森伊蔵の買取相場はいくら?高く売るコツや売却時の注意点を解説

「森伊蔵を人からいただいたけれど、もったいなくて飲めないままになっている」という方はいませんか。
独自の販売方法を打っている森伊蔵は市場に出回る本数が少なく、手に入れた人は強運の持ち主です。
飲まずに保管したままになっている森伊蔵をお持ちなら、どのくらいの価値があるか査定に出して確かめてみませんか?
本記事では、森伊蔵の買取相場と高く売るコツを紹介します。
幻の焼酎・森伊蔵

森伊蔵酒造は、1885年に森伊右エ門が創業した鹿児島県垂水市(たるみずし)にある蔵元です。
森伊蔵の由来は、杜氏を兼ねる5代当主である森覚志(かくし)が、父親の名前から命名しました。
同じ鹿児島県の銘酒である魔王や村尾と合わせて「3M」と呼ばれています。
明治時代に創業してから約130年の歴史がある森伊蔵は、1888年の初蔵出しから木造蔵で和がめを使う伝統的な「かめ壺仕込み製法」で造り続けており、焼酎の中では特段にまろやかで旨みがあると好評です。
また、木造蔵の大きさが約150坪ほどと大きくなく、1か月に造れる焼酎は一升瓶で4,000〜5,000本程度が限度とされています。
森伊蔵の杜氏は三代目を除いて、代替えするたびに新しい銘柄を生み出しており、現在5代目の杜氏が目指したのは若者や女性に飲んでもらえる焼酎でした。
1988年に出来上がった夢の焼酎は、発売直後から蔵元周辺が車で大渋滞になるほどの評判を呼び、多くの人に平等に購入できるようにと電話申し込みの抽選購入という販売方法を選びました。
森伊蔵のお酒を購入するには電話での抽選購入だけなので、市場に出回る本数が少ないことから幻の焼酎と言われています。
JALのファーストクラスにて提供される
大手メーカーが焼酎の大量生産をして格安の焼酎がブームになりましたが、時代の流れに追いつけなかった森伊蔵は経営難になってしまいます。
5代目の杜氏が酒造りを抜本的に見直したことから国内外で評判を呼び、通年でJALの国内線・国際線のファーストクラスとビジネスクラスのドリンクとして提供されるまでになりました。
森伊蔵が幻の焼酎と呼ばれる理由
5代目が生み出した森伊蔵は、有機栽培された鹿児島産サツマイモを主原料にした、高級焼酎です。
芋焼酎独特のクセが少ない、上品でふくよかな香りとまろやかな味わいが特徴で、初蔵出しから幅広い世代に愛されてきました。
評判を呼んでも量産することなく、1885年の創業当初から変わらず、「かめ壺仕込み」のみで造られてきました。
素材・製法にこだわる少量生産ゆえに、希少価値は高まり、入手困難な幻の焼酎として知られるようになりました。
また1999年、時のフランス大統領のジャック・シラク氏が森伊蔵を愛飲していると報道されたことで、その名はより広く知られることになりました。
希少な森伊蔵の購入方法
森伊蔵が幻の焼酎と呼ばれる一因に、独自の販売方法があります。
基本的には、蔵元もしくは正規代理店による抽選販売のみです。
一部の航空会社やカード会社で、対象者や期間を限定して販売される場合もありますが、一般の販売店ではほとんどないでしょう。
その希少性から、インターネットの通販サイトやリサイクル店のサイトなどでは、定価以上の高値で取引されていることが多いです。
森伊蔵酒造の抽選に応募する
蔵元は抽選販売のみとなりますが、定期的に販売しています。
抽選販売の流れは以下のとおりです。
- 抽選登録
- 結果の確認
- 振り込み
- 発送・受け取り
毎月15~25日に指定番号へ電話し、抽選登録する。
申し込み月の翌月1~14日に指定番号へ電話し、当選結果を確認。当選者には予約番号がアナウンスされる。
当選確認月の月末までに代金を振り込む。
受け取り方法は次の2種類から希望する。
・申し込み月から2か月後の15日に蔵元から発送
・申し込み月から2か月後の15~20日に森伊蔵酒販の店頭で受け取り
百貨店主催の抽選に応募する
百貨店の高島屋日本橋店・玉川店・横浜店などや、鹿児島の百貨店である山形屋でも、毎月抽選販売が行なわれています。
蔵元での販売同様、当選すれば定価で購入できるため、競争率は高いでしょう。
インターネットで購入する
当選を待てないという人は、インターネットの通販サイトや、リサイクル店のサイトなどで探してみるとよいでしょう。
ただし、森伊蔵が見つかったとしても、定価以上の高値で取引される場合が多いようです。
森伊蔵の買取相場

