千葉あやのの着物の買取相場を徹底解説！高額買取のコツや買取されやすい作品

「正藍染」の人間国宝・千葉あやのとは

千葉あやのは、1889年に宮城県文字村（今の栗原市）で生まれました。

20歳で嫁いだ先が「正藍染（正藍冷染）」を伝承している千葉家で、元々手先が器用だった千葉あやのは義母から麻織物の機織りと藍染めを習得します。

非常に手間と時間のかかる正藍染の作業に、一時は弱音を吐いていたのですが、染織史研究者の山辺知行に励まされて藍染めを続けていったそうです。

その後、彼女の苦労が実を結び、1955年に重要無形文化財保持者に認定されました。

作業場が火災によって全焼してしまった際には、手元にある限られた材料で藍染めを再開するなど、身を挺して伝統文化を守っていたことがわかります。

千葉あやのは、その後も藍染技術を自分の子や孫に伝承し、1980年に人生の幕を閉じました。

千葉あやのが守り抜いた正藍染って？

平安時代に確立された「正藍染」は、現存する日本最古と言われる染色技法です。

明治時代にはインド藍や人造藍の普及により、急激に衰退し、昭和20年代には正藍染を行うのは千葉家のみとなっていました。

一般的な藍染めは藍瓶を加温することにより年中染めることができるのですが、「正藍染」は温めずにそのまま染めるため初夏のごくわずかな期間しか作業ができません。

そのような作業工程から「正藍冷染（しょうあいひやしぞめ）」という名称で商標登録されています。

正藍冷染は種を蒔いて育てるところから作業が始まるため、1枚を仕上げるのに非常に時間がかかり、1年で25反の反物しかできあがらないこともあります。

「正藍冷染」は2010年に宮城県指定無形文化財に指定され、現在では「栗駒正藍染（くりこましょうあいぞめ）」とも呼ばれています。

千葉あやのの逝去後は、娘・よしのと孫娘・まつ江らが受け継いでいます。

千葉あやのの着物買取相場

千葉あやのの着物は仕上がりまでに長い期間を要し、さらに作家が亡くなっているため新しい作品が出回ることはありません。

そのようなことから、着物界・買取業界では非常に価値があり、高値で取引されていることが多いです。

中古品であっても需要が高く、インターネットオークション等では30万円を超える値段で取引されていました。

買取査定においても、特に人気のある、 または珍しい色・柄などであれば、数万円から十万円前後の相場が予想されます。

千葉あやのの着物をお持ちの方は、まず買取査定にて価値を知ることから始めてみましょう。

驚くべき高値が付くかもしれませんよ。

千葉あやのの買取されやすい作品

千葉あやのの手がけた作品は、流通量が少ないことから、着物・反物・帯に関わらずどのような作品でも値が付きやすいでしょう。

全体が染められた無地の作品から花や麻の柄が入ったものまで、そして色味も濃い青から淡い水色まで多岐にわたります。

中でも色ムラが少なく、全体的に均一に染めあげられている作品のほうが、買取されやすい傾向にあります。

ただし、この色ムラもまた味わいとして好む着物ファンもいるため、一概には言えません。

お持ちの着物の価値がわからないという場合には、着物に詳しい買取業者の査定士に見極めてもらうことをおすすめします。

千葉あやのの着物を高く売るポイント

人間国宝である千葉あやのの着物は、日本最古の染色技法「正藍染」を用いた作品で、非常に希少価値の高いものとされています。

そのため、買取査定でも高い評価を得ることが多いでしょう。

さらに以下のポイントを押さえておけば、千葉あやのの着物をより高値で売れるかもしれません。

・サインと落款がある

・綺麗な状態が好ましい

・着物を見極められるバイセルに依頼する

それではそれぞれ詳しくご紹介します。

サインと落款がある

基本的に千葉あやのが手がけた反物には、作家名が筆書きされ、かつ落款が押された証布が縫いつけられています。

これがあることで、その作家本人が手がけた本物の作品であることの証拠になるのです。

バイセルをはじめ、着物に詳しい買取業者であれば、証拠がなくとも真贋の判断は付けられるでしょう。

しかしながら、再度販売する際にはこの証布があることで買い手が付きやすくなるので、査定時の買取額もアップしやすいです。

反物から着物に誂える際に証布はほどかれるので、査定前に今一度証布が手元にあるかどうか確認し、ある場合には揃えておきましょう。

綺麗な状態が好ましい

千葉あやのをはじめとする作家ものの着物は、使用感の少ない綺麗な状態のほうが高く売れる傾向にあります。

ただし大事に着用・保管していても、着物はデリケートな素材でできていることが多いため、経年劣化による変色やシミ、そして虫食いなどから避けられないこともあります。

希少な千葉あやのの作品であれば、多少の汚れ・ほつれなどが見られても値が付く可能性が充分にあります。

今以上に状態が悪くならないうちに、まずは査定に出してみると良いでしょう。

着物を見極められるバイセルに依頼する

着物界で価値が高いとされている人間国宝・千葉あやのの正藍染着物は、着物を見極められるバイセルにご依頼ください。

バイセルであれば、着物の専門知識を有する査定士が、お持ちの着物を丁寧に査定してその価値を見極めます。

査定料・キャンセル料は無料なので、提示額に納得のいかない場合は、買取をキャンセルすることも可能です。

バイセルでは、着物の価値をしっかりと価格に反映し、少しでも高額買取に近づける努力いたします。

まずは、気軽に電話かメールでご相談ください。