浮世絵の買取価格を高めるポイントや人気の高い浮世絵作家5選!

浮世絵の買取価格を高めるポイントや人気の高い浮世絵作家5選!

浮世絵は、美術品・骨董品の買取市場で、高価買取が期待できるカテゴリです。

しかし、遺産相続で故人が収集していた浮世絵を譲り受けた場合など、その魅力や価値がわからず、取り扱いに悩むことがあるかもしれません。

また、自分の所有する浮世絵の状態があまり良くない場合も、売るか捨てるかで悩むことがあるでしょう。

そういったときには、浮世絵の買取実績が豊富な買取店に、早めの査定依頼をするのがおすすめです。

この記事では、まず浮世絵の概要を解説したうえで、高値買取が期待できる5人の浮世絵作家を紹介します。

併せて、浮世絵の買取価格を高めるポイント、浮世絵を売却するおすすめの方法、バイセルで用意している3つの買取方法も確認していきましょう。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

浮世絵とは?

高価買取を目指すにあたって、売却したいものについて理解しておく必要があります。

浮世絵とはどういうものか、その歴史と種類を見ていきましょう。

浮世絵の歴史

浮世絵とは、江戸時代に発達し昭和初期まで親しまれていた、色鮮やかな風俗画のことです。

浮世絵が描かれ始めたのは1670年頃で、創始者は越前藩の御用絵師である岩佐又兵衛とされています。

彼は、狩野派から技術などを学び、肉筆で浮世絵を描いていたそうです。

一方で、菱川師宣は「木版画の祖」と呼ばれ 、黒色一色の版本挿絵を一枚絵として独立させています。

この一枚絵は、のちに観賞用の浮世絵版画になりました。

江戸時代の中期になると、墨摺絵に2~3色の手彩色を加える技術が誕生します。

そして、1765年頃に生まれたのが、鈴木春信が創始した多色摺の「錦絵」です。

錦絵が浮世絵人気の火付け役になったことで、この時代から喜多川歌麿や東洲斎写楽などの優秀な絵師 が、次から次へと誕生しました。

江戸時代後期には、以下のような歌川派が隆盛します。

  1. 歌川国貞(美人画)
  2. 歌川国芳(武者絵)
  3. 歌川豊国(役者絵)

