ワインの当たり年ヴィンテージチャート(一覧)|最近の当たり年は?

2024.03.22

お酒買取 コラム
ワインの当たり年ヴィンテージチャート(一覧)|最近の当たり年は?

ワインには、「当たり年」があることをご存知でしょうか。ワインのラベルを見ると必ず製造年が印字されていますが、ワインを選ぶうえで製造年は大切なポイントです。

とはいえ、いつのワインを選べばいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。

この記事では、ワインの当たり年とは何か、どのような基準で判断されているのか、どのように当たり年のワインを見分ければいいのか紹介します。

ワインの当たり年を理解できれば、自身の好みに合ったワインを選ぶうえで役立つでしょう。ぜひ、ワイン選びの参考にしてください。

まずは無料査定しませんか?

お問合せ・ご相談はこちら

0120-612-773

24時間365日受付中・携帯からも通話料無料

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

ワインの当たり年とは?

 ワインの当たり年とは?

ワインの当たり年とは、ワインの原材料であるブドウの出来が良い年のことをいいます。

ブドウの出来はワインの味や風合いにダイレクトに影響するため、1年を通して天候の条件が良くブドウの出来が良い年は、ワインの品質が高くなるのです。

当たり年の場合、有名な生産者ではない比較的お手頃価格のワインであっても、有名生産者に匹敵する品質のワインが手に入りやすいとも言えます。

ワインの当たり年を知っておくことで、ワインを選びやすくなるでしょう。

反対に悪天候によりブドウの出来が悪かった年は、「はずれ年」や「オフヴィンテージ」などと呼ばれます。

ただし、はずれ年のワインが美味しくないのかというと、そうではありません。

本来、長期間熟成させる必要があるワインが数年で飲み頃に達するなど、はずれ年なりの独特の風合いを味わえます。

また、はずれ年のワインであっても生産者の努力や局地的な天候に恵まれて、当たり年と同じようなお宝ワインが見つかることもあるのです。

唯一無二として同じワインがなく、それぞれに楽しみ方があることが、ワインが奥深いと言われる理由でしょう。

条件とブドウの出来

出来が良いブドウは、ブドウの糖度が高くジューシーな味わいになることが特徴です。

ブドウの樹は3~4月ごろにはつが、6月ごろに開花、7月から果実が色づき始め、9~10月ごろに収穫期を迎えます。

この半年の間にいかに好条件が揃うかによって、ブドウの出来栄えが決まるのです。

ブドウは、十分な日照・温暖な気候・少ない雨を好みます。

雨が多いとカビが繁殖しやすくなりますし、適切な温度に達しなければ発芽しません。

これらに加えて、1日の寒暖差が大きいほど糖分と酸味のバランスが整いやすいです。

ブドウには害虫がつきやすいことや冬には冬眠が必要なことから、1年を通しても寒暖差が大きい年の方がブドウの出来が良くなる傾向があります。

フランス

まずは、フランスワインの当たり年について紹介しましょう。

ボルドーワインの当たり年

ワインといえばボルドーと言われるほど、ボルドーはワイン産地の最高峰と言える地域です。

赤ワインの産地としてのイメージがありますが、辛口の白ワインも生み出しています。

ボルドーの赤ワインは、濃厚でコクのある重みのある味わいが特徴で、長期期熟成に向いたワインが多いです。

また白ワインは甘くとろみのある貴腐ワインが有名でしょう。

ボルドーワインの当たり年は以下の通りです。

ボルドーワイン
あたり年(Sランク) 1982年
1990年
2000年
2005年
2009年
2010年
2016年
2022年
1988年
1989年
1990年
2001年
2010年
あたり年(Aランク) 1985年
1986年
1989年
1995年
2003年
2015年
2018年
2020年
2021年
1983年
1986年
1997年
2005年
2009年
2011年
2013年

果実味・タンニン・酸・アルコールの全てにおいてのバランスの良さが評価され、長期熟成に向いているワインが高く評価されています。

ブルゴーニュワインの当たり年

ブルゴーニュは、フランス東部に位置する地域で南北に広がる地域です。

ブルゴーニュワインは、繊細でありながら、多様な味わいを堪能できる点が魅力とされています。

タンニンが少ないため渋みが控えめで飲みやすいワインが多いです。

また、マイルドな酸味とフルーティさも持ち合わせているため、和食などの優しい味の料理にも合わせやすく、初心者にも選ばれやすいワインとも言えるでしょう。

ブルゴーニュワインの当たり年は以下の通りです。

ブルゴーニュワイン
あたり年(Sランク) 1982年
1990年
2020年
1995年
2014年
20220年
あたり年(Aランク) 1988年
1989年
1983年
1996年
1999年
2002年
2009年
2012年
2015年
1985年
1989年
1990年
1996年
1997年
1999年
2002年
2005年
2006年

ブルゴーニュワインは、酸味が強く出るワインも多いため、マイルドな酸味と豊かな果実味のバランスが良いものが高く評価される傾向があります。

好天候のもとで育ったブルゴーニュワインは豊かな果実の味わいと柔らかい酸味を味わうことができるでしょう。v

シャンパーニュワインの当たり年

シャンパーニュ地方フランスの東部に位置し、ブドウの栽培環境としては、冷涼な土地柄が特徴です。

気温は年間を通して低く温度変化も少ないため、一般的なブドウに適した環境であるとはいえないエリアにもかかわらず、シャンパーニュといえば、シャンパンとして世界中から愛されるワインを作り出している産地です。

