まさに芸術!加賀友禅作家・杉浦伸の着物を高く買取してもらうには?
- 着物が好きで杉浦伸の着物を持っています。売ったらいくらになりますか?
- 保存状態や種類により買取価格が変わりますので一度拝見いたします。お電話・メールよりお問合せ下さい。
- 母から以前着ていた杉浦伸や加賀友禅の着物などを譲り受けました。価値ってありますか?
杉浦伸(すぎうらしん)は、本加賀友禅作家です。
加賀友禅の人間国宝である木村雨山(きむらうざん)や、木村雨山の弟子である毎田仁郎(まいたじんろう)・百貫華峰(ひゃっかんかほう)らの系譜を継ぎ、現代の加賀友禅作家の中で最も高い評価を受けている1人です。
杉浦伸の作品では加賀友禅の伝統である草花文様が多く描かれています。
同じ草花文様を描いていても、杉浦伸の作品は写実的なものから意匠化されたものまで幅広く、余白を大胆に使うなど構図にも独自のこだわりが見て取れます。
加賀友禅の「次代重鎮候補」と呼ばれる杉浦伸の作品は、着物ファンから絶大な支持を集めており、中古着物市場でもたいへんな人気があります。
この記事では杉浦伸の着物の特徴や魅力と、杉浦伸の着物を買取に出すときに注意したい点についてご紹介します。
お問い合わせ・無料相談はこちら
電話から相談する
0120-612-773
通話料無料・24時間365日受付中
メールから相談する
お申し込みフォームへ※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
加賀友禅の次代重鎮候補・杉浦伸とは
本加賀友禅作家・杉浦伸は昭和28年(1953年)に生まれました。
昭和46年(1971年)、18歳で加賀友禅作家の浅野富治男に師事すると、浅野染工房で加賀友禅を学びます。
入門から7年後の昭和53年(1978年)には第4回加賀友禅新作競技会で伝統的工芸品産業振興協会奨励賞を受賞し、ついに独立します。
その後も第3回石川県伝統産業技能奨励賞、第3回伝統加賀友禅工芸展銅賞、加賀染創作競技会優秀賞など数々の受賞歴を持っています。
作品の素晴らしさと数々の受賞歴でその地位を確立した杉浦伸は、加賀友禅の「次代重鎮候補」とも言われます。
実力派として知られ、手堅い筆致と実績に裏打ちされた友禅作りは後進の若手・中堅作家にも多大な影響を与えています。
杉浦伸の元から巣立ち、加賀友禅作りの最前線で活躍している作家も多くいます。
杉浦伸の加賀友禅の特徴とは
本加賀友禅作家・杉浦伸が手掛ける加賀友禅にはどのような特徴があるでしょうか。
まず一般的な加賀友禅について見たうえで、杉浦伸の特徴を考察したいと思います。
加賀友禅とは
京友禅の生みの親でもある宮崎友禅斎が、晩年に加賀に移り住んで作り上げたと言われている染色技法が加賀友禅です。
色使いや文様の点では、臙脂(えんじ)・黄土・藍・草・紫の「加賀五彩」という色を使い、自然の風景をモチーフとした写実的な文様を描くという特徴があります。
自然の風景をテーマとする加賀友禅独特の表現として、木の葉が虫に食われた様子を描く「虫食い」があります。
現実感を出しつつ、柄のアクセントとしても印象的な働きをしています。
また、柄の外側から内側に向かってぼかしを入れる「先ぼかし」も、加賀友禅に特有の技法です。
京友禅ではそれぞれの工程ごとに分業制が敷かれていますが、加賀友禅では友禅作家が1点ずつ文様を構成し、色彩の配置なども考えながら下絵・彩色などを行っていくという違いがあります。
杉浦伸の大胆な構図も、1人でデザインを決められるという加賀友禅の製作上の特徴から生まれているのかもしれません。
杉浦伸の着物の特徴は?
杉浦伸の着物においても加賀友禅の伝統を継いだ花鳥風月をモチーフとした文様、特に桜などの花が多く描かれています。
その中で杉浦伸作品の最大の特徴と言うと、大胆な構図でしょう。
裾に精密な花の絵を描き、腰から背中・肩・袖の部分に余白を配した訪問着などは、余白が大きいがゆえにかえって花の美しさに目が行くというデザインになっています。
また、杉浦伸は色彩感覚に優れています。
ある作品で淡い色の花に濃い地色を合わせて花の美しさを際立たせたかと思えば、別の作品では淡い色の花に淡い地色を合わせて花の儚さを表現します。
柄の美しさだけでなく、地色とのバランスによって描いた花の印象を変えてしまうというところに、杉浦伸の鋭い色彩感覚が表れていると言えるでしょう。
杉浦伸の着物や帯の買取相場は?
