記念切手の買取相場は?種類や高く売るためのポイントも解説
記念切手は、これまでの長い歴史の中で様々な種類が発行されており、中には希少性や需要の高さからプレミア切手として高い価値を認められているものも多くあります。
発行年代の古いものや発行枚数の少ないものなどを中心に買取市場でも高い希少価値が認められ、高値で取引されるケースも見られます。
では、実際に記念切手を買取に出す際にはどのような点に注意すれば良いでしょうか。
記念切手の概要や種類、買取相場、買取に出す際に知っておきたいポイントなどをご紹介します。
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記念切手とは
記念切手とは、国家的な行事などを記念して発行される郵便切手のことです。
通常の使用のためではなく、収集目的に購入されることが多いです。
記念切手には例えば、「東京オリンピック記念切手」「日本万国博覧会記念切手」「天皇陛下御即位記念切手」などがあります。
ちなみに、日本で最初に発行された記念切手は1894年に発行された「明治天皇銀婚記念切手」です。
期間・枚数の制限なく発行される普通切手と違い、記念切手は販売期間・発行枚数に制限があるのが特徴です。
そのため希少価値がつくものもあり、買取市場で額面以上の価値がつく切手も数多く存在しています。
中でも古い記念切手で保存状態の良いものは希少価値が高い場合が多く、明治・大正時代の切手には価値が高いものも多いです。
また中国など、海外の記念切手にも価値の高いものが多くあります。
記念切手と特殊切手
記念切手と似た性質を持つものに、特殊切手があります。
特殊切手とは、イベントやキャンペーン・アニメ・鉄道・季節・地域など何らかのテーマに沿って発行される切手です。
販売期間や発行数、購入できるエリアや郵便局が限られているものもあります。
特殊切手は国家的行事でないキャンペーンに際して発行される点で記念切手と異なりますが、広義には記念切手の一部とされることもあります。
記念切手の買取相場
額面以上の価値がつくことも多い記念切手ですが、実際の買取価格には、種類・発行年代・保存状態などの条件によって大きな幅があります。
以下のページに実際にバイセルでお買取した記念切手の買取価格例や、買取市場で特に人気の高い切手の買取相場を掲載しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
記念切手の種類
日本ではこれまでに数多くの記念切手が発行されてきました。
ここでは、その中でも買取市場における人気の高い記念切手についてご紹介していきます。
明治天皇銀婚記念切手
明治天皇銀婚記念切手は、明治天皇の銀婚を記念して発行された日本初の記念切手です。
100年以上前に発行された切手のため、希少価値は非常に高くなっています。
保存状態の良いものは特に数が少なく、買取市場でも高値で取引されるケースが多いです。
大正婚儀記念切手
大正婚儀記念切手は、大正天皇の皇太子時代の婚礼を記念して発行された切手です。
図柄には、結婚式の引き出物が描かれています。
当時占領していた領土で発行された「在外局切手」は特に数が少なく、「朝鮮」や「志那」と書かれているものは高く買取されやすくなります。
日韓通信業務合同記念切手
日韓通信業務合同記念切手は、韓国の逓信事業が日本に委託された事を記念に発行された切手です。
発行数は約150万枚ありますが、半分以上は当時韓国国内で売れたため、日本国内の現存数は少なくなっています。
買取市場でも高く買取されやすい切手の1つと言えます。
日露戦争凱旋観兵式記念切手
日露戦争凱旋観兵式記念切手は、日露戦争の勝利を祝して開かれた式典「明治三十七八年戦役陸軍凱旋観兵式」を記念して発行された切手です。
国内で発行された記念切手において、初めて専用の記念印が使用された点は大きな特徴と言えます。
買取市場でも高い価値が認められる切手です。
大正大礼記念切手
大正大礼記念切手は、大正天皇の即位を記念して発行された切手です。
切手の図柄はすべて天皇陛下に関わるもので統一されており、非常に華やかなデザインとなっています。
買取市場でも高く買取されやすい切手の1つと言えます。
