上村敦之 買取|高く売れる作品の特徴と高価買取のコツを解説

上村敦之 買取|高く売れる作品の特徴と高価買取のコツを解説

「家で眠っている上村敦之の絵画を売却したい」「所有する上村敦之作品がどのくらいの価値があるのか分からない」など、絵画買取の知識がなく、不安に感じる方もいるでしょう。

上村淳之作品の買取において、細かい査定ポイントを精査したうえで、価値が決められていきます。

まずは買取に出す前に、所有している上村敦之作品の価値を大まかにでも理解し、価値を最大限に活かすポイントを押さえることが大切です。

本記事では、日本画家・上村敦之について、作品の特徴や代表作を紹介し、高く売れる作品の特徴と高価買取してもらうためのコツを解説します。

上村敦之の絵画作品を所有している方、また売却を考えている方はぜひ参考にご一読ください。

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

上村敦之とはどんな人物?作品の特徴とは

上村淳之(うえむらあつし)は、美人画の大家・上村松園、日本画家・上村松篁を祖に持つ日本画家です。

京都に生まれ、独学で京都市立芸術大学(旧・京都市立美術大学)に進学し、花鳥画を中心に独自の画風を築きました。

自宅で1000羽以上の鳥を飼育し、自然と共に生きる思想を作品へ丁寧に表現しています。

鳥たちへの深い愛情と繊細な筆致によって、人間の内面までも映し出す作品が国内外で高い評価を受けています。

上村淳之の花鳥画は、緻密な描写と温かな世界観が多くの収集家の心を惹きつけ、現在も美術市場で根強い人気を誇っています。

上村敦之の代表作6選

 上村敦之の代表作6選

上村敦之は花鳥画をメインに描いてきた画家です。

淳之の自然観や人間観が映し出された、代表的な作品6選は以下のとおりです。

  1. 待春
  2. 四季花鳥画
  3. 檳榔樹
  4. 丹頂
  5. 秋映

それぞれ詳しくご紹介します。

待春

代表作「待春」は、青いルリタキビが春を待つ姿を描き、雪をかぶった梅の枝が寒さと生命力を同時に感じさせます。

梅の花がアクセントとなり、冬の寒さに耐えながらも春の訪れを告げる力強い作品で、市場でも高値で取引されています。

四季花鳥画

「四季花鳥画」は2010年、上村淳之が77歳の頃、大阪新歌舞伎座の緞帳の原画として描かれた作品です。

品のある銀色の背景に四季折々の木々と小鳥たちを一つの画面に表現し、季節の変遷が見事に表現されています。

花鳥画において四季を一画面に収めた試みは珍しく、鳥たちが時間と空間の流れを象徴しています。

可愛らしさと華やかさを兼ね備えたこの作品は、観る人に心地よい安らぎをもたらし、親しみやすい印象を与えています。

「汀」は、柔らかな背景のグラデーションが魅力的で、観る者を引き込む作品です。

凛とした鳥の姿と水面の陰影からは、深い哀愁が漂います。

上村淳之の愛鳥家としての深い理解が、鳥の表現に鮮やかに反映されており、彼ならではの独自の視点を感じさせます。

檳榔樹

1961年、京都市立美術大学助手となった28歳の時に発表された「檳榔樹」は、群青色の鳥たちが大きな檳榔樹の葉の上で戯れる姿が印象的な作品です。

上村淳之の初期作品に見られる油絵風の重厚なタッチと深い色調が特徴で、この作品もその初期のスタイルを色濃く反映しています。

檳榔樹の葉の広がりや奥行きと鳥たちの動きが、静謐でありながら力強い美を醸し出しています。

丹頂

「丹頂」は、丹頂鶴が優雅に舞い、羽を広げる幻想的な光景が広がる作品です。

長寿の象徴とされる丹頂鶴が、満月の光を浴びて一層純白に輝きます。

この作品は上村淳之の代表作の一つであり、その神秘的な美しさが高く評価されています。

秋映

1997年に描かれた「秋映」は、秋の夕焼けを鮮やかな色彩で表現した名作です。

明るい夕焼けの中で、シギが見せる繊細で哀愁を帯びた表情が対照的に描かれており、その美しさと感情の深さが印象的です。

上村淳之の芸術的な成熟と感受性を見事に体現したこの作品は、見る者の感情に深く訴えかけ、心に残る印象を与えます。

高く売れる上村敦之作品の特徴

上村淳之の独自の目線が映し出す奥深い世界観は、コレクターや絵画の愛好家にとって非常に価値のあるもので、近年人気が高く高額で取引されることが多いです。

中でも高く売れる上村敦之作品の特徴は以下のとおりです。

  1. 人気作品・希少価値の高い作品
  2. 号数の大きな作品
  3. 真作であること

それぞれ詳しく解説しますので、作品の価値を自分自身で理解したうえで買取に出しましょう。

人気作品・希少価値の高い作品

基本的に、絵画の買取価格は人気や希少性によって大きく変動します。

特に評価が高く、数が限られている作品は、コレクターやアート愛好者の間で需要が増すため、買取価格も高くなる傾向があります。

上村敦之の作品の場合は、特に花鳥風月を描いた作品が人気です。

その中でも均衡の取れた構図で花鳥が表現され、背景まで丁寧に細かく描かれた作品は評価されやすいでしょう。

また上村敦之の作品では、若い頃の重厚な雰囲気や暗い色調の作品よりも、晩年に描かれた色鮮やかで華やかな花鳥画の方が人気があり、より高い価格で取引される傾向があります。

