小川規三郎の帯の買取相場を解説!高く売るポイントや売れやすい作品も!

2024.02.16

着物買取 コラム
小川規三郎の帯の買取相場を解説!高く売るポイントや売れやすい作品も!

小川規三郎(おがわ きさぶろう)は、主に重要無形文化財「献上博多織」の帯を手がける着物作家です。

「献上博多織」は博多織の中でも最高級品で、さらに高い技術を得ている小川規三郎が作った作品となると、高い買取額が期待できることも充分にあります。

本記事では、小川規三郎の帯の買取相場や売れやすい作品、高く売るポイントを解説しますので、買取前にぜひ参考までにご一読ください。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

献上博多織作家の小川規三郎とは?

小川規三郎は、1936年に福岡県福岡市博多区で生まれました。

父は、地元の名産である「献上博多織」の第一人者であり、人間国宝でもある小川善三郎でした。

小川規三郎は、そんな父のもとで修業を積み、博多織の技術を体得しました。

1986年に日本伝統工芸展に初入選し、その後もさまざまな賞を受賞します。

1995年には博多織献上研究会の「五色献上帯」の復元事業に参加し、伝統文化の継承に努めました。

また小川規三郎のこれまでの功績が称えられ、2003年に黄綬褒章を受章、重要無形文化財「献上博多織」の保持者に認定されることとなります。

献上博多織って何?

献上博多織は、福岡県福岡市に伝わる絹織物の制作技術です。

仕上がった織物は帯に使用されます。

室町時代末ころに献上博多織の技法が確立され、江戸時代に入ってからは幕府への献上品も作られ、それを「献上博多織」と名づけました。

献上博多織は、緯糸が太く、かつ経糸を密にすることで、横畝(よこうね)が織り出されるのが特徴です。

また、柄は仏具の独鈷(どっこ)、華皿(はなざら)をモチーフにした幾何学模様を映し出しています。

献上博多織はこしがあり、締めた後も崩れにくい帯として知られています。

近年、献上博多織の作業の機械化が進んでいるなか、小川規三郎はすべて手作業で行っているという点もまた、こだわりの仕上がりになる秘訣なのでしょう。

小川規三郎の帯の買取相場

小川規三郎の帯の買取相場

小川規三郎の帯は、人間国宝が手がける献上博多織として、買取市場でも評価の高い作品です。

ネットオークションでは10万円前後で売られていることが多く、中古であっても価値のあるものとされていることがわかります。

そのようなことから、買取市場でも数万円から十万円前後の相場であるということが予想されます。

人気の柄や今はもう生産していない柄などはより買取額が高くなりやすく、数十万円の買取額が見込めることもあり得ます。

小川規三郎の帯をお持ちの場合は、現在の価値を知っておくという意味でも一度査定に出してみることをおすすめします。

小川規三郎の売れやすい作品

小川規三郎の売れやすい作品

小川規三郎の作品は、ほとんどが価値の高いものとされています。

しかしながら、中でも売れやすい作品は存在します。

有名であったり人気の柄の帯は、特に値が付きやすいでしょう。

とくに有名なのは、第23回日本伝統工芸染織展 日本工芸会賞受賞作品の「変り間道帯(かわかんとうおび)」や、第31回日本伝統工芸染織展 日本経済新聞社賞受賞作品の「縞献上浮織帯」でしょう。

また、伝統工芸展出品作品には「流水」「波文」「粋」「塙あそび」「滝」などがあります。

さらに小川規三郎が手がける作品の種類は、献上博多男帯・五献上博多織帯・七献立博多織帯・よろけ縞献上博多帯・格定五色献上帯・共色献上博多織帯・白共五献上博多帯・浮織献上帯などさまざまです。

お持ちの帯がどの種類でどの作品かどうかわからないという場合は、着物に詳しい買取業者で見極めてもらうと良いでしょう。

小川規三郎の帯を高く売るポイント

小川規三郎の帯を高く売るポイント

小川規三郎の帯は、重要無形文化財「献上博多織」の保持者の作品として、買取市場で希少価値の付くものとされています。

そのため、せっかく売るならその価値をしっかりと価格に反映してほしいですよね。

小川規三郎の帯を少しでも高く売るポイントを3つにまとめます。

・帯に証紙や作家名が確認できる

・綺麗な状態で売る

・着物の価値がわかるバイセルに査定を出す

それではそれぞれ詳しくご紹介します。

帯に証紙や作家名が確認できる

小川規三郎の帯は、場合によって高額買取も狙えますが、本人の作品である証拠があればよりスムーズな査定につながります。

そこで重要になるのが、帯に証紙や作家名があるかどうかです。

博多織は、国から伝統工芸品に指定されているため、伝統工芸マークや博多織金ラベルの証紙が付きます。

さらに小川規三郎は、織り始めの部分に必ず「重要無形文化財 小川規三郎」という名前を織り込んでいます。

そのため、帯に証紙・作家名の刺繍があることで、「本物の小川規三郎の博多織帯」という証明になるのです。

また、作品によっては作家の筆書きと落款が入った帯を入れるための霧箱が付いてくることもあり、これも査定額アップにつながるので持っていれば揃えておきましょう。

万が一これらが確認できなくても、着物に詳しい買取業者であれば作品の真贋は見極められるので、まず査定で見てもらいましょう。

綺麗な状態で売る

小川規三郎の帯は、中古品でも需要がありますが、中でも綺麗な状態である方が高く売れる傾向にあります。

綺麗な状態とは、汚れや変色、ほつれなどが見られないような状態、未使用に近い状態などを指します。

博多織帯の素材である絹は、虫食われやカビが発生しやすいですし、長年保管していると黄ばみが起こる恐れもあるでしょう。

小川規三郎の帯を売りたいと思った際には、今以上状態が悪くならないよう、早めに買取に出すのがおすすめです。

着物の価値がわかるバイセルに査定を出す

着物の価値がわかるバイセルに査定を出す

人間国宝・小川規三郎の作る献上博多織帯を見極めてもらうには、着物の価値がわかるバイセルに査定を出すのが得策です。

バイセルでは、豊富な買取実績と着物の専門知識を有する査定士が在籍しています。

そのため、小川規三郎作品の価値を見逃さずにしっかりと価格に反映できます。

「小川規三郎のどの作品かわからない」「本物の献上博多織帯がわからない」などの詳細が不明の帯も、目利きの査定士が丁寧に細かく査定しますので、一度無料査定をご依頼ください。