シルクスクリーン作品の買取相場は?買取価格の決まり方や人気作家をご紹介!

シルクスクリーンは多くのアーティストが制作に取り入れています。

油絵、水彩画、水墨画、彫刻よりも手に届きやすい金額で取引されることが多く、自宅のインテリアとして購入する方も多いです。

そのため、飾らなくなったシルクスクリーン作品がしまいっぱなしというケースも多く見られるようです。

シルクスクリーン作品を手放すことをお考えであれば、買取価格の決まり方やどこに売るかを知っておくと、スムーズに売ることができるでしょう。

本記事では、シルクスクリーンの概要、中古市場で人気になりやすい作家、買取相場、買取価格の決まり方などを紹介します。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

美術品制作で用いられるシルクスクリーンとは?

シルクスクリーンは、版画の4つの分類のうち孔版画(こうはんが)と呼ばれる手法です。

版画とは主に木材に絵を彫って凹凸を作り、絵の具やインクで紙や布に転写します。

版木から複数枚を印刷すると同じ版画が出来上がります。

シルクスクリーンは、シルク印刷版にインクが通る部分と通らない部分を作って、インクをこし出すようにして下に落として刷ります。

インクが通過できる部分を制限することで、インクが通る部分のみから色をつけることができます。

シルク印刷版を一度作ってしまえば何枚でも印刷できるので、コストはそれほどかかりません。

20世紀頃にはアーティストがシルクスクリーンを用いて作品を作るようになり、現在では王道の制作手法となりました。

シルクスクリーンは同じ作品を大量に制作でき、油絵や日本画よりも購入しやすい価格帯で流通されている傾向にあります。


シルクスクリーンの買取価格の決まり方

シルクスクリーンを用いた有名作家の作品は、中古市場で価値が上がりやすいです。

とはいえ、何枚でも擦れる作品に価値はあるのかと疑問に思いますよね。

シルクスクリーン作品には、価値のあるアート作品として適切な価格を付けるためのポイントがいくつかあります。

ここではシルクスクリーンの買取価格を決めるおもな要素をご紹介します。

  1. 作家に知名度はあるのか、作品は人気かどうか
  2. アート市場の需要と供給のバランス
  3. 作品の保存状態の良し悪し
  4. 直筆サインやエディションナンバーはあるか
  5. 鑑定書や付属品があるか

それでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。

作家に知名度はあるのか、作品は人気かどうか

シルクスクリーン作品の価値を決める際には、作家の知名度はどれくらいか、作品は人気かどうかを考慮します。

色々な作家がリトグラフを用いてしており、そのなかでもベルナール・ビュッフェ、ヒロ・ヤマガタ、オノサトトシノブ、ラッセン、鈴木英人、笹倉鉄平、横尾忠則、東山魁夷などはリトグラフの代表的な作家といえるでしょう。

