たぬきの置物の意味って?なぜ信楽焼といえばたぬき?縁起物とされる由来を解説

たぬきの置物の意味って?なぜ信楽焼といえばたぬき?縁起物とされる由来を解説

たぬきの置物と聞いて、どんなイメージが浮かびますか?

飲食店などの店先に置いてあり、大きなお腹と片手に徳利、愛嬌のある表情で微笑んでいる姿を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

なかでも信楽焼のたぬきは、縁起物としても広く知られています。

しかし、なぜたぬきの置物は縁起が良いとされているのでしょうか。

本記事では、たぬきの置物の持つ意味や、信楽焼たぬきの歴史、そして置き場所の選び方まで、詳しく解説していきます。

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たぬきの置物の意味って?縁起物とされている由来

たぬきの置物が縁起物として広く親しまれている理由には、日本の伝統文化や民間伝承が深く関わっています。

たぬきは古くから日本の民話や伝説に登場し、変化の術に長けた生き物として描かれてきました。

この「変化する」という特性が、様々な吉兆や幸運を呼び込むシンボルとして解釈されるようになったのです。

たぬきの置物が持つ意味として、主に「商売繁盛」と「福招き・金運アップ」の2つに大別されます。

以下でそれぞれ詳しく解説します。

商売繁盛

「たぬき」という言葉は「他抜き」との語呂合わせから来ています。

これは、商売において競争相手を出し抜いて成功することを願う意味が込められています。

そのため、たぬきの置物は商売繁盛の象徴として広く使われているのです。

特に、滋賀県の信楽焼で作られたたぬきの置物は「八相縁起」と呼ばれる8つの縁起が込められています。

八相縁起とは、以下を指します。

  1. 笠:災難を避ける
  2. 大きな目:四方八方を見通す
  3. 笑顔:愛嬌で人を引きつける
  4. 徳利:人徳を身につけて飲食に困らない
  5. 大福帳・通い帳:商売繁盛
  6. 大きなお腹:決断力と度量
  7. 金袋:金運
  8. 太いしっぽ:繁盛の象徴

たぬきの置物は可愛らしい見た目でありながら、これほどの縁起を担いでくれるのです。

福招き・金運アップ

たぬきは古くから日本神話に登場する「福の神」として信仰されてきました。

このため、たぬきの置物は福を招く象徴として広く受け入れられ、家内安全や招福、金運アップなどのご利益があるともされています。

特に、金袋を持ったたぬきの置物は金運アップのご利益があると言われています。

金袋は財運を象徴し、たぬきが持つことでその効果がさらに強調されます。

信楽焼といえばたぬきのイメージが定着したのはなぜ?

「信楽焼」と聞いて、たぬきの置物を思い浮かべる人は少なくないでしょう。

そもそも、なぜ信楽焼はたぬきのイメージが定着したのか、その理由を見ていきます。

理由①信楽の土の性質がたぬきの置物を作るのに適している

たぬきの置物が福招きや金運アップを意味する理由は、以下の要素に基づいています。

信楽の土は、たぬきの置物作りに理想的な特性を持っています。

高い耐火性と粗い土質により、大型の置物でも焼成時に形が崩れにくく、優れた可塑性をもつ木節粘土を用いることで細かいディテールを表現しています。

さらに、焼成後の美しい発色は温かみのある自然な色合いに仕上がり、長石の含有によって独特の風合いを出します。

これらの要素が相まって、信楽の土はたぬきの置物に最適な素材となっており、その特徴的な魅力を作り出しています。

理由②昭和天皇が信楽を行幸した様子がマスコミに報道された

1951年(昭和26年)、昭和天皇が信楽町へ行幸された際、町の人々は歓迎の意を表して沿道にたくさんの信楽焼のたぬきを並べました。

この光景は非常に印象的で、昭和天皇も感銘を受けたと言われています。

この様子は全国のマスコミで報道され、信楽焼のたぬきが全国的に知られるきっかけとなりました。

特に、たぬきたちが日の丸の小旗を持って沿道に並ぶ姿が多くの人々の心に残り、信楽焼のたぬきが福を招く縁起物として広く認識されるようになりました。

たぬきの置物を置く場所はどこが良い?

たぬきの置物は縁起物として人気がありますが、より効果を引き出すためには、適切な場所に置くことが重要です。

一般的には、「玄関・お店の入口」「寝室・リビングなど家族の安らぐ場所」に置くのが良いと言われています。

なぜそう言われているのか、それぞれ詳しく解説します。

玄関・お店の入口

たぬきの置物を玄関やお店の入口に置くことは、日本の伝統的な風習や信仰に基づいた縁起の良い行為とされています。

また風水の観点からも、玄関は運気が入ってくる場所とされるため、たぬきの置物を置くことで良い運気を迎え入れ、家内安全や金運アップに効果的だと言われています。

寝室・リビングなど家族の安らぐ場所

たぬきは夫婦愛が強く生涯を共にする動物としても知られており、置物を家族が集まる場所に配置することで、家族の絆や夫婦円満を保ち、家庭全体に調和をもたらすと考えられています。

また、たぬきは古くから福の神として信仰されており、置物も同様に福を招く象徴です。

家族が集まる場所に置くことで、家族全員に福が行き渡るとされています。

風水の観点からも、家の中心や家族が集まる場所に縁起物を置くことで家全体の運気が上がり、家族の運気を向上させる効果があると言われています。

不要になった信楽焼のたぬきは中古買取へ出すのがおすすめ

不要になった信楽焼のたぬきは、処分するのではなく中古買取へ出すのがおすすめです。

信楽焼は国内外で評価が高く、中古市場でも需要があります。

特に、有名作家や窯元で作られた作品や、古い時代の作品は高価買取される可能性が高いです。

信楽焼のたぬきは重くて大きいものが多いため、自分で処分したり買取店舗へ運ぶのは大変でしょう。

バイセルでは出張買取サービスを提供しており、お客様のご自宅にて査定・買取を行いますので、手間をかけずに信楽焼のたぬきを現金化できます。

バイセルで査定・買取対象となるたぬきの置物は?

バイセルでは、以下のような作家物のたぬきの作品であれば、買取対象となるケースがあります。

例としては、鋳造作家の鷲塚暁珉、村田宏の作品、備前焼作家の仁阿弥道八の作品、木彫り作家の砂田清定、津田鳳雲の作品などが挙げられます。

ご自宅にたぬきの置物があるという方は、骨董品に詳しいバイセルにお任せください!無料で価値をお調べいたします。

査定料・キャンセル料は無料ですので、「価値があるか確かめたいだけ」といった場合でもお気軽にご相談ください。

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まとめ

たぬきの置物、なかでも特に信楽焼のたぬきは、日本の伝統文化や民間伝承に基づいた縁起物として広く親しまれています。

その意味は主に「商売繁盛」と「福招き・金運アップ」とされ、八相縁起と呼ばれる8つの縁起が込められています。

信楽焼といえばたぬきのイメージがありますが、これが定着した理由としては土の性質が適していること、また昭和天皇の行幸時の報道が影響しています。

バイセルでは、たぬきの置物をはじめ、信楽焼えおはじめとする骨董品の買取を積極的に行っております。

自分で処分するよりも手間・費用がかかりませんので、お気軽にバイセルまでご相談ください。