マルク・シャガール作品の買取相場は?買取時の注意点と高く売るポイントも解説

マルク・シャガール作品の買取相場は?買取時の注意点と高く売るポイントも解説
シャガールの作品を持っています。いくらになりますか?
作品の種類や色褪せや傷などがあるかなどによって買取価格が変わりますので一度拝見いたします。お電話・メールよりお問合せ下さい。
祖父の部屋を整理していたらシャガールの作品がありました。価値ってありますか?

マルク・シャガールは、フランスで活躍した画家で、20世紀を代表する巨匠の1人とも言われています。

マルク・シャガール作品は買取市場で需要が高く、場合によっては高値が付くこともあります。

本コラムでは、買取対象となるマルク・シャガールの代表作品や買取相場を解説します。

また、買取時の注意点や売却先、高く売る3つのポイントも解説しますので、買取前の参考としてお読みください。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

20世紀を代表する巨匠「マルク・シャガール」とは

マルク・シャガールは、フランスで活躍した20世紀を代表する画家の1人です。

フランスで活躍した外国出身の画家たちの総称である「エコール・ド・パリ」の代表的な人物としても知られ、後世の画家たちに大きな影響を与えた芸術家です。

1887年、帝政ロシアのユダヤ教徒の家に生まれたシャガールは、1910年にパリへ移住し、そこでモネやピカソの作品に触れて衝撃を受けます。

この時に印象派やキュビズムのエッセンスを取り込んだことは、のちのマルク・シャガールの作風に大きく影響を与えたと言われています。

シャガールは第2次世界大戦でアメリカへの亡命を余儀なくされましたが、戦後に拠点をフランスへ戻すと、世界的に高い評価を受けるようになっていきます。

以降、1985年に97歳で亡くなるまで精力的に制作を続けました。

作品は油絵だけではなく、ステンドグラス、壁画、タペストリー、版画など、幅広い分野にわたっています。

買取対象となるマルク・シャガールの代表作品

20世紀を代表する画家であるマルク・シャガールの作品は、どれも価値の高いものばかりです。

買取対象となりやすいマルク・シャガールの代表作品をご紹介します。

青い花瓶 ダフニスとクロエシリーズ
サーカスシリーズ パリシリーズ
ノートルダムの眺め 魔笛
カルメン ロミオとジュリエット
天使達の湾 ダン族
アラビアンナイトシリーズ 以心伝心

これらはシャガールの作品の一部で、ほかにも高値が期待できる作品が多数存在します。

この中でも、日本で高額取引された「青い花瓶」について解説します。

億を超えるシャガール作品「青い花瓶」

マルク・シャガールの「青い花瓶」は、シャガール晩年の1978年に制作された油絵です。

広島県福山市のふくやま美術館が、2018年に2億9300万円で購入したとして話題になりました。

「青い花瓶」のキャンバス中央には、花瓶に活けられた薔薇と思しき花が描かれています。

また、花瓶の左側にはシャガールと妻が花束を持って寄り添う姿が、背景には晩年を過ごしたフランス南東部の風景が青を基調に描かれています。

中央の花の描き方には印象派に通じる趣があり、1つのキャンバスに花瓶と人物や風景がシームレスに並存するところはキュビズムに近いものを感じさせます。

特定の流派に属さず、様々な芸術を学びながら独自の作風を完成させたマルク・シャガールらしい作品だと言えるでしょう。

マルク・シャガール作品の買取相場

世界的巨匠であるマルク・シャガールの作品には、「青い花瓶」のように想像を絶するような高い価格が付くものもあります。

特に1点ものの油絵やタペストリーなどはどれも貴重なものばかりで、美術品買取市場に出回ることがほとんどありません。

しかしながら、美術品買取市場にシャガールの作品は無いのかといえば、そんなことはありません。

シャガールはリトグラフやエッチングなどの版画作品も数多く制作しているため、刷られた枚数によっては市場に出回っていることがあります。

マルク・シャガール作品の買取実績をご紹介

バイセルの経験豊富な査定士が、大切なマルク・シャガール作品を丁寧に査定させていただきます。マルク・シャガール作品の高額買取に自信があるバイセルまで、是非ともお問合せお待ちしております。

