ロレックスの買取相場の推移|なぜ高いのか?これから値上がりしそうなモデルを予想

2024.12.19

時計買取 コラム
ロレックスの買取相場の推移|なぜ高いのか?これから値上がりしそうなモデルを予想

