今泉今右衛門の買取相場と高く買取してもらうポイントをご紹介

- 今泉今右衛門の作品を手放したいです。いくらで買取してもらえますか?
- 共箱などの付属品の有無などにより価値は大きく変わります。一度拝見致しますのでこちらよりお問い合わせください。
- 自宅の倉庫から今泉今右衛門の作品が出てきました。価値は付きますか?
日本には各地に有名な焼き物の産地があり、それぞれに特色ある焼き物を作っています。
中でも佐賀県は、有田焼・唐津焼・鍋島焼と有名なご当地焼き物が多く、焼き物作りが盛んな地域です。
そんな伝統ある窯元の多い佐賀県において、最も歴史と伝統ある焼き物の名跡の1つが、今泉今右衛門です。
今泉今右衛門の陶芸作品の特徴に加えて、買取相場や高く買取してもらうためのポイントをご紹介します。
目次
鍋島焼の大名跡「今泉今右衛門」とは

今泉今右衛門の歴史は、中国から赤絵(ガラス質の絵具で上絵付けを施された陶磁器)の技術が伝わった1640年代に始まったとされています。
「本朝無類」と言われるほど優れた赤絵の技術を身に着けた今泉今右衛門は、鍋島藩の御用赤絵師となり、現代まで続く大名跡の礎を築きます。
江戸時代には鍋島藩窯で絵付けを担当していた今泉今右衛門でしたが、明治に入って藩窯が無くなると今右衛門窯を築き、色鍋島(赤・黄・緑の3色で上絵をつけた鍋島焼)の一貫製造に踏み切ります。
以降、鍋島焼の伝統技術を継承し続けてきました。
その努力が実り、今泉今右衛門の色鍋島は1971年、国の重要無形文化財の指定を受けました。
また、先代の13代今泉今右衛門・当代の14代今泉今右衛門は個人でも、重要無形文化財「色絵磁器」の技術保持者として人間国宝に認定されています。
今泉今右衛門の買取相場

人気作家の作品は高く売れやすいため、買取価格も高い傾向にあります。
コレクターから人気が高く、買取市場での需要も多い今泉今右衛門作品は、陶芸品の中でも買取価格が比較的高くなりやすいでしょう。
なかでも「色絵薄墨墨はじき時計草文鉢」などの有名作品は、50万円前後で買取された事例があります。
ただし、陶芸作品はそれぞれが一点物であるがゆえに、正確な買取相場が存在しません。
陶芸作品の買取価格は、作品の保存状態に大きく左右されるため、作品の保存状態には十分注意しておきましょう。
高値が期待できる今泉今右衛門の作品を売るならバイセルへ!
今泉今右衛門の作品は数十万円で買い取られるものが多く、自宅から見つかったら早めに売ることをおすすめします。
骨董品は経年劣化によって状態が悪くなると、本来の価値が下落し、値段が低くなる場合があります。
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今泉今右衛門作品の贋作を見分けるポイント

今泉今右衛門の作品は人気が高く、高い価格で取引される傾向があります。
それゆえ、残念ながら贋作も存在します。
ここでは、骨董品の鑑定士が、今泉今右衛門の真贋を見極めるためにチェックするポイントをご紹介します。
偽物を掴まされてしまわないように注意してくださいね。
共箱に自筆の書やサインが書かれている
今泉今右衛門作品の鑑定において、まず大きなポイントとなるのが共箱です。
共箱とは作品を入れるための木箱のことで、作者による自筆の書やサインがついています。
本物の今泉今右衛門作品であれば共箱に入れられて売られたはずですから、共箱が無いものには贋作の可能性があります。
もちろん、何らかの理由で共箱のみを紛失したという可能性も考えられますから、共箱の有無だけで即座に真贋を判断することはできません。
共箱が付いている場合には、共箱に書かれた作者の書やサインを見て真贋を判断します。
偽の共箱はよほど精巧なものでない限り、骨董品鑑定のプロが見れば、本物との違いが分かる場合が多いです。
今泉今右衛門作品にはサインが彫り込まれている
今泉今右衛門の色鍋島には、作品の底などに、今泉今右衛門のサインが彫りこまれています。
この彫りこまれたサインを見ることによっても、真贋の判断が可能です。
しかし、共箱についても作品に彫りこまれたサインについても、作品の持ち主が自分で見て判断することは極めて困難です。
実際に真贋を判断したい作品があるならば、これらの判断材料を提示したうえで、骨董品に精通した鑑定士に鑑定を依頼することをおすすめします。
贋作か本物かを見分けたいなら骨董品に詳しいバイセルにお任せください!
「共箱がないから本物かどうかわからない…」という方でもご安心ください。
バイセルの査定士はサインや作品などから、真贋を見極められる技術を持っています。
本物かどうかを判断してもらいたいなら、ぜひお問い合わせください。

