和食器の買取相場!作家もの産地ものは売却先次第で高く売れる?

和食器の買取相場!作家もの産地ものは売却先次第で高く売れる?

普段の食事に使う実用品から観賞用の飾り皿、茶道などのお稽古に使うものなど、和食器の種類はさまざまです。

本記事では、和食器の種類ごとの買取相場を一覧表で紹介します。

作家もの・産地ものなどの高く売れる和食器の種類、和食器を売るのに適した売却先、高く売るポイントについても解説しますので、和食器買取について知りたい方はご一読ください。

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

和食器とは

和食器とは、日本料理の食事に用いる容器・器具の総称です。

用途によって、茶碗・椀・皿・鉢・丼・茶器・箸などに分類されます。

料理を入れる容器だけを指す場合には、「器(うつわ)」とも呼ばれます。

ロイヤルコペンハーゲンウェッジウッドといった西洋の食器(洋食器)は磁器が中心であるのに対して、和食器では陶器の割合が多いです。

それには陶器の材料である陶土(粘土)が多く採れるからというのもありますが、日本の食文化も関係しているようです。

日本には「食器を手で持ち上げる」という文化があるため、磁器に比べて温かみのある手触りが特徴の陶器が多く使われるようになったのではないかといわれています。

反対に西洋は食器を持ち上げず、ナイフとフォークで食べる文化のため、陶器よりも強度の高い磁器が多く用いられているようです。

このように、日本の食文化とともにある和食器は、産地ごとにそれぞれの発展を遂げてきました。

和食器の買取相場一覧表

和食器を買取に出すなら、おおよその買取相場は把握しておきたいですよね。

産地ものの和食器の買取相場を、代表的な作家と併せて一覧表でご紹介します。

作家や作品、本体の状態によって査定金額が上下したり、付かなかったりする場合もあります。

買取相場については、以下の表を参考にしてください。


種類代表的な作家買取相場
有田焼酒井田柿右衛門など〜100万円前後
唐津焼中里太郎右衛門など〜20万円前後
九谷焼徳田八十吉など〜50万円前後
伊万里焼今泉今右衛門など〜50万円前後
萩焼三輪休雪など〜100万円前後
備前焼金重陶陽など〜50万円前後
美濃焼(志野) 鈴木藏など〜50万円前後
美濃焼(瀬戸黒)荒川豊蔵など〜500万円前後
益子焼濱田庄司など〜50万円前後
伊賀焼〜10万円前後
織部焼北大路魯山人など〜100万円前後
京焼青木木米など〜30万円前後
薩摩焼沈壽官など〜10万円前後
信楽焼北大路魯山人など〜100万円前後
丹波焼〜10万円前後

