英一蝶の有名作品・買取相場は?賢く買取してもらうコツも伝授!

英一蝶の有名作品・買取相場は?賢く買取してもらうコツも伝授!
英一蝶の作品を持っています。いくらで買取してもらえますか?
作品や状態などにより価格は異なります。一度詳しく拝見致しますのでお電話・メールよりお問い合わせください。
英一蝶の作品が自宅からでてきました。価値はつきますか?

江戸時代中期の画家・英一蝶(はなぶさいっちょう)は、芸人としても活躍していました。

画家にして波乱万丈な人生を送ってきた一蝶の作品には、前向きでユーモアがある性格がよく表れています。

当時から人気が高い一蝶作品の価値は、どのくらいなのでしょうか。

買取を検討している方に向けて、英一蝶作品の買取相場・有名作品・買取のコツを伝授します。

一蝶作品を買取に出す前に読んでいただき、参考としてもらえると幸いです。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

英一蝶ってどんな人?

英一蝶とは、一体どのような人で、どのような作風なのでしょうか。

順を追ってご説明します。

狩野派に学ぶも僅か2年ほどで破門に

英一蝶は、1652年に多賀伯庵(たがはくあん・藩お抱えの国許の医師)の子として生まれます。

一蝶は狩野安信に入門し、多賀朝湖(たがちょうこ)・藤原信香(ふじわらのぶか)という名で「狩野派風の町絵師」として活躍しますが、僅か2年ほどで破門されてしまいます。

狩野派の作風は、丁寧で真面目な描線で描く「学画」とも呼ばれるものです。

それに対し、一蝶は狩野派で禁止されていた「風俗画(日常生活の様々な面を描いた作品)」を得意としていたことが、破門の原因ではないかと言われています。

英一蝶の芸術表現は浮世絵だけにとどまらず、宝井其角・松尾芭蕉から俳諧を学び、玄竜門下から書道を学んでいました。

吉原遊郭では、芸人としても活躍していたため、町人から諸大名まで広く親交がありました。

生類憐れみの令に違反し、島流しにされる

英一蝶は、1698年に生類憐れみの令に対する違反によって三宅島へ流罪されます。

一蝶は限られた仕送りで画材を買い、江戸にいる自分のファンのため、さらには本土に残した母の家計を支えるために画を書き続けました。

一蝶は、重い罰と言われる「島流し」という苦境の中でも、江戸の風俗を活き活きと描いたり、島民の要望に応えて画を描いていました。

1709年、島の女性との子(二代目一蝶)を連れて江戸へ帰ることができた一蝶は、この頃から英一蝶と名乗るようになりました。

波乱万丈の人生を歩んだ英一蝶の作風は?

狩野派を学びながらも浮世絵に惹かれていた一蝶は、都市風俗画を目指したと言われてます。

流罪中は、島民の要望で天神や七福神などの縁起物を多く描いていました。

また島流しから江戸へ戻ってきた後の一蝶は、多くの代表作を残しており、良い意味での俗っぽさ・町絵師らしさがある作風に変わったと言われます。

英一蝶の有名な作品

掛け軸などの作品は、有名なものであるほど人気も高く、買取市場でも需要が高いとされています。

英一蝶作品の中で、いくつか有名な作品をご紹介します。

涅槃図(ねはんず)

「涅槃図」は、釈迦の入滅(亡くなること)の様子を描いたものです。

中心に釈迦が横たわり、それを囲む大勢の人々や動物たちが嘆き悲しんでいる構図です。

人物の表情から風呂敷の文様まで、実に細かく丁寧に描かれています。

縦は2.9mほど、横は1.7m近くある一蝶最大の仏画である点も、重要視されています。

立美人図(たちびじんず)

「立美人図」は、一蝶と名乗る前の藤原信香として描かれた作品で、一蝶が影響を受けていた画家・菱川師宣(ひしかわもろのぶ)風の美人図です。

江戸時代には多くの町絵師による立ち姿の女性の画が残されてきましたが、本作品は軽妙で凛々しい表情の女性が描かれており、一蝶らしさが伺えます。

鉢廻図(はちまわしず)

「鉢廻図」は一蝶ならではのユーモアが詰まった作品で、芸を披露する大道芸人の前で、それを見て喜んでいる子供の様子が描かれています。

画家であり芸人でもある一蝶こそが描ける作品ではないでしょうか。

朝妻舟図(あさづまぶねず)

「朝妻舟図」は、琵琶湖畔に浮かべた舟(浅妻船)で物悲しげに客を待つ遊女を描いたものです。

画の中には小唄に装い、徳川家綱と柳沢吉保の妻との情事を諷したものが書かれています。

この将軍への風刺により、一蝶は島流しにあったとの説もあります。

英一蝶作品の買取価格相場

芸達者であった英一蝶は、江戸時代より交友が広く、画家としても芸人としても人気でした。

英一蝶の有名な作品は数多く、現在でもコレクターが多いと言われ、評価が高いです。

英一蝶作品の買取価格相場は、種類や状態にもよりますが、数十万〜300万円ほどです。

英一蝶作品の価値は、今も昔も変わらず高いものとされています。

英一蝶作品の買取のコツ

英一蝶作品を買取に出す際、いくつかのコツを押さえておけば、損をすることも少なくなります。

大きく分けて3つのコツをご紹介するので、賢く買取に出しましょう。


・綺麗な状態にしておく

・作者の署名と落款が入っているか確認する

・英一蝶の知識をもつ買取業者に鑑定してもらう


それでは、詳しく解説していきます。

綺麗な状態にしておく

英一蝶の作品に多い掛け軸は、基本的に観賞用として飾るものです。

そのため、査定の際に本体の状態が厳しくチェックされます。

もちろん、新品同様の綺麗な状態であるほうが査定額は上がり、汚れやシワが見受けられるほど減額される傾向にあります。

掛け軸は紙や布を用いていることが多いので、保管時はシワ・カビに注意が必要です。

湿気が少なく、直射日光が当たらない場所での保管がおすすめです。

また、掛けっ放しの状態も劣化を招くので、定期的に休ませてあげることも大切です。

・作者の署名と落款が入っているか確認する

英一蝶など、人気作家の作品であるほど偽物も多いです。

そのため、署名と落款は偽物か本物かの判断基準にもなるので、とても重要な査定ポイントです。

一般的に、署名は直筆で書かれ、落款は赤いハンコで押されたものになります。

インターネットなどで調べれば英一蝶の本物の署名・落款が出てくるかと思いますが、本物に寄せている偽物も存在します。

一度、本物か偽物かを調べるという意味でも、プロの査定士に見てもらうと良いでしょう。

英一蝶の知識をもつバイセルに査定してもらう

英一蝶作品を買取に出す場合、いくつか売り先が思い浮かぶかもしれませんね。

売り先を厳選する際に重要視してほしいポイントは「英一蝶の知識をもつ買取業者」であるかどうかです。

しかし最近の日本の家では和室が減ってきており、掛け軸を飾る場所がないという理由で、需要が減ってきています。

そのためリサイクルショップなどでは、掛け軸の知識もあまりないスタッフがそれだけの理由で、一蝶作品の価値を低く見誤ってしまう恐れがあります。

英一蝶や掛け軸について専門知識を有している査定士であれば、お持ちの作品の価値を見極めてくれ、適切な買取額を算出してくれると言えます。

買取実績や買取経験豊富な骨董買取のバイセルに、一度ご相談ください。