裕仁立太子記念切手
裕仁立太子記念切手は、昭和天皇が立太子の儀を受けた事を記念して発行された切手です。
1銭5厘・3銭・10銭の3種類が発行されましたが、10銭切手は発行数86,000枚と、非常に少なくなっていました。
そのため買取市場でも、10銭切手を中心に高く買取されやすくなっています。
世界平和記念切手
世界平和記念切手は、1919年のヴェルサイユ条約の締結を記念した記念切手です。
図柄には平和を象徴する白いハトや、オリーブの枝が採用されています。
買取市場でも高く買取されやすい切手の1つと言えます。
飛行郵便試験記念切手
飛行郵便試験記念切手は、日本で初めて飛行便の試行がされたことを記念して発行された切手です。
国内初の航空切手で、航空便専用の切手になっている点が特徴です。
発行数が少なく、東京・大阪でしか販売されなかったことから希少価値が高くなっています。
郵便創始50年記念切手
郵便創始50年記念切手は、郵便事業が始まって50年を記念として発行された切手です。
発行数が少ないことから、買取市場でも希少価値が認められています。
第一回国勢調査記念切手
第一回国勢調査記念切手は、日本で初めて国勢調査が行われた事を記念として発行された切手です。
額面は1銭5厘と3銭の2種類があり、3銭のほうがより高く買取されやすいようです。
明治神宮鎮座記念切手
明治神宮鎮座記念切手は、明治神宮が建造され、鎮座祭を行ったことを記念して発行された切手です。
額面は1銭5厘と3銭の2種類で、いずれも買取市場で人気の高い切手です。
皇太子帰朝記念切手
皇太子帰朝記念切手は、皇太子時代の昭和天皇が訪欧から帰国したことを記念して発行された切手です。
額面は1銭5厘、3銭、4銭、10銭の4種類が発行されており、いずれも切手コレクターからの人気は高いと言えるでしょう。
皇太子台湾訪問記念切手
皇太子台湾訪問記念切手は、皇太子時代の昭和天皇が台湾へ訪問されたことを記念して発行された切手です。
台湾総督府管内で限定発行された切手で発行数が少ないため、買取市場でも希少価値が認められています。
大正天皇銀婚記念切手
大正天皇銀婚記念切手は、大正天皇の結婚25周年を祝って発行された切手です。
額面は1銭5厘、3銭、8銭、20銭の全4種が発行され、買取市場では全種揃った状態のものに高い価値がつきやすいです。
万国郵便連合加盟50年記念切手
万国郵便連合加盟50年記念切手は、日本が万国郵便連合に加盟して50周年を記念して発行された切手です。
額面は1銭5厘から10銭の4種類があり、いずれも買取市場で人気の高い切手です。
昭和大礼記念切手
昭和大礼記念切手は、昭和天皇の即位を記念して発行された切手です。
発行年代が90年以上前と古いことから、保存状態の良いものは希少性が高くなっています。
伊勢神宮式年遷宮記念切手
伊勢神宮式年遷宮記念切手は1930年、伊勢神宮の58回目の遷宮を記念して発行された切手です。
額面は1銭5厘と3銭の2種類で、どちらも買取市場における需要があります。
第二回国勢調査記念切手
第二回国勢調査記念切手は、2度目の国勢調査実施を記念して発行された切手です。
額面は1.5銭と3銭の2種類が発行されており、どちらも買取市場での人気はあります。
明治神宮鎮座10年記念切手
明治神宮鎮座10年記念切手は、明治神宮の鎮座10年目を記念して発行された切手です。
額面は1銭5厘と3銭の2種類あり、どちらも買取市場における需要があります。
逓信記念日制定記念切手
逓信記念日制定記念切手は、人が走って郵便物を届ける飛脚制度を撤廃し、新たに郵便制度が誕生したことを記念して発行された切手です。
日本で初めて4種1組の「小型切手シート」で販売されたことでも知られています。
販売場所が限定的だったことから希少価値が認められている切手です。
第15回赤十字国際会議記念切手
第15回赤十字国際会議記念切手は、赤十字国際会議が第15回にして初めて日本で行われたことを記念して発行された切手です。
額面は1銭5厘・3銭・6銭・10銭の計4種類があり、6銭と10銭は特に希少性が高くなっています。
満州国皇帝訪日記念切手
