金彩の魔術師といわれる伝統工芸士、堀省平の作品の特徴と買取のコツ、買取相場について紹介

2024.03.01

着物買取 コラム
金彩の魔術師といわれる伝統工芸士、堀省平の作品の特徴と買取のコツ、買取相場について紹介
箪笥にしまったままになっている堀省平の着物があります。いくらになりますか?
保存状態や種類により買取価格が変わりますので一度拝見いたします。お電話・メールよりお問合せ下さい。
祖母から堀省平の着物と帯を譲り受けました。価値ってありますか?

煌びやかでありながら上品な作風が特徴である金彩(きんだみ)友禅の伝統工芸士・堀省平(ほり しょうへい)の着物や帯の買取をお考え中でしょうか。

金彩師であった父のもとに生まれた堀省平は、幼いころから金彩が身近にある環境で育ちました。

その影響もあって若いうちから金彩工芸士として活動をはじめ、数多くの作品が工芸会で高い評価を得てきました。

今では金彩友禅の第一人者として「着てこそ美しいキモノ」をテーマに現代の人にも受け入れられやすい金彩の着物や帯の創作活動をしています。

今回の内容は、金彩の魔術師といわれる堀省平の功績や作品の特徴、金彩友禅の技法について紹介するとともに、着物や帯の買取時に損しないポイント、買取相場の4つお伝えします。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

堀省平について

堀省平について

金箔工芸の第一人者として人気のある堀省平は1948年(昭和23年)に、金彩師であった堀幸之助(ほし さちのすけ)の長男として生まれます。

生まれた当初から金彩の技術を学べる環境にあった堀省平は、1962年(昭和37年)に金彩の道に入っていきます。

1985年(昭和60年)以降から金彩工芸展で数々の作品が入賞し、徐々に評価が高まりました。

1992年(平成3年)の金彩工芸展では、最高賞に当たる近畿通産局長賞を受賞するまでに至りました。

その後も魅力的な金彩友禅を制作し続けた堀省平は、1997年(平成8年)に通商産業大臣認定資格の伝統工芸士に認定されました。

認定後、外務省からの依頼でモナコ公国700年祭に参加し、自身の作品発表・寄贈をしました。

2001年(平成12年)には和装美の素材を海外の文化に求めた『リ・ロイヤル』を発表しました。

また、同年に発行された美術家名鑑に特殊工芸作家として掲載されました。

堀省平は金彩の魔術師とも呼ばれている伝統工芸士で、彼が制作する金彩友禅の着物や帯は見る角度によってその表情を変えて反射する箔加工が特徴的で、著名人をはじめ多くの人から愛されています。

金彩友禅の技法と特徴について

金彩友禅の技法と特徴について

金彩友禅には独自の技法がいくつか存在していて、それらの技法を組み合わせることによって様々な表情を生み出しています。

堀省平の作品も現代の感性に、色彩と模様を作品上で表現したことで高い評価を得てきました。

ここからは、金彩友禅で用いられる技法とそれらの特徴についていくつか紹介します。

押箔(おしはく)

金彩技法の基本的な技術の一つです。

糊(接着剤)を箔の置く部分に筆で均一に塗り、紙や布なので余分な糊を取り除きます。

シワができないように素早く箔を張り付けて自然乾燥します。

箔の色の変化を線・面・点の部分で表現するときに、箔の風合いを美しくするための技法として用いられています。

泥金描(でいきんがき)

細かな純金粉などを樹脂でよく溶いて筆で生地上に模様を描く技法です。

筆以外にも、たたき印毛や金網などを使うことによって多種多様な模様を表現することが可能です。

しかし、直接生地の上で筆を動かすので熟練した技術が必要とされています。

盛り上げ箔

金彩模様を立体的に表現する技法です。

立体感を線・面・点で表現するときは、粘度の高い糊を型紙や筆などで生地の上に塗ってすぐに乾かす。

乾燥後に溶剤などが入った霧吹きで糊の粘着力を戻して、そこに箔・砂子をつけることで刺繍のような立体感のある金彩を表現しています。

堀省平の作風とは

堀省平の作風とは

若いころから金彩の技術を学んだ堀省平の着物や帯の作品は、金彩工芸展では高い評価を受け、伝統工芸士としても認定されているほどその技術は確かなものがあります。

堀省平の作品は、金彩工芸士ならではの煌びやかな金箔を何枚も重ね、金箔一つひとつに繊細な柄が浮かび上がっているのが特徴です。

また、金彩技法を用いての絶妙な箔使いで、プリズムの魅力を最大限に生かした作品は、堀省平が持つ独特な技法でもあります。

金箔や銀箔で柄を表現する金彩友禅ですが、堀省平の作品は良い意味でその期待を裏切り、あまりギラギラとした印象を与えずに、優美で気品な作風に仕上げるように金彩技法を用います。

