芹沢銈介の着物の魅力と高く売るポイントをご紹介

2024.02.01

着物買取 コラム
芹沢銈介の着物の魅力と高く売るポイントをご紹介

芹沢銈介(せりざわけいすけ)は、染色工芸家として世界に名を広めた人物の一人です。

染色の道一本で生き抜いた芹沢銈介の作品は、現在でも日用雑貨として使われるほど愛好家からは人気を集めています。

芹沢銈介の着物の中には希少性が高いものもあります。

もし買い取ってもらう場合は、どれほどの価値になるのかが気になるところでしょう。

今回は記事は芹沢銈介作品の売却を検討している方に向けて、作品の価値や買取相場、高く売れるポイントを紹介します。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

芹沢銈介の人物像

芹沢銈介の人物像

芹沢銈介は1895年に静岡市の呉服商を営む家系に生まれました。

1910年に創刊した文芸・美術雑誌「白樺」は芹沢の愛読誌となり、雑誌に影響を受けて美術学校への進学を希望していました。

しかし、高校卒業直前に隣家からのもらい火事によって実家が全焼し、美術学校への進学を断念せざる得なくなり、図案科のある学校へ進学します。

1927年に芹沢は、柳宗悦(やなぎむねよし)が雑誌「大調和」に執筆した「工藝の道」を読んで、長年の工芸製作に対する悩みが消えていくほど深く感動しました。

その後、芹沢は柳を敬愛して、柳が主宰していた民藝協会の主要メンバーとして活動することになります。

1928年に柳たちが作品を出品した日本民藝館を訪れた芹沢は、琉球紅型(びんがた)の風呂敷に強く惹かれました。

芹沢にとって柳宗悦と琉球紅型との出会いは、制作と共に生きる決意につながりました。

1929年に芹沢は国画会展に「紺地蔬菜(そさい)文壁掛」を初出品して、国画奨学賞を受賞しました。

その後、1945年に東京大空襲に遭うなどの不遇に見舞われた芹沢ですが、それでもめげずに作品を出し続けて、1956年に型絵染めの人間国宝に認定されます。

1984年に芹沢銈介は88歳で亡くなります。

幾度の不幸に遭いながらも強靭な精神で乗り越えてきた染色家・芹沢銈介の作品は、今も多くの人を惹きつけています。

芹沢銈介作品の魅力と有名な作品

芹沢銈介作品の魅力と有名な作品

芹沢銈介は、自身の染紙研究所を設立して植物、動物、文字などを作品のモチーフに、着物以外にも作品の幅を屏風、のれん、カレンダーと日用雑貨にまで広げていきました。

日用雑貨は手ごろな価格と独創的なデザインで人気を博し、研究所の主力商品であったカレンダーは、国内外に1万組(12万枚)を出荷した年があるほどです。

芹沢が亡くなるまでに製作した作品数は、なんと10,000点以上とも言われています。

ここでは、多才な染色工芸家・芹沢銈介の作品の魅力と有名な作品を紹介します。

芹沢銈介の有名な作品

「芹沢銈介」と聞いて思いつくものといえば「いろは柄」です。

「いろは柄」は芹沢独自の染色方法として用いられた、色とりどりに描かれたひらがなの模様です。

例えば「いろは文字文様」をあしらった小紋や、アートギャラリーのD&DEPARTMENTにも、卓上カレンダーが販売されているほど有名です。

また、芹沢の有名な着物作品の一つに、1950年に作られた紬(つむぎ)地型絵染めの「壺屋窯出し文着物」があります。

この着物は藍と黄色の渋い配色で、沖縄壺屋の窯場の風景が描かれています。

サトウキビがまわりを囲んでいる図柄は、芹沢が滞在した沖縄県での出来事を思い出しているようです。

1953年に制作した「水に鯉文のれん」は型絵染めを用いた作品です。

水面(みなも)を彷彿させる紺色の麻地に鮭が元気に泳いでおり、水面に光が照らされて草書体の水の字形に切り取られています。

芹沢銈介が染色した着物の買取相場

芹沢銈介が染色した着物の買取相場

芹沢銈介の着物の売却を検討している方は、買取相場が気になるところでしょう。

芹沢銈介の着物は保存状態が良いもので、数万円〜数十万円での買取相場が期待できます。