満州国皇帝訪日記念切手は、旧満州国の皇帝・溥儀が日本に訪問したことを記念して発行された切手です。
額面は1銭5厘・3銭・6銭・10銭の4種類があり、すべての額面が揃っている場合はコレクション品としての価値が高まります。
関東局始政30年記念切手
関東局始政30年記念切手は、在満州国日本大使館に関東局がおかれてから30年経ったことを記念して発行された切手です。
発行数が少なく、旧満州国内のみで流通していたことから、日本国内では高い希少性が認められています。
帝国議会議事堂完成記念切手
帝国議会議事堂完成記念切手は、帝国議会議事堂の完成を祝して発行された切手です。
額面は1銭5厘・3銭・6銭・10銭の4種類で、いずれも買取市場における需要が見込めるでしょう。
赤十字条約成立75年記念切手
赤十字条約成立75年記念切手は、国際赤十字社が発足されてから75年経ったことを記念して発行された切手です。
額面は2銭・4銭・10銭・20銭の4種類があり、4種類がセットになっているものは特に高い価値が認められやすいです。
紀元2600年(一次)記念切手
紀元2600年(一次)記念切手は、日本の初代天皇である神武天皇の即位2600年を記念して発行された切手です。
1940年の2月に一次、11月に二次が発行されましたが、一次は発行数が少なかったことから、より高い価値がつきやすいです。
教育勅語50年記念切手
教育勅語50年記念切手は、教育勅語が発布されてから50年を記念して発行された切手です。
額面は2銭・4銭の2種類があり、買取市場での需要も見込めるでしょう。
シンガポール陥落記念切手
シンガポール陥落記念切手は、日本軍がシンガポール島に上陸しイギリス軍を降伏させたことを記念して発行された切手です。
額面は2+1銭・4+2銭の2種類で、保存状態が良ければ買取市場での需要も見込めるでしょう。
鉄道70年記念切手
鉄道70年記念切手は、日本で初めて鉄道が開通してから70年を記念して発行された切手です。
額面は5銭切手の1種類のみで、保存状態が良ければ買取市場での需要も見込めるでしょう。
大東亜戦争1年記念切手
大東亜戦争1年記念切手は、太平洋戦争開戦から1年経過した際に発行された切手です。
額面は2+1銭、5+2銭の2種類があり、保存状態が良ければ買取市場での需要も見込めるでしょう。
靖国神社75年記念切手
靖国神社75年記念切手は、靖国神社創建75年を記念して発行された切手です。
額面は7銭の1種類のみで、保存状態が良ければ買取市場での需要も見込めるでしょう。
関東神宮鎮座記念切手
関東神宮鎮座記念切手は、天照大神を祭った関東神宮の創建を記念して発行された切手です。
戦時中最期の切手としても知られています。
額面は3銭と7銭の2種類があり、保存状態が良ければ買取市場での需要も見込めるでしょう。
郵便創始75年記念切手
郵便創始75年記念切手は、郵便事業が始まってから75年経ったことを記念して発行された切手です。
額面は15銭・30戦・50銭・1円4種と、小型シート1種が発行されました。
保存状態が良ければ買取市場での需要も見込めるでしょう。
日本国憲法施行記念切手
日本国憲法施行記念切手は、1947年5月3日に新憲法の公布にあたって発行された切手です。
50銭と1円の2種の額面と小型シート1種が発行され、母子と国会議事堂と5月の花束が図柄に採用されています。
保存状態が良ければ買取市場での需要も見込めるでしょう。
特に価値の高い記念切手
記念切手にも多くあるように、高い希少性や需要によって額面以上の価値が認められる切手をプレミア切手と呼んでいます。
ここでは、数あるプレミア切手の中でも、特に価値が高いものについてご紹介します。
毛沢東切手
毛沢東切手は、1967年と1968年に発行された、中華人民共和国の初代主席である毛沢東をモチーフにした切手です。
種類は様々ですが、図案は基本的に毛沢東の姿か詩詞が印刷されたものなどです。
毛沢東切手が発行されていた文革時代は、文化大革命により実用目的以外の切手の収集が禁止されていました。
そのため、毛沢東切手は切手市場に出回る枚数が少ないため、価値が高い傾向にあります。
赤猿切手
赤猿切手は、1980年の旧正月より発行された中国十二支切手のシートのうち、最初に発行された「申(さる)」です。
