高級時計に不可欠なメンテナンス(お手入れ)の種類と必要性を徹底解説
高級腕時計を購入したからには長く愛用したいと考える人は多いでしょう。
そのためには欠かせないのはお手入れです。
高級腕時計はタイミングを考えてお手入れをしないと汚れがどんどん溜まってしまい、針の動きが鈍くなるなどのトラブルが起きやすくなります。
本記事では高級腕時計の手入れをする必要性と、お手入れをするタイミングとその方法、お手入れに使うアイテム、注意点をご紹介します。
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目次
高級腕時計の手入れをする必要性とは?
高級腕時計のお手入れをする理由は良い状態で長く使い続けるためです。
デザインやカラーが美しい腕時計でも全くお手入れをしなければ次第に薄汚れていきます。
劣化が激しいと汚れからくすみやサビが生じ、ベゼルやコマの回転が悪くなることがあります。
また、オーバーホールをしないと内部機構に注している潤滑油が少しずつ劣化します。
潤滑油を注さないと固まって針が動かなくなったり、内部機構に負担がかかって摩耗や損傷したりします。
高級腕時計は部品交換や修理代は高額になりやすく、メーカーに依頼した場合は費用が高く納期も長くなります。
急な故障による想定外の費用や時計が使えない状態を防ぐためにも、計画的にお手入れをする必要があります。
汚れ具合や年数によってお手入れの仕方を使い分けよう!
高級時計を使い続けるにはタイミングに応じて3つのお手入れが必要です。
ここではお手入れをするタイミングとその方法を簡単にご紹介します。
1、使用後のお手入れ
時計を使ったらクロスで皮脂汚れや汗を拭き取り、スキマに入った汚れを爪楊枝などで簡単に取り除きます。
2、数カ月に1度の汚れ落とし
数カ月に1度は普段のお手入れにプラスして細かい部分の汚れを取り除きます。
ケース、ガラス、ベゼル、リューズなどについた汚れを念入りに落としましょう。
3、3年~5年に1回のオーバーホール
購入してから3年以上経った時計はオーバーホールをすることをおすすめします。
5年以上経つと内部機構の油が固まり始めて、時計の針が動きづらくなる場合があります。
オーバーホールは購入したブランドのアフターサービスか時計専門店を利用しましょう。
次の項目では、お手入れアイテムと数カ月に一度の掃除をする部分、オーバーホールについて解説します。
お手入れアイテムをそろえる
高級時計を使うたびに簡単なお手入れをしておくと汚れの蓄積を防げます。
お手入れをしないでいると皮脂汚れがこびりついてゴシゴシ擦らないと取れなくなる場合があります。
ここではお手入れに必要なアイテムをご紹介します。
事前にアイテムをそろえておくと安心です。
メーカーが指定したアイテムやお手入れ方法があればそれに従いましょう。
セーム革やマイクロファイバーのクロス
セーム革とは野生の鹿革のことで、高級時計のお手入れグッズでは定番です。
柔らかい素材で表面がきめ細かく、磨いても大切な時計を傷つける心配はありません。
また、静電気が発生しないため、お手入れ後にホコリが付きにくいメリットもあります。
セーム革はマイクロファイバーのクロスで代用可能です。
馬毛などのブラシ
馬毛ブラシは毛先が柔らかくて適度にコシがあるため、高級時計を傷つけることなく汚れを落とせます。
ロレックスのような金属製のブレスレットはスキマが多く、汗や皮脂、ホコリが黒ずみになって溜まりやすいです。
そのため、馬毛ブラシの毛先でかき出すと取り除けます。
つまようじ
ブラシで落とせないこびり付いた汚れにはつまようじが便利です。
木製や竹製のつまようじで汚れをなぞるようにかき出せば、高級時計を傷つけずにお手入れできます。
バネ棒外し
バネ棒とは腕時計のケースとブレスレットをつなげる金具です。
ブレスレットの付け根が筒状になっており、ブレスレットの両端の飛び出している部分をケースに引っ掛けて固定します。
ケースとブレスレットの間にチリや汚れが溜まりやすく、この汚れを落とすためにバネ棒外しを使います。
バネ棒外しは両端の形状により「I型」と「Y型」の2種類があるので、手持ちの腕時計に合う方を選びましょう。
使い方は時計を裏返して、バネ棒外しでケースとブレスレットを止めている金具を横の穴からずらします。
横穴から金具が外れるとブレスレットの取り外しが可能です。
ルーペ
ブレスレットのスキマ汚れや風防についた細かい傷はルーペが使えます。
