見返り美人切手とは?プレミア価値がつく理由と高値で売るコツを紹介

もしお父様が熱心な切手コレクターであったなら、そのコレクションを受け継がれた際には見返り美人切手含まれているかもしれませんね。
見返り美人切手は古い切手ではありますが現在でも切手コレクターからの人気が高く、切手買取市場においても価値の高い切手として取引されています。
見返り美人切手の買取相場や高く買取してもらうためのポイントについて、見返り美人切手の概要・種類などとともにご紹介します。
見返り美人はどんな切手?

見返り美人切手は1948年に発行された日本の切手で、普通切手とは違ってコレクター向けに発売された切手です。
見返り美人切手の1枚あたりのサイズは縦67ミリメートル・横30ミリメートルと普通切手より大きいことが特徴で、5枚綴りのシートで発行されました。
図案は、江戸時代に活躍した有名浮世絵師・菱川師宣(ひしかわもろのぶ 1618-1694)が描いた作品「見返り美人図」です。
1948年当時は終戦直後ということもあり、印刷技術が未発達であったため、茶色一色で見返り美人切手が発行されました。
そのため原画の色鮮やかな着物の美しさを切手に再現することは難しかったのですが、しかし単色ゆえに菱川師宣の繊細なタッチが際立つという効果もあり、芸術性の高さが窺えます。
収集用に発行されたこと、大判サイズであること、美しいデザインが採用されたことなどが理由となり、見返り美人切手は切手コレクターから絶大な人気を得ました。
現在でも、切手買取市場において非常に人気・価値の高いプレミア切手となっています。
見返り美人切手の歴史
見返り美人切手は、1948年にコレクター向けの切手を発行する「切手趣味週間」シリーズの第2弾として誕生しました。
当時は浮世絵を題材にした切手自体が珍しく、見返り美人切手は最初の浮世絵切手としても有名です。
見返り美人切手の人気は凄まじく、1960年代に切手収集ブームが起こった要因の1つと言われています。
「趣味の王道」と呼ばれるまでになった切手収集がブームとなるきっかけを作ったという意味で、見返り美人切手は切手コレクターの間で、日本の切手の歴史上でも重要な切手として認識されています。
見返り美人切手には3種類ある
見返り美人切手は人気が非常に高いため、これまで3度にわたって発行されました。
発行年 | 額面 | 図柄 | 発行のきっかけ |
---|---|---|---|
1948年 | 5円 | 茶色一色 | 「切手趣味週間」シリーズとして |
1991年 | 62円 | フルカラー | 郵便事業120周年記念切手として |
1996年 | 80円 | 単色・カラー双方 | 「郵便切手の歩み」シリーズとして |
1948年発行分は累計で150万枚しか発行されなかったため希少性が高く、発行当時から高い人気がありました。
また、見返り美人切手1枚が刷り込まれた小型シートも同時期に発行されました。
フルカラーが特徴の1991年発行分は郵便事業120周年記念切手として発行されたこともあり、周年記念など節目に発行される切手に敏感なコレクターはこぞって買いつけたようです。
1996年発行分は、同じく人気切手である「月に雁」切手とのセットで、それぞれ単色版とフルカラー版、合計4種類が4枚ずつ入ったセットとして販売されました。
見返り美人切手の買取相場

これまでに3種類発行されている見返り美人切手の中で、最も価値が高いとされているのは、最も古い1948年発行のものです。
初回発行から70年以上経った今でも買取市場における価値は高く、状態の良いものであればバラ切手でも500円程度、シートの状態であれば5,000円ほどの買取相場になるようです。
また切手本体に限らず、見返り美人切手の初日カバーも、著名人が持っていたなど希少なものであれば高値で取引されます。
初日カバー(FDC)とは、貼られている切手にその切手の発行日の消印が押されている封筒類のことで、数が限られるためコレクターに人気のある郵趣品です。
見返り美人切手のほかにも、切手買取市場における人気・価値の高い切手は多いです。
下記バナーをクリックいただくと、見返り美人切手以外に高く買取されやすい切手の種類や買取相場などの情報をご覧いただけます。
「お父様から受け継いだコレクションに見返り美人切手以外のものも複数あり、それらの相場も併せて知りたい」といった場合にはぜひご参照ください。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
見返り美人切手を買取に出すなら早めがおすすめ