特にラッセンとヒロ・ヤマガタは、バブル真っ只中の90年代の日本では大人気を博し、インテリアとして作品を購入する人が後を経ちませんでした。

現在は他の有名アーティストよりも買取相場が低い傾向にありますが、適切な値段で買い取ってもらうことが可能です。

アート市場の需要と供給のバランス

一般的に作品を評価する際は作家の知名度のほか、需要と供給のバランス、希少価値があるかどうかなども考慮します。

希少価値とは、製作された作品数が少ない、あるいは世に出ていないことから生じる価値を指します。

希少価値が認められ、需要が供給を上回る作品は買い手がつくと見込まれるため、高額で取引されやすいです。

作品の保存状態の良し悪し

シルクスクリーン作品の買取価格を決める際には、「保存状態」も査定の重要なポイントです。

シルクスクリーンは布や紙に絵の具で刷っているだけなので、塗料を落ちにくくする工夫はされていません。

箱から出したままにすると日光で日焼けしたり、紙の場合は黄ばみやシミが出てきたりして状態が悪くなる場合があります。

お持ちのシルクスクリーン作品の状態が悪くても査定金額は付くかもしれませんが、きれいな状態であればより高値が付きやすいです。

シルクスクリーンはインテリアとして飾っているケースが多いので、売却を検討し始めたら、状態が今以上に悪くならないうちに早めに手放すことをおすすめします。

直筆サインやエディションナンバーはあるか

シルクスクリーンに限らず、作家本人が手がけた作品にはサインやシリアルナンバーが書かれています。

シリアルナンバーとは制作枚数を記した番号のことです。

作品の裏に「1/100」と表記され、分母(総部数)が小さいほど出回っている枚数が少なく、希少価値が上がりやすいことを示します。

版画は刷るうちに版木が減っていき、刷り上がりの質に差が出てきます。

版画の制作手法によっては1,000枚ほどまで刷れますが、商業用に流通する際には価値を保つために300枚前後に留めています。

また、シルクスクリーン作品には作者のサインが書かれていることが多いです。

作品の裏や端にサインがあれば本物の作品だと判断できるでしょう。

鑑定書や付属品があるか

ほとんどのシルクスクリーン作品には、購入した際に鑑定書や付属品がついてきます。

付属品を持っている場合は査定時に作品と一緒に提示すると、査定金額に良い影響を与える可能性があります。

鑑定書には、作家名、作品名、制作年代、購入金額などが記載されています。

査定時に鑑定書を提示すれば本物の作品だと証明でき、価値の確認がスムーズにできるようになります。

また、付属品には箱や保存袋、解説書などがついてきます。

作品によって付いてくる付属品の種類が異なるので、査定前に確認しておきましょう。

さらに、額縁に作品を入れたままで保管している場合は、そのまままとめて査定に出せば額縁にも値が付くことがあります。

人気シルクスクリーン作家の買取相場

シルクスクリーンを制作している作家は数多くいます。

ここでは、そのなかでも中古市場で人気になりやすい作家をご紹介します。

中古市場での価値は作家や作品によって異なるので、詳しく知りたい場合は買取業者にお問い合わせください。

ラッセン

クリスチャン・ラッセンは海を題材にした作風で、1990年代に日本で一世風靡をしました。

国連のキャンペーンのイメージアートや、映画の公式ポスターの制作、そして環境保護団体を設立するなど、活動の幅を広げていきました。

1989年以降、作品の展示会やプロモーション支援を行うアールビバン社と契約し、日本を中心に展示会を行うようになってから地位を築くようになりました。

現在もラッセンは日本全国で巡回展を行っています。

シルクスクリーンの作品を多く制作していて、代表作には「マザーズラブ」や「バランスオブライフ」などがあります。

作品が多数出回っているため中古市場で価値はそこまで高くはならない傾向にありますが、状態と種類によっては高値が期待できるでしょう。

ラッセンの作風、略歴、作品の買取相場などについては、こちらのコラムを参考にご覧ください。

オノサトトシノブ

オノサトトシノブは、戦後の抽象画を牽引したアーティストです。

丸や幾何学模様で表現する作風は、グッゲンハイム国際美術展やヴェネツィアビエンナーレなどの海外の展覧会でも高く評価をされていました。

オノサトトシノブは日本大学工学部電気科を中途退学し、津田青楓洋画塾に通います。

1932年に津田青楓洋画塾展に初出品、その後二科展に初入選後、同人誌「同時代」を創刊しました。

しかし、1942年に招集されて満洲に行きます。

1945年にソビエト軍によりシベリアに抑留されて鉄道敷設に従事し、1948年に帰国して制作活動に復帰しました。

1952年頃から活動名を本名の小野里利信からカタカナ表記に変えています。

代表作である「相似」は日本国際美術展で最優秀賞を受賞し、京都国立近代美術館に収蔵されています。

オノサトトシノブの人気作であれば、中古市場で数万円ほどで取引されるでしょう。

鈴木英人

鈴木英人(えいじん)は広告デザインとアートディレクターを経験し、現在はイラストレーターとして活動をしています。

山下達郎のレコードジャケットやFMステーション誌のカバーデザインなど数々のイラストを制作しながら、リトグラフやシルクスクリーン作品も手がけています。

