塚本快示 買取|高価買取のポイント5選!代表作・買取方法も解説

塚本快示作品の買取を検討し始めると、「どうしたら高く売れるの?」「どうやって売ったら良いの?」などの疑問点が浮かぶでしょう。
人間国宝・塚本快示の陶器は、その独特の美しさと類いまれな技術力によって、日本だけでなく中国でも高く評価されています。
作品を売る前にその特徴や魅力を理解し、買取市場におけるある程度の価値を把握したうえで買い取ってもらうのが大切なポイントです。
本記事では塚本快示の作品の特徴を掘り下げ、、高価買取のポイント5選と代表作・おすすめ買取方法を解説します。
塚本快示作品を高価買取してほしいという方はぜひご一読ください。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
塚本快示とはどんな人物?作品の特徴とは
塚本快示(1912-1990)は日本の陶芸界における白磁や青白磁の第一人者として名を馳せ、国の重要無形文化財の保持者(人間国宝)に認定された陶芸家です。
塚本快示は製陶を家業とする家に生まれ、15歳で陶芸の世界に足を踏み入れました。
クラフト風の磁器と中国陶磁の研究に取り組みつつ、中国北宋時代の白磁や青白磁の研究に力を入れていきました。
塚本快示作品の中でも、特に器が完全に乾いていない状態の時ににフリーハンドで描く彫花模様が秀逸で、中国陶磁界でも絶賛されました。
塚本快示の功績は、中国北宋の青白磁の技法の継承と独自の技法の融合にあります。
塚本快示の略歴
- 1912年:岐阜県土岐市生まれ
- 1927年:製陶を始める
- 1950年:中国宋磁の研究を始める
- 1961年:通産省グッドデザイン賞を受賞
- 1963年:日本伝統工芸展で入選
- 1964年:カリフォルニア博覧会で金賞を受賞
- 1965年:第12回日本伝統工芸展日本工芸会会長賞
- 1973年:岐阜県重要無形文化財「青白磁」保持者に認定
- 1977年:紫綬褒章受章
- 1979年:日本陶磁協会賞
- 1980年:中日文化賞を受賞
- 1983年:重要無形文化財「白磁」「青白磁」保持者に認定
- 1984年:勲四等旭日章受章
- 1990年:逝去
塚本快示作品の特徴
塚本快示の作品の種類は壺や鉢・組器・皿などさまざまで、いずれも品格ある美しさを備えています。
シンプルな絵付けと端正なフォルムに施される繊細な片切り模様は、中国北宋の古典的な影響を受けつつも塚本快示独自の作風を確立しています。
塚本快示作品は視覚的に美しいだけでなく、実用性を兼ね備えている点も特徴です。
塚本快示の代表作4選
塚本快示は、その卓越した技術と独自の美意識で陶芸界に大きな影響を与えた作家です。
ここでは、塚本快示の卓越した美的センスと技術の高さが堪能できる代表作4選を紹介します。
- 青白磁水禽文大皿
- 白瓷壺
- 青磁牡丹文香炉
- 白瓷過花瓶
それぞれの作品の見どころや評価されているポイントについて解説します。
青白磁水禽文大皿
青白磁水禽文大皿は、青白磁に水辺で暮らす水鳥の模様をあしらった大皿です。
青白磁は、白磁の清らかな白さに青みを帯びた釉薬がかかり、水たまりのような美しい深みを生み出すのが特徴です。
この大皿では、表面に描かれた水禽の模様に青釉がたまり、青と白の絶妙なコントラストが生まれています。
青白磁は釉薬を厚く施すため、焼成中に器に大きな負担がかかり、割れやすいという難しさもあります。
そのため高度な技術が求められますが、塚本快示は水辺にたたずむ水禽たちの優雅な姿を見事に表現し、気品あふれる大皿を完成させました。
白瓷壺
塚本快示の白瓷壺は、彼が70歳の頃に手がけた作品で、成熟した技術と深い感性が表れています。
ろくろの跡をわずかに残した丸みのある胴体や、ふっくらとした口元が魅力的です。
中国の白磁に影響を受けながらも、どこか日本的な穏やかさをたたえています。
シンプルながらも優雅なフォルムと精緻な造形が、静かで上品な存在感を放ち、見る者を惹きつけます。
青磁牡丹文香炉
塚本快示の青磁牡丹文香炉は、澄み渡る青磁の色合いが朝の静けさを思わせ、清らかな美しさを放つ作品です。
緩やかに膨らんだ胴体には、繊細に彫り込まれた牡丹の模様が施され、淡い青磁の色と相まって一層の優雅さを醸し出しています。
一見アンバランスにも映る細く伸びた三本脚には、細やかな彫刻が施され、まるで牡丹の茎のような趣を漂わせます。
香炉底部の曲線と脚の直線との対比、火屋と摘みに異なる素材を用いた造形、それらすべてを自然に調和させる塚本快示の技術と美意識が、ここに結実しています。
白瓷過花瓶
塚本快示の白瓷花瓶は、陶芸の真髄を感じさせる逸品です。
中国・宋時代の定窯白磁に倣った、とろみのある豊かな白磁と、口元のシャープな造形が、古の風情を漂わせます。
ふくらみのある胴体が生み出す豊かなボリューム感が、全体に調和の取れた美しさをもたらしています。
塚本快示は、乾燥が進んだ白土を巧みに削り出し、高台内にも精緻な意匠を施すことで、完成度の高い作品へと仕上げました。
この白瓷花瓶は、歴史と技術が融合した、洗練された美しさを湛えた魅力的な一作といえるでしょう。
塚本快示を高価買取してもらうポイント5選
塚本快示の作品は、美しさや技術力の高さから高価格で買取される傾向にあります。
適切な価格で買い取ってもらうためには、作品の状態や価値を正確に理解しておくことが大切です。
ここでは、塚本快示の作品を高価買取に導くためのポイント5選をご紹介します。
- 人気・評価の高い作品
- 作品の保存状態
- 作品の希少性
- 鑑定書の有無
- 依頼する買取業者の実績
それでは以下で細かくご説明します。
人気・評価の高い作品
塚本快示作品を含む美術品を高価買取してもらうためには、その作品の人気や評価が重要な判断基準となります。
人気のある作品や評価の高い作家の作品は、コレクターや投資家の間で需要が高くなるため、買取価格が自然と高くなる傾向があります。
人気や評価の高さは、その時々の市場で多少変動するものではありますが、作家の作品が展示されているギャラリーや美術館の情報、展示の頻度などから把握することができます。
塚本快示は白磁、青白磁の第一人者として国の重要無形文化財の保持者に認定されているため、非常に評価の高い作品が多いです。
特に中国北宋期の白磁・青磁に彫花紋などが施されている作品は、価値が高く評価されやすいでしょう。
作品の保存状態
保存状態が優れている作品は、その作品が作られた当時の美しさや技術的な精密さが保たれているため、高く評価される傾向にあります。
一方、経年劣化による色褪せや変色・ひび割れ・シミがあると、価値が下がる可能性があります。
ただし、名作や著名な作家の作品の場合には、一定の劣化があっても高額で取引されることもあるので諦めずに査定にお出しください。
作品を良い状態で保つためには、温度と湿度が安定した環境での保存が不可欠です。
また直射日光を避けることで、色褪せや劣化を防ぎます。
専用のケースや袋に入れて物理的なダメージや汚れから守ることも忘れずに行いましょう。
こうした工夫をすることで作品の価値をしっかり維持し、より高額での取引が可能です。
作品の希少性
作品の希少性は、取引価格に大きな影響を与えます。
限定生産や一点物の作品は、その稀少性から特に高く評価され、高額で取引されることが多いです。
さらに、その作者の代表作やキャリアの転機となった作品も希少性が高く、アート市場での価値が上がる傾向にあります。
歴史的・文化的に価値のある作品は、時代や地域を超えて評価されるため、その独自性が高額取引を促進します。
これらの要素が組み合わさることで、より作品の希少性が際立ち、結果としてより高い価格での取引が期待できます。
鑑定書の有無
鑑定書は、作品の価値を正確に評価するための重要な証明書です。
鑑定書があると、作品の真偽や由来、作者の詳細が明確に示されるため、査定評価に良い影響を与えます。
鑑定書がない場合は、信頼できる美術品の専門家や鑑定士に依頼して、新たに鑑定を受けることも可能ですので選択肢として覚えておくと良いかもしれません。
ただし鑑定依頼は費用がかかるため、鑑定を依頼するだけの価値があるものなのかを見極めておくことも大切です。
鑑定依頼する前に、一度美術品に詳しい人に見てもらうと良いかもしれません。
依頼する買取業者の実績
塚本快示の売却先として買取業者を選ぶ際は、美術品買取の実績がある買取業者を選びましょう。
実績が豊富な業者であれば、市場の動向や作品の価値を的確に把握することができます。
また実績が豊富であるということは、それだけ信頼性の高い業者であるため、安心して取引を任せることができます。
塚本快示買取なら実績豊富なバイセルにお任せください
美術品買取バイセルでは、作家ものの皿をはじめとする食器を多数お買い取りしてまいりました。
そのため、査定士は査定経験が豊富で、塚本快示作品の価値もしっかりと見極められます。
塚本快示作品の価値を最大限に活かしてお買い取りいたしますので、ぜひ一度無料査定をお受けください。