ほかの中国十二支切手シリーズに比べて発行枚数が少なく、それに伴い現存数が少ないため、希少性が高い切手です。
牡丹切手
牡丹切手とは、1964年に発行された「状元紅と大金粉(特61m)」を指します。
色鮮やかな牡丹の花が繊細に描かれており、コレクターに人気の切手です。
特61mは小型シートのことで、発行枚数が4万枚と少なく、希少価値が高い中国切手の1つです。
梅蘭芳舞台芸術切手
梅蘭芳(メイランファン)舞台芸術切手は、1962年に発行された切手で、バラ切手8種類と小型シート1種類があります。
梅蘭芳は1961年~1996年に活躍した中国の古典演劇俳優で、その梅蘭芳が演じる舞台上の姿が写された切手が梅蘭芳舞台芸術切手です。
梅蘭芳舞台芸術切手の小型シートは、発行枚数2万枚と少ないうえに文化大革命により焼却処分されたため、希少価値が高い傾向にあります。
大パンダ切手
大パンダ切手は、中国の画家である呉作人が水墨で描いたパンダが図案となった切手です。
1963年発行の「大パンダ1次」が3種類と、1973年発行の「大パンダ2次」が6種類の、計9種類が発行されました。
大パンダ切手は、発行年代ごとで全種類が揃っているほど高く売れる傾向にあります。
少年たちよ子供の時から科学を愛そう切手
少年たちよ子供の時から科学を愛そう切手は、1979年に発行された切手で、バラ切手6種類と小型シート1種類があります。
「子供たちへの科学教育は特に力を入れてほしい」という中国政府の想いをのせて発行されました。
特に少年たちよ子供の時から科学を愛そう切手の小型シートは、発行枚数が10万枚と非常に少なく、シリーズの中で最も希少価値が高いとされています。
黄山風景シリーズ切手
黄山風景シリーズ切手は、1963年に発行された切手で、中国の景勝地の黄山が題材となっています。
黄山の見所が描かれている本シリーズは、「玉屏峰」「迎客松」など、全部で16種類発行されました。
16種類全てが揃っている状態であれば、高額買取が望めることもあります。
徐悲鴻莽馬切手
徐悲鴻莽馬(じょひこうほんば)切手は、馬が水墨で描かれた切手で、1978年に発行されました。
10種類のバラ切手と1種類の小型シートがあり、中国の洋画家である徐悲鴻が描いた躍動感ある馬の絵が額面ごとに異なるのも特徴です。
徐悲鴻莽馬切手は、バラ切手よりも小型シートの方が発行枚数が少ないので、買取額が高い傾向にあります。
紅楼夢切手
紅楼夢切手は、中国の古典小説「紅楼夢」を題材にした切手で、1981年に発行されました。
12種類のバラ切手にはそれぞれ美女が描かれ、小型シートには主人公の宝玉と黛玉が描かれています。
特に小型シートは余白を贅沢に使ったデザインで、1枚の美しい絵画のような仕上がりのため、バラ切手より人気があり価値も高いです。
革命的な現代京劇切手
革命的な現代京劇切手は、1968年に発行された切手で、第1次の6種類と第2次の3種類があります。
発行当時に上映されていた「現代京劇」がモチーフとなり、鮮やかな色味と劇中の人々が描かれているのが特徴です。
9種類全てが揃っている場合は、コレクション価値が高まるので、買取額も高くなる傾向にあります。
全国の山河は赤一色切手
全国の山河は赤一色切手は、1968年に発行された中国切手で、毛主席の本を掲げた中国労働者達が描かれています。
しかしこの切手は印刷ミスが見つかったエラー切手で、印刷ミスが見つかって発売開始から半日で発行中止・回収されたプレミアものです。
もし保存状態の良い全国の山河は赤一色切手をお持ちであれば、シミや破れのある状態のものより高額買取が望めるでしょう。
竜文切手
竜文切手は、1871年4月に日本で初めて発行された切手です。
額面の単位が「文」で表され、彫刻士の松田敦朝による竜がデザインされています。
日本で最も古い切手ということもあり、現存数が少なく、価値が高いとされやすいです。
桜切手
桜切手は、1872年に発行された普通切手で、竜文切手の次に古い切手です。
4隅に桜の模様が描かれており、額面や用紙違いやカタカナ記号の有無などで40種類以上が発行されました。