一例を挙げると、「スピードスター過ごす正午」「我が生涯の家」「ロング&ワインディングロード」「素朴に帰る」「楽園の調べ」「楽園の入口」など30作品以上あります。

特に赤いクラシックカーを題材にした作品が多いです。

鈴木英人のシルクスクリーン作品は、中古市場で数万円から数十万円の価値がつくでしょう。

平山郁夫

平山郁夫は日本を代表する日本画家です。

近現代の日本画を代表する作家で、シルクスクリーンの作品は「朝陽の砂漠を行く」「朝陽らくだ行」「安芸の宮島」などがあります。

平山郁夫のシルクスクリーン作品は、中古市場で数万円から数十万円の価値がつくでしょう。

平山郁夫の作風と略歴、買取相場はこちらの記事をご覧ください。

東郷青児

東郷青児は、日本を代表する洋画家です。

1915年に初めて個展を開催すると「我が国で初のキュビズム」と注目されました。

1916年に2度目の個展を読売新聞社ビルにて開催、二科展に初出品して入選し、二科賞を受賞しました。

1921年にパリに留学し、リヨンの美術学校に通いますが生活に苦しみ帰国します。

その後は、二科展に23作品を特別展覧し、昭和洋画奨励賞を受賞、二科会35周年記念展にて功労賞を受賞。

1961年に二科会会長に就任しました。

1976年に東郷青児美術館が設立され、1978年に81歳で亡くなりました。

代表作には損保ジャパン東郷青児美術館収蔵の「コントラバスを弾く」「望郷」、東京国立近代美術館収蔵の「サルタンバンク」などがあります。

また、シルクスクリーン作品は「赤い塔」「想い出」「想い出の街」「花束」などがあります。

東郷青児のシルクスクリーン作品は、中古市場で数万円から数十万円の価値がつくでしょう。

ヒロ・ヤマガタ

ヒロ・ヤマガタはアメリカで活動するアーティストです。

1948年に滋賀県で生まれ、幼少期から絵を描くことが得意でした。

高校の美術教師に師事し、公募展で多数の受賞歴を誇ります。

高校卒業後に広告会社でデザイン関係の仕事を経験し、1972年に渡欧して水彩や油彩作品を作り始めました。

その後1978年に渡米し、シルクスクリーンの制作を開始します。

シルクスクリーン作品をメインに手掛け、「レイニーデイ」「ペリエ」「スノーキャッスル」「泥棒」「野外音楽会」などがあります。

特にディズニーとコラボした作品はコレクターが存在するため、他のシルクスクリーン作品よりも中古市場での価値が高くなりやすいです。

ヒロ・ヤマガタ作品の買取相場

状態が良い場合のヒロ・ヤマガタ作品の買取相場をいくつか表でまとめました。

名称 買取相場
ヒロ・ヤマガタ:レイニーデイ ~30万円
ヒロ・ヤマガタ:ペリエ ~50万円
ヒロ・ヤマガタ:泥棒 ~20万円
ヒロ・ヤマガタ:スノーキャッスル ~20万円
ヒロ・ヤマガタ:野外音楽会 ~10万円

※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。

※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。

※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。

ヒロ・ヤマガタの略歴と作風、そのほか詳しい買取ポイントについては、こちらのコラムをご覧ください。


バイセルの絵画買取専用ページでは、シルクスクリーン作品を含む絵画の買取実績や買取強化中の作家などをご紹介しております。

シルクスクリーン作品の買取ポイントについてもう少し知りたいという方は、参考にご覧ください。

お持ちのシルクスクリーンは美術品を扱う買取業者に売ろう!

お持ちのシルクスクリーン作品を売るなら美術品を多数扱う買取業者がおすすめです。

美術品の買取業者には絵画作品の価値を見極められる査定士がいるため、シルクスクリーンの価値に関する知識がなくても安心して売却できます。

美術品の査定では、購入時期、購入場所(カタログ、展示会、譲り受けたのか)といった作品を手に入れた由来を詳しく聞きます。

さらに、作品の状態、作家の知名度、制作年代、希少性、作品の種類などを踏まえて金額を提示します。

人から譲ってもらった作品を売る場合は、鑑定書や付属品などを探して少しでも回答できるように用意しておきましょう。

シルクスクリーンの作品を売るならバイセルにお任せください!

バイセルではシルクスクリーン作品も多数買い取っております。

美術品に詳しい査定士が在籍しているため、お持ちの作品の価値を見極めることができます。

また、バイセルでは出張買取の利用をおすすめしています。

シルクスクリーン作品をいくつもお持ちの方は、自宅で便利に買取を済ませられます。

店頭買取を利用する際などは、自分で店舗まで持ち運ばなくてはならず、重くてかさばる絵画を移動させるのは大変でしょう。

また、持ち運びの際に傷・汚れなどが付いてしまうと、減額されてしまう恐れもあります。

その点、出張買取を利用すれば作品を移動させることなく、今の状態のままで査定を受けられます。

査定士はお申し込みから最短即日での訪問が可能、かつ査定料・出張料は無料ですので、お気軽にご相談ください。

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