買取日 買取品名 買取価格
2019/11/21 マルク・シャガール(版画) 35,000円
2018/12/26 マルク・シャガール(版画) 10,500円
2020/11/08 マルク・シャガール(絵画) 9,000円
2019/11/02 マルク・シャガール(版画) 5,000円
2019/10/24 マルク・シャガール(版画) 5,000円
2021/05/14 マルク・シャガール(絵画) 3,000円
2020/03/16 マルク・シャガール(額) 3,000円
2020/02/08 マルク・シャガール(額) 3,000円
2019/12/04 マルク・シャガール(額) 3,000円
2020/11/02 マルク・シャガール(絵画) 2,000円
2020/02/09 マルク・シャガール(額) 2,000円
2020/02/24 マルク・シャガール(額) 1,000円

※上記実績は一例です。お品物の種類や状態によってはお値段をつけることが難しい場合もございます。あらかじめご了承ください。

マルク・シャガールは高く売れる!バイセルが満足価格で買い取ります

自宅にあるマルク・シャガールの作品は、高値になる可能性が大いにあるため、状態がきれいなうちに査定に出して価値を知ることをおすすめします。

シャガールの作品は中古美術市場で常に需要があるので、少しでも高値で売るには美術品を幅広く扱っている骨董買取のバイセルへお売りください。

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特に価値が高いシャガール作品の特徴

リトグラフやエッチングなどの、シャガールの版画作品の買取相場は、作品の作られた年代や刷られた数などによって差が出てきます。

たとえば、シャガールのリトグラフは、1940年代後半から60年代にかけて制作されたものに比較的高い買取価格が付きやすいと言われます。

特に、傷や色褪せが無いなど保存状態の良いものは、査定の評価がアップしやすいです。

また、刷られた数は少ないものの方が希少価値がつくため、買取額も高くなる傾向があります。

一方でシャガールの死後に複製された版画は、作者本人の承認を得ていないとみなされるため、生前に刷られたものに比べて高い買取価格が付きにくいかもしれません。

マルク・シャガール作品の買取方法は?

マルク・シャガール作品を売却したいと考えたとき、具体的にはどのような方法があるでしょうか。

主な買取方法は以下の通りです。

  1. ネットオークションを利用する
  2. 質屋を利用する
  3. 美術品買取のバイセルを利用する

それでは、それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。

ネットオークションを利用する

マルク・シャガール作品を売却する方法として、ネットオークションへの出品があります。

ネットオークションの利用はスマートフォン1つあれば出品できる、非常に便利な方法です。

しかしながらネットオークションの弱点は、売り手と買い手は互いに顔を合わせることがなく、実際の商品も落札するまでは直接見られないという点です。

そのため、取引に安心感が持ちにくいという声が多く聞かれます。

特にマルク・シャガール作品は高価ですから、安心感の低いネットオークションでは売れにくいようです。

また、個人間の取り引きになるため、トラブルが発生したら自ら対応しなければならないなどの面倒が発生する場合もあります。

質屋を利用する

「買取」ではありませんが、質屋を利用してマルク・シャガール作品を現金化するという方法も考えられます。

質屋は、品物を店頭に持ち込めばその場で現金化してもらえるので、手っ取り早く現金が欲しいという方に適しているでしょう。

ただし、着物や毛皮、ブランド品、時計、デジタル製品など幅広い品目を取り扱う質屋では、美術品に関する専門知識を持った鑑定士が常駐しているとは限りません。

もしシャガール作品の価値を適正に見極められない質屋を利用してしまうと、作品本来の価値をしっかり反映されていない価格で手放してしまうことにもなりかねません。

また、質屋のサービスは持ち込まれた品物を担保とする仕組みなので、査定額から利息分を差し引かれた金額しか受け取ることができません。

高く買取してもらいたいと考える人にとって、質屋はベストな方法とは言えないでしょう。

美術品買取のバイセルを利用する

マルク・シャガール作品を売却するなら、美術品に特化した買取業者を利用する方法も考えられます。

美術品買取のバイセルには、専門知識を持った査定士が在籍しているため、マルク・シャガール作品の価値を正しく見極めます。

シャガール作品の買取価格についての妥当性や信頼性において、美術品買取のバイセルに勝るものはないでしょう。

美術品買取のバイセルを利用すれば、個人間のトラブルに巻き込まれることも、作品の価値を見誤られることもありません。

シャガール作品を売るなら出張買取の利用がおすすめ!

