価値の高い普通切手の種類は?買取時のポイントもご紹介!
2023.05.29
コラム
現在発行されている普通切手は20種類以上あります。
昔に発行されていた普通切手の中には買取で希少価値が評価されています。
本記事では、価値の高い普通切手はどんな特徴があるのかをご紹介します。
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普通切手とは?

切手には普通切手と特殊切手の2種類があります。
普通切手は郵便料金の納付として手紙やはがきに貼って利用する切手で、バラでもシートでも販売されています。
特殊切手は展覧会開催記念などの記念日などに発行される切手で、主にシートで販売されています。
現在、郵便局の窓口で購入できる普通切手は27種類です。
63円、84円、94円、120円、260円、320円、慶事用62円、84円、94円、弔辞用63円、1円、2円、5円、10円、20円、50円、100円、140円などがそろい、郵便物の重さや配達区域に対応できるよう1円や5円など端数に応じた切手も豊富にあります。
ちなみに、現在発行されている最も額面が高い切手は1000円切手の「富士図」で、低い切手は1円切手の「前島密(ひそか)」です。
普通切手が日本で最初に発行されたのは1871年で、靖国神社や戦闘機など軍国主義的な図柄がメインだったのが、戦後は産業や風景、文化財などを図柄にするようになりました。
現在は「日本の自然」をテーマに、ニホンザル、ウサギ、鶴、桜などの図柄があります。
切手買取では現行の普通切手よりも、明治時代から大正時代までの切手の方が現存数が少なくてコレクション価値が高いです。
ここでは、明治・大正時代に発行されていた普通切手の一部をご紹介します。
明治・大正時代に作られていた普通切手
竜文切手・竜銭切手
「竜文切手」は1871年に日本で初めて発行された切手です。
和紙に印刷され、目打ちや裏糊、国名表記もないところが特徴です。
竜文切手は、額面が縦書きで両脇に竜が描かれています。
額面は銭四十八文、銭百文、銭二百文、銭五百文の4種類あり、額面によって色分けされています。
当時の郵便制度は、距離と重量によって料金が変わる時代だったので複数枚が存在します。
江戸時代以前から使われていた貨幣単位が撤廃されて円と銭が使われるようになると、「文」が貨幣単位だった竜文切手ではなく竜銭切手が発行されました。
1871年に制定された新貨条例によって、通貨の単位が円と銭に変わった際に「竜文切手」から「竜銭切手」に変更され、目打ちや裏糊もつけられるようになりました。
竜銭切手の額面は半銭、1銭、2銭、5銭の4種類です。
明治時代には短いスパンで複数の種類の切手が作られていたため、発行期間が1年ほどしかなかった竜文切手は、現存数が限りなく少ないため希少価値が高いでしょう。
また、竜銭切手も流通枚数が少なく、同じく高値で買い取られる可能性があります。
新旧小判切手
小判切手は1876年から1892年に発行された、日本で初めて機械で印刷された切手です。
以前は職人が手作業で製作していましたが、明治政府は産業分野の近代化を目指して画家のエドアルド・キヨッソーネを招致し、西洋の印刷技術を導入します。
西洋の印刷技術を取り入れて、小判切手を大量に発行できるようになりました。
小判切手は、小判のような縦長の楕円形が描かれているデザインが特徴です。
印刷面には「大日本帝国郵便」と、英訳の「INPERIAL JAPANESE POST」が記載され、図柄には日本を象徴する菊花紋章が描かれています。
また、小判切手が発行された16年間に色や額面が変わったことから、発行時期によって旧小判切手と新小判切手に分けられます。
小判切手の額面は30種類で、額面によって赤、橙、黄、緑、青などがあります。
菊切手
「菊切手」は明治時代の切手の中では長く、1899年から1908年の9年間発行されていました。
額面は5厘から1円までの全20種類で、そのうち5円と10円には神功皇后(じんぐうこうごう)の図案が採用されています。
買取では特に25銭、50銭、1円は高く売れる可能性があります。
日本が日清戦争や日露戦争で勝利を収めていた時代に作られていた切手で、天皇家のシンボルである菊花紋章を中央に配置し、それを囲うように「大日本帝国郵便」と書かれています。
桜切手
桜切手は1872年から1876年に発行されました。
竜銭切手のあとに発行された切手で、四隅に桜の模様が描かれています。
額面の種類は半銭、1銭、2銭、4銭、6銭、10銭、20銭、30銭と多く、特に20銭と30銭は流通量が少ないため希少価値が高いです。
また、桜切手は額面の違い、カナや改色の有無、紙の種類に特徴があり、これらの特徴を組み合わせた桜切手は40種類以上あります。
組み合わせによって価値が大きく異なるので、査定で判断してもらうことをおすすめします。
鳥切手
鳥切手は、国際郵便の開始の際に発行された国際郵便用切手です。
額面は、雁(ガン)が描かれた12銭、セキレイが描かれた15銭、鷹が描かれた45銭の3種類です。
また、鳥切手には額面に関係なく「イ」「ロ」「ハ」のいずれかのカタカナ印が記載されており、買取では特に12銭切手の「ハ」、45銭切手の「ロ」と「ハ」は価値が高くなる見込みがあります。
12銭や45銭ほどではありませんが、15銭も数万円で売れる可能性があります。
田沢切手
田沢切手は、1913年から1937年の24年間と長い期間発行されていました。
日本で初めて図柄を公募で採用した切手で、逓信省の技官であった田沢昌言が考案したデザインが採用されました。
田沢切手には菊花紋章が描かれていましたが、発行してすぐに菊切手の贋作が発見されて、偽造防止に用紙の仕様を変更したり、透かしを入れたりして再発防止に努めました。
また、額面は5厘、1銭、1.5銭、3銭、5銭など全11種類あり、田沢切手の中には大正白紙切手、旧大正毛紙切手、新大正白紙切手、昭和白紙切手などの6種類に分けられています。
戦後からは印刷技術が上がって偽造対策をしなくてもよくなり、田沢切手は発行されなくなりました。
発行期間が長くて流通量が多いですが、発行枚数が少ない田沢切手は高く売れる傾向にあります。
旧高額切手
1908年から1914年にかけて発行された「旧高額切手」は、外国宛ての郵便物や電話料金の支払いで利用されていました。
額面は緑色の5円と紺色の10円の2種類で、図柄はどちらも中央に神功皇后が描かれています。
また、大正から昭和初期にかけて発行された「新高額切手」も額面は同じですが、旧高額切手の方が希少価値が高いとされています。
第一次昭和切手
昭和切手は第一次、第二次、第三次の3種類あり、第一次昭和切手は1937年から1944年にかけて発行されました。
第一次昭和切手は初めて「コイン切手(ロール状に巻かれた状態)」と、「ペーン切手(複数枚が1セットになった)」が販売されました。
額面は全部で19種類あり、デザインは期間中に何度も変更されていて、額面とデザインによって価値が異なります。
第一次昭和切手の図柄には歴史的人物の肖像画を数多く登場しており、特に5円切手の藤原鎌足や、14銭の春日大社は希少価値が高いとされています。
普通切手の買取相場
普通切手は竜文切手、竜銭切手、桜切手などは高値が期待できますが、切手は中古市場の需要度や保存状態次第で相場が大きく変動します。
もちろん、戦後に発行された切手や現在使われている切手も積極的に買い取っています。
コレクションを査定に出して、価値がどのくらいあるのかを確かめてはいかがでしょうか。
バイセルは切手の価値に熟知しており、全国から数千点以上の買取実績があります。
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以下の記事にはバイセルの買取事例を掲載していますので参考にしてみてください。
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普通切手を売る際に知っておきたいポイント

