クリスチャン・ラッセンの買取での価値と高く買い取ってもらうポイントを解説!

- クリスチャン・ラッセンの作品を持っています。売ったらいくらになりますか?
- 作品の大きさや保存状態などによって買取価格が変わりますので、気になる場合は一度拝見いたします。お電話・メールよりお問い合わせください。
- 物置を整理していたらクリスチャン・ラッセンなどの絵画がありました。価値ってありますか?
クリスチャン・ラッセンとは、日本を中心に人気のある、海や自然をテーマに絵を描くアーティストです。
クリスチャン・ラッセンの作品を買取に出したいと検討されている方は、どのように手放そうか迷っているのではないのでしょうか。
本コラムでは、クリスチャン・ラッセンの経歴と人気作品および買取市場における価値、買取方法、さらに少しでも高く買い取ってもらうポイントをご紹介します。

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
クリスチャン・ラッセンの経歴

クリスチャン・ラッセン(以下、ラッセン)は、マリンアートの先駆的なアーティストです。
ラッセンは、1990年代に日本で大変人気があったアーティストで、アートに馴染みのない人でも名前を知っているくらい有名です。
現在も日本を中心に展示会を行っていて、福井沖原油流出事故では寄付をするほどの親日家でもあります。
ラッセンは11歳でハワイ・マウイ島へ家族で移住し、海・イルカ・偉大なる自然に感化されて、1976年よりアートの制作を開始します。
国連のキャンペーンのイメージアートや、イライジャ・ウッドが主演した映画「フリッパー」の公式ポスターの制作、そして常に感動を与えてくれる海に恩返ししたいという思いから環境保護団体を設立するなど、活動の幅を広げていきました。
1989年以降、アーティストの作品の展示会や販売・プロモーション支援を行うアールビバン社と契約します。
ラッセンが日本を中心に展示会を行ったことからマリンアートはブームになり、特に原画展「ピース」は、日本でのラッセンの地位を確立する契機となりました。
この原画展と、1997年と2002年に開催された「全国縦断クリスチャン・ラッセン原画展」とを併せて、来場者数は10万人以上に上りました。
ラッセン作品の技法とは?

ラッセンの作品は「ミクストメディア技法」と「ジークレー版画技法」の2つによって作られています。
それぞれの技法の特徴を解説します。
ミクストメディア技法
ミクストメディア技法とは、いくつかの版画技法を掛け合わせて作るものです。
具体的には下絵から版をおこしたものに、シルクスクリーン(版の孔を通してインクを下に押し出して刷り取る方法)や、リトグラフ(版の表面は平らなままでインクをのせる部分とのせない部分を作って転写する方法)などで加刷(かさつ)すると、作品に奥行きと立体感が増す技法です。
ミクストメディア技法は、作家によって組み合わせ方がさまざまで、複数の技法を合わせることで今まで表現できなかった色彩を表現できます。
ジークレー版画技法
ジークレー版画技法は、原画の画像をパソコンでデジタルに変換し、専用プリンターで版画用紙やキャンバスに微細なインクを噴霧する技法です。
原画の再現性の高さがジークレーの大きな特徴です。
限定版画作品を制作するために活用でき、制作コストを大幅に軽減させ、さらに原画に劣らない高い質感を誇ります。
そのため、作品の販売数を増やせて、アーティストの評価が上がる仕組みを作れます。
ジークレーでの制作は、印刷オペレーターが原画の質感を忠実に再現するために、何度も色彩調整をしています。
版画技術はデジタル化が進んでいて、ジークレーを用いれば200年退色することがないと言われています。
クリスチャン・ラッセンの人気作品

ラッセンの作品は、イルカ・クジラなどの海の生き物をメインに、ディズニー・ビッグキャットといった人気キャラクターを用いることも多いです。
アートに馴染みのない人でも親しみやすいラッセンの作品は、ジグソーパズルやカレンダーなどのグッズにもなっています。
ラッセンの人気作品のうちの2つ、「マザーズラブ」「バランスオブライフ」をご紹介します。
マザーズラブ
1996年に制作されたマザーズラブは「マザーズ・ラブ」と「マザーズ・ラブII」があります。
マザーズラブはサンゴを背にイルカの親子が泳いでおり、マザーズ・ラブIIは夕暮れの海をバッグに、中央ではシャチの親子と左右にカラフルな熱帯魚が泳いでいます。
ラッセンの色彩感覚とミクストメディア技法で描かれた作品は、マリンアーティストと呼ばれるラッセンを象徴する一枚です。
マザーズラブは縦型と横型の作品があり、直筆サインなどが入っています。
バランスオブライフ
1999年に制作されたバランスオブライフは、250部限定版で発表された作品です。
バランスオブライフは宇宙をバッグに月や地球が描かれ、中央にイルカが飛び跳ねて波を打っている作品です。
バランスオフライフは金色のペンで直筆サインが描かれ、キャンバスにジークレーと手彩色で描かれています。
こちらでご紹介したもの以外のラッセン作品も、種類や状態によって買取額が期待できるでしょう。
買取を検討しているラッセン作品をお持ちの方は、まず骨董品の買取業者で無料査定を受け、価値を見極めてもらうのがおすすめです。