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今泉今右衛門の色鍋島を買取してもらう方法

実際に今泉今右衛門の陶芸作品を売却する場合、主に以下の3つの買取方法が挙げられます。
・ネットオークション
・リサイクルショップ
・骨董品の買取業者
それぞれの買取方法について詳しく解説するので、どの買取方法が自分に適しているか検討してみてください。
ネットオークション
ネットオークションへはスマートフォン1つあれば出品できるため、非常に手軽な買取方法です。
しかしネットオークションでは、インターネットを介してやり取りを行うため、売り手と買い手が顔を合わせることがありません。
さらに買い手は、落札するまで実際の品物を直接見ることができないため、取引に安心感が持ちにくいことがあります。
そのため、特に今泉今右衛門作品のような価値の高い物は真贋の見極めも難しく、売れにくい傾向にあるようです。
せっかく手間をかけて出品をしたところで、売れ残ってしまうことも考えられるでしょう。
リサイクルショップ
幅広い商品を取り扱うリサイクルショップの中には、食器や酒器などの陶磁器を扱っている店舗も多くあります。
リサイクルショップの店舗は、駅前や幹線道路沿いに多く分布しているため、お出かけのついでなどに利用しやすいのが利点です。
自分の都合の良いタイミングで売りたいものを店頭に持ち込めば、その場で査定・買取が済んでしまう手軽さも魅力でしょう。
ただし、さまざまな商品を買い取っているリサイクルショップには、芸術的価値がある陶芸作品に精通した査定士が常駐している可能性が極めて低いでしょう。
今泉今右衛門作品の適正な価値を見極めてもらえず、本来の価値よりも安い価格で買取されてしまう恐れがあるということを覚えておきましょう。
骨董品の買取業者
骨董買取に強みを持った業者には、今泉今右衛門の色鍋島などの、陶芸作品の価値を正しく見極められる査定士が在籍しています。
また、大手の骨董品の買取業者であれば、持ち込み買取・宅配買取・出張買取などの選択肢があるところが多いです。
なかでもおすすめなのは、買取業者の査定士が利用者の自宅まで来て、査定・買取してくれる出張買取サービスです。
近くに店舗がなくても、自宅にいながらプロの査定を受けることができるので、気軽に便利に利用することができますね。
バイセルでは、全国を対象とした最短即日の出張買取サービスを行っております。
出張料・査定料・キャンセル料は無料ですので、ご自宅から一歩も出ずに査定を受けたいという方はぜひともお問い合わせください。
今泉今右衛門作品を高く売るコツ

今泉今右衛門作品は非常に人気が高く、買取市場においても高い需要があります。
そんな今泉今右衛門作品をなるべく高く買取してもらうための3つのコツをご紹介します。
・共箱を揃えておく
・保存状態を綺麗に保つ
・相見積もりを取る
それでは、詳しく解説します。
共箱を揃えておく
今泉今右衛門をはじめとした陶芸作品の買取においては、共箱などの付属品の有無は大きな査定ポイントになります。
特に共箱はコレクションとしても重要な付属品で、真贋の判定にも大きく役立ちます。
買取業者とすれば、共箱があるのと無いのとでは、買取後の販売のしやすさが全く違います。
共箱がある方が高値で販売できる可能性が高いため、買取価格も高くつけることができるのです。
買取の際に一緒に査定に出せるように、作品と併せて共箱も大切に保管しておきましょう。
保存状態を綺麗に保つ
今泉今右衛門に限らず、陶芸作品の買取において、保存状態の良し悪しは非常に重要なポイントです。
いくら今泉今右衛門作品は価値が高いとは言っても、ヒビ・傷・欠け・デザインの擦れがあるなど、保存状態が悪ければ買取価格は下がってしまうでしょう。
ときに作品の底などに彫りこまれたサインに欠損がある場合には、真贋の判定にも影響してきます。
ヒビや割れの原因となるような大きな衝撃を与えないように、今泉今右衛門作品は普段から丁寧に扱うことが大切です。
査定に出すまでは柔らかい布にくるんで箱に入れておくなど、作品に傷がつかないような保管方法を工夫しましょう。
相見積もりを取る
今泉今右衛門作品は、骨董買取市場において非常に価値の高いものです。
しかし、たとえ同じ作品であっても買取業者ごとの在庫状況や再販経路によって、買取額が異なります。
そのため、今泉今右衛門作品を少しでも高く売りたいといった場合は、相見積もりを取ることがおすすめです。
気になった買取業者2、3箇所で査定を依頼し、査定結果を比べることで、最も高く売れるところがわかります。
相見積もりの取得は少し手間がかかりますが、高額買取を目指すにはおすすめの方法です。
今泉今右衛門の買取でよくあるQ&A