焼酎ブームになったら負けじと生産量を増やす酒蔵が多いですが、森伊蔵はどれだけ需要があっても頑なに生産量を増やしませんでした。
それが功を奏したのか、森伊蔵は幻の焼酎と言われるほど入手困難となっています。
どの森伊蔵の商品も定価以上の買取相場がつく可能性が高いです。
ただし、買取相場は付属品の有無や、未開封かどうか、ボトルに汚れや傷がついていないかなどの保存状態によって差が出てきます。
ここでは、森伊蔵の銘柄ごとの買取相場を表にしました。
銘柄 | 買取相場(※) |
---|---|
森伊蔵 JAL機内販売品 720ml | 9,000円~11,000円 |
森伊蔵(金ラベル)720ml | 5,000円~7,500円 |
森伊蔵 1,800ml | 10,000円~12,000円 |
極上森伊蔵 720ml | 11,000円~13,000円 |
楽酔喜酒 | 20,000円~27,000円 |
錦江 | 20,000円~44,000円 |
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
JAL機内にて期間限定で販売された「森伊蔵(720ml)」は、JAL国際線のファーストクラスとビジネスクラスの機内で、2018年3月1日か〜4月30日まで販売されていました。
機内でしか買えない限定品がゆえに、付加価値が非常に高いです。
「森伊蔵(金ラベル)」は、瓶が金ラベルに包まれているため「金ラベル」とも呼ばれており、森伊蔵の中では安価な銘柄です。
また、金ラベルと中身が同じで1,800mlの焼酎もあります。
「極上森伊蔵 熟成3年(720ml)」は、森伊蔵の中で特上の銘柄です。
定価5,000円以上するため、買取相場も高めに設定されていることが多いです。
「楽酔喜酒」は1996年製と1997年〜2009年製の2種類があり、それぞれ買取相場が異なります。
1996年製は20,000円~30,000円(※)ほど、1997年〜2009年製は20,000円~27,000円(※)となっています。
森伊蔵の前身である「錦江」は、森伊蔵の中で最も高値になるとされています。
現在の銘柄である森伊蔵が発売される前に造られたので、入手が極めて難しく希少価値が高まっています。
森伊蔵を売る際の注意点