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クリスチャン・ラッセンの買取相場の決め方

ラッセンをはじめとするアート作品は、制作年・保存状態・人気の作品・サイズによって、買取相場が異なります。
ラッセンの作品は、基本的にSサイズとLサイズがあり、テーマによっては大型キャンバスの作品があります。
基本的には保存状態が良く、サイズが大きいほど買取額が高くなる傾向にあります。
ただし、絵画の買取においては、同じ作品であっても買取業者によって買取額が異なるので注意が必要です。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により、買取の可否や買取価格が変動する場合がございます。上記の買取相場の決め方は参考までに留めておいてください。
保存状態の良いラッセンの大型作品は高値が期待できます!
ラッセン作品の買い替えやご売却を検討中なら、絵画の査定に定評のある骨董買取のバイセルまでご相談下さい。
ラッセン作品を購入当時の状態のままきれいに保管している場合は、高値になる可能性があります。
また、査定金額は額縁込みで算出するので入れたままの状態でお出しください。
バイセルは現代アートの作品を積極的に買い取っていますので、売りたい方はお気軽にお問い合わせください。
クリスチャン・ラッセンの買取方法

有名なアート作品は、買取相場が高値になる可能性があるため、買取方法も慎重に検討する必要があります。
ラッセンの作品のおもな買取方法を以下の3つにしぼってご紹介します。
- ネットオークションを利用する
- 質屋を利用する
- アート作品の買取実績が豊富な買取業者を利用する
それでは、メリットデメリットをふまえながら、それぞれの買取方法を詳しく解説します。
ネットオークションを利用する
ネットオークションは、雑貨・日用品だけではなく、骨董品や美術品などの高価な品物も誰でも気軽に出品できます。
大量生産されているような美術品から、コレクターが欲しがるような希少なアイテムまで、幅広く出品されていることも、ネットオークションの特徴です。
ネットオークションは、気軽に出品できるメリットがある一方で、落札者とのトラブルが起きたら全て自己責任になってしまいます。
さらに出品者は、保存状態や作家の知名度などを考慮して適切な落札価格を設定しないと、落札されないどころか想定より安く買いたたかれてしまう可能性もあります。
質屋を利用する
アート作品は、落札や買取以外にも、質屋に預けることで現金を借りられます。
質屋に作品を持ち込めば、すぐに査定をしてもらえて現金を得ることができるでしょう。
質屋は預けた人が期限までに品物を取りに来なければ、その品物を中古市場に流す仕組みになっています。
一方で、期限までに借りた元金と利息を返済すれば、品物が返ってくるというメリットがあります。
ただし、消費者金融や銀行のカードローンより、金利が高い質屋もあります。
ホームページに金利を載せている質屋もあり、月1〜5%程度の金利が表示されていると安く感じるかもしれません。
しかし、質屋で1年以上に渡って現金を借りたい場合は、年利に換算すると消費者金融や銀行より高くなることがあるため、質屋に品物を持ち込むのには注意が必要です。
アート作品の買取実績が豊富なバイセルを利用する
ラッセンの作品は、アート作品の買取実績が豊富な業者に査定をしてもらうのがおすすめです。
アート作品の査定経験が豊富な買取業者であれば、作家の知名度・技法・保存状態・付属品の有無・真贋・中古市場での需要、など細かいポイントを精査し、価値に見合った買取金額を算出します。
アート作品にはいくつか買取方法がありますが、ラッセン作品の価値に見合った買取金額を出してもらうには、査定経験が豊富な業者に売却することをおすすめします。
バイセルの査定員ならアート作品に関して熟知しているので、本来の価値に見合った価格をご提示させていただきます。
もしほかの買取方法を検討しているといった場合にも、まずはバイセルの無料査定である程度の価値を把握しておくと良いでしょう。
バイセルの骨董品の買取実績は以下ページより確認いただけますので、参考にご覧ください。

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サイズの大きいラッセン作品を売るなら出張買取を利用しよう

