1円切手の肖像「前島密」ってどんな人?7つの功績まとめ!

2023.09.01

切手買取 コラム
1円切手の肖像「前島密」ってどんな人?7つの功績まとめ!
前島密の1円シート切手を持っています。いくらになりますか?
保存状態や枚数により買取価格が変わりますので一度拝見いたします。お電話・メールよりお問合せ下さい。
祖父から1円切手を含む切手コレクションを譲り受けました。どのような価値がありますか?

切手収集といえば、人気がある趣味の1つであり、様々な切手が収集対象となっています。

切手の中でも1円切手は、マイナーチェンジをしながらも肖像であり続ける前島密は、1度もデザインが変更されていない珍しい切手です。

なぜ前島密は、1円切手の肖像であり続けるのか。

郵便の歴史から前島密の7つの功績、前島密モチーフの切手をご紹介します。

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郵便の歴史から前島密の活躍まで

1円切手の肖像「前島密」ってどんな人?7つの功績まとめ!

ポストに手紙を投函するだけで配達される郵便の仕組みを確立したのはイギリスでした。

1500年代にポストが新設、1800年代には郵便切手が発行され、均一料金の郵便制度が施行され始めました。

江戸時代の日本では、郵便物を馬と駆け足で運ぶ「飛脚制度」によって届けられていました。

しかし、郵便料金が高額であることや海外へ手紙が届けられないなどの懸念点が重なり、明治時代からは郵便局を拠点とする近代郵便の制度に移行していきました。

この近代郵便制度を提唱したのが、駅逓権正(交通通信担当官司)であった前島密です。

前島密は、政府が費やしている高額な飛脚制度の費用を見て、誰でも安価に郵便を利用できるよう郵便制度を考え出し、東京・大阪間で官営の事業を開始しました。

1871年に郵便先進国のイギリスを視察後、日本で制度の改革をし、「郵便」や「切手」という言葉を定めました。

その後全国に郵便局が配置され、郵便料金を全国均一にし、誰でも郵便を送ることができるようになりました。

前島密が行なった7つの功績

1円切手の肖像「前島密」ってどんな人?7つの功績まとめ!

郵便事業をはじめとし、前島密が称えられる理由は他にもあります。

代表的な7つの功績をご紹介します。

郵便サービスの創業

前島密は1870年から11年間、郵政の長を務め、彼が中心となり1871年より郵便事業が開始されました。

長年に渡り郵便サービスに尽力していた前島密は「郵政の父」とも呼ばれています。

新聞事業の育成

郵便先進国であるイギリスを視察してきた前島密は、1871年の帰国後、すぐ郵便サービスを改良します。

郵便利用において、手紙類だけではなく、新聞・雑誌も安価で送れるようにしました。

1872年には郵便報知新聞(のちの報知新聞)を創刊、1873年には新聞の原稿を無料で送れるようにしました。

郵便為替サービスの開始

1875年、かねてから前島密がイギリス郵政に影響されて提案していた郵便為替が開始されました。

郵便為替とは、日本政府・日本郵政公社が行っていた送金に関する事業のことで、全国各地へお金を送れるサービスです。

郵便貯金サービスの開始

1875年、東京・横浜にて郵便貯金サービスが利用開始されました。

郵便貯金についても前島密がイギリス視察時に発見したもので、国民の生活や国家の発展のために彼が提案しました。

当初は「貯金」という概念がなかなか一般的に理解されず、普及させるのに苦労したようです。

勧業博覧会の開催

前島密は内務省に向け産業振興について強く奨励し、1877年に東京の上野で第1回勧業博覧会を開催することに成功しました。

この大会は産業発達に大きな影響を与え、審査官長を務めた前島密は「日本文明の1大恩人」とも言われるようになりました。

東京専門学校の創立

1882年、前島密は東京専門学校の創立の携わり、1887年には校長に就任しました。

東京専門学校は、教育水準が高く大学昇格を展望して組織を改編した後の1902年に「早稲田大学」へと改称しました。

電話サービスの開始

1890年には、電話の交換業務開始にも携わりました。

東京・横浜市内とその相互間に開設され、後に便利さが理解されると急速に拡大していきました。

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前島密がモチーフの切手

1円切手の肖像「前島密」ってどんな人?7つの功績まとめ!

近代郵便制度の確立に貢献した前島密を称え、日本初の郵便局である東京日本橋郵便局には「郵便発祥の地」という碑と前島密の像が立てられています。

また、前島密がモチーフとなっている切手も存在しているのでいくつかご紹介します。

没後100周年の記念切手

オリジナルフレーム切手セット「前島密 没後100周年」は、前島密の没後100周年を迎えた2019年に発行された切手セットです。

セット内容は、前島密の肖像写真をあしらった切手2枚が台紙に収められています。

切手は洋装の82円切手と、和装の62円切手です。

台紙の外側は、彼が居住していた横須賀市の情景写真が用いられています。

ゆかりがあるとされる新潟県・神奈川県のそれぞれ一部の郵便局で販売されました。

1円切手

日本の普通切手の絵柄は、基本的に産業・国宝・自然などのものがテーマとなっていますが、1種類のみ人物が描かれている切手が存在します。

それが、前島密が描かれている1円切手です。

これは前島密の偉業を長く称えていくことが目的であり、今後も1円切手の肖像だけは変えることがないと、日本郵便から公言されています。

これまで、銭単位・色・ロゴ・書体などについては細かい変更が何度も行われてきましたが、前島密の肖像は1947年の初発行より変わることはありませんでした。

郵便創業80年記念切手

郵便創業80年記念切手は、1950年に郵便創業80年を記念して発行されたもので、1円切手が4枚で構成されているシートです。

発行部数は100万枚で、図柄は普通切手の1円とほぼ同様で前島密が描かれています。

前島密は、この他にも「郵便創始75年記念切手」「郵便切手の歩みシリーズ」などでも図柄に使用されています。

1円切手が手元にあったら?

1円切手の肖像「前島密」ってどんな人?7つの功績まとめ!

1円切手が手元にあったら、切手を扱う買取業者の査定に出してみてはいかがでしょうか。

部分的な絵柄変更を経ており、現在では手に入りにくい古い1円切手は、額面以上の価値が付く可能性があります。

また、査定金額は保存状態などによって左右されるので、売却を検討している方は保管方法を押さえておきましょう。

切手は以下の2つに気をつけて、通気性の良くて直射日光の当たらない場所にしまいましょう。

  • ・湿気や水分が付着すると裏糊が溶けて台紙に貼り付いたり、損傷しやすくなる
  • ・直射日光が当たる場所に放置しておくと、変色・変質する

古い1円切手が手元にあったら切手を扱う業者に査定に出せば、思いがけない査定結果を聞けるかもしれません。

バイセルでは普通切手・記念切手・希少価値の高い切手など多数の切手買取の実績があります。

査定に興味のある方は、下にあるリンクから買取方法、買取実績、サービスエリアをチェックできるのでぜひご覧ください。