倍率が3〜5倍あるルーペを用意しておくと安心です。
ルーペは100円ショップで購入できます。
数カ月に1度にお手入れするパーツ
高級時計の汚れを落とす方法について、ケース・ガラス、ベゼル・リューズ、ブレスレット・ベルト・バンドなど、パーツごとにポイントを解説します。
ケース・ガラス
ケースには時計のムーブメントやダイヤルを収納しています。
ガラスは文字盤を守っているカバーのことで風防とも呼ばれます。
ケースやガラスの汚れは乾いたクロスで落とせます。
ただし、汚れをしっかり落とそうと濡れたタオルで拭き取ると、水分が内部に入り込む可能性があるため避けましょう。
ケースの裏表、サイド、ケースとブレスレットの連結部分の裏は特に汚れがつきやすいので念入りに拭き取ってください。
ベゼル・リューズ
ベゼルはガラス周りにあるリング状のパーツです。
リューズとは文字盤の3時の位置にある小さな部品を指します。
ベゼルの汚れは形に沿ってブラシで落とします。
リューズの汚れは綿棒で根元やネジの溝を念入りに拭き取りましょう。
ベルト
時計のベルトは金属、牛革、セーム革(鹿)、シリコン、ウレタンなどの種類があり、素材ごとに使用するアイテムと汚れの落とし方が異なります。
・金属製…セーム革やマイクロファイバーなどの乾いたクロス
・革製…専用のクリーナーをクロスにつけて磨く
・シリコンやウレタン製…マイクロファイバークロスで磨く
それぞれの詳しいお手入れ方法については以下の記事で解説しています。
3年~5年に1度のオーバーホール
高級腕時計のメンテナンスで欠かせないのがオーバーホールです。
オーバーホールは腕時計を分解して洗浄、不具合のある部品を交換し、潤滑油を注して組み立て直します。
購入したブランドではアフターサービスとして提供しており、腕時計に不具合がないかを総点検してくれます。
腕時計の使用頻度や状態にもよりますが、機械式で3年〜5年に1回、クォーツで4年〜5年に1回のオーバーホールが必要です。
ただし、針の進みが遅れている、内部からの異音がする、風防の内側が曇っているなどが見られたら早めに依頼しましょう。
オーバーホールは正規購入店や時計専門店で受け付けています。
費用と納期
高級腕時計の維持費で最も高いのはオーバーホールの費用です。
オーバーホール費用の相場をこちらにご紹介します。
・正規店…国産メーカーは2万~10万円、海外メーカーは5万~15万円
・時計専門店…国産メーカーは1万~5万円、海外メーカーは2万~7万円
正規店に出すと不具合がなくても部品の交換が発生するため、時計専門店よりも費用が割高になりやすいです。
一方で時計専門店は正規店の5割〜7割の料金設定が多いです。
高級腕時計を長く愛用するには、3年〜5年後にオーバーホール費用を払うことを前提に費用を工面する必要があります。
お手入れするときに注意すること
高級腕時計をお手入れするときには注意することがあります。
長持ちさせるためにも知っておきましょう。
腕時計を自分で分解しない
腕時計を自分で分解してお手入れするのは避けてください。
風防を外して内部機構まで出してしまうと元に戻すのは困難になります。
分解するのは時計本体とブレスレットだけに留めておきましょう。
費用がかかるからできるだけ自分で手入れをしたいとお考えかもしれませんが、分解を伴うオーバーホールは正規店や時計の修理店に依頼すると安心です。
腕時計を水に濡らす
ダイバーズウオッチなら防水性能があるので水に浸して汚れを落とせます。
防水性能がない高級腕時計を水に浸すと内部に水が浸入する可能性はゼロではありません。
そのため、水に濡らしながら腕時計のお手入れをするのは避けましょう。
高級腕時計を査定に出す前にお手入れをしよう!
お手入れは高級腕時計を売るうえで非常に大切です。
査定では中古市場で需要が見込めるモデルで状態が良いと高く売れやすい傾向にあります。
コレクションしている高級腕時計の価値を上げるなら、お手入れをしてきれいな状態にしてから査定に出すことをおすすめします。
バイセルは査定料、送料、出張料などの手数料は無料です。
出張・宅配・持ち込み買取から、ご自身の都合に合わせてお選びいただけます。
高級腕時計のメンテナンスが難しくなった場合も、ぜひそのままの状態でバイセルにご相談ください。
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