普通切手を売るには、事前に知っておきたいポイントがあります。
他の種類の切手を売る際にも共通するポイントでもあるので、ぜひ参考にしてください。
明治・大正時代の普通切手は高値の傾向がある
明治・大正時代に発行された切手のうち、竜文切手、竜銭切手、新旧小判切手、菊切手、桜切手、田沢切手、昭和切手、旧高額切手、鳥切手などは高値に傾向があります。
これらの普通切手は発行枚数、発行期間、絵柄の種類、切手独自の表記の仕方などの特徴が様々です。
特に発行枚数が少なく、限られた枚数しか残されていない普通切手は、買取金額が非常に高額な傾向にあります。
例えば桜切手はカタカナ表記や柄によって数十種類あって、見分けがつかないと思いますので査定に出して確かめてみることをおすすめします。
消印付きは買取できない可能性がある
切手を貼ってハガキを出すと、郵便局が受け付けた日の印に消印を押します。
買取では竜文切手や旧高額切手などの希少価値がある種類でも、消印を押された切手の場合、価値が低くなる可能性があります。
コレクション価値がある普通切手には消印が押されていないことが、高く買い取ってもらう条件だと思って良いでしょう。
保存状態をきれいにする
切手は保存状態がきれいだと査定での評価が高くなりやすいです。
古い時代に発行された普通切手は、きれいな状態で残っていることが稀なので、それだけでも価値が高くなりやすいでしょう。
切手は紙素材ですから適切な温度や湿度を保って、直射日光が当たらない場所に保管しないとシミ、シワ、汚れの原因になります。
特に高温多湿の場所に保管しておくと裏糊が溶けてしまいます。
保存状態を保つには切手アルバムに入れて、年間を通して温度と湿度が変わらない場所に保管しておきましょう。
切手アルバムに収納する際には、皮脂汚れがつかないようにピンセットを利用しましょう。

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