人間国宝に認定された着物作家ですから、保存状態が良い着物ならば高額買取の可能性が高いでしょう。

お持ちの芹沢銈介の着物が、想像以上に高値がつくかもしれません。

今の着物の価値が気になる方は、ぜひ着物買取業者に査定をしてもらいましょう。

芹沢銈介の作品を高く売るためのポイント

芹沢銈介の作品を高く売るためのポイント

現在も芹沢銈介作品は「デザインを見たことがある」と言われるほど知名度があります。

有名な芹沢銈介の着物をお持ちであれば、高く売却したいところでしょう。

ここでは、芹沢銈介の着物を高く売るためのポイントをご紹介します。

希少性の高い作品の保存状態を良くしておく

芹沢銈介の着物作品は、中古品でも手に入れるのが難しいほど希少価値が高いです。

芹沢銈介の着物をお持ちでも袖を通していないのであれば、保存状態によっては高く売れる可能性があります。

着物は保存状態がきれいなうちに買い取ってもらうのが最もおすすめなので、査定前に手入れをしておきましょう。

芹沢銈介の着物の素材は正絹、表面に凹凸がある縮緬(ちりめん)などがあり、それぞれの素材によって手入れの仕方が違います。

しかし以下のように、どの着物の素材にも共通しているお手入れ方法があります。

・着物を長年着ていなければ、箪笥から出して湿気を飛ばすために陰干しする

・最近着物を着た場合は、箪笥にしまう前に風通しの良い場所で半日ほど陰干しする

・湿気の多い場所には保管しない

・保管時は着物をたとう紙に包む

・購入時に付いてきた保存箱に着物をしまう

たとう紙は通気性と除湿効果があります。

しかし、何年も取り替えずに同じたとう紙を使っていると、除湿効果が薄くなってカビが発生する恐れがあります。

たとう紙が古くなっているのならば、着物を包む前に新しいものに取り替えておきましょう。

新品の状態に近い着物ほど高い金額で買い取ってもらえる傾向があります。

シミやカビで汚れていると着物そのものの価値が失われてしまい、査定価格に影響してしまいます。

着物の手入れには少々の手間がかかりますが、高く買い取ってもらいたいならやっておくことをおすすめします。

査定前に付属品を揃えておこう

芹沢銈介の着物を購入すると、箱や保存用の袋などの付属品が付いてきます。

着物だけで買取に出すよりも付属品も揃っている方が、中古市場で芹沢銈介の作品が欲しい人に対して需要があるので、大切に保管しておきましょう。

査定前に付属品があるかを確認して、あれば着物と揃えて保管しておきましょう。

売ると決めたら早めに査定をしてもらおう

着物の変色(黄ばみや日焼け)や色落ちは、保存状態を整えたとしても湿度や経年劣化によって損傷が進んでしまう恐れがあります。

芹沢銈介の着物の手触りやデザインが新品購入時と変わってしまい、本来の価値が損なわれてしまいます。

着物はどんなに保存状態が良くても徐々に品質が劣化していくので、売却しようと思い立ったら早めに査定をしてもらいましょう。

ただし、査定前に芹沢銈介の着物をクリーニングに出したり自宅での洗濯は避けてください。

芹沢銈介の作品は表面にふんわりとした凹凸がある縮緬をあしらった着物があるので、洗浄すると凹凸が潰れたり擦れてしまう恐れがあります。

洗浄によって着物の状態が悪化してしまうため、汚れがあってもそのままの状態で査定に出しましょう。

芹沢銈介作品の価値が分かる着物買取業者に査定を出す

芹沢銈介作品の価値が分かる着物買取業者に査定をしてもらう

着物買取業者は芹沢銈介の着物を査定してもらうには最適です。

着物買取業者の査定士は、希少性の高さや需要の高い着物の価値に見合った査定金額を出します。

また、あらゆる作家や保存状態の着物を査定してきた実績のある業者であれば、信頼度も高いと言えるでしょう。

芹沢銈介の作品以外にも他の着物や小物があれば、出張買取サービスを利用するのも手です。

出張買取サービスは査定士が自宅に来てくれるので、売りたいものを店舗に持ち込まなくても、自宅にいたまま品物を査定をしてもらえます。

不要になった芹沢銈介の着物は、中古市場で高く売れる可能性があるので、着物買取のバイセルに査定をご依頼ください。