酒井田柿右衛門は何代目が高く売れる?買取相場や高く買取できる作品の特徴をご紹介

酒井田柿右衛門は何代目が高く売れる?買取相場や高く買取できる作品の特徴をご紹介
酒井田柿右衛門の作品を売りたいです。いくらで買取してもらえますか?
何代目の作品か、作品の人気、制作年代、作品の保存状態などにより価格は変わります。一度拝見致しますのでまずはお電話・メールよりご相談ください。
柿右衛門の作品をいくつか持っています。価値はありますか?

酒井田柿右衛門は、有田焼において江戸時代初期から続く大名跡です。

備前焼・信楽焼など、日本には全国各地にさまざまなご当地焼き物がありますが、その中でも最も有名と言えるのが有田焼(伊万里焼)ではないでしょうか。

酒井田柿右衛門の作品は世界的に評価が高く、骨董品買取市場においても高値での取引例が多く見られます。

酒井田柿右衛門の陶芸作品の特徴に加え、買取相場や買取業者について、高く買取できる作品の特徴をご紹介します。

お品物の状態が悪くてもOK 骨董品 買取強化中!

バイセルでは、下記骨董品の買取を強化しております。
眠っている掛け軸や価値の不明な茶道具などございましたら、ぜひご相談ください!

まずは無料査定しませんか?

お問合せ・ご相談はこちら

0120-612-773

24時間365日受付中・携帯からも通話料無料

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

有田焼の大名跡「酒井田柿右衛門」とは

有田焼の大名跡「酒井田柿右衛門」とは

酒井田柿右衛門は、佐賀県有田町の窯元・柿右衛門窯に代々受け継がれている名跡です。

江戸時代初期から続き、350年以上にわたって受け継がれてきた大名跡です。

人間国宝にも認定された14代酒井田柿右衛門の長男が、現在は15代酒井田柿右衛門を襲名し、柿右衛門窯を守り続けています。

酒井田柿右衛門の歴史と特徴

酒井田柿右衛門の歴史は江戸時代の17世紀前半、初代が赤絵磁器の焼成に成功したことから始まります。

初代はその後、「濁手(にごしで)」と呼ばれる乳白色の素地に色鮮やかな花鳥図などの上絵を焼き付ける「柿右衛門様式」という磁器の作風を生み出して確立させました。

この柿右衛門様式は、酒井田柿右衛門の代名詞となりました。

美しい柿右衛門様式の磁器は中国へ、さらには東インド会社を通してヨーロッパにも輸出されました。

中国では、中国最大の陶窯である景徳鎮窯(けいとくちんよう)に影響を与え、景徳鎮伊万里が生まれるきっかけとなっています。

ドイツのマイセン窯など、ヨーロッパの数々の有名窯元も柿右衛門様式に感化され、柿右衛門写しの作品を多く作ったようです。

ハンガリーの高級食器ブランドであるヘレンドは、酒井田柿右衛門のデザインを学んで代表作「インドの華」を作り上げました。

日本だけでなく世界の陶磁器に大きな影響を与えたという点で、酒井田柿右衛門は他の陶芸作家とは一線を画しています。

酒井田柿右衛門作品の買取相場はどれくらい?

酒井田柿右衛門作品の買取相場はどれくらい?

世界的に高く評価されている酒井田柿右衛門作品ですが、骨董品買取市場における買取相場はどれくらいになるでしょうか。

実は、酒井田柿右衛門作品を含む陶芸作品はそれぞれが一点物であるため、「酒井田柿右衛門なら○○円」というように買取相場を一概に提示するのは難しいものがあります。

とはいえ「人気作家の作品は再販時に高く売れやすいため、買取価格も高くなりやすい」といった傾向にはあります。

世界的に人気の高い酒井田柿右衛門作品は、買取市場においても需要が高く、買取価格が高くなりやすい作家だと言えるでしょう。

たとえば、「濁手花文花瓶」や「色絵花鳥文大深鉢」などの人気作品かつ状態が良ければ、高額買取になることも珍しくありません。

ただし、陶芸作品の買取価格は作品の保存状態にも大きく左右されます。

作品にヒビや割れ、デザインの擦れなどがある場合には、買取価格が減額されてしまうでしょう。

お持ちの酒井田柿右衛門作品の実際の価値を知りたい方は、骨董品買取のバイセルまで査定をご依頼ください。

目利きの査定士がお持ちの作品の価値をしっかりと見極めて価格に反映いたします。

まずは無料査定しませんか?

お問合せ・ご相談はこちら

0120-612-773

24時間365日受付中・携帯からも通話料無料

酒井田柿右衛門は何代目が高く売れる?

