家の壺が高額で売れるかも?買取相場や高く売れやすい種類を解説!

- 自宅にある壺を売りたいです。いくらになりますか?
- 作家や産地、素材、ブランドにより価格は異なります。詳しく拝見致しますので、こちらよりお問合せ下さい。
- 家族から譲り受けた壺があります。価値はつきますか?
家庭の装飾などとして飾られることの多い壺は、その骨董的価値・美術的価値から買取市場で活発に取引され、非常に高い買取価格がつくこともある品物です。
特に越前焼や備前焼など有名産地の壺などは買取市場での需要が高く、買取価格も高くなりやすいでしょう。
壺の買取相場や高額買取が期待できる壺の種類、より高く買取してもらうためのポイントをご紹介します。

壺が高値で売れる理由

日本だけでなく欧州や中国などでも、陶器をはじめとした壺は伝統的に多く作られてきました。
その壺にどうして高い買取価格がつけられるのかというと、買取市場においてそれだけ高い需要があるからです。
壺には国内外を問わず骨董品・美術品としての価値が認められているものが多くあり、世界中の骨董・美術コレクターから注目される存在となっているのです。
また、インテリアとしても大きなスペースを取らない壺は、裕福な家庭や企業で購入されるケースもよくあります。
高額な壺を購入することで社会的な地位を確認している人もいて、壺を所有することはステータスの一種だといえるでしょう。
ほかにも、節税対策として企業が壺を購入することもあります。
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高額買取が期待できる壺の種類

高額買取が期待できる壺には、いくつか特徴があります。
高額買取に繋がりやすい壺の主な種類は以下の通りです。
・有名作家が手掛けた壺
・有名産地の壺
・有名食器ブランドの壺
・中国・朝鮮骨董の壺
・金・銀・銅素材の壺
・現存数が少ない壺
それでは、それぞれ詳しく解説します。
有名作家が手掛けた壺
壺以外の骨董品にも言えることですが、有名作家が手掛けた作品は骨董市場で需要が高く、買取額も高くなりやすいです。
壺を手掛けた主な有名作家は以下の通りです。
徳田八十吉 | 井上萬二 |
金城次郎 | 酒井田柿右衛門 |
浅見隆三 | 河井寛次郎 |
近藤悠三 | 葉山有樹 |
松井康成 | 中里太郎右衛門 |
富本憲吉 | 黒木国昭 |
エミール・ガレ | ドーム |
この中でも徳田八十吉・井上萬二・金城次郎・酒井田柿右衛門などの人間国宝に認定されている作家や、河井寛次郎など人間国宝を辞退した作家が作った壺は買取額が期待できます。
また、さほど有名でない作家ものや作家ものでない壺でも保存状態が良ければ買取対象となることもあるので、まずは買取業者に見てもらうのがおすすめです。
有名産地の壺
作家名が明確にならなくても有名産地の壺である場合は、買取額が高くなることがあります。
壺を含む焼き物の主な有名産地は以下の通りです。
越前焼 | 瀬戸焼 | 常滑焼 |
信楽焼 | 丹波焼 | 備前焼 |
有田焼(伊万里焼) | 美濃焼(織部焼) | 九谷焼 |
益子焼 | 萩焼 | 京焼(清水焼) |
唐津焼 | 薩摩焼 | 志野焼 |
特に上2段の6つは日本を代表する窯「日本六古窯」と呼ばれ、日本遺産にも認定されています。
また、有田焼・美濃焼・瀬戸焼も3つも「日本三大陶磁器」と称されるほどの有名な産地ものです。
有田焼(伊万里焼)のなかでも江戸時代に量産されたものを指す古伊万里は、独特な形状と資料的価値が研究家によって認められ、高額で取り扱われています。
有名食器ブランドの壺
食器ブランドのなかにも、壺を作っているところがあります。
有名ブランドものの壺であれば需要が高いので買取価格も期待できるでしょう。
壺を制作している有名な食器ブランドは、主に以下の通りです。
マイセン | ウェッジウッド |
ノリタケ | ロイヤルコペンハーゲン |
バカラ | ラリック |
ロイヤルクラウンダービー | アウガルテン |
これらのブランドが手掛けた壺であれば、状態やシリーズによっては高値が期待できることもあるでしょう。
ブランドものは新作であるほど価値が高くなる傾向にあるので、なるべく早めに査定に出してみることがおすすめです。
中国・朝鮮骨董の壺
中国の石壺・鼻煙壺、朝鮮の古陶磁などは、中国人に需要の高い種類です。
中国の市場では偽物が多く出回っているため、信頼感の高い日本で壺を買う外国人が増えているようです。
金・銀・銅素材の壺
金、銀、銅などが素材となった壺は「骨董品の価値」に加え「金属の価値」も付加されるので、高額買取が望みやすいです。
日々変動する金・銀の相場が上がれば、壺の買取相場も上がる傾向にあるので、他の壺に比べて売り時も重要となります。
現存数が少ない壺
壺を含む芸術の作品は、現存数が多い作品ほど手に入りやすいため、需給のバランスから高い値段が付きにくいものです。
それに対し、現存数が少ないものほど、希少性のために価値が高くなりやすいです。
職人や流派が限定された壺は、特定の国の特定の年代でしか作られていない貴重な品物と言えます。
持っている壺の現存数の少なさは、素人目では分かりづらいため、一度骨董に特化した買取業者で見極めてもらうのが賢明です。

