象牙を買取に出すには登録票が必要!種類や高く売れる象牙を解説!
2022.05.10
骨董品買取
象牙の手放したいけれども、「象牙は売れるのか?」「事前に何が必要なのか」「象牙の価値を」などとお悩みではありませんか。
本記事では、一般的な買取業者が査定対象にしている象牙製品の種類や、買取相場の決め方、そして高く売れやすい象牙の特徴についてご紹介します。
象牙の買取について
※バイセルでは象牙の買取が難しい場合がございますので、詳しくはオペレーターまでお問い合わせください。(0120-542-668)
1本物の象牙を売るには登録票が必要!

象牙を加工したアクセサリーや印鑑などは問題ありませんが、象牙の原型をとどめている1本物は登録票がないと譲渡・売買できません。
彫り物があっても、原型が残っている象牙の売買は登録票が必要です。
ただし、加工されていて原型が残っていない象牙製品は該当しません。
象牙は、1990年にワシントン条約により輸入禁止となったため、1995年から「国際希少野生動植物登録票」がないと譲渡・売買ができなくなりました。
登録されていない象牙の譲渡・売買は違反とされており、行った場合は厳しい罰則を受けなくてはなりません。
登録票をお持ちでなければ一般社団法人 自然環境研究センターに申請しましょう。
登録料は、象牙1本につき5,000円かかります。
象牙の登録方法
一般財団法人 自然環境研究センターにて、象牙の登録をする手順は以下の通りです。
(1)自然環境研究センターに電話をし、象牙の登録希望を伝えます。
電話番号:03-6659-6018(平日10:00〜17:00、昼12:30〜13:30)
(2)登録申請用紙が届くので、必要事項を記入し、象牙規制前に日本に輸入した証拠となる書類とカラー写真とともに提出します。
※書類の修正や鮮明なカラー写真の追加を依頼される場合があります。
(3)登録票が手元に届いたら完了です。
書類を本申請する前に担当者が必要事項が書かれているかを確認するので、送付前に電話で自然環境研究センターまでお問い合わせください。
買取に出すには自然環境研究センターが発行する登録票が必須なので、事前に手続きをしておきましょう。
一般財団法人 自然環境研究センター一般的な買取業者が査定できる象牙製品の種類

象牙は、象の発達した切歯(門歯)を指し、黄味がかった淡い灰色が特徴です。
古くから彫刻作品、骨董品、家具、装飾品などに用いられており、適度な硬質と柔らかさを兼ね備えているので加工品に適しています。
バブル期には印鑑の素材として象牙の需要が高まりましたが、1990年に締結されたワシントン条約により、象牙の国際取引は原則禁止となりました。
現存している象牙は、多くの骨董品の買取業者にて査定可能です。
ここでは、一般的に買取業者にて査定対象とされている象牙の種類をご紹介します。
・置物(1本牙、彫刻品、仏像など) |
・根付け |
・印籠 |
・印鑑 |
・三味線のバチ |
・タバコのパイプ |
・ビリヤード玉 |
・麻雀牌 |
・アクセサリー(ネックレス、ブレスレット、ブローチなど) |
・数珠 |
・香炉(こうろ) |
・茶道具(なつめ、茶杓、茶入れ、香合など) |
上記でご紹介した象牙加工品以外にも、幅広く査定をしている業者もあります。
ちなみに、アクセサリーには金やプラチナが含まれていると、貴金属としての価値も認められます。
なぜ象牙は中古市場で価値があるの?
象牙の国際取引が禁止されてからは、一時的な解禁時に輸入されていた象牙やアクリルなどの代替品が利用されています。
そのため、本物の象牙を用いた骨董品や家具、楽器などは希少価値が大変高いです。
特に、1本物の象牙はそのまま飾ったり加工できるので、使い道が増え分、需要が高くなりやすいです。
買取店によっては自主的に禁止している場合がある
ただし、野生生物の違法取引問題を考慮して、自主的に象牙製品の扱いを禁止した買取店、フリマサイトやオークションサイトもあります。
ですから、象牙・象牙製品を売却したい方は、どこでなら売れるのかを確認しておきましょう。
バイセルでは象牙の買取が難しい場合がございますが、陶磁器、掛け軸、水墨画などの骨董品を買取しております。
気になる方はこちらのバナーをご覧ください。
象牙の買取相場はどうやって決まるの?