査定では最も古い時代に作られた初代の希少性が高く、人間国宝に認定された14代も高くなりやすいです。

また、12代も一度途絶えた濁手を復活させたとして高い評価を得ています。

酒井田柿右衛門などの陶芸作品においては、時代の古いものは流通量が少ないことから希少性が高く、需要が多い傾向にあります。

酒井田柿右衛門作品は全体的に高価なものとして扱われることが多いので、お持ちの場合は買取業者の査定に出してみましょう。

とはいえ、酒井田柿右衛門は350年以上・15代にわたる歴史があるので、ひとくちに「酒井田柿右衛門作品」といっても、作られた時代も作者もまちまちです。

お持ちの酒井田柿右衛門作品がいつのものなのか、また何代目の作品なのか、などの情報があれば査定時に査定スタッフへ伝えてあげると良いでしょう。


バイセルは骨董品の買取実績が豊富にございます。

自宅に眠っていたお品物に、おもわぬ価値が付いたという事例も多々あります。

「柿右衛門の作品がどうかがわからない」「どのぐらいの価値になるのか聞いてみたい」などぜひお気軽にお問い合わせください!

まずは無料査定しませんか?

お問合せ・ご相談はこちら

0120-612-773

24時間365日受付中・携帯からも通話料無料

酒井田柿右衛門の代表作

酒井田柿右衛門の代表作

日本のみならず海外の窯元にも大きな影響を与えている酒井田柿右衛門作品は、世界的に高い評価を得ています。

そんな酒井田柿右衛門作品の中でも、代表作と呼ばれるものにはどのような作品があるでしょうか。

骨董品買取市場において人気の高い酒井田柿右衛門作品の一部をご紹介します。

濁手三方割花瓶

「濁手三方割花瓶」とは、酒井田柿右衛門の代名詞とも言える濁手素地の花瓶で、文様によっていくつかの種類があります。

胴の部分の画面を3等分し、それぞれ3方向に文様をあしらったデザインとなっているのが特徴です。

骨董品買取市場においても注目度は非常に高く、高く買取されやすい作品と言えるでしょう。

濁手花鳥文花瓶

「濁手花鳥文花瓶」は、酒井田柿右衛門の濁手素地に花鳥画が描かれた花瓶です。

暖かい色彩で花を描きながらも、青や緑の配分を多めにとることで、上品なデザインに仕上がっています。

また、柿右衛門様式では花鳥画が非対称で描かれることが多い点も特徴です。

骨董品買取市場においても非常に人気が高く、高い買取価格がつきやすい作品です。

濁手紅葉文花瓶

「濁手紅葉文花瓶」は、酒井田柿右衛門の濁手素地に紅葉が描かれた花瓶です。

濁手の美しい乳白色に鮮やかな赤で描かれた紅葉がよく映えていて、部屋に飾るだけで良いアクセントになることでしょう。

骨董品買取市場における人気も高く、高値で買取されるケースもあります。

濁手野茶花文皿

「濁手野茶花文皿」は、酒井田柿右衛門の濁手素地に野に咲く花が描かれたお皿です。

野に咲く花の愛らしさが、濁手の乳白色を背景にすることでよく映えています。

骨董品買取市場における評価も高く、買取価格が高くなるケースも少なくありません。

酒井田柿右衛門の有名作品はまだまだある

ほかにも酒井田柿右衛門の有名作品はまだまだあります。

濁手花文花瓶・濁手つつじ文花瓶・濁手撫子文湯呑・濁手梅花文花瓶・濁手桜枝垂梅文花瓶・濁手薔薇文瓶・濁手四季文花瓶・濁手苺文珈琲碗・濁手竹文珈琲碗

これらの作品は、どれも高値で取引されていることが多いものばかりです。

ご紹介した作品以外にも人気の作品は多く存在しますので、酒井田柿右衛門作品をお持ちの場合は、一度買取業者に見てもらうことをおすすめします。

酒井田柿右衛門を見極めてほしいなら骨董品買取のバイセルへ

酒井田柿右衛門を見極めてほしいなら骨董品買取のバイセルへ

酒井田柿右衛門作品の買取額は、何代目の作品か・使われている技法(特に濁手が使われているかどうか)・作品の人気・制作年代・作品の保存状態など、さまざまな観点を精査して算出します。

そのため、骨董品についての知識・査定技術・買取経験を豊富にもつ査定士でなければ、見極めが難しいでしょう。

そこで、酒井田柿右衛門を見極めてほしいなら骨董品買取のバイセルを利用することをおすすめします。

バイセルであれば、酒井田柿右衛門をはじめとした陶芸作品の査定経験が豊富な査定士が在籍しています。

お持ちの酒井田柿右衛門作品についても、価値を正しく見極めて、買取価格に反映いたします。

総合リサイクルショップなどでは、焼き物に詳しい査定スタッフがいない可能性も高いです。

場合によっては、酒井田柿右衛門作品の価値とは見合わないような安値で買取されてしまい、思わぬ損をしてしまうかもしれません。

酒井田柿右衛門作品は、陶芸作品の価値を正しく見極められるバイセルでの査定をお受けください。

まずは無料査定しませんか?