今泉今右衛門の作品を初めて買取に出すといった場合、さまざまな疑問が頭をよぎるでしょう。
今泉今右衛門作品の買取の際によくある質問をQ&A形式で解説します。
買取前に読んでいただき、参考にしていただければ幸いです。
Q.今泉今右衛門が手掛けていない今右衛門窯作品も売れる?
A.今右衛門窯には今泉今右衛門以外にも職人が在籍しているため、今泉今右衛門の作ではないが、今右衛門“窯”の作であるといったものも存在します。
もちろん、今右衛門窯の職人は優れた技術を持った名工ばかりなので、今右衛門窯の作品は良作揃いです。
人間国宝である今泉今右衛門本人の作品に比べれば、買取価格が低くなることが多いですが、査定に出してみて損はないでしょう。
Q.付属品がなくても買い取ってくれる?
A.今泉今右衛門の作品であれば、元々の価値が高いため、本体のみでも買い取ってくれるところが多いでしょう。
本体のみであれば、作品の詳細を見極める必要があるため、尚更骨董品に特化した買取業者に見てもらうことがおすすめです。
また、どこでいつ頃購入したかなどの情報も査定の手助けになりますので、査定に出すまでにわかる範囲で調べておくのも良いでしょう。
Q.傷が付いている作品でも売れる?
A.今泉今右衛門の作品をはじめとする陶芸品の場合、保存状態が綺麗な方が買取額が高くなります。
傷が付いている場合の買取の可否は、度合いや買取業者によるでしょう。
ただし、自分で無理に修復してしまうと、作家以外の手を加えたこととなり更に買取額が減額してしまうことがあります。
状態が良くない作品でも、まずはそのままの状態で買取業者に見てもらうことをおすすめします。
Q.今泉今右衛門作品以外の陶芸品も一緒に査定してくれる?
A.主に骨董品を買い取っている業者であれば、今泉今右衛門作品以外の陶芸品も一緒に査定してくれるでしょう。
また1点ずつ買取に出すよりも、複数の品物をまとめて査定に出した方が、買取額をアップしてくれることもあります。
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今泉今右衛門の特徴「墨はじき」とは

今泉今右衛門は赤絵師から始まったこともあり、絵付けを得意としています。
今泉今右衛門の焼き物の特徴は、赤絵の美しさにあると言えるでしょう。
そんな今泉今右衛門の赤絵に用いられる特徴的な技法が、「墨はじき」です。
墨はじきとは、鍋島焼の絵付けにおいて、墨で抜き文様を施す技法のことです。
まず、墨で文様を描きます。
その上から顔料を塗ると、墨に含まれる膠分によって顔料をはじき、墨で描かれた部分には色が付きません。
その状態で焼き物を窯に入れると、墨が焼き飛んで墨の色が抜けます。
すると、最初に墨で描いた部分は白色の抜き文様として表れるのです。
通常の絵付けよりも手間はかかりますが、この墨はじきは主文様を引き立たせ、焼き物に深い味わいを加えます。
墨はじきの技法を施された今泉今右衛門の色鍋島は、「見えない所に神経と手間を惜しまない」という鍋島焼の精神を体現しており、高い品格を醸し出しています。