ジョブズも惹かれた浮世絵師・川瀬巴水の作品の価値は?買取金額はつく?

日本を代表する浮世絵作家は葛飾北斎と歌川国貞が有名ですが、川瀬巴水も国内外に知られた著名な浮世絵作家です。
没後68年経った現在も愛好家が多く、コレクション需要が高いです。
本記事では川瀬巴水の経歴、代表作、買取相場、どうやって査定をしているかをご紹介します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
川瀬巴水とはどんな作家?
川瀬巴水(かわせはすい)は日本を代表する浮世絵作家の一人です。
幼少期から絵を描くのが好きで、10代の頃に日本画家の青柳墨川(ぼくせん)と荒木寛友(かんゆう)に師事します。
2度の修行をしますが、両親から反対されて家業である糸屋を継ぐことになりました。
5年後、家業が傾いた頃に画家として生きようと決めて、日本画家の鏑木清方(かぶらききよたか)の紹介で洋画家の岡田三郎助に師事しました。
しかし、写生を好んでいたものの洋画に馴染めず、27歳のときに鏑木清方に弟子入りしました。
そこで見た伊東深水の木版画に影響されて川瀬も制作をすることになりました。
「巴水」の名は鏑木が命名した画号です。
33歳のとき、新時代の版画芸術として「新版画」に取り組んでいる渡邊庄三郎と版画家として制作を手がけましたが、関東大震災で作品の多くが焼失してしまいました。
震災後は画家仲間と朝鮮半島に出向いて新しい作風を開拓し、朝鮮半島の風景を描いた作品を残します。
スティーブ・ジョブズが愛した浮世絵作家
海外で川瀬巴水の作品は、葛飾北斎や歌川広重と同じくらい人気です。
スティーブ・ジョブズは川瀬巴水の作品の愛好家として知られています。
ジョブズは禅や絵画などから日本文化に影響され、自宅にはアインシュタイン、ガンジー、新版画の美人画を飾り、特に川瀬巴水の作品を気に入っていたようです。
日本文化にあるシンプルさがアップル製品を作る際に強く根づいています。
川瀬巴水の代表作と作品の特徴
川瀬巴水が取り組んでいた新版画とは、西洋画や多色の技法を取り入れたものです。
江戸時代の浮世絵の色摺りは数回〜20回程度でしたが、新版画では摺りの回数を増やして色彩のグラデーションを出していました。
川瀬巴水は30回以上の摺りをしていたといわれています。
当時から新版画は海外でも人気だったので、西洋画の技法である遠近法や細密描写なども取り入れていました。
川瀬巴水の代表作は、日本全国の風景を描いた「旅みやげ」シリーズ、関東大震災の復興を様子を描いた「東京二十景」、馬込に建てた川瀬家の周辺にある寺を題材にした「池上本門寺の塔」、群馬県の法師温泉 長寿館の湯船に入る自身を描いた「上州法師温泉」などが挙げられます。
川瀬巴水の作品の買取相場
川瀬巴水の作品はどれくらいの価値がつくのでしょうか。
買取相場は明確には言えませんが、作品の人気度や状態などによって異なります。
川瀬巴水は木版画で浮世絵などを制作していました。
国内外では葛飾北斎や歌川国貞と同じくらい根強い人気があり、中古市場ではコレクター需要が見込まれます。
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川瀬巴水の作品はどうやって査定するのか
川瀬巴水などの絵画はどうやって査定をしているのでしょうか。
少しでもお得に売れるように事前に抑えておきたいことをいくつかご紹介します。
作品の状態を見る
川瀬巴水の作品を含む浮世絵は、奉書紙(ほうしょし)という手漉き和紙(てすき)に刷られています。
和紙は日光や湿度によって色焼けや黄ばみができやすくなるので、定期的に状態を確認しないと作品の質を保てません。
査定では作品の状態がきれいだと再販価値がつきやすく、高く売れる可能性があります。
少しでもお得に売るために、たとう紙に川瀬巴水の作品を包んで温度と湿度が安定した涼しい場所に保管しておきましょう。
浮世絵を保管するには室温18〜20度、湿度50%程度の環境が望ましいです。
そのため倉庫や蔵ではなく、換気しやすい部屋に置いておくことをおすすめします。
査定前に作品の状態を確認して汚れがついていたら早めに売ってしまいましょう。
付属品がそろっているか
川瀬巴水の作品を購入すると、箱、包み紙、証明書などがついてきます。
査定時に作品と一緒に付属品をそろえておくと、再販価値が上がりやすくなります。
作品を入れている額縁はつけたまま査定に出して構いません。
箱に入れて作品を保管している場合は付属品が入っているかを確認しましょう。
もちろん付属品がなくても査定可能です。
作品を入手した経緯がはっきりしているか
川瀬巴水の作品に査定金額をつける際は、入手した経緯をしっかりと確認します。
骨董品や美術品は入手した経緯を知ることで、作品の再販価値を決めやすくなるからです。
そのため、ご自身で購入したのか、人に譲ってもらったのか、どこで購入したのか、展示会で購入した場合はカタログはあるかなどがわかる資料を用意しておきましょう。
入手した経緯がわかるものを1つでも用意しておくとスムーズに査定が進みます。
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骨董品の価値を見極められる査定士がそろっています。
作品の状態や種類、入手経路、制作年代、付属品の有無、中古市場での希少度などを考慮して、適切な査定金額を出します。
川瀬巴水は日本を代表する浮世絵の版画家で、亡くなってから68年経った今でもコレクターの間では非常に人気です。
お持ちのコレクションにどれくらいの価値がつくか査定に出して確かめてみてください。

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