普通切手や記念切手はバラで売れる?金券ショップに買取に出すと損するかも?!

- 切手はバラでも買取可能ですか?
- 拝見してからの判断となりますが、買取自体は可能です。一度拝見いたしますのでまずはご相談ください。
- バラの切手がたくさんあります。価値はつきますか?
バラの普通切手と記念切手は金券ショップで売ることができます。
しかし、金券ショップが扱う切手の種類にお持ちの切手が当てはまらない場合は、損をしてしまう場合があります。
バラの普通切手と記念切手は、金券ショップよりも切手買取業者の方がお得に売れる場合があるのです。
本記事では金券ショップのスタッフが査定時に見ているところ、金券ショップでバラ切手を売る際に注意すること、切手専門買取業者に売るメリット、査定前に知っておきたいことをご紹介します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
目次
金券ショップがバラの普通切手と記念切手を査定する際に見ているところ

バラの普通切手と記念切手は金券ショップで売ることができます。
金券ショップでは乗車券や商品券を多く取り扱っているイメージがあると思いますが、切手も積極的に買い取っています。
金券ショップは店舗で買い取って再販することで利益を上げているため、店頭で購入されやすい切手を中心に買い取ることが多いです。
そのため、バラの普通切手と記念切手を査定する際にはこれらを主にチェックします。
・現在国内で使用できるか(現行切手など)
・日常的に使いやすい種類か
・切手の額面が大きすぎないか
・切手の状態がきれいか
・年代が古すぎる切手ではないか
・バラ、シート切手のどちらなのか
店舗によって好まれる切手、換金率、評価基準は異なります。
査定金額は切手の額面✖換金率で決まり、シート切手は面数に応じて変わります。
換金率は金券ショップの公式サイトか店頭で公開しているので、どの店舗が高い換金率で買い取ってくれるのかを確認しておきましょう。
金券ショップでバラの普通切手と記念切手を売るときに注意すること

金券ショップでバラの普通切手と記念切手を売れます。
しかし、買取不可の種類があるなど注意することがいくつかあるので紹介します。
査定に出す前にご覧ください。
バラ切手は買取不可の場合がある
シート切手の買取がメインの金券ショップだと、切手の種類関係なくバラ切手を買い取ってもらえません。
バラの普通切手と記念切手を売りたい場合は、少々手間ではありますがバラを取り扱っている金券ショップを探す必要があります。
買取できる切手の種類が限られている
金券ショップは、切手を頻繁に使う人向けに現行柄の普通切手を中心に買い取る場合が多い傾向にあります。
以下に記載した切手は買取対象外になってしまう場合があります。
一部の金券ショップでは買取不可の切手
・使用済み切手(消印が押されている)
・料額印面が汚れている(切手の料金が書いている部分)
・額面が1円未満の切手
・発行年代の古い切手
・中国切手を含む海外切手
・切手同士がくっついている
・白ミミのギザギザが欠けている
上記の切手が買取不可になってしまう場合がある理由を説明します。
料額印面が汚れているまたは読めない、使用済みの普通切手・記念切手は、切手として利用できず買取できない店舗が多いです。
また、水分が付着して切手同士がくっついている、白ミミのギザギザしている部分が欠けていても切手として利用できません。
額面が1円未満の切手は1銭や1里を指し、現行切手として使えません。
旧柄、慶事用切手は、普通切手ではなく記念切手として受け付ける業者もあります。
一部の金券ショップではどれだけ高価でも希少価値を反映してもらえない
普通切手と記念切手には希少価値の高い切手が存在します。
特に中国切手、明治から大正時代に発行されていた切手は希少価値がつきやすいです。
普通切手なら旧小判切手、新小判切手、竜文切手、竜銭切手、菊切手、鳥切手があります。
記念切手なら、見返り美人切手、月に雁切手、明治天皇銀婚記念切手、大正婚儀記念切手、大正天皇銀婚記念切手、大正大礼記念切手、昭和御婚儀、昭和後帰朝切手などです。
中国切手は赤猿切手、毛沢東切手、大パンダ切手、牡丹シリーズ切手などがあります。
金券ショップでは海外切手を扱っていない場合が多く、中国切手を持ち込んでも査定金額をつけてもらえないでしょう。
一部の金券ショップではこのような希少価値の高い切手を持ち込んでも、再販時に買い手が見込めず取り扱いができません。
たとえ買取可能だとしても額面と換金率をベースに査定金額を提示されてしまいます。
切手を売るなら切手買取業者も検討しよう!

切手を売るなら買取業を検討してみましょう。
どこで売ろうかに迷っている方は、切手の買取実績が豊富なバイセルをおすすめします。
査定士は切手の価値を見極める知識を有しており、発行年代、中古市場での需要度、保存状態、切手の種類などを考慮して査定金額を決めることができます。
金券ショップは異なり中国切手や古い時代に発行された切手も買取可能で、どの普通切手や記念切手を査定に出しても買い取ってくれるでしょう。
中国切手や明治・大正時代に発行された切手はしっかりを価値をつけてもらえます。
ただし、金券ショップと同じように劣化が激しい、消印が押されている、料額印面が汚れているといった場合だと買取が難しい傾向にあります。
査定基準は買取業者ごとに異なるので公式サイトで確認しておきましょう。
バラの普通切手と記念切手を売る前に知っておきたいこと

不要になったバラの普通切手と記念切手を少しでも高く買い取ってもらいたいですよね。
ここでは査定前に知っておいたほうが良いポイントをいくつかご紹介します。
高くなりやすい普通・記念切手を知っておく
普通切手と記念切手を売るなら高値になりやすい種類を知っておきましょう。
査定で高値になりやすい種類とは以下が挙げられます。
・普通切手…旧小判切手、新小判切手、菊切手、鳥切手、竜文切手、竜銭切手など
・記念切手…見返り美人切手、月に雁切手、明治天皇銀婚記念切手、東宮御婚儀祝典紀念、大正婚儀記念切手、大正天皇銀婚記念切手、裕仁立太子記念切手、大正大礼記念切手、皇太子帰朝記念切手、昭和大礼記念切手
他にも、「大蔵省印刷局製造」など古い名称が白耳にプリントされている切手、戦後1946年に発行された「第一次新昭和切手」などはコレクター需要が高いです。
保存状態をきれいにする
保存状態は良い切手は高価で売れることが期待できますが、状態に劣化が見られれば査定金額が落ちてしまいます。
切手は紫外線や湿気が強い環境に保管しておくと、色焼け、黄ばみ、カビ、シミが簡単に出てしまいます。
そのため、バラの普通切手と記念切手をお持ちの場合は、ストックブックや専用ケースに入れて湿度が保たれた日陰の場所に保管しておきましょう。
保存する際には切手同士が貼りつかないようにする、破れないようにすることも大切です。
仕切りのあるケースか、袋に小分けして保管すると防げます。
シート切手は切り離さない
シート切手とはA4サイズほどの大きさのシートで、切手同士が連結しています。
シートから切り離してしまうとシート切手として査定をしてもらえなくなってしまうので注意しましょう。
さらに、切手の目打ち(切り離すときのミシン穴)が少し切れているだけでもシート切手として扱ってもらえなくなる可能性があります。
1955年頃までに発行されたシートの普通切手と記念切手は高値で売れやすいでしょう。
特にシート切手は枚数限定で販売されているので、昭和から平成に発行されたシートの記念切手も価値が高くなる傾向にあります。