古酒の買取相場は?高く売るために知っておきたいポイントも解説

- 古いブランデーを何本か持っています。売ったらいくらになりますか?
- 未開栓の状態かお酒の種類によって買取価格が変わりますので一度拝見いたします。こちらよりお問合せ下さい。
- 祖父から古いブランデーのコレクションを譲り受けました。価値ってありますか?
お酒の中には、長期間熟成させることでコクが出るなどして、価値を増すものがあります。
そのようなお酒は古酒と呼ばれ、世界中に多くのコレクターがいます。
買取市場でも古酒は活発に取引され、中には驚くような高値で取引される場合もあるようです。
古酒の買取相場はどれくらいか、古酒を高く買取してもらうためのポイント、おすすめの買取業者や買取方法の選び方などについてご紹介します。
目次
古酒とは

古酒とは、長期間熟成させたお酒のことをいいます。
お酒の種類はウイスキー・ブランデー・ワインなどの洋酒から焼酎・日本酒などの古酒もあります。
日本の古酒としては、沖縄の泡盛を長期間熟成させた「古酒(クースー)」が有名です。
古酒は長期間寝かせることによってコクが出る、まろみや調和が生まれるなど、美味しさを増す場合があります。
例えば、タンニンが豊富な赤ワインはゆっくり熟成させるとコクが出ると言われており、そそのようなヴィンテージワインには世界中に多くのコレクターがいます。
また、ブランデーなどは樽に入れて保存されている間に樽の木材成分が溶け出したり、空気に触れたりすることでアルコール度や香気に変化が生じます。
そして古酒は、時として驚くほど高い価格で取引される場合があります。
例えばワインには「その年に作られたものは美味しい」と評判の当たり年が過去に何回かあります。
そういった当たり年のヴィンテージワインは高値で取引されやすいでしょう。
ウィスキーでは、今では廃止になった製法で作られた昔ながらの味わいが楽しめるものや、クラシカルなボトルデザインのものが人気を集めています。
古酒にはどんな種類のものがある?

ひとくちに古酒と言っても、その種類には様々あります。
ここでは、お酒買取市場で活発に取引されている古酒の種類をご紹介します。
ウイスキー
お酒買取市場でも最もポピュラーな古酒と言えば、やはりウイスキーではないでしょうか。
ウイスキーの中でもスコッチウイスキー、特にシングルモルト(単一の蒸留所のみで造られたもの)が人気を集めています。
人気の銘柄としてはサントリー山崎・サントリー響・サントリー白州・マッカラン・イチローズモルトなどがあります。
ウイスキーの買取について、詳しくは以下のページをご参照ください。
ブランデー
ブランデーの古酒も、高値で取引されることが多いことで有名です。
またブランデーの場合には、味そのものに加えてバカラ社製クリスタルボトルや高級陶磁器製ボトルなど、ボトルのコレクターも多く存在するという特徴もあります。
ヘネシー・レミーマルタン・カミュ・マーテルといった有名メーカーのものが人気を集めており、特にバカラボトルのコニャックは高く買取されやすいでしょう。
ブランデーの買取について、詳しくは以下のページをご参照ください。
ワイン
ワインの古酒は「ヴィンテージワイン」と呼ばれ、世界中の多くのコレクターから高い人気があります。
特に、ブルゴーニュ・ボルドー・カリフォルニアといった産地のワインには買取市場でも高い需要があります。
人気の銘柄としてはロマネコンティ・5大シャトー(シャトー・ラトゥール、シャトー・ラフィット・ロスチャイルド、シャトー・ムートン・ロスチャイルド、シャトー・マルゴー 、シャトー・オー・ブリオン)・オーパスワンなどがあります。
シャンパン
高級酒のイメージがあるシャンパンですが、やはり買取市場でも高い価格がつくことも多いようです。
安定した人気があり、人気銘柄なら高い需要が望めるでしょう。
代表的な銘柄としてはドンペリニヨン・サロン・クリュッグ・アルマンドブリニャックなどがあります。
焼酎
焼酎には米・麦・芋・黒糖・そばなど様々な種類があり、産地ごとにそれぞれの特色を出しています。
沖縄の泡盛も、広義では焼酎に含むことが多いです。
中でも九州産の焼酎は高い人気があり、買取市場でも高い価格のつくものがあります。
代表的な銘柄としては森伊蔵・魔王・萬膳・百年の孤独・白鷺などがあります。
日本酒
日本酒にも、長期間熟成させた古酒があります。
新酒とは違って琥珀色のように茶色がかった色になるものが多いのが特徴で、古酒ならではの骨太で深い味わいが人気を集めています。
代表的な銘柄としては十四代・磯自慢・而今・菊姫・黒龍・獺祭などがあります。
古酒の買取相場はどれくらい?