この時代に入ると、複数枚の絵をつなげる「続絵」も登場します。

続絵は当時、大きな紙の作成が難しいという、技術上の制約があったことから誕生しました。

明治時代に入ると、西洋化した街の様子が描かれる「開化絵」や「横浜絵」 が誕生します。

ところが浮世絵は、当時の新聞と比べて速報性に劣ることや、1890年頃に写真が普及したことで、衰退の一途をたどるのです。

このように、浮世絵は明治時代に一度廃れていますが、大正時代~昭和初期の復興を目指す動きのなかで、いくつかの版画作品が制作されました。

この時代の浮世絵で注目されているのは、川瀬巴水が確立した「新版画」というカテゴリです。

浮世絵の種類

浮世絵には、「木版画」と「肉筆画」の2種類があります。

木版画とは、木製の原板を使うことで、大量制作を可能とした絵です。

浮世絵は、木版画の登場によって価格が下がり、庶民でも購入できるものになりました。

一方、肉筆画は、浮世絵師が筆を使って自ら描くものです。

絵画と同様に世界にたった一枚の作品であることから、当時の庶民には手の届かない高級品だったとされています。

なお、浮世絵の場合、一般の人には同じに見える作品でも、オリジナルと復刻版で価値や魅力が違うケースもあります。

人気が高い浮世絵作家5選

中古市場では、以下の作家の浮世絵に高値がつく傾向があります。

ここでは、それぞれの作家の特徴を見ていきましょう。

鳥居清長

鳥居清長は、役者絵の名門である鳥居派の4代目です。美人画と役者絵の両方で時代を先導した作家でした。

彼の作品で傑作として知られているのが、2枚や3枚続きのワイドスクリーンに長身の女性が巧妙に配置されている美人画です。

鳥居清長は、お雇い外国人のアーネスト・フェノロサ などからも、浮世絵師の最高峰と評価されていました。

葛飾北斎

葛飾北斎は、世界的に知られた浮世絵師です。

江戸時代の後期に活躍していました。

その作品には、写実性の高さやユーモア、力強さと多くの魅力があります。

彼の代表作である「富嶽三十六景」は、ヨーロッパなどの芸術作品にも多大な影響を与えました。

葛飾北斎の作品には、海外で5,000万円以上の価格 がつくこともあります。

葛飾応為

葛飾応為は、北斎の娘です。

葛飾応為には、美人画において天才絵師だった父を凌ぐ力量があったといわれています。

ただし、彼女の現存作品は、代表作「吉原格子先之図」をはじめ、10点ほどしか確認されていません。

こうした希少性の高さ、そして葛飾北斎も認める力量から、葛飾応為も高額査定が期待できる作家となっています。

歌川広重

歌川広重は、江戸時代後期の大ヒットシリーズ「東海道五十三次」などを描いた浮世絵師です。

歌川広重の魅力は、目で見る風景のような遠近感や完璧な構図を、自然に表現している点です。

歌川広重の作品は、ポスト印象派の天才・ゴッホからも模写されていました。

歌川国芳

歌川国芳は、精力的に作品を描き続けた江戸時代末期の浮世絵作家です。

幅広いジャンルに手をかけ、浮世絵として一般的な美人画や武者絵のほか、春画や妖怪絵などにも挑戦しています。

なお、中国の長編小説「水滸伝」の英雄を描き大ブレイクした国芳は、日本美術のなかで「奇想の絵師」と位置付けられる一人です。

浮世絵の買取価格を高めるポイント

 浮世絵の買取価格を高めるポイント

浮世絵を高額査定につなげるには、以下のポイントに気を付ける必要があります。

保存状態

古い浮世絵は、制作から300年以上経っていることも珍しくないため、ある程度の経年劣化は仕方がないことです。

とはいえ、作品の魅力が損なわれるほどの汚れ・破れ・劣化があれば、買取価格はかなり下がるでしょう。

浮世絵の高額査定を狙うなら、日頃から保管場所や取り扱いに注意をして、良い状態を保つことが大切です。

浮世絵の付属品

浮世絵を高額査定につなげるには、以下のような付属品をすべてセットで売ることも大切です。

  1. 外箱
  2. 説明書
  3. 袋 など

売却時には、購入時と同じ状態にすることを意識すればよいでしょう。

鑑定書があればセットで買い取りに出す

人気作家の浮世絵や絵画には、多くの偽物も流通しています。

そのため、浮世絵を高値で買い取ってもらうには、作品が本物であること(真贋)を証明する鑑定書もセットで査定に出すのが理想です。

浮世絵を売却するおすすめの方法

浮世絵を売却する方法としては、以下の2つが一般的です。

  1. 買取業者
  2. オークションやフリマサイト

浮世絵には、先述のとおり、海外で人気の高い作品がたくさんあります。

人気作家の作品であれば、高い買取額につながることもあるでしょう。

大事な作品を適正な価格で評価してもらうには、浮世絵の魅力や需要を熟知した買取業者に査定依頼をするのが理想です。

浮世絵の買い取りならバイセルにお任せください

 浮世絵の買い取りならバイセルにお任せください

バイセルでは、以下3つの方法で浮世絵を買い取っています。

浮世絵を高額査定につなげるには、このなかからコストや手間のかからない方法を選ぶとよいでしょう。

店頭買取

お客さまが、最寄りのショップに自分で浮世絵を持ち込む方法です。

なお、バイセルでは、2022年8月現在、以下の地域に店舗を展開しています。

  1. 仙台
  2. 大宮
  3. 新宿
  4. 有楽町
  5. 横浜
  6. 名古屋
  7. 大阪

マイカーなどで浮世絵を安全に運べる場合は、店頭買取を利用してもよいでしょう。

店頭買取では、その場で現金化できるところも魅力です。

出張買取

査定士が、自宅まで査定に来てくれる方法です。

バイセルの場合、最短即日での訪問が可能となり、査定料・送料・出張料はかかりません。

自宅にいながら買取査定ができるため、浮世絵に限らず、いろいろな絵画を一気に売りたいお客さまにもおすすめです。

ただし、バイセルでは、離島への出張買取は行なっていません。

また、このサービスの利用時には、査定士との日程調整が必要です。

宅配買取

専用の宅配キットを使って、自宅から浮世絵を発送する買取方法です。

仕事などが忙しく、時間的な問題で店頭買取や出張買取が利用できない方は、この宅配買取を利用するとよいでしょう。

なお、宅配買取では、お客さま自身で梱包をする必要があります。

浮世絵の梱包方法に不安がある場合は、バイセルのスタッフにご相談ください。

おわりに

今回は、浮世絵の特徴や高額査定につなげるポイントを解説しました。

浮世絵を高値で買い取ってもらうには、保存状態の良いうちに査定へ出すことが大切です。

遺品整理や引越しなどで不要な浮世絵が出てきたときには、それ以上の経年劣化が進まないうちに、査定へ出したほうがよいでしょう。

自宅近くに浮世絵の買い取りができる買取店がない場合、バイセルの宅配買取や出張買取サービスの利用がおすすめです。