現代美術・リトグラフは人気上昇中!高額買取のポイントまとめ
人気上昇中の現代美術・リトグラフをご存知でしょうか。
今から3世紀ほど前に考案された技法で、今でも多くの作家がリトグラフを用いた作品を残しています。
リトグラフは人気のある美術品のため、ポイントを押さえていれば高額で買い取ってもらえる可能性が高いです。
この記事では、リトグラフとは具体的にどのような美術品なのか、価値が高まりやすいリトグラフ作家や買取相場などについて紹介します。
リトグラフ作品を自宅に眠らせている方は、この機会に売却も検討してみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ・無料相談はこちら
電話から相談する
0120-612-773
通話料無料・24時間365日受付中
メールから相談する
お申し込みフォームへ※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
リトグラフとはどんな美術品?
リトグラフの価値について紹介する前に、まずはリトグラフとはどんな美術品なのか解説します。
石版画のこと
リトグラフとは、18世紀末にドイツ在住のアロイス・ゼネフェルダーという劇作家により考案された版画技法です。
水と油の化学反応を利用した印刷技術で、昔は石灰岩を材料とした石板に印刷していました。
19世紀初頭には欧州中に普及し 、この時期には楽譜や地図をはじめとしてさまざまな商業出版物がリトグラフによって製作されています。
またリトグラフは、時代の変遷に伴い版の素材も変わっていきました。
現在ではアルミ板を原版とし、製版するのが一般的です。
日本のリトグラフの変遷
日本にリトグラフが入ってきたのは、幕末から明治初期頃にかけて のことでした。
美人画や風俗画のほか幅広い商業印刷物に用いられ、大正~昭和時代にかけて美術作品としてリトグラフが活用されることが増えてきました。
価値の高い!リトグラフ人気作家
リトグラフにおいて人気の作家を4名紹介します。
以下の作家の作品は高く買い取ってもらえる可能性が高いでしょう。
草間彌生
草間彌生は1958年から本格的にアーティストとして活動している人気作家です。
斑点を使用した作品が特徴で、これは本人の個人的な強迫観念からきているものとされています。
両手が水玉模様で覆われる強迫観念があったとも語っているようです。
全体に水玉をちりばめた作品「南瓜」が代表的な作品として有名でしょう。
2012年には世界的ブランドで有名なルイヴィトンとコラボレーションしたことをきっかけに、世界中に草間彌生の名が知れ渡りました。
オークションでは約8億超え という高値で作品が落札されています。
村上隆
村上隆は、世界的に有名な日本人現代アーティストとして名が知られています。
表情を持つ花が代表的なイメージでしょうか。
これは村上隆自身が東京藝術大学の受験時、花を毎日描いていたことから生まれた作品です。
花のモチーフは版画作品としてだけでなく、クッションやぬいぐるみなどのグッズにも使用されています。
ルイヴィトンとのコラボレーションも果たしており、2003年から2008年にかけて5回のコラボレーションコレクションを発表。
世界中から注目を集めました。
平山郁夫
平山郁夫は平和をテーマにした作品を多く残している人気作家です。
中でも有名なのは、シルクロードをモチーフにした作品。
「大シルクロード・シリーズ」や「玄奘三蔵への道」などが人気を集めており、広島や原爆をテーマ・モチーフとした作品もあります。
アジアやヨーロッパなど、日本だけでなく世界でも個展を開いている作家です。
1996年にはフランスのレジオン・ド・ヌール勲章を、2004年には韓国の修交勲章興仁章を受章するなど、多くの国で愛されています。
国際交流や政財界との繋がりで活躍した作家ともいえるでしょう。
クリスチャン・ラッセン
海を題材にした作品を多く残している作家です。
幻想的な作品で、若い世代からの人気を多く獲得しました。現在でも定期的に個展を開催しています。
クリスチャン・ラッセンはマリンアート絵画の第一人者としても有名です。
マリンアートとは、海や海洋生物をモチーフにしたアート作品のことを指します。
バブル期の日本ではベストセラー画家にもなりました。
ディズニーとコラボレーションをした作品も多数制作し、ディズニーファンからも人気を得ています。
リトグラフ・複製品には価値がある?