お酒買取市場における古酒の買取相場はどれくらいになるでしょうか。
古酒の価値は種類や銘柄、作られた年代などによって様々で、買取相場にも大きな幅があります。
作られた量が多く、それほど希少性のないものなら数百円程度の場合もある一方、人気銘柄で古くて希少性の高い年のものであれば数百万円もの買取価格がつくケースもあります。
お持ちの古酒が実際にどれくらいの価格で買い取ってもらえるかは、お酒買取のバイセルに査定を依頼して確かめてみましょう。
古酒を安心して売るための買取業者の選び方

古酒はものによっては非常に高い価値がつくこともあります。
そこで、古酒を売るときには本来の価値を反映した適正価格で買い取ってもらえるように、買取業者選びは慎重に行った方が良いでしょう。
ここでは、「こういう買取業者なら安心して任せられる」という業者の特徴をご紹介します。
お酒を専門に取り扱う買取業者
古酒は種類や銘柄、作られた年代などによって価値が大きく変わります。
古酒の正確な価値を見極めるためには、「この銘柄の〇〇年製は希少性が高い」「この銘柄は有名ガラスメーカーのボトルが使われているから需要が高い」など、お酒に関する高い専門知識が必要となります。
もし「お酒も取り扱っているがそれほど詳しいわけではない」というような業者に買取を依頼してしまうと、本来の価値よりも安く買い取られて思わぬ損をしてしまう可能性があります。
買取価格に関しては、お酒を専門に取り扱うバイセルを選ぶのが最も安心できるでしょう。

より詳しい情報を知りたい方はこちら
お酒買取をもっと見る
お酒の買取実績が豊富な買取業者
お酒を専門に取り扱っていることに加えて、買取を依頼する前にはお酒の買取実績が豊富にあるかどうかも確認しておくのがおすすめです。
買取実績が豊富にあるということは、それだけ多くの人から選ばれている、多くのリピーターがいるということですし、それに対応できるだけの豊富な人材が揃っていると考えられます。
安心して利用できる買取業者である可能性が高いでしょう。
また同様の観点から、全国規模の広い範囲で買取サービスを行っている業者も、広い範囲で支持されるような信頼できる買取業者の可能性が高いと推測できます。
各種手数料を無料にしている買取業者
買取サービスを利用すると、業者によっては査定料・キャンセル料・出張買取の出張費・宅配買取の送料といった手数料がかかる場合があります。
せっかく価値のある古酒を買取に出しても、手数料がかかってしまっては実際に手にできる買取金額は目減りしてしまいますよね。
また「試しに査定に出して価値を確かめてみよう」と思っても、いちいち手数料がかかっていたのは気軽に査定を依頼できません。
古酒を安心して買取に出すためには、買取に関わる各種手数料を無料にしている買取業者がおすすめです。
また手数料が無料ということは、買取契約を成立させないと売上が1円も発生しないため、買取業者にとってはリスクのあるサービスです。
それでも手数料を無料にする買取業者は、お客さんの満足する条件で買取をする自信があるということなのでしょう。
古酒を売る際はどのような買取方法を選ぶのが良い?