中でも1875年~1876年にかけて発行されていた「桜洋紙改色カナ入り」の種類は、市場に出回ることが少なく希少価値が高いとされています。
「桜洋紙改色カナ入り」は、前期に作られた桜切手に比べて丈夫な洋紙で作られて中心下部にカタカナ記号が記されているのが特徴です。
小判切手
小判切手は、日本で初めて機械で印刷された切手です。
1876年~1892年にかけて発行された普通切手で、中央部分に大きく縦長で楕円形のデザインがあるため小判切手と呼ばれています。
小判切手が発行されるまで、日本の切手は手作業で印刷されていました。
小判切手は、日本の印刷技術が前進するきっかけとなった切手なので、歴史的価値が見込まれる可能性があります。
見返り美人切手
見返り美人切手は、1948年・1991年に切手趣味週間シリーズで、1996年に郵便切手の歩みシリーズで発行された切手です。
江戸時代の画家である菱川師宣による浮世絵「見返り美人図」が描かれており、その美しさは海外からも評価を得ました。
初回の1948年発行の見返り美人切手は150万枚しか発行されておらず、人気と知名度が高いことから、3種類の中で最も価値がある切手とされています。
月に雁切手
月に雁切手とは、1949年に見返り美人切手の後続として、切手趣味週間シリーズで発行された切手です。
江戸時代の浮世絵師である歌川広重の浮世絵を図案化したもので、月夜に舞い降りる3羽の雁が描かれています。
発行部数は200万枚と少ないため、5枚綴りのシートごと買取に出せば高額買取が望めるでしょう。
菊切手
菊切手は、1899年~1908年にかけて発行されていた普通切手です。
菊花紋章が大々的に描かれたデザインで、日本が当時の清・ロシアとの戦争に打ち勝ったことを表しています。
菊切手は、額面や発行年代によって色・濃さなどが異なるのが特徴です。
また大正時代に偽装された菊切手は切手の偽造防止が強化されるきっかけにもなり、早々に押収されたため、菊切手の中でも最も価値が高いとされています。
鳥切手
鳥切手は1875年に、国際郵便用として利用しやすい額面で発行された普通切手です。
12銭には雁、15銭にはセキレイ、45銭にはタカが描かれています。
鳥切手は「最後の手彫り切手」としても有名で、コレクターからも人気があります。
また、鳥切手には「イ」「ロ」「ハ」のカタカナ記号が割り振られており、額面によって価値が異なります。
ビードロを吹く娘切手
ビードロを吹く娘切手は、1995年に切手趣味週間シリーズとして発行されました。
デザインは浮世絵師の喜多川歌麿で、当時大流行した市松模様の着物を着た町娘がビードロ(ガラス製のおもちゃ)を吹いている様子が描かれています。
ビードロを吹く娘切手は発行枚数が550万枚と比較的多いため、それほど希少価値が見込まれるわけではありませんが、シートであれば買取額が高くなりやすいでしょう。
田沢切手
田沢切手は、1913年~1937年にかけて発行されていた普通切手で、図案を初めて一般公募で決めた珍しいものです。
逓信省技官の田沢昌言の図案が採用されたことから「田沢切手」と呼ばれています。
菊花紋章や、当時日本で流行っていた西洋風のデザインが施されているのが特徴です。
田沢切手は額面・用紙・印刷方法によって、いくつかの種類が発行され、その種類によって価値が異なります。
しかし、どの種類も戦前に発行されたもののため買取市場での需要があり、高額で買い取ってもらえる可能性があります。
震災切手
震災切手は、1923年9月1日に発生した関東大震災をきっかけに発行された普通切手です。
大震災によって多くの切手が失われたため、暫定的に印刷されました。
従来の切手のすかしを簡略した「震災すかし」として、短い線が縦に何本も断続的に入っているのも特徴です。
震災切手は1年足らずで廃止されたため、現存数も少なく、希少価値が見込まれます。
青島軍事切手
青島軍事切手は、1921年に中国に駐在していた日本軍のために、中国山東省青島で発行された切手です。
臨時的に印刷された青島軍事切手は、1万枚ほどしか発行されなかったという説もあり、軍事切手の中でも希少価値が特に高いと言われています。
図案は白地に赤のインクでデザインされ、「軍事」の文字の下に、横書きで「支那」(中国の異称)という文字が印刷されています。