お問合せ・ご相談はこちら

0120-612-773

24時間365日受付中・携帯からも通話料無料

柿右衛門作品のおすすめの買取方法は出張買取サービス

酒井田柿右衛門をはじめとした陶芸作品を買取に出す際、自宅近くに買取店がない場合は「店頭まで品物を運ぶのに手間がかかってしまいそう」と頭を悩ましますよね。

また焼き物は衝撃に弱いため、運ぶ際のトラブルで割れ・欠け・傷・ヒビなどが入ってしまい、価値を下げてしまうリスクもあります。

そこで、酒井田柿右衛門を含む陶磁器の買取でおすすめなのが、骨董品買取のバイセルが提供している「出張買取」サービスです。

出張買取とは、買取業者の査定スタッフが利用者の自宅まで訪問し、その場で査定・買取するサービスのことです。

利用者は家から1歩も出ることなく査定・買取を済ませられるため非常に手軽で、陶芸作品を持ち運ぶことによるリスクもありません。

酒井田柿右衛門をはじめ、陶磁器を安心して買取に出すなら出張買取サービスを利用するのがおすすめです。

バイセルの出張買取サービスについて、ご利用の流れやお客様の声など詳しくは以下のページよりご覧いただけます。

高く買取できる酒井田柿右衛門作品の特徴

高く買取できる酒井田柿右衛門作品の特徴

世界的に人気のある酒井田柿右衛門作品は、全体的に買取市場において多くの需要があり、買取価格も高くなりやすいです。

中でも、「共箱がついている作品」「保存状態が良い作品」は高額になる可能性が高まります。

それぞれ詳しく解説します。

共箱がついている作品

酒井田柿右衛門をはじめとした陶芸作品の買取においては、共箱(作品を収めるための木箱)の有無も大きな査定ポイントになります。

共箱がついていれば、共箱を紛失している場合に比べて高く買取されやすいでしょう。

共箱には、作家自身が自分の作品であることを示すためにサインや印を入れている場合が多く、作品の価値を証明するのに大きく役立ちます。

また、骨董品コレクターからすると共箱もコレクションの一部であり、それ自体にも価値があります。

共箱を添える際の注意点として、古い作品の場合、他の作品の共箱と入れ違いになってしまっているようなケースも見られます。

作品と共箱が間違いなくセットになっているかどうかも、事前にチェックしておくと良いでしょう。

お持ちの酒井田柿右衛門作品に共箱などの付属品がある場合には、査定時に作品と一緒に提示しましょう。

保存状態が良い作品

酒井田柿右衛門に限らず、陶芸作品の買取においては、保存状態の良し悪しが非常に重要な査定ポイントです。

いくら「酒井田柿右衛門作品は価値が高いものが多い」とは言っても、ヒビ・傷・欠け・デザインの擦れがあるなど、保存状態が悪ければ買取価格が下がってしまうでしょう。

そのため、ヒビや割れの原因となるような大きな衝撃を与えないように、酒井田柿右衛門作品は普段から丁寧に扱うことが大切です。

保管の際には柔らかい布にくるんで箱に入れておくなど、査定に出すまで作品に傷をつけない、衝撃を与えないように保管方法を工夫しましょう。

酒井田柿右衛門の柿右衛門様式とは

酒井田柿右衛門の柿右衛門様式は、濁手の白い素地に赤・緑・黄・青などの色彩で、色鮮やかに花鳥図を描いているのが特徴です。

同じ有田焼の中でも、緻密な作風の鍋島様式や寒色系で余白の少ない古九谷様式とは異なり、柔らかい雰囲気を感じさせます。

図柄は左右非対称で写実的に描かれ、温かみのある濁手の乳白色を大胆に余白として配したようなデザインも見られます。

典型的な図柄として「岩梅に鳥」「もみじに鹿」「竹に虎」「粟に鶉」といったパターンがあります。

画風は時代とともに変化しており、明赤絵の影響を受けた時代や狩野派・琳派など日本画の影響を受けた時代を経て、近年は写生を基にした現代的な画風が多いです。

図柄以外の特徴としては、口縁部に施される口銹(くちさび)という釉薬(ゆうやく)が挙げられます。

口銹とは、口縁部に酸化鉄を含む釉薬を施すことで、口縁部に独特の茶色いツヤを出す技法のことです。

濁手を復興させた12代酒井田柿右衛門

柿右衛門様式に必要不可欠なのが、美しい乳白色の素地を作り出す濁手の技法です。

通常の磁器の素地が青味がかった白色なのに対し、酒井田柿右衛門の濁手は純粋な白色であることが特徴です。

濁手の白い素地は色絵を映えさせ、図柄をより際立たせます。

ところが、この濁手は陶石の調合が難しいうえに、複数の陶石を混ぜるので焼き上げる時に歪みが生じやすく、作るのが非常に難しいと言われています。

実用品として作るには採算が合わず、次第に作られなくなった濁手の技法は江戸時代中期の18世紀には失われてしまいました。

その濁手の技法を現代に蘇らせたのが、12代酒井田柿右衛門(1878-1963)です。

一族に伝わる古文書を元に試行錯誤を重ね、ついに1953年、濁手の復元に成功しました。

12代酒井田柿右衛門が復元した濁手の技法は、1971年に国の重要無形文化財に指定されました。

また、同じ年に13代酒井田柿右衛門が柿右衛門製陶技術保存会を設立し、濁手の技法は再び失われることのないように継承されています。