古酒に限らず、買取サービスを利用する際には大きく分けて「持ち込み買取」「宅配買取」「出張買取」という3つの買取方法があります。
それぞれのメリット・デメリットと、古酒の買取においておすすめの方法はどれなのかをご紹介します。
持ち込み買取
持ち込み買取とは、売りたい品物を買取店の店頭に持ち込んで査定・買取してもらう方法のことです。
店頭に持ち込めばその場で査定・買取してもらえるため、予約も不要で手軽な方法であると言えるでしょう。
一方、お酒を専門に取り扱うバイセルの買取店が自宅の近くに無い場合には、遠い距離を持ち運ばなければならないという弱点があります。
お酒は中身にボトル・箱を加えるとかなり重いですから、複数ある場合には持ち運びは容易ではないでしょう。
さらに、古酒の買取で最も避けなければならないのは、買取前にボトルを割ってしまうというケースです。
遠くの店舗に運ぶ間に万が一ボトルを破損してしまうと、どんなに価値のある古酒でも買取不可になってしまうでしょう。
宅配買取
宅配買取とは、売りたい品物を買取業者に送付して査定・買取してもらう方法のことです。
買取業者の営業時間に合わせる必要がないため、昼間に時間が取れないなど忙しい人には便利な方法です。
しかし、売りたい古酒を梱包・発送するという手間がかかりますし、配送中にボトルが割れてしまうというリスクもゼロとは言えません。
また、様々な手数料を無料にしている業者でも、宅配買取のキャンセル時の返送料だけはかかるという場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
出張買取
出張買取とは、買取業者の査定士が利用者の自宅まで来て査定・買取してくれる方法のことです。
比較的規模の大きな買取業者が多く行っています。
出張買取では査定士が自宅まで来てくれますから、買取店まで古酒を持ち運ぶ必要はありませんし、梱包や発送といった手間もありません。
また自宅から持ち出す必要はなく、保管してあるまま査定士に提示すれば良いので、買取前にボトルを破損してしまうという心配もありません。
古酒の買取においては、出張買取が最もおすすめの買取方法であると言えるでしょう。
古酒を高く買取してもらうためのポイントとは?

希少なものも多い古酒ですが、より高く買取してもらうにはどのようなポイントに注意すれば良いでしょうか。
古酒を少しでも高く買取してもらうために知っておきたい4つのポイントをご紹介しますので、買取の際は参考にしてみてください。
- ・古酒の保存状態は買取価格に大きく影響する
- ・付属品も重要な査定ポイント
- ・ボトルに高い価値がつくものもある
- ・人気の高い年代がある
古酒の保存状態は買取価格に大きく影響する
古酒の買取においてお酒の保存状態は重要な査定ポイントになります。
お酒が変色してしまっている・長い保管の間に内容量が減ってしまっているなど、お酒自体の保存状態が良くない場合にはやはり買取価格は下がってしまうでしょう。
また、中身だけでなくボトルやラベルの保存状態も重要です。
買取市場において古酒は、飲むためというよりもコレクションとしての需要が高いです。
そのため、ボトルに欠けがない・ラベルが綺麗な状態であるなど、ボトルやラベルの保存状態が良いものの方がコレクターに好まれ、高く買取されやすい傾向があります。
ボトルに欠けや汚れがあったり、ラベルに破れ・汚れ・カビなどがある場合には買取価格は下がってしまう可能性が高いでしょう。
付属品も重要な査定ポイント
種類や銘柄にもよりますが、古酒には箱・証明書・ボトルを包む布・替え栓などの付属品がついている場合があります。
これらの付属品は重要なコレクションの一部であるため、ついている方がコレクターからの需要が高く、買取価格も高くなりやすい傾向があります。
付属品のついているお酒を購入した場合には、付属品も捨ててしまわずに大切に保管しておきましょう。
そして買取の際には、忘れずにお酒と一緒に査定士に提示するようにしてください。
ボトルに高い価値がつくものもある
古酒の種類や銘柄によっては、高価なガラス・陶器などのボトルが使われているものがあります。
そういった古酒を買取に出すときにはお酒自体の価値に加えてボトルの価値も加味されるため、高く買取されやすいでしょう。
特に、バカラのクリスタルボトルが使われているものは人気が高く、買取市場における需要も多いです。
人気の高い年代がある
ワインの場合に話題になることが多いですが、お酒には当たり年と呼ばれる、「その年に作られたものは人気が高い」という年代があります。
たとえば、フランス・ボルドー産のワインでは1989年・1990年・1998年・2000年・2005年・2009年・2010年・2015年が当たり年と言われており、これらの年代に作られたものは「グレートヴィンテージ」として高い価格で取引されることが多いです。
また、ワインほどではありませんがウィスキーにも当たり年があり、例えば1976年はシングルモルトの当たり年と言われます。
お持ちの古酒が当たり年のものでないか、インターネットなどを使って事前に調べておくとある程度の参考になるでしょう。