見返り美人切手は発行から70年以上が経った現在でも、切手買取市場における人気・価値が高い切手です。
しかし、1970年代に切手収集ブームが収束して以降はコレクターの数が減少しており、それとともに見返り美人切手の需要も徐々に減りつつあります。
そのため残念ながら、見返り美人切手の買取価格は下がりつつあるというのが現状でしょう。
買取に出そうと決めた見返り美人切手があるなら、これ以上価値が下がる前になるべく早いタイミングで買取に出すのが得策かもしれません。
また、見返り美人切手は大切に扱っていたとしても、湿気などの影響による経年劣化を完全に避けることは難しいです。
保存状態は見返り美人切手の重要な査定ポイントですから、なるべく状態が良いうちに買取に出すというのも、見返り美人切手を少しでも高く売るための1つの考え方でしょう。
バイセルでは、見返り美人切手の買取を積極的に行っております。
査定料・キャンセル料などの各種手数料は無料となっておりますので、「いくらで売れるのか、試しに査定だけ」という場合でもご安心ください。
ご用命いただければ、経験豊富なバイセルの査定士がお客様のご自宅まで伺い、見返り美人切手もほかの切手も1枚1枚しっかりと見させていただきます。
まずはお気軽にお問合せください。
見返り美人切手を高く売るための3つのコツ

せっかく価値の高い見返り美人切手を買取に出すなら、その本来の価値をしっかり買取価格に反映させたいところです。
見返り美人切手をより高く売るためには、以下のような注意点を押さえておくと良いでしょう。
- ・見返り美人切手の買取相場を把握しておく
- ・切手買取のバイセルで買い取ってもらう
- ・シートがある場合はバラさない
見返り美人切手の買取相場を把握しておく
その時々の実際の買取価格は査定に出してみなければ分かりませんが、おおまかな買取相場であればインターネットなどを使って調べることができます。
このページの「見返り美人切手の買取相場」という項目にも記載がありますので、ぜひ再度確認してみてください。
見返り美人切手の買取相場をあらかじめ把握しておくことで、買取業者に提示された査定価格に対して「相場よりも安いから、ここでは売らずに別の買取業者の見積もりも聞いてみよう」といったような判断ができるようになります。
いくつかの買取業者に見積もりを依頼すれば、その中にはより高い価格で買い取ってくれる業者があるかもしれません。
ただし、相場は「切手が新品と呼べるくらい非常に良い状態」であることを前提に算出されているケースがほとんどです。
相場はあくまで参考でしかありませんので、「必ずその価格で売れる」というものではないことは知っておきましょう。
切手買取のバイセルで買い取ってもらう
見返り美人切手の適正な価値を見極めるためには、査定士は切手買取市場の最新の動向に精通していて、切手の保存状態およびそれに伴う需要の増減などを正確に見抜くことができるという能力を持っている必要があります。
このような査定士が在籍していると考えられるのは、やはり切手買取を専門に扱っているバイセルでしょう。
お持ちの見返り美人切手を「本来の価値に見合った即した価格で買い取ってもらいたい」あるいは「少しでも高く買い取ってもらいたい」とお考えであれば、切手買取のバイセルを利用するのがおすすめです。
買取業者の選び方
切手専門の買取業者の中でも、査定料・キャンセル料・買取料などの各種手数料を無料にしているところに査定を依頼するのがおすすめです。
査定を依頼してみて思ったような査定額にならなかった場合に「やっぱり売るのをやめておこう」「別の業者の話も聞いてみよう」と考えるのは良くあることですが、その度に手数料がかかっては無駄な出費がかさんでしまいます。
そのような場合を考えても、各種手数料を無料にしている買取業者なら安心して利用できるでしょう。
シートの状態のものはバラさない
切手同士がつながっており、その周りを余白が囲んでいる状態の切手を「シート切手」と呼びます。
シート切手は目打ち(切手を切り離す際に使う、切手の周囲にある連続した小穴)が無傷なので保存状態が良いとされ、バラ切手よりも高い買取価格がつきやすいです。
また、切手コレクターからの需要もシート切手の方が高いため、この点からも高く売れやすくなります。
5枚揃っている見返り美人切手のシートをお持ちの場合には、必ずシートの状態のままで査定に出すようにしましょう。
1枚でも切手が切り離されていると全てがバラ切手扱いになってしまうので、できれば余白部分も含めて、破らないようにしてください。
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