美術品買取のバイセルでは、シャガール作品の価値を正しく見極めます。

しかし、バイセルの店舗が生活圏内にないという方もいるかもしれません。

そんな時に便利なのが、出張買取サービスです。

査定士が自宅まで来て査定・買取してくれるので、近くに店舗が無くても便利に利用することができます。

特にシャガール作品などのかさばる絵画は、持ち運びや配送に手間がかかるので、自宅にいながら買取を済ませられるのが嬉しいポイントですよね。

気になる美術品の買取業者があれば、出張買取の流れや対応エリアを一度確認しておくと良いでしょう。

マルク・シャガール作品を高く買取してもらうための3つのポイント

マルク・シャガール作品には非常に価値の高いものが多いです。

では、そんなシャガール作品をより高く買取してもらいたいと考えるなら、どのような点に注意すれば良いでしょうか。

シャガール作品の買取価格が高くなるための条件を、3つのポイントに分けてご紹介します。

  1. 保存状態をなるべく綺麗に保っておく
  2. 版画より油絵の方が価値が高い
  3. 版画はエディションナンバーと作者のサインが重要

詳しく解説しますので、シャガール作品を査定に出す前に確認し、参考にしてみてください。

保存状態をなるべく綺麗に保っておく

マルク・シャガール作品をはじめ、美術品の買取では保存状態の良し悪しが査定に大きく響きます。

作品に傷・シミ・色褪せ・カビなどが見られると、買取価格が大きく下がってしまう可能性もあります。

20世紀前半から活躍したシャガールの作品の中には、100年近く前に制作されたものも存在します。

古い作品を良い状態に保っておくのは難しいですが、逆に言えば保存状態が良いものは希少価値があり、買取価格も高くなりやすいです。

作品の保存状態を保つため、保管の際には額縁に入れておく、直射日光が当たらないようにする、湿気は極力避けるなど、傷・ヤケ・カビなどが発生しない工夫をしておくのが有効です。

最もおすすめなのは、今以上に状態を悪くしないためにも、買取を検討し始めた時点でなるべく早く査定に出すことでしょう。

版画より油絵の方が価値が高い

版画作品は複数枚刷ることができる分、やはり1点ものの油絵の方が高い価値がつきやすいです。

マルク・シャガールの油絵は、価値が高すぎて美術品の買取市場でもなかなか出会えないほどです。

しかし、だからといって「版画には高い買取価格はつきにくい」ということを意味するわけではありません。

版画でも条件によって、非常に高い買取価格がつくことがあります。

版画はエディションナンバーと作者のサインが重要

リトグラフやエッチングといった版画作品は、1つの作品について複数枚刷られるため、マルク・シャガール作品の中でも世に出ている数は多いです。

美術品買取市場でも、シャガール作品の中では版画作品を目にすることが多いでしょう。

シャガールの版画作品を買取に出す際、ポイントになるのが「エディションナンバー」と「作者のサイン」です。

エディションナンバー

エディションナンバーとは、その版画作品の限定部数のことです。

たとえば「10/100」のように表示され、この場合は「限定100枚のうちの10枚目」という意味になります。

エディションナンバーが入っていることによって、その作品が限定品であるという証明になるため希少価値が認められ、買取価格が高くなりやすいでしょう。

また、1つの作品について同じエディションナンバーのものは存在しないため、真贋の見極めにも役立ちます。

作者のサイン

版画作品においては、その版画が世に出回ることを作者が承認した場合に、エディションナンバーと一緒に作者直筆のサインが入れられることが多いです。

サインは、作品の余白部分あるいは画面上に鉛筆で入れられます。

このサインが有るのと無いのとでは、美術品としての市場価値が大きく異なります。

サインの無いものは、サインが有る場合に比べて買取価格は下がってしまうでしょう。

作品によっては、版を制作する時点で画面上にサイン(版上サイン)が入っており、図柄と一緒に刷られるものもあります。

ただし、版上サインの場合には作者の承認を得ずに版元が刷ることも可能なため、直筆サインと同じようには評価してもらえません。

そのため、版上サインが入ったものに、さらに作家がエディションナンバーとサインを鉛筆で入れる場合もあります。