※上記の相場表は、あくまで目安です。

作家や作品、本体の状態によって買取額が上下したり、お値段が付かなかったりする場合もあります。

酒井田柿右衛門の有田焼」などの有名産地もの、かつ人間国宝の作品であれば、特に高い買取相場になりやすいです。

ただし、これらは保存状態が良く、付属品がそろっているなど条件を満たした場合の買取相場です。

実際の買取価格とは異なる場合がありますので、お持ちの和食器の買取価格が知りたい方はバイセルの査定をお受けください。

食器に詳しい査定士が、無料でお持ちの和食器の価値を見極め、買取価格を算出いたします。

査定料・キャンセル料は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

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買取対象になる和食器の種類和食器の種類

日本は陶土や陶石に恵まれた土地柄であることから、古くから全国各地に有名な産地ものの和食器が数多く存在します。

現在では、国の伝統工芸品に指定されているものだけでも、31種類のご当地焼物があります。

有名なご当地和食器は、骨董買取市場で需要があるため、買取対象となりやすいです。


まず、中世から生産が始まり、現在も残るご当地焼物のうち、代表的な以下の6つの窯を総称して「六古窯」と呼びます。

信楽焼 備前焼
丹波焼 越前焼
瀬戸焼 常滑焼

なかでも常滑焼は最古とされ、平安時代末期には大規模な生産が始まっていたようです。

常滑焼のなかでも室町時代以前の作品は「古常滑」と呼ばれ、非常に古いため、良い状態で保存されているものには高い希少価値があります。


「六古窯」以外には、以下のご当地焼物が有名です。

有田焼 (別名:伊万里焼) 唐津焼
九谷焼 萩焼
美濃焼(織部焼・志野焼) 京焼(別名:清水焼)
瀬戸焼(赤津焼) 鍋島焼
上野焼 益子焼

特に有田焼が作られている佐賀県の有田町は、日本で初めて磁器が焼かれた町としても有名です。

これらの焼き物もすべて骨董買取市場において需要があり、世界的に評価が高いものばかりです。

高く売れやすい和食器の種類

産地物の和食器以外にも、高く売れやすい和食器の条件がいくつか存在します。

和食器の買い取りを検討しているのなら、買取相場が高くなりやすい種類はどのようなものなのか把握しておくとよいでしょう。


主に高く売れやすい和食器の種類を3つご紹介します。

・人間国宝や人気作家が作ったもの
・有名メーカーのもの
・アンティークもの

それでは、それぞれ詳しく解説します。

人間国宝や人気作家が作ったもの

有名作家が作った和食器は「作家もの」と呼ばれ、買取相場が高くなる傾向にあります。

焼き物のおもな人気作家としては、以下が挙げられます。

酒井田柿右衛門(有田焼) 徳田八十吉(九谷焼)
今泉今右衛門(伊万里焼) 藤原雄(備前焼)
北大路魯山人(織部焼・信楽焼) 青木木米(京焼)
金城次郎(琉球陶器) 板谷波山(青磁・白磁・彩磁)
井上萬二(青白磁) 島岡達三(象嵌)

このなかでも特に、人間国宝などの人気作家の作品は買取市場における需要も多く、高い価格で取引されやすいでしょう。

例えば、今泉今右衛門の作品の場合は、人間国宝の十三代・十四代が手がけたものがより高い値が付きやすいです。

また、人気作家ですでに亡くなっている場合、その作家の新作がそれ以後出ることはないため、希少価値が増して買取相場も高くなりやすいです。

有名メーカーのもの

有名なメーカーやブランドが手がけた和食器も、買取相場が高くなりやすいです。

焼き物のおもな有名メーカー・ブランドとしては、以下が挙げられます。

たち吉(和食器全般) 白山陶器(和食器全般)
香蘭社(有田焼) 山田平安堂(漆器)
大館曲げわっぱ 象彦(漆器)