森伊蔵を売る時には以下の注意点を覚えておきましょう。
・焼酎の価値に熟知している買取店へ査定に出す
・お酒が専門買取業者の出張買取を利用する
・売却できるのは未開封のみ!開封済みは買取不可の場合も
これらは森伊蔵の希少性を下げないように知っておきたい知識です。
それではご紹介します。
焼酎の価値に熟知しているバイセルへ査定に出す
森伊蔵を売却は、焼酎の価値に熟知している酒買取のバイセルに査定をしてもらうことをおすすめします。
バイセルはお酒の価値を見定めるのに、「保存状態の良し悪し」「中古市場での需要度」「各銘柄の焼酎の人気度」などの高い査定基準を設けて厳しくチェックしています。
オークションで森伊蔵を売却するのはおすすめしない
高く売却できるのであればオークションに出品しようと思う人はいるでしょう。
実際に多くの森伊蔵が高額な落札希望価格で出品されています。
しかし、過去には森伊蔵を含む著名な焼酎を、酒販売免許を取得せずに転売に出した業者が摘発された事件がありました。
酒販売免許がないのに継続して酒類を販売して利益を得た場合、懲役刑か罰金刑の対象になる恐れがあります。
さらに、オークションで出品する場合は、中古市場での相場を知らないと適正な落札希望価格を設定できない可能性があります。
落札希望者からすると出品業者の信憑性が分からないまま、記載内容でしか判断できないので、高額過ぎる落札希望価格を設定すると落札されないでしょう。
お酒に詳しいバイセルの出張買取を利用する
お酒に詳しいのバイセルが提供している出張買取サービスを利用してみましょう。
出張買取とは利用者の自宅に査定士が無料で訪問して、利用者が査定金額に納得できたら買取金額をその場で受け取れるサービスです。
オークションで売却すると落札希望価格を設定したり、郵送用に梱包するなどの手間がかかりますが、出張買取ならば森伊蔵1本からでも売れてます。
郵送で瓶が割れる心配がなく、準備の負担なく気軽に売却できます。
売却できるのは未開封のみ!開封済みは買取不可の場合も
お酒の買取店では開封した森伊蔵を買い取ってもらえません。
なぜなら、開封したまま保管した焼酎は香りが飛んでしまい、カビが沈殿している恐れがあるからです。
そのため、森伊蔵を売却したい方は未開封かどうかを必ず確認しておきましょう。
森伊蔵を高く売るコツ

自宅に保管したままになっている森伊蔵は、条件次第では高額になる可能性があります。
高く売るには相応の準備することがありますので、ご紹介します。
保存状態に気をつける
買取店ではラベルに汚れや破れ、本体に傷がついていても買い取ってくれます。
しかし、森伊蔵のプレミア価値を下げないように保存状態にも気を配りましょう。
森伊蔵は直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。
直射日光が当たって高温になる場所に置いておくと、未開封でも変質して味が悪くなる恐れがあります。
また、直射日光を避けるために冷やそうとして冷蔵庫や冬に屋外で保管しておくと、焼酎の成分が凝縮して澱が発生する場合があるので避けましょう。
付属品を揃えて査定額アップ
森伊蔵を購入するときについてきた箱や証明書は、お酒と一緒に査定に出すと高価買取が狙えます。
入手が難しい分、コレクターアイテムとして需要がある森伊蔵は、付属品がそろっていて保存状態がきれいだと買い手がつきやすいです。
購入当時の状態を保っておくと、査定金額アップが期待できます。
複数の買取店に査定に出して金額を比較する
森伊蔵を売るには、複数の買取店に査定に出してから1つに絞ることをおすすめします。
買取店によって査定品目のランク付けの基準が異なり、森伊蔵の希少価値を踏まえない査定金額を提示される場合があります。
そのため複数の買取店に査定をしてもらってから、金額やサービスの質をしっかりと比較したうえで1つに絞れば納得して選べるでしょう。
良い買取業者かどうかを見極めるには、以下の点に着目してみましょう。
・査定金額が高いかどうか(または不当に低く提示されていないか)
・査定士は金額に対して説明をしてくれるか
・査定士が買い取れそうなものを勝手に物色しないか
さらに、買取店は無料で査定を受け付けているので、提示された金額に納得いかなければキャンセルできます。
森伊蔵を売却しようと検討している方は、買取店のウェブサイトか電話で気軽に申し込めます。
おわりに
銘酒、森伊蔵は少量生産のうえに、抽選販売のため、入手困難なプレミア焼酎です。
手元にある場合は、保管状態に気を付けて、未開封のままその価値を維持しましょう。
そして売却を決めたなら、バイセルにお問い合わせください。銘柄や保存状態によっては、思いもよらない高値がつくかもしれません。
一度、お持ちの森伊蔵の価値を査定してみてはいかがでしょうか。