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塚本快示作品のおすすめの買取方法は?
「塚本快示作品を便利に手軽に売りたい」そうお考えの方には、バイセルの出張買取がおすすめです。
バイセルの出張買取をご利用いただければ、査定士がお客様のご自宅まで伺い、その場で査定・買取まで済ませられます。
自宅にいながら査定をお受けいただければ、塚本快示作品を買取店舗まで持っていくのが重くて面倒な場合も、持ち運びの際にどこかにぶつけて割ってしまわないか心配という方でも安心して買取にお出しいただけます。
バイセルの出張買取に関するおすすめポイントや買取の流れなどは、以下のページをご覧ください。
塚本快示に関するよくある質問
塚本快示の買取に関するよくある質問に回答します。
Q.箱や鑑定書がない塚本快示作品は買い取ってもらえないですか?
A.そんなことはございません。バイセルでは、付属品のない塚本快示作品でもしっかりと価値を見抜き、価格に反映いたします。
諦めずにぜひ一度査定にお出しください。
Q.塚本快示作品など複数の皿を売りたいのですが見てもらえますか?
A.もちろんです。複数のお品の査定にはぜひバイセルの便利な出張買取をご利用ください。
お電話1本で最短即日でお伺いいたします。
塚本快示と関係のある骨董作家は誰ですか?
A.塚本快示の師匠として日本画家の小林古径がおり、快示は古径に師事し、日本画の技法を学びました。
一方、同時代の日本画家として奥村土牛や山口蓬春との交流があったと考えられ、これらの画家たちは、快示と共に近代日本画の発展に貢献しました。
塚本快示にまつわる有名なエピソードは何ですか?
A.塚本快示は若くして才能を認められ、19歳で帝展に初入選を果たしました。
また、弟子の平山郁夫に大きな影響を与え、平山の画風形成に貢献しました。
晩年には、平和記念館の壁画「生命の輝き」を制作し、平和への願いを込めた大作を残しました。

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