象牙の中でも、装飾品である1本物の買取相場は「重量×1kgあたりの単価」が目安です。
重くなるほど1kgあたりの単価が高くなる傾向にあります。
数十kgの象牙をお持ちであれば、高めの査定金額が見込めるでしょう。
また、象牙の査定ポイントは重量以外にも、象の種類・牙の部位・硬度・保存状態なども含まれます。
象牙は固くて丈夫ですが、長年保管していれば多少なりとも劣化してきます。
割れや欠けが生じていても査定できますが、良好な状態の象牙に比べると査定金額が下がる可能性にあります。
高値になりやすい象牙の種類4つ

象牙の査定ポイントは複数あります。
ここでは、買取相場が高値になりやすい象牙の種類を4つご紹介します。
- ・樹脂や鉛の詰め物が入っている象牙
- ・麻雀牌
- ・インド象の象牙
- ・ハードタイプのアフリカ象の象牙
樹脂や鉛の詰め物が入っている象牙
樹脂や鉛などの詰め物が入っている象牙は、詰め物を除いて重さを測ります。
劣化が少なく詰め物が無い状態でずっしりと重い象牙であるほど、買取相場が高くなりやすいです。
麻雀牌
象牙の加工品の中では、緻密なデザインの細工が施されている麻雀牌も高く売れる傾向にあります。
麻雀牌が一式揃っているとコレクション価値が見込まれ手中古市場で買い手がつきやすいです。
インド象の象牙
クリームがかった美しい色味を生まれ持つインド象の象牙は最高級品とされています。
インド象は他の象に比べて牙が小さく、密度・硬度が高いからです。
また、インド象は長い期間輸入が禁止されているので、他の象よりも貴重で「幻の象牙」とも言われています。
ハードタイプのアフリカ象の象牙
多数流通しているアフリカ象の象牙は、生息場所によって硬度が変わり、ハードタイプとソフトタイプがあります。
買取では密度・硬度が高いハードタイプの方が価値が高いとされています。
象牙を売るときの業者の選び方

象牙を買い取っている業者は多いので迷ってしまいますよね。
ここでは後悔しないように賢く業者を選ぶポイントを4つご紹介します。
特定国際種事業者であるかどうか
象牙を扱う買取業者は、絶滅危機に瀕する野生動植物を守る法律に基づいて「特定国際種事業者」という事業者登録が必須です。
事業者側は、1本物に限らず加工品を取り扱う場合の登録も必須です。
ですから、象牙を扱う買取業者を探すなら「特定国際種事業者であるかどうか」を念頭に置いておきましょう。
骨董品に特化している
象牙は骨董品に特化したバイセルに売ることをおすすめします。
バイセルは象牙の専門知識と査定実績を持つ査定員が在籍しているので、価値に見合った査定金額を算出できます。
一方で、総合リサイクルショップですと、専門の査定員がおらず象牙の価値を低く見積もってしまう恐れがあります。
象牙の買取実績を公表している
ホームページで象牙の買取金額を公表している業者があります。
買取実績を公表していない業者よりは、信頼感・安心感が増しますよね。
買取実績は査定に出す前に目安として、事前に確認しておくと良いでしょう。
査定料・キャンセル料が無料
象牙製品を買取に出すなら、査定料が無料の業者がおすすめです。
中には請求する業者もありますが、無料であれば余計な費用がかからずに売却できます。
さらに、キャンセル料も無料ですと査定金額に納得いかなければ断りやすくなります。