【DRCラターシュ】値段や高価買取の理由、当たり年などを解説

DRCラターシュはワイン愛好家から高い評価を得ており、近年は買取価格が上昇しているといわれています。
その理由はどこにあるのでしょうか。
この記事では、DRCラターシュの値段をはじめ、なぜ買取価格が高くなっているのか、当たり年はいつなのかなどを解説します。
DRCラターシュの特徴
まずは、DRCラターシュの特徴を紹介します。
生産方法
DRCラターシュは、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ「Domaine de la Romanee-Conti(DRC)」という、ワイン醸造会社が単独所有している赤ワインの一つです。
フランス・ブルゴーニュ地方のグラン・クリュ(特級畑)で収穫される、ピノ・ノワール種で作られています。
6.06ヘクタールの広さがあるDRCラターシュのブドウ畑は、縦長の形状です。
畑の高低差が50メートルほどあり、最上部の土壌はプレモー石灰岩、中央部の土壌は頁岩状石灰岩、下部の土壌は貝殻堆積泥岩の3つに分かれています。
このような土壌の違いにより、上部の畑では重厚なブドウ、下部の畑では繊細なブドウが収穫されます。
DRCラターシュは双方のブドウをブレンドして作るため、ワインの味にも影響するのでしょう。
また、DRCでは木に残ったブドウに成分を集中させるために、ブドウの木に厳しい収穫制限を設けています。
そのため、ワイン1本分のブドウを収穫する際には、複数のブドウの木を使っているのです。
収穫したブドウは、現在主流となっているブドウの粒のみを発酵させる方法ではなく、粒に付いた枝のような部分も含めて発酵させる、全房発酵をしているのも特徴です。
味わいや香り
DRCラターシュは濃い色と絹のようになめらかな舌触り、凝縮した果実の濃密な味わいと余韻の長さが特徴的なワインです。
また、その香りはチェリーやベリーなど果実の甘酸っぱさと、スパイスや甘草が絶妙なバランスで融合しています。
厳格な方法によって作られるDRCラターシュは、ブドウが不作の年でも安定した品質を維持できることでも知られており、一度は味わってみたいと思わせるワインです。
DRC ラターシュが高額な理由

DRCラターシュが高額で取引される理由には、次の2つが挙げられるでしょう。
味わいの良さ
独特の力強さと複雑さのあるDRCラターシュは色が濃く、かなり凝縮された印象の味わいから「ロマネ・コンティの弟」とも呼ばれます。
ヴィンテージによってはロマネ・コンティをしのぐほどの評価を得ることもあるなど、味わいの良さで定評があるワインです。
ある評論家は「死ぬまでに飲みたいワイン100本」に、DRCラターシュの3ヴィンテージを選んだほどで、その味わいの良さは世界中の評論家から称賛されています。
大量生産できない生産体制
DRCのブドウ畑は決して面積が広いわけではありません。
それにもかかわらず、前述したように収穫制限をしているため、大量生産できるほどの収穫量がないのです。
また、DRCが行なっている全房発酵という手法は非常に難しく、ブドウの粒だけではなく梗(こう)の部分までしっかり熟した状態にさせなくてはなりません。
しかし、梗は菌が付きやすいため、無農薬のビオディナミ農法で健全に保つよう管理するのは非常に困難です。
DRCラターシュが大量生産できないのには、このような理由があります。
DRC ラターシュの当たり年と値段
ワインには一般的に当たり年といわれるものがあり、その年に作られたワインには高い値段がつきます。
ここでは、DRCラターシュの当たり年と値段を紹介します。
DRC ラターシュの当たり年
DRCラターシュは、1990年・1999年・2003年・2005年・2009年・2010年・2015年などが当たり年といわれています。
そのなかでも、高い評価を得ているのが1999年です。ワイン専門誌である『Wine Advocate(ワイン・アドヴォケイト)』では、100点の評価を受けています。
また、ブルゴーニュ地方のブドウのできが非常に良かった1990年のものは、「30年もの熟成に耐え得る至高のクオリティ」と評され、あらゆるワイン批評家が高得点をつけました。
同じく、ブドウの当たり年に誕生した2005年もバランスが良く、角のない味わいで高い評価を得ています。
2009年は、DRCラターシュのなかでも傑作といわれるほどで、濃密さと繊細さがバランス良く調和しています。
長く楽しめるほどの余韻が感じられるため人気があるものの、入手が難しくなっているヴィンテージです。
2003年はワインの評価法である「パーカーポイント」で、満点に近い99点を獲得しました。
そのため、ワイン愛好家やさまざまな業界からの人気が高まり、品薄状態が続いています。
DRC ラターシュの値段
DRCラターシュの値段は、生産本数の少ないものや評価の高いものほど高くなり、販売店によっては在庫切れのケースも多々あります。
特に高い評価を得ている1990 年、1999 年、2005 年、2009 年などが高い値段を付けられている傾向にあります。
人気であるDRC ラターシュは高価買取も可能

ワイン愛好家から高い人気があるDRCラターシュは、高値で買い取ってもらうことも可能です。
なお、売却方法は販売店などに直接持ち込む店頭買取だけではなく、出張買取や宅配買取もあります。
その違いを理解したうえで、依頼するとよいでしょう。
店頭買取
店頭買取は、売りたいアイテムを直接店舗に持ち込み、その場で買い取ってもらう方法です。
現金をすぐに受け取れるメリットがあります。
一方、店舗が近くにない場合は持ち込みが難しいこと、ワインなど重いものを持ち込むのは手間がかかることなどがデメリットです。
出張買取
出張買取は、買取業者に連絡すると査定士が自宅まで出張し、品物の査定から支払いまでを行なってくれる方法です。
買取業者によって異なるものの、査定士の出張や査定にかかる費用は無料というケースが多く、金額に納得いかない場合はその場で無料キャンセルもできます。
ただし、スタッフを家に入れる必要があることや、出張可能エリア内でなければ利用できないなどのデメリットがあります。
宅配買取
宅配買取は、売りたい商品を買取業者宛に発送し、査定・買い取りをしてもらう方法です。
自宅の近くに買取店がなくても利用できる点や、査定士と顔を合わせる必要がない点はメリットとして挙げられます。
一方、商品の梱包と発送を自分でする必要がある点や、買い取りに時間がかかり、すぐには現金を受け取れない点などはデメリットといえるでしょう。
いずれの方法にもメリット・デメリットがあります。自分に合う買取方法はどれか、よく考えて選ぶことをおすすめします。
DRC ラターシュの買取相場
買取価格の相場が高いとされる1990年のDRCラターシュ は、熟成がほど良く進み、濃厚でまろやかな味わいに変化しています。
鼻から抜ける香りや後味も素晴らしいため、熟成期間の短いものよりも価格が高騰する傾向にあります。
近年は、DRCラターシュの買取相場が上昇しているため、予想しているよりも高値で買い取ってもらえるかもしれません。
おわりに
DRCラターシュは厳しい生産方法により安定した品質を維持し、ときにはロマネ・コンティを上回る評価を得るほどのワインです。
収穫制限などにより大量生産が難しいため、希少性が高く、販売価格・買取価格とも高値が付く傾向にあります。
「買取価格が上昇している今だからこそ、高値で売りたい」と考えている方は、ご自分にあった買取方法を選んでみてください。
バイセルでは店頭買取、出張買取や宅配買取も行なっており、専門知識を持った査定スタッフが揃っていますので、DRCラターシュの査定をお考えの方はぜひご相談ください。