なかでも、白山陶器は創業400年以上、たち吉は260年を超える老舗和食器ブランドです。

長い歴史がある分、品質の良さに魅了されている一定のファンがついています。

ただ、商品が多いので価格帯の幅も広く、買取額も品物によりけりでしょう。

装飾に手の込んでいるものや作家ものなどの、もともとのメーカー販売価格が高いものは、買い取る際にも比較的高い値が付きやすいです。

アンティークもの

アンティークに分類される古い和食器も、買取相場が高くなることが多いです。

アンティークとは、おおよそ100年以上前に作られた作品のことを指します。

和食器は土や石でできていて、水分が浸透しやすいことから、長く使用・保管されている間に傷んだり壊れたりしやすいという性質があります。

したがって、古い時代に作られた和食器が良い状態で保存されている場合には、高い希少価値が生まれる可能性が高いです。

「古そう」といった理由でも問題ないので、そのような和食器を持っている場合は、骨董買取を強みとしている業者に査定を依頼するのがおすすめです。

和食器を売るのに適した売却先

和食器を買取に出す場合、売却先の候補はいくつかあります。

主に以下3つの売却方法を検討する方が多いでしょう。


  1. リサイクルショップ
  2. オークションサイトやフリマアプリ
  3. 食器の買取業者

この中で、大切な和食器を適正な価格で買い取ってくれるのは食器の買取業者です。

それぞれの売却先のメリットデメリットを解説しますので、あらかじめよく検討しておきましょう。

リサイクルショップ

和食器の売却先として、昔からポピュラーなのはリサイクルショップです。

食器のほかにも、家具や電化製品など取り扱う対象が広く、思い立ったときに手軽に持ち込めるのがメリットといえるでしょう。

その反面、和食器に詳しい査定士がいないなど、適正な買取価格が付かないおそれもあるので注意が必要です。

リサイクルショップに食器を買取に出すのであれば、できるだけ食器の査定に詳しいお店を選びましょう。

オークションサイトやフリマアプリ

オークションサイトやフリマアプリを使うことも、気軽に和食器を売却できる方法の一つです。

自宅にいながら買取先を探すことができて、和食器も数多く出品されています。

オークションやフリマアプリはどこからでも簡単に利用できますが、出品にある程度の手間がかかることを面倒に感じる方もいるかもしれません。

特に昨今は出品数が多く、見栄えのする商品写真、魅力的な説明文などで他の商品との差別化を図らなければ、なかなか買い手がつかないこともあります。

また、食器のようにデリケートな商品は、梱包や発送にも気を使う必要があり、個人同士の

やり取りであることから、適正な価格での取引になりにくい点にも注意しましょう。

食器の買取業者

食器買取を売るには骨董品の買取業者に依頼する方法があります。

買取業者によって得意分野が違うこともあるため、和食器を買取に出すなら食器を主に扱っている業者がおすすめです。

和食器の買取相場は、作家や作品、保存状態、付属品の有無など、細かいポイントを評価したうえで決まります。

そのため、食器に詳しい人でないと、その作品の正しい価値を見抜けないことがあります。

食器買取に詳しい買取業者であれば、和食器に精通した査定士が在籍しているため、お持ちの和食器をしっかり見極めてくれるでしょう。

反対に総合リサイクルショップには和食器に詳しい査定士が常駐していないので、価値を見極められず低い査定金額を付けられる可能性があります。

バイセルは食器の買取実績も多数ありますので、安心してご利用いただけます。

以下ページでは、バイセルの食器の買取実績や査定対象となる食器の種類などをご紹介しておりますので、参考にご覧ください。

和食器を高く買取してもらうための3つのポイント

非常に高い価値を持つものも多い和食器ですが、せっかく買取に出すならより高く買取してもらいたいですよね。

和食器をより高く買取してもらうために注意したい3つのポイントをご紹介します。

  1. きれいな状態にしておく
  2. セットをすべてそろえておく
  3. 付属品も一緒に査定に出す

詳しく解説しますので、和食器を査定に出す前に確認し、参考にしてみてください。

きれいな状態にしておく

和食器の買取価格を左右する大きなポイントに保存状態の良し悪しがあります。

本来は価値が高いはずの和食器であっても、欠けや傷があるなど保存状態が良くないと買取価格は下がってしまう傾向があります。

和食器を売る前に乾いたクロスで目立つ汚れやホコリを落とすだけでも、査定金額の大幅ダウンを避けられるでしょう。

手入れを行う際は和食器をぶつけたり落としたりしないように注意して行ってください。

セットをすべてそろえておく

和食器のなかには、用途違い・色違い・柄違いなど、複数種類がセットで販売されているものがあります。

そのようなセットものの和食器は、セット内容がすべてそろっているほうが需要が高く、買取価格も高くなりやすい傾向があります。

セットものの和食器を買取に出す際には、購入時の箱なども含め、購入したときのセット内容がすべてそろっているかどうか確認しておきましょう。

また、シリーズものなどでそろえていた場合も、まとめて査定に出すと買取額がアップすることがあります。

付属品も一緒に査定に出す

骨董的価値のある和食器は通常、共箱と呼ばれる木の箱に入った状態で世に出されます。

共箱はコレクションとしても重要なほか、墨書き(作者のサイン)が入れられているため、真贋の見極めにも大きな役割を果たします。

共箱があるとコレクター需要が見込まれて、再販価値が上がりやすくなります。

しおりや説明書、鑑定書などの付属品もあったら査定まで和食器や共箱と一緒に保管しましょう。

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和食器の買取でよくある質問

和食器の買取を初めて利用する際に不明点が出てくるかもしれません。

ここでは和食器の買取でよくある質問にお答えします。

査定に出す際の参考にしてください。

Q.使用済みの和食器でも買取してもらえる?

A.A.衛生面への配慮から使用済みの和食器の買取が難しい買取業者が多いです。

買取してもらえる場合でも、ノーブランドの和食器で使用済みの場合には、それほど高い買取価格は期待できないでしょう。

バイセルは使用済みの和食器の買取を行っておりません。

使用済みの和食器を売るなら、別の方法を検討することをおすすめします。

Q.和食器の売り時はいつ?

A.A.和食器は売却する時期によって査定金額が高くなるわけではありませんが、状態の良いうちに売ることをおすすめします。

特に土や石でできた和食器は水分が浸透しやすく、長く保管している間に湿気を含んで傷んでしまう場合があり、有名作家の作品であっても状態が悪いと査定金額が低くなりやすいです。

Q.食器はどんな買取店なら売れる?

A.A.和食器は総合リサイクルショップなどでも買取に対応しているところは多いです。

オークションやフリマアプリを利用して個人間で売買することもできます。

しかし、有名作家・有名産地・アンティーク品の和食器は、骨董品に詳しい買取業者に売却した方が現在の価値に即した金額で売れます。

バイセルは名産品やアンティーク品の和食器の査定実績が豊富にあります。

どこに売ろうかお困りであればバイセルをお選びください。

Q.近くに骨董品を扱う買取業者がない場合はどうすれば良い?

A.A.自宅近くに骨董品を扱う買取業者がなければ、出張買取を利用できる買取業者を探してみましょう。

多くの買取業者は出張買取を提供しており、出張料や査定料を無料で利用できます。

コレクションしている和食器の枚数が多いと、買取店まで持ち運ぶのが負担になるという場合は出張買取なら自宅にいたまま売却できます。

出張買取は査定士が利用者の自宅へ訪問して査定をし、買取金額をその場でお渡しします。

買取について疑問点や不安なことなどがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

バイセルの出張買取につきましては以下のページをご覧ください。

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