金彩技法を用いながらも優美な作風に仕上げるのは、本人が着物を作るにあたって決めている『着てこそ美しいキモノ』というテーマを貫いているためでしょう。

現代の人にも着てもらえるよう、和装美の追求をし日々創作活動を続けています。

堀省平作品の買取相場とは

堀省平作品の買取相場とは

近年の堀省平が手がけた作品の買取相場は、着物買取市場の過去の事例では2万円程度となっています。

今回紹介している買取相場はシミ・シワ・汚れなどがない、着物・帯の状態が良い美品の場合に限ったものとなるため、全ての堀省平作品の買取相場価格ではありませんのでご了承ください。

実際にお持ちの堀省平作品の買取価格が気になる場合は、着物買取のバイセルに査定をご依頼ください。

※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません

※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。

※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。

堀省平の作品を買取する際のコツ

堀省平の作品を買取する際のコツ

金彩の技術を多く用いて作られた堀省平の作品ですから、なるべく高い価格で買い取ってもらいたいですよね。

しかし、着物や帯は気軽に買取依頼ができるリサイクルショップに持っていくのは、あまり得策ではありません。

また、久々に押し入れから堀省平の作品を出してみたらシミが付いていたとしても、ご自身での補修は控えるようにしましょう。

ここからは、それらの理由と対処方法についてお伝えします。

損しないポイント:着物の種類は買取値に影響する

まずご認識いただきたいのが、一口に着物と言っても種類は様々で、製法や人気のある種類は比較的高い価格で買い取ってもらえる可能性があります。

堀省平は主に、訪問着・黒留袖・色留袖・振袖などの着物を制作しています。

その中でも比較的人気があるので、様々なシーンで着ることができる訪問着や、制作に長い時間がかかる振袖が着物の種類の中でも比較的高い価格で買い取ってもらえる可能性がある着物です。

もちろん、着物の状態などによっても買取値は大きく変わりますので、その点もご留意ください。

お持ちの着物が訪問着か振袖なのか、あるいは他の種類なのか事前に確認しておきましょう。

損しないポイント:無理な補修をしないで買取に出す

先ほどもお伝えしたお伝えした通り、お持ちの堀省平の作品にシミや汚れなどが付いていたとしても、ご自身での無理な補修はしない方がよいでしょう。

無理に補修をしてしまうと、着物や帯が持つ独自の風合いを失ってしまう可能性があり、着物や帯の価値が下がってしまうかもしれません。

そのため無理な補修はしないようにしましょう。

専門のクリーニング店に補修を依頼するのも一つの手ではありますが、補修費がかかってしまうので、シミが取れたとしても買取値と補修費の両方を考えた場合、かえって損をしてしまうかもしれません。

損しないポイント:着物買取のバイセルに依頼をする

今回ご紹介した金彩友禅・堀省平の作品をはじめ、着物や帯の価値を判断するためには専門的な知識や熟練して査定の技術が必要です。

もし、予約なしでも利用できるリサイクルショップで買取をしてしまうと、着物や帯の価値を適正に査定されずに重量だけで買取値を決められてしまう可能性があります。

なぜなら、リサイクルショップでは着物や帯などの知識や査定技術を持った店員が少ないためです。

そのため、着物の帯を買取に出す際はリサイクルショップなどは利用せずに、着物買取のバイセルにご依頼ください。

金彩の魔術師、堀省平の作品の特徴と損しない買取のコツについて:まとめ

金彩の魔術師、堀省平の作品の特徴と損しない買取のコツについて:まとめ

若いころから金彩技術を学び始めた堀省平の作品は、金彩工芸展で最高の評価を得て、海外でも作品を発表しているほどの高い技術も持った伝統工芸士です。

金彩は派手なイメージがあるかと思いますが、金彩友禅は主張を抑えた気品のあるデザインであることが特徴です。

そのため、根強い人気がある着物・帯となっています。

堀省平の作品も作品も気品のある作品が多く、自身が掲げる「着てこそ美しいキモノ」をテーマを意識した創作活動で様々な人に受け入れやすいように様々な工夫が施されています。

買取を通して新しい人にその金彩友禅の魅力を伝えてみるのはいかがでしょうか?