1000円切手とは?どのくらい価値がある?

両親や親戚より切手コレクションを受け継いだ場合、コレクションのなかに1000円切手を見つけて驚いたという経験をお持ちの人は少なくないようです。
現在1000円切手は販売されていませんが、日本で販売されていた切手としては一番高い金額の切手です。
他の切手と同じように、郵便料金の支払いに利用できます。
1000円切手とはそもそも何なのか、買い取ってもらえるのか、買取価格はどれくらいになるのかについてご紹介します。
1000円切手とは

1000円切手とはその名の通り、1枚あたりの額面が1000円となっている切手のことです。
1975年から2019年まで発行された1000円切手は、国内で発行された郵便切手のなかでは額面が最高額となっています。
1000円切手は吉祥天立像、松鷹図、富士図と3つの図柄が販売されました。富士図が2019年の販売終了時のデザインです。
図柄の美しさもあって切手コレクターからも愛された1000円切手でしたが、やはり実用という意味での需要は少なく、2019年の消費税増税に伴う郵便料金の変更によって廃止となりました。
1000円切手の使い道は?
封書を送るにしては割高の1000円切手ですが、おもにどのようなケースで使われるのでしょうか。ここでは1000円切手の使い道を紹介します。
重量のある定形外郵便やゆうパック、一般書留、速達の支払いに使用
1000円切手は額面に端数がなく、定形外郵便やゆうパックなど送料が1000円を超える場合によく使用されます。
特に会社で多数の郵便物を送付する際、小額の切手を何枚も使って1000円分とするのは、切手の計算だけで手間がかかります。
そのような場合、送料を計算しやすいように1000円切手を使い、端数は別の切手で支払うことが多いです。
国際小包、EMS(国際スピード郵便)の支払いに使用
国際小包やEMS(国際スピード郵便)の送料は国内の郵送とは異なり、1個あたりの送料が高めに設定されています。
この場合も小額切手を使うとなると計算に手間がかかるため、1000円切手と、端数分は他の切手を使います。
料金別納郵便の支払いに使用
大量の郵便物を一括で送付する際、1通ずつ切手を貼って送付せず、料金別納郵便という仕組みを使用します。
こちらの支払いにも1000円切手は使用されています。
大量に送付すると送料は高額になるため、1000円切手と、端数に別の切手を使うと便利です。
現状で一番ニーズが高いのは、通販業者が荷物を発送する際、送料の支払いで1000円切手を使用するケースです。
切手は郵送物の発送や受け取り以外で使用しないため、送料を切手で管理することがあります。
これには、切手の残数管理と郵便局で発行される領収書のつけ合わせをするだけで、送料を把握できるメリットがあります。
1000円切手の買取価格

1000円切手は廃止になった現在でも、買取業者に依頼すれば買い取ってもらうことができます。
1000円切手の買取価格は基本的に額面を基準に算出され、額面を超えるような価格での買取はまずないと言って良いでしょう。
買取価格は買取業者によっても異なるため一概には言えませんが、バラ1枚で800円前後といったあたりが一般的なようです。
1000円切手のほかにも、高い買取価格のつく切手の種類はたくさんあります。
親族から受け継いだりして、「価値がよくわからない」と思っている切手コレクションのなかにも、ひょっとすると価値の高い切手があるかもしれません。
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お持ちのコレクションのなかにそれらの切手がないか、ぜひ確認してみてください。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。

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1000円切手を買い取りに出す場合はバラ?シート?
普通切手のなかでは、1000円切手は額面に対する買取価格の割合が高くなりやすい傾向があります。
また、20枚1組のシートで保存されていると、企業など大量に郵便物を送付する際の支払いに対応できるため、買取価格が上がりやすくなります。
シートの状態であれば、1枚あたり900円を超える価格で買い取ってもらえる場合もあるようです。
ただし、切手を1枚でも切り離してしまうと、残り19枚もバラという扱いになり、買取価格が下がってしまう可能性があるので注意が必要です。
おわりに
1000円切手の使用目的と現在の買取価値について解説しました。
1000円切手の販売は終了しても、送料の支払いにとても便利な切手であることがおわかりいただけたでしょうか。
1000円切手は、図柄の美しい富士図などが描かれているので、そのまま保管するのもよいでしょう。
ただ、買い取りに出す際は額面通りの金額になることもあるため査定に出すことをおすすめします。
不要な切手の買い取りなら、切手買取でおなじみのバイセルへぜひご相談ください。