵大島は非常に希少価値のある着物なのです。

お持ちの恵大島を高く買い取ってもらいたいなら、状態が良い今のうちに買取に出してしまうのが得策と言えます。

着物専門の買取業者を利用する

いくら価値のある恵大島だろうと、買い手がその価値を分かっていなければ意味がありません。

身近な着物の買取方法といえば総合リサイクルショップ・ネットオークション・フリーマーケットなどがありますが、これらの方法では恵大島の価値が分かる買い手に出会えるとは限りません。

取り扱い商品の広い総合リサイクルショップには着物を専門とする査定士がいるとは限りませんし、不特定多数の買い手を相手にするネットオークションやフリーマーケットでは尚更です。

恵大島の適正な価値を見極めてもらえなければ、不当に安い価格で買い取られて思わぬ損をしてしまう可能性があります。

恵大島のような価値の高い着物を買取に出すなら、着物買取に詳しいバイセルを利用することを強くおすすめします。

バイセルであれば、恵大島の価値を正しく見極めてくれるでしょう。

バイセルは、出張査定という自宅まで査定士が来て査定をしてくれるサービスを実施しているほか、査定料などの手数料を無料にしています。

そういったサービスを利用すれば自宅にいながら無料で複数業者からの相見積もりを取ることも可能です。

複数業者を見比べることで、その中から最も高い査定額をつけてくれた業者や最も対応の良かった業者を選ぶこともできます。

貴重な恵大島を託すわけですから、実際に査定をしてもらってから信頼できる買取業者を選びましょう。

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まとめ

まとめ

本場大島紬の作家であり、「絣の魔術師」と呼ばれるほどの絣の名手であった恵積五郎と、恵大島紬織物の着物についてご紹介してきました。

本場大島紬の中でも、恵大島は絣の技法で織りだす絵画のような文様が特徴で、圧倒的な品質と芸術性は着物ファンから熱い支持を得ています。

特許製法「白恵泥」に代表されるような独自性を持つ恵大島は唯一無二の価値を確立しており、中古着物市場でもたいへんな人気を誇っています。

価値の高い恵大島を買取に出すのであれば、今回ご紹介した注意点を踏まえて後悔のない着物買取にしてくださいね。