杉浦伸の着物や帯の買取相場は、着物買取市場の事例を見ると加工具合によっても違いはあるものの大凡2万5,000円ほどとなっています。
また、柄の色彩が豊かであり大きいものは人気がありますので、高価買取が期待できる場合もあります。
あくまでも上記の買取価格は参考程度に留めておき、着物・帯に精通している査定士に査定依頼して、杉浦伸の着物の価値に見合った適正な買取価格を提示してもらいましょう。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
杉浦伸の着物を高く買取してもらうための注意点は?
高い価値のある杉浦伸の着物を買取に出すなら、杉浦伸の作品本来の価値に見合った価格で買い取ってもらいたいですよね。
そのためにはいくつか注意しておきたいポイントがあります。
4つの点に分けてご紹介しますので、一緒に確認していきましょう。
査定時に落款と証紙を提示する
杉浦伸の着物を新品で買った時には、「伸」の字を表す落款と加賀染振興協会の証紙が付けられています。
落款とは作者が自分の作品であることを証するための印、証紙とはそれが伝統工芸品であることを証するために組合が発行する証明書のことです。
この落款や証紙を買取査定時に査定士に提示すれば、間違いなく杉浦伸の作品であると判断してもらうことができます。
杉浦伸の作品本来の価値に見合った買取額の提示が期待できるでしょう。
落款は着物自体に印字してあるので、掠れて見えなくなるなどの他は失くす心配は無いのですが、証紙は着物の端切れなどに貼り付けてあることが多いです。
失くさないよう、着物と一緒に大切に保管しておくようにしてください。
保存状態は買取価格に影響する
いくら杉浦伸の着物とは言っても、生地が破れていたりシミやカビがあったりと、保存状態が悪くては買取額も下がってしまうでしょう。
そのため、杉浦伸作品を高く買い取ってもらうためには保管方法やお手入れが重要になってきます。
具体的には、湿気の多い場所には保管しない、湿気を吸ってくれるたとう紙に包んで保管する、着物を傷つける原因となるような小物類とは分けて保管する、湿気の多い季節を過ぎた夏と冬の年2回程度虫干しをする、といったような対策が有効です。
着物買取のバイセルを利用する
着物はものによって価値の幅が大きい商材であり、適正な価値を判断するには専門的な知識や技術が必要です。
いくら価値のある着物でも買い手によってはその価値が分からず、適正な買取価格がつかない可能性があります。
身近な着物の買取方法といえば総合リサイクルショップがありますが、取り扱い商品の広い総合リサイクルショップには着物に詳しい査定士がいるとは限りません。
不特定多数の買い手を相手にするネットオークションやフリーマーケットでは尚のこと、着物の価値が分かる買い手に出会えるかは不明確です。
杉浦伸の着物の適正な価値を見極めてもらえず、不当に安い価格で買い取られて思わぬ損をしてしまう可能性があります。
杉浦伸作品のように価値の高い着物を買取に出すなら、着物買取に詳しいバイセルを利用することを強くおすすめします。
バイセルであれば着物の専門知識を持つ査定士が在籍しているので、杉浦伸の着物の価値を正しく見極めてくれるでしょう。
複数の着物買取業者を見比べる
着物の買取業者を、しかも複数利用することでより正確な相場を知ることができます。
買取価格に対する納得感も違ってきますし、複数業者の中で最も高い買取額をつけてくれた業者を選ぶこともできます。
着物の大手買取業者の中には、出張査定という自宅まで査定士が来て査定をしてくれるサービスを全国で行っている業者や、査定料などの手数料を無料にしている業者もあります。
そういったサービスを利用すれば自宅にいながら無料で複数業者からの相見積もりを取ることも可能です。
大事な着物を託すわけですから、複数業者を見比べた上で、査定額の高さ・対応やサービスの良さなどからご自身が納得して着物を売却できる買取業者を選びましょう。
まとめ
本加賀友禅作家であり、加賀友禅の「次代重鎮候補」と言われる杉浦伸の着物についてご紹介してきました。
杉浦伸の加賀友禅は大胆な構図と、独特の色彩感覚から生み出される柄と地色のコントラストが特徴で、確かな筆致と高い芸術性から着物ファンの圧倒的な支持を得ています。
着物としてはもちろん、芸術作品としても高い評価を得る杉浦伸の着物は人気が高く、中古着物市場でも高値で取引される傾向があります。
せっかく価値の高い杉浦伸の着物を買取に出すのであれば、買取に出す際の注意点を踏まえて後悔のない着物買取にしていきましょう。
より詳しい情報を知りたい方はこちら
着物買取をもっと見る
より詳しい情報を知りたい方はこちら
着物買取をもっと見る