ラッセンの作品には、Sサイズ・Lサイズ・大型サイズがあります。
サイズの大きな作品や保管している作品がいくつもあると、それらを買取店へ持ち運ぶ際に負担がかかるでしょう。
そのような場合には、買取業者が提供している出張買取を活用すれば、自宅にいながらラッセンの作品をまとめて売ることができます。
高価なアート作品を売るのに慎重な方は、査定金額を知ってから売却を検討できます。
「手間をかけずに売りたい」「出張買取の流れを知りたい」と少しでもお考えであれば、以下の手数料無料のバイセル出張買取ページをご覧ください。
ラッセンの作品を少しでも高く買い取ってもらうポイント

アート作品を少しでも高く買い取ってもらうには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
- きれいに保管しておく
- ラッセンの直筆サイン・シリアルナンバーを確認する
- アート作品の知識を持ったいくつかの買取業者に査定をしてもらう
これらのポイントを押さえてから査定に出すと、高く買い取ってもらえる可能性が上がるでしょう。
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
きれいに保管しておく
アート作品は、保存状態が良いと、悪いものに比べて買取金額が高くなる傾向にあります。額縁は、作品をホコリ・汚れ・変色・カビなどから守る役割を担っているため、額縁に入れている作品は本体がきれいに保管されていることが多いです。
しかし作品を長期間壁に飾っていると、額縁にホコリやシミが付着したり、表面のアクリル版にもホコリが付着しやすくなります。
ホコリや汚れを見つけたら、乾いた柔らかい布で優しく拭き取って、なるべくきれいな状態で査定してもらうようにしましょう。
査定金額は額縁込みなので、外す必要はなし
ラッセンの作品は額縁が付いて販売されているものもあり、フレームも作品の一部なので額縁から絵を出す必要はありません。ただし、フレームに傷や凹み、留め具が外れそうになっている場合は、修復や交換しておくと良い状態を保てます。
箱に入れたままなら1〜2日換気して湿気を取る
作品を飾らずに保管する場合は、購入時の箱に入れたままにしている人もいるでしょう。保管場所にもよりますが、湿気がたまると作品にカビが生えてしまうことがあります。
しまいっぱなしにしている作品は、1年に1度は箱から出して、直射日光や冷暖房の当たらない場所に1〜2日おいて換気をします。
「買取に出したい」と思い立った時にできるだけ早く手入れをすれば、保管中の悪化や傷みを最低限に防ぐことができるでしょう。
ラッセンの直筆サイン・シリアルナンバーを確認する
ラッセンの作品は、アールビバン社が提供するラッセン作品のみに保証書が付きます。また、作品の全てに金ペンでラッセンの直筆サインが描かれています。
さらにラッセンを含む多くのアーティスト作品には、限定番号(エディションナンバー)があります。
絵画は版画の価値を下げないために、原画を限定枚数だけ刷って販売します。
限定番号はアーティストが数量を管理する手段として、さらに限定部数だけを刷った版画であると証明するために、作品1枚ずつに記入します。
番号は版画の余白に分数で記入され、分子が限定番号(通し番号)、分母が限定総部数を示します。
たとえば、限定番号「1/100」と記入されているものは、限定番号が1で限定部数が100の作品です。
アーティストが原画と版画を比較して、忠実に再現された版画であると認めたものだけを限定枚数の作品とします。
また、ラッセン作品には「ヘッドエディション」と呼ばれる、限定枚数の前に書く以下のような記号があります。
ラッセン作品のヘッドエディションの種類
- GL版(ギャラリーラッセンの略)
- CRL版(クリスチャン リース ラッセンの略)
- I版(インターナショナルの略)
アーティストは刷った作品の仕上がり具合を丹念に確認して、少しでも欠陥が見つかれば除外し、納得したものだけを残しています。
そのため、作品に同じシリアルナンバーは存在しないので、偽物かどうかを見分ける手段にもなります。
アート作品の知識を持ったいくつかの買取業者に査定をしてもらう
ラッセンをはじめとするアート作品の買取においては「買取金額が価値に見合っているか」が重要です。
査定を1社だけで済ませてしまうと、その業者で出された買取金額を相場だと思ってしまい、買取金額が安すぎることに気づかない恐れがあります。
その場合、いくつかの業者に査定をしてもらうと、作品の価値に見合わない低すぎる買取金額を提示されたと気づけます。
買取金額以外にも、業者ごとのサービスの質も比較できたりと、さまざまな面で吟味しながら決められるのでおすすめです。
買取業者を探すには「アート作品の買取実績」「無料査定があるか」「買取方法の種類」等を調べて、口コミで評判が良い業者を見つけましょう。
少々手間がかかりますが、口コミを調べておくと後悔なく、作品を売りに出せる確率が上がります。
バイセルの絵画の買取実績や買取方法、お客様の声などは、以下ページからご確認いただけます。

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