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壺の買取相場

骨董品買取市場における壺の買取相場は、作家や作品、保存状態などによって大きく異なります。
有名作家の壺について、おおまかな買取相場をまとめましたので表をご参照ください。
作家 | 作品のジャンル | 買取相場 |
---|---|---|
徳田八十吉 | 九谷焼(磁器) | ~20万円前後 |
井上萬二 | 白磁(磁器) | ~10万円前後 |
浅見隆三 | 陶器・磁器 | ~5,000円前後 |
金城次郎 | 琉球陶器 | ~10万円前後 |
河井寛次郎 | 陶器 | ~200万円前後 |
酒井田柿右衛門 | 有田焼(磁器) | ~100万円前後 |
エミール・ガレ | ガラス工芸 | ~500万円前後 |
ドーム | ガラス工芸 | ~500万円前後 |
※上記の相場表は、あくまで目安です。あくまで作家の中でもっとも人気のある作品の相場を記載しております。骨董品の状態によってはお値段が付かない場合もございます。
※査定させて頂く骨董品などの状態次第では、買取相場は上記に比べて大きく変動しますのでご了承ください。
※骨董品に汚れや傷などがある場合には、額面を下回る買取価格となる場合もございます。
※弊社基準により一部の骨董品は査定対象外となります。
上で挙げたような有名作家の作品であれば、数十万円~数百万円もの買取価格がつく可能性が充分にあるでしょう。
ほかにも、河合寛次朗(かわいかんじろう)の壺作品に280万円、藤本能道(ふじもとのうどう)の壺作品に230万円もの取引価格がついた実例もあります。
ただしこれらの買取相場は人気作品かつ保存状態が良かった場合のもので、実際の価格は異なる場合がありますので、あくまで参考程度と考えてください。
実際にプロの目で見極めてもらうと、実は持っていた壺が名作ということがわかり、「思わぬ値が付いた」というケースもあり得ます。
不要となった壺は、一度バイセルの無料査定で価値を確かめてみるのがおすすめです。
壺を高額買取してもらうためのポイント