さらに希少性の観点から言うと、未発表作品に高値が付くこともあります。

未発表の理由にもよりますが、たとえ失敗作だとしても高い評価を受ける可能性もあります。

号数の大きな作品

号数とは絵画のサイズを示す指標であり、号数が大きいほど絵画が大きいことを意味します。

上村淳之作品を含む日本絵画は、基本的に作品の号数が大きいほど、買取価格が高くなる傾向にあります。

大きな号数の絵画は、より詳細な表現や壮大な構図で描くことができるため、存在感が大きく、インパクトが強くなります。

アートとしての魅力が高くなり、高い評価を受けやすくなるのです。

また広いキャンバスは、制作にかかる労力や技術が必要であることや、制作数が少ないため希少性が高まることも、高値での買取になりやすいといえます。

真作であること

真作とは、画家本人によって直接制作されたオリジナル作品であることを意味します。

高く評価されている作品や人気の作品は、偽物が出回りやすいです。

買取の際には、作品が真作であるかどうかの確認が重要で、贋作やレプリカでは買取価格が大幅に下がる可能性があります。

真作であることを証明するためには、信頼できる鑑定機関の証明書が必要です。

鑑定書や証明書があれば、必ず一緒に提出するようにしましょう。

鑑定書がない場合、鑑定機関に依頼することで発行してもらえることもありますが、鑑定費用を支払うだけの価値があるものなのかを見極めることが大切です。

万一鑑定書がない場合でも、美術品買取のバイセルならその価値を見極められます。

価値が高い上村淳之作品をしっかりと査定し、あるべき価値を買取価格に反映いたします。

査定料・キャンセル料は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

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上村敦之を高価買取してもらうためのコツ

 上村敦之を高価買取してもらうためのコツ

上村敦之作品の査定前に押さえておきたい、高価買取のコツをご紹介していきます。

その価値を最大限に評価してもらうための、絵画買取のコツを以下の通り紹介していきます。

  1. 保存状態をきれいに保つ
  2. 付属品をそろえておく
  3. 実績ある買取業者に売る

それではそれぞれ詳しく解説します。

保存状態をきれいに保つ

基本的に日本絵画は、保存状態が優れているほど高値で取引される傾向があります。

たとえ保管環境に配慮していたとしても、直筆の作品では、経年劣化としてヒビや割れ、退色、シミなどが画面に現れることがあります。

一方、版画では折れや汚れ、退色、さらにはカビの発生などが考えられます。

保存状態が良ければ、より高額な査定が期待できるため、査定に出すまで適切な保管を心がけることが重要です。

作品を保護するための袋や箱にしっかりと入れ、直射日光が当たらない風通しの良い場所で保管することで、作品の美しさを長く保つことができるでしょう。

ただ上村敦之のような著名で評価の高い画家の作品であれば、たとえ経年劣化が見られても高額で取引される可能性があるので、状態が悪くても諦めずに査定にお出しください。

付属品をそろえておく

絵画作品の買取において、以下のような付属品が揃っていると高価買取の可能性が高まります。

  1. 額縁
  2. 保証書
  3. 鑑定書
  4. オリジナルの箱や袋
  5. 作家のサイン入りの書類

作品本体のみの場合より、これらの付属品がそろっている場合のほうが査定評価も高くなります。

付属品があることで、真作かどうかの鑑定にも役立ち、コレクター需要も高まるのです。

上村淳之作品を売却する際には、これらの付属品をお持ちの場合は査定に一緒に出すようにしましょう。

実績ある買取業者に売る

上村淳之の絵画を正確に査定するには、絵画に関する充分な知識と経験が必要です。

豊富な取引実績を持つ買取業者は、多くの査定経験から深い知識を持っているため、作品ごとの市場価値を正確に評価することができます。

信頼性や広いネットワークを活用できるため、高価買取の可能性が高くなります。

上村淳之の作品を売るならバイセルへ

バイセルでは、骨董品・美術品の査定技術を極めた査定士が在籍し、上村淳之作品も取扱実績があります。

上村淳之作品と一緒にほかの絵画や美術品も合わせて見てもらいたいという場合も大歓迎です。

バイセルの骨董品・美術品の買取実績や買取金額、種類別買取相場など、以下のページで詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。


バイセルでは、出張・宅配・店頭などご希望に合わせた査定方法をお選びいただけます。

24時間365日無料相談受付中ですので、お気軽にお問い合わせください。

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上村淳之に関するよくある質問

上村淳之の買取に関するよくある質問に回答します。

Q.上村淳之の絵はどんなものが高く売れますか?

A.保存状態が良好で、人気モチーフ(鶴、花、四季の風景など)が描かれた作品は高く評価される傾向にあります。

Q. 査定だけでも依頼できますか?

A.もちろん可能です。バイセルでは査定・キャンセルも無料ですのでお気軽にご相談ください。

Q.上村淳之と関係のある骨董作家は誰ですか?

A.京都市立美術大学で印象から日本画を学び、師匠として堂本印象がいる一方、祖母の上村松園と父の上村松篁も重要で、両者とも日本画の大家であり、淳之に大きな影響を与えました。

また、同時代の日本画家として平山郁夫や加山又造との交流があり、互いに刺激し合いました。

Q.上村淳之にまつわる有名なエピソードは何ですか?

A.教育者としても活躍し、京都市立芸術大学で後進の指導にあたりました。

祖母の上村松園と父の上村松篁という日本画家の家系に生まれ、幼少期から芸術的環境で育ちました。

自宅で1000羽以上の鳥を飼育しながら制作活動を続け、鳥への深い愛情と理解が作品に反映されています。

祖母の松園が晩年を過ごした「唳禽荘」に移り住み、そこで鳥の飼育を始めたことが、花鳥画家としての道を決定づけました。

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