シャンパーニュの栽培環境で、ブドウは熟しすぎずバランスの取れた酸を保ったまま育ちます。

シャンパンは、きめ細かな泡立ちでクリーミーな口当りなどが魅力とされています。

シャンパーニュワインの当たり年は以下の通りです。

あたり年(Sランク) 1990年
1996年
あたり年(Aランク) 1982年
1985年
1988年
1995年
2002年
2008年
2012年
2015年

シャンパーニュ地方のワインは、熟度も酸度も高いものが高評価を受ける傾向があります。

イタリア

 

ここからは、フランスと並んでワインの国と言われるイタリアワインのあたり年について紹介します。

トスカーナワインの当たり年

トスカーナ地方は、イタリア中部に位置しティレニア海に面しています。

世界的にも人気のあるキャンティや、もっとも高価なワインとも言われるスーパータスカンなど名だたるワインを生み出すワインの産地です。

トスカーナワインは、サンジョヴェーゼというブドウ品種をメインに使用した赤ワインが多く、酸味とタンニンが強く、果実味やスパイスの香りが特徴的です。

トスカーナワインの当たり年は以下の通りです。

あたり年(Sランク) 1988年
1990年
2006年
2010年
あたり年(Aランク) 1985年
1995年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2004年
2007年
2013年
2016年

当たり年のトスカーナワインは、熟度と強い酸味のバランスが評価されています。

また色味の強さや、果実や花のような香りの強さを味わえることもあたり年のトスカーナワインに共通する点でしょう。

ピエモンテワインの当たり年

ピエモンテ地方は、フランスとスイスの国境に接するイタリアを代表するワインの産地です。

ピエモンテで作られるネッビオーロ種のブドウは、イタリアで高貴な黒葡萄とも言われており、世界中で愛されています。

タンニンが濃縮されており濃厚な味わいでありながら、やわらかさもある絶妙なバランスの渋みが特徴です。

果実味も豊かであるため、赤ワインが苦手な人にもおすすめのワインでしょう。

ピエモンテワインの当たり年は以下の通りです。

あたり年(Sランク) 1989年
1996年
2006年
2019年
あたり年(Aランク) 1982年
1988年
1995年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2003年
2007年
2010年
2013年
2015年
2016年
2018年
2020年

当たり年のピエモンテは長期熟成に耐えられるしっかりとした構造を持ち、厚みのある高いポテンシャルをもったワインが特徴です。

日本

 日本

日本のワインにも、ブドウの出来によって当たり年が存在します。

日本ワインは、国産のぶどうのみを使用し日本国内で製造されたワインのことを指します。

よく似た言葉に国内製造ワイン呼ばれるワインもありますが、これらは海外から輸入したブドウ果汁などを使用し、国内で製造したワインのことです。

日本の気候は、フランスやイタリアなどの「ワインの国」と比較すると、ワイン用のブドウ栽培に適した環境とはいえません。

しかし、日本の天候や風土に合うブドウの改良や栽培技術の発展により、日本のワインも国際的にも評価を受けるような高品質なワインが作られています。

日本のワインにはヴィンテージチャートはありませんが、近年では、2012〜2014年、2017年のブドウの出来が良いと評価されています。

地域によっても異なるため、日本のワインを購入する際は売り手に聞いてみると良いでしょう。

ワインの当たり年についてよくある質問

ここからは、ワインの当たり年についてよくある質問に回答していきます。

ワインの当たり年を調べる方法は?

ワインのあたり年を調べるには、ワインの販売会社やワイン協会、ソムリエなどが発表しているヴィンテージチャートを確認すると良いでしょう。

ヴィンテージチャートの評価は評価をする人によって多少異なることはありますが、おおむねの傾向を知ることができます。

ヴィンテージチャートは、あくまでもブドウの質の良さを示すものであり、ワインを作る工程や熟成の過程によって、味わいは異なります。

すぐに飲めるワインが必要なのか、自宅で保管しておくのか、どのような味わいが好みなのかによっても、選ぶべきワインは異なります。自身の好みや用途を踏まえたうえで選ぶようにしましょう。

ワインは何年くらいまで飲めますか?

ワインは長期的に熟成させる飲み物であることから、賞味期限という概念がありません。

ワインは熟成させるほど味わいが豊かで渋みがなくなると言われており、古い年代のものほど価値が上がる傾向があります。

こうしたワインは10年以上熟成したものでなければ本来の味わいが出ないものがあるほどです。

ただし長期熟成に耐えられる、出来のいいブドウである必要があります。

あたり年のワインであれば長期熟成に向いているものが多いため、2,000円を超えるような高級なワインの場合は、しばらく寝かせておく方がいいでしょう。

長期熟成に向いていない早飲みタイプのワインは、買った時が飲み頃なので、直近で飲む予定がある場合に選ぶといいでしょう。

長期熟成に向かないワインを寝かせると、酸味が強いワインになってしまうなど、美味しく飲めない可能性があるため注意しましょう。

まとめ

ワインは製造年によって、同じ銘柄でも品質が大きく異なります。

なかには高値が付くこともあります。近年では栽培技術の向上などにより比較的、当たり年が多いでしょう。

いただきものや家に眠っているワインがあれば買取査定に出してみるのもおすすめです。

ラベルが剥げているなど、状態が良くないワインであっても価値がつくケースも多々あります。

バイセルでは、ワインの価値を熟知した査定士が査定を行うため、素早くかつ満足のいく買取価格をつけてもらえるでしょう。