非常に価値の高いものもある壺ですが、より高く売るためにはどのような点に注意すれば良いでしょうか。
ここでは、壺を少しでも高く買取してもらうために知っておきたいポイントをご紹介します。
・付属品を揃えておく
・保存状態を良く保っておく
・自己判断で無理に修復を行わない
・なるべく早く売る
付属品を揃えておく
壺に限らず、骨董品買取では共箱・包み布・鑑定書などの付属品を本体と一緒に買取に出すことで、より高く買取してもらえる可能性があります。
付属品があるかないかで、再度販売する際の買い手の需要に関わってくるため、買取価格が変わってくる場合があるのです。
共箱とは作品を入れるための木箱のことで、作家自身の箱書き(署名)があることが多いです。
共箱があれば作家本人の作品である証拠にもなるため、共箱は特に買取価格に大きく影響する付属品だと言えます。
また、鑑定書も壺の価値を証明してくれるため、付いていることで買取市場における需要が増すでしょう。
保存状態を良く保っておく
壺の買取において、もう1つの重要な査定ポイントが保存状態です。
有名産地ものなど価値の高い壺であっても、ヒビ・キズ・デザインの欠け・割れがあるなど、保存状態が悪ければ買取価格は下がってしまう可能性が高いです。
反対に、保存状態の良い壺であれば、高価買取される可能性も高くなるでしょう。
ヒビや割れの原因となるような大きな衝撃を与えないように、壺をはじめとした陶芸作品は必ず箱に入れて保管するなど、普段から丁寧に扱うようにしましょう。
自己判断で無理に修復を行わない
壺は綺麗な状態である方が、買取額が高くなりやすいです。
ただし、壊れたりヒビが入っていたからと言って、自分で不用意に修復しないことをおすすめします。
壺などの焼き物の修復方法として「金継ぎ」がありますが、非常に難易度が高く、初心者が手出しできるものではありません。
初心者による金継ぎは大きく価値を下げ、マイナス評価となってしまうので、プロに金継ぎを依頼するか、そのままの状態にしておきましょう。
劣化や傷が見られる壺も、自己判断で無理に修復を行わずに、そのまま買取に出すのが賢明 です。
なるべく早く売る
売ると決めたらなるべく早く買取に出すというのも、壺をより高く売るための1つの手です。
壺はどんなに丁寧に保管していても、湿気や紫外線などの影響で年月とともに劣化してしまう場合があります。
高く評価されやすいように良い保存状態で買取に出すためにも、使わない壺は早めに売却することをおすすめします。
壺を売るなら骨董品専門の買取業者の出張買取サービスがおすすめ!

ここまで見てきたように、お持ちの壺に意外な価値が秘められている可能性は十分にあります。
お持ちの壺の価値を適正に見極めてもらいたいなら、骨董品についての高い専門性と豊富な買取実績を持った買取業者に査定を依頼するのがおすすめです。
また、大きい壺の場合には特にそうですが、重くて割れやすい壺を売るなら出張買取サービスの利用するのが良いでしょう。
買取店まで壺を持ち運ぶ必要がないので、移動中に傷つけたり割れたりしてしまうといった心配はありません。
バイセルの出張買取サービスなら、骨董品・美術品査定のプロがご自宅まで伺い、1点1点の壺を丁寧に拝見して価値を見極めます。
「売りたいものが複数ある」「重い壺を持ち歩きたくない」という方にはぴったりな買取方法です。
壺とは

壺とは、口がすぼまっており、胴は丸い袋状になっている形状の器のことです。
古くから水や酒の貯蔵に用いられており、日本における主要な器の1つと言えるでしょう。
同じように使われてきた主要な器に「甕(かめ)」があり、形状も壺と似ています。
壺と甕とは、「注ぎ口の口径」によって区別されます。
壺の注ぎ口の口径は腹径の3分の2未満であるのに対して、甕の注ぎ口の口径は腹径の3分の2以上と定義されます。
壺の口は甕より狭いのが特徴で、外気に触れにくいためにお酒の長期保存に適しています。
日本では実用品として発展してきた壺ですが、古代ギリシアでは絵を描くための土台として作られ、壺絵の文化が発達したといいます。
また、生命力の象徴として、様々な装飾の図柄に壺がデザインされることもありました。
初期のキリスト教においても壺は重要な役割を持っており、壺がキリストの復活と再生を示す洗礼盤のメタファーとして用いられ、鳥やキリストを信じる者が壺から水を飲む模様がしばしば描かれました。
中世になる頃にはこのような象徴的な意味合いで使用することはなくなりましたが、美術品としての価値は認められ続け、現代でも価値ある骨董品・インテリアとして人気を集めています。
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