彫刻作品の買取相場は?高価買取が期待される作家や売却時のポイントを解説

神仏や動物、抽象的な形のものまで多種多様な彫刻作品。
海外・国内を問わず、有名作家の彫刻作品は高価買取が期待できます。
作家名がわからない場合でも、作品によっては買取価格が上がることもあります。
ここでは、彫刻の種類や有名作家なども紹介しながら、彫刻作品の買取相場や売却時のポイントを説明します。

日本と海外の彫刻の歴史
彫刻そのものの歴史は非常に長く、起源は定かではありません。
7万7,000年ほど前から彫刻技術を持っていたとする説もあります。
それほどはるか昔から現在に至るまで、世界各地で文化の発展とともにさまざまな彫刻作品が生まれてきました。
日本の彫刻
日本では、仏像をはじめとした木製の彫刻が有名です。
仏教の教えが広まるとともに、仏像や仏具などが作られるようになりました。
古くに大陸から伝来した鋳造技術により、ブロンズ像も多く作られました。
海外の彫刻
ヨーロッパでは古くから、キリスト教など信仰にまつわる彫刻も多く作られました。
大理石やブロンズなど、使われる素材はさまざまです。
中国の美術史では彫刻の歴史が最も古いといわれており、実用品から装飾品まで幅広くあります。
彫刻の種類
彫刻は、モチーフによって大きく4種類に分けられます。
動物彫刻
犬・猫・鳥・魚・鹿・象・山羊など、さまざまな動物をテーマにした彫刻があります。
例えば、北海道の名産品として木彫りの熊を思い浮かべる方もいるかもしれません。
熊は、多くの彫刻家が手がけたモチーフの一つです。
また、ルーツが紀元前にまでさかのぼる干支の動物は、今でも多くの彫刻でモチーフにされています。
抽象彫刻
20世紀に入ると、心象を表現する抽象的な彫刻が作られるようになります。
日本国内においては、特に1950年以降に活発になりました。
モチーフのない幾何学的な形や、人・動物などの具体的なモチーフがあっても、実際の形とはかけ離れているのが抽象彫刻の特徴です。
偶像
偶像とは、信仰の対象を像にしたものです。
世界中で古くから存在し、仏教の観音菩薩をはじめとした仏像、キリスト教のマリア像やイエス・キリスト像、ヒンドゥー教のガネーシャ像などがあります。
人物肖像
人物肖像とは、実際の人物を彫刻で表現したもののことで、肖像画や肖像写真などがあります。
彫刻については肖像彫刻と呼び、歴史的人物や偉業をなした人などをモチーフに記念として作られることが一般的です。
日本や中国などでは、高僧の像が多く作られました。
彫刻作品における有名作家
日本で活躍した有名作家を、以下にまとめました。
彫刻作品や箱などに残された作家名は、専門知識がないと見分けるのが難しい場合もあります。
高村光雲 | 木内克 | 中川衛 |
高村光太郎 | 雨宮敬子 | 佐々木象堂 |
平櫛田中 | 大島如雲 | 平野千里 |
澤田政廣 | 高瀬好山 | 平野富山 |
山崎朝雲 | 横山一夢 | 関根伸夫 |
佐藤朝山 | 蓮田修吾郎 | 清水多嘉示 |
朝倉文夫 | 竹内久一 | 富永直樹 |
佐藤忠良 | 海野建夫 | 谷口珠峯 |
舟越保武 | 柳原義達 | 谷口康隆 |
中村晋也 | 高田博厚 | 先崎栄伸 |
彫刻作品の買取相場