記念切手を少しでも高く売るためのポイント
大切な記念切手を買取に出すわけですから、少しでも高く買い取ってもらいたいと思うのは当然です。
では、価値ある記念切手をより高く買取してもらうためには、どのような点に注意すれば良いでしょうか。
記念切手を少しでも高く売るために知っておきたい2つのポイントをご紹介します。
シートの状態のまま買取に出す
記念切手の中には、複数枚の切手が1つのシートにまとまった切手シートの状態で発行されるものが多くあります。
切手の買取においてはバラかシートかどちらの状態であるかが重要で、バラよりもシートの方がコレクター人気や販売需要が見込まれるため買取価格も高くなる傾向にあります。
そのため、同じ額面・枚数・希少価値のある切手がバラとシートであった場合、1枚あたりで比較するとシートの方が買取価格の単価は高くなるでしょう。
シートで記念切手をお持ちの方は、切り取らずにそのままの状態で査定に出すのが得策です。
ただし、価値の高い記念切手であれば、バラの状態でも高く買取してもらえる可能性はあります。
バラの状態だからと諦めてしまわず、まずはバイセルの無料査定をお試しください。
保存状態を良く保っておく
記念切手の買取において、保存状態は買取価格を大きく左右するポイントです。
切手に変色・カビ・シミが発生していたり、シワや破損があったりすると、本来は価値の高い切手であっても買取価格は下がってしまうでしょう。
切手の変色・カビ・シミ等を防ぐためには、直射日光・湿気を避けて保管する事が大切です。
切手を保管する際には、「直接光が当たる所」「湿度が高い所」「温度差が激しい所」は避けるようにしましょう。
切手のシワや破損を防ぐためには、専用の切手ファイルに入れて保管するのがおすすめです。
特にシートから切り取られたバラの状態では、切手の周りのミシン目の部分に傷がつきやすくなりますので注意が必要です。
また、切手を素手で触ると脂分が付着しシミや劣化の原因になってしまうので、ピンセットで取り扱うようにしましょう。
記念切手の価値を決める要素
記念切手の価値はさまざまな要素によって左右されます。
価値が高い記念切手には、以下のような特徴があります。
発行枚数や現存枚数の少なさ
発行枚数や現存枚数の少なさは、記念切手の価値に大きく影響します。
枚数が少ないほど希少性が高まり、その結果、価値が上昇します。
特に発行枚数が限られているイベントの切手や戦前の切手は、現存枚数も少ない傾向にあり、コレクターの関心を集め、高い価値がつけられる傾向にあります。
絵柄の美しさ
記念切手に描かれている絵柄も、価値を左右する重要な要素です。
細かく繊細なデザインや美しい色合いの切手はコレクターの注目を集めやすく、中古市場でも人気があります。
また、浮世絵など有名な作品をデザインに採用した記念切手は、国内外のコレクターから需要があります。
中国切手であるかどうか
中国切手であるかどうかも、記念切手の価値を左右する重要な要素です。
文化大革命時代の中国の記念切手は、政治色が強い絵柄を採用しているということから文化浄化の対象となりました。
この時期、多くの中国の記念切手が処分され、一般市民の切手収集も禁止されたことから、現存する数が極めて少なく希少価値が高いです。
記念切手の買取なら実績豊富なバイセルへ
記念切手の価値を正確に見極めるためには、種類・発行年代・希少性・保存状態・買取市場の動向など、様々な査定ポイントを総合的に判断する必要があります。
これは切手に関する高い専門知識と査定技術がなければ難しい仕事です。
そのため、お持ちの記念切手をより高く売るためには、切手に関する専門性と、豊富な買取実績を持った買取業者に査定を依頼するのがおすすめです。
バイセルは切手を中心に、日本全国のお客様から多数の買取をさせていただいており、切手買取の実績には自信があります。
バイセルなら、お持ちの記念切手1点1点の本来の価値をしっかりと見極め、最大限の買取価格をご提示します。
記念切手の買取をお考えなら、ぜひ1度バイセルの無料査定をお試しください。
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