リトグラフは複製できる現代美術作品です。
複製品だとあまり価値がないのではないか?と考える方もいるかもしれません。
ここではリトグラフの複製品にはどのくらいの価値があるのか解説します。
リトグラフは複製可能
リトグラフは原版があれば、同じものを複製(量産)することが可能です。
海賊版を防ぐため、ある程度印刷したら原版を破棄するのが一般的とされています。
リトグラフにはオリジナルリトグラフと複製画があり、オリジナルリトグラフのほうが高い価値が付けられます。
オリジナルリトグラフとは
オリジナルリトグラフとは、作家が下絵制作から製版まで行なったものです。
作家自身が刷っていなくても、作家の監修が入った複製品もオリジナルを名乗ることができます。
量産したものはシリアルナンバーなどが入っていることが多く、唯一無二の作品かつ限定生産なので価値が高いのが特徴です。
複製(復刻)リトグラフとは
複製品(復刻)リトグラフとは、作家や版権管理団体から許諾を受け、元となるリトグラフから原版そのものを複製し作成したものを指します。
オリジナル版と区別するため、複製画や復刻などと記載されているのが特徴です。
オリジナル版とは異なり、限定印刷などをせず量産されていることも多くあります。
オリジナルリトグラフの買取相場は
オリジナルリトグラフはどのくらいの値段で買い取ってもらえるのでしょうか。
ここでは前述したリトグラフ作家のクリスチャン=ラッセンと草間彌生を例に挙げて、買い取り相場を紹介します。
クリスチャン・ラッセン
クリスチャン・ラッセンは発表した作品は多いものの、作品あたりの流通数が厳格に管理されています。
クリスチャン・ラッセンの作品は3つの制作時期に分けて評価されるのが特徴です。
クリスチャン・ラッセン | 買取相場 |
---|---|
シルクスクリーン(初期) | ~60万円前後 |
キャンバスエディション(中期) | ~20万円前後 |
ラッセングラフ(~現在) | ~20万円前後 |
リトグラフというのは版画の技法のひとつで、ラッセングラフというのはミクストメディアという技法を指し、なかでもラッセンが多用する技法であることからラッセングラフと言われています。
また、購入時の販売元保証書に作品の技法が記載されているため、そちらを確認すると判断しやすいでしょう。
※上記の相場表は、あくまで目安です。あくまで該当ジャンルの中でもっとも市場価値の高い品の相場を記載しております。お品物の状態によってはお値段がつかない場合もございます。
草間彌生
商用で作られた複製品も多い作家ですが、世界中にコレクターがいるためオリジナル品なら高額買取が期待できます。
有名な作品としてかぼちゃ(S) 、かぼちゃ(RY)などがあり高額で買い取りしてもらえます。
版画(シルクスクリーン)の場合は数十万円~約300万円程 本画(直筆の作品)であれば数千万円以上と非常に幅広い価格帯となっています。
ほかにも、レモンスカッシュやハイヒールなどの代表的な作品も高値で買い取ってもらえます。
※上記の相場は、あくまで目安です。あくまで該当ジャンルの中でもっとも市場価値の高い品の相場を記載しております。お品物の状態によってはお値段がつかない場合もございます。
リトグラフを買取依頼時に気を付けたいポイント
リトグラフを買取依頼する際、気を付けたいポイントがいくつかあります。
リトグラフの売却を検討している方は、以下のポイントをチェックしてみてください。
鑑定書などは必ず添付しよう
鑑定書がある場合は、必ず添付しましょう。
美術作品には贋作であることも多々あるため、鑑定書があることで買取価格が高くなることがあります。
作品が本物であるという証明になるため、鑑定書が付いているか確認しましょう。
複製リトグラフでも価値が付く場合がある
複製リトグラフでも価値が付く場合があります。
オリジナルリトグラフよりは価値が下がってしまいますが、複製リトグラフも少なからず需要はあるため、諦めずに買取依頼してみましょう。
カビや汚れはそのままで
カビや汚れが付いているものは、そのままにしておくのがベストです。
素人作業で汚れを取るのは基本的にNGとなります。
カビや汚れが付いていると査定額は下がってしまいますが、汚れはそのままにしておくのが無難です。
汚れが付かないように、日頃から大切に保管しておきましょう。
美術品の買取実績が豊富な店に依頼する
リトグラフは複製品かオリジナル品かによって、大きく買取価格が異なります。
正しく鑑定してもらうためにも、美術品の買取実績が豊富な店に依頼しましょう。
美術品の知識に長けた鑑定士が在籍する店なら、複製かオリジナル品かも見極めてくれます。
おわりに
人気が高まってきている現代美術のリトグラフ。
18世紀末にドイツ在住のアロイス・ゼネフェルダーという劇作家により考案された版画技法で、今では多くの作品が世の中に出回っています。
リトグラフ作品を買取依頼する際は、オリジナルリトグラフか、鑑定書が添付してあるかなどをチェックしましょう。
オリジナルリトグラフは高値で買い取ってもらえる可能性が高いため、日頃からカビや汚れが付かないように保管しておくことが大切です。
自宅に眠っているリトグラフ作品がある方は、ぜひこの機会に買取依頼をしてみてはいかがでしょうか。