彫刻作品の買取相場は、作品の保存状態や作家によって異なるため一概にはいえませんが、オークションにおいては数万円前後~十万円程度が相場です。
また、有名作家の作品で保存状態が良いなど、希少性が高いものでは数百万円で買い取られることもあります。
逆に有名作家の作品であっても、ひび割れがある、擦り傷が多いなど保存状態が悪ければ、その分だけ評価が下がります。
作家名だけでなく、彫刻作品の素材や保存状態の良さ、技術の高さなども大切です。
彫刻作品を高く買い取ってもらう3つのポイント
彫刻作品の買取額を高くするには、おもに作家・素材・保存状態が重要です。
ここでは、彫刻作品を高く買い取ってもらうためのチェックポイントを詳しく説明します。
彫刻作品の作家
国内外のいずれにしても、名のある彫刻家の作品は人気があるため、高く買い取ってもらえます。
前述した有名作家をはじめ、業者によっては買取強化を行なっている作家の作品もあるため、作家名がわかることは重要なポイントです。
彫刻作品の素材やサイズ、共箱の有無
彫刻作品の素材は、木・大理石・ブロンズ・象牙など幅広くあります。
例えば、金が多く用いられている、張り合わせでなく1本の象牙から作られているものなどは、高額買取の対象です。
また、手のひらに収まるものから、抱えるほど大きなものなどサイズもあり、基本的にサイズが大きいほど買取価格は高くなる傾向にあります。
彫刻作品の保存状態や来歴
彫刻作品の保存状態も非常に大切です。有名作家の作品でも、色あせ・傷・割れなどの損傷があれば価値は下がります。
特に木彫りの作品は湿気の影響を受けやすく、石像やブロンズ像に比べて保存方法への配慮が必要です。
逆に、作家名が不明の作品でも優れた技術や芸術性が認められる作品なら、買取価格が上がる可能性があります。
他の骨董品にもいえることですが、どのようなルートで手に入れたのかが明確であれば評価が上がります。
鑑定書や箱などの付属品は、大切に保管しておきましょう。
彫刻作品を売る方法

彫刻作品の売却方法には、骨董品の買取専門業者へ依頼する、自らオークションやフリマサイトに出品するという2種類があります。
それぞれのメリット・デメリットを考慮して、自分に合った方法を選びましょう。
買取専門業者
買取専門業者に依頼する場合のメリットは、丁寧な鑑定による適正価格で買い取ってもらえることです。
作品の素材・保存状態・作家名など、さまざまな基準を評価してもらえます。
その一方で、買取専門業者によって得意分野が異なる点がデメリットです。
彫刻に関する実績が少ない買取専門業者に依頼した場合、適正価格を下回る可能性があります。
依頼する前に、彫刻作品の買取実績について数社を比較してみるのがおすすめです。
納得のいく価格で買い取ってもらいたい方には、買取専門業者への依頼が向いています。
オークションやフリマサイト
インターネットではあらゆるものが売買されており、彫刻作品も例外ではありません。
オークションやフリマサイトのメリットは、自分で販売額を設定できる点です。
業者・個人を問わず、彫刻作品を求める人にアピールできるため、意外に高価格で売れる場合もあります。
ただし、売却まで時間がかかる、適正価格では売れない場合もあることなどはデメリットです。
また、自分で写真をアップしたり、購入希望者とコメントのやり取りをしたりする必要もあります。
手間をかけずに、確実に適正価格で売却したい場合は、買取専門業者に依頼するのがおすすめです。
彫刻作品の買取ならバイセルにお任せください
骨董買取でお馴染みのバイセルでは彫刻作品の買取も行なっています。
ここでは、バイセルで実施している店頭買取・出張買取・宅配買取についてのメリット・デメリットを紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
店頭買取
バイセルの店頭買取では、個室ブースで落ち着いて相談できます。
プライバシーが漏れる心配はなく、相談のみの場合でもぜひ利用ください。
予約なしの来店も歓迎しているため、気軽に足を運べるのもポイントです。
どの店舗も最寄駅から徒歩圏内にあるとはいえ、彫刻作品の素材やサイズによっては運ぶ手間がデメリットになるといえるでしょう。
出張買取
バイセルの出張買取なら、自宅から品物を運び出す必要はありません。
スタッフがその場で査定し、現金を支払います。
送料・出張料などの手数料無料で、最短即日の訪問も可能です。
手間なく自宅で査定を済ませられるのが出張買取のメリットですが、スタッフを自宅に招き入れて対応しなければならない点がデメリットといえます。
宅配買取
バイセルの宅配買取は、来店もスタッフとの対面も不要で利用できるのがメリットです。
無料宅配キットがあるため、準備するものもほとんどありません。送料・査定料も無料です。
デメリットは、自分で品物を梱包しなければならない点です。
対面での対応が苦でない方には、店頭買取や出張買取をおすすめします。
おわりに
彫刻作品には、さまざまな素材のものがあります。
買取相場はオークションにおいては数万円ですが、作家名・保存状態などによっては数十万円~数百万円になることも珍しくありません。
買取価格が高くなるポイントは、有名作家の作品であることや、素材・保存状態の良さ、入手ルートが明確であることなどが挙げられます。
彫刻作品を売る方法は、オークションやフリマサイト、買取専門業者が一般的です。
納得のいく値段ですぐに買い取ってほしい場合は、実績のある買取専門業者をおすすめします。
バイセルでは、彫刻作品をはじめとした骨董品を数多く買い取っています。
彫刻作品の売却を考えている方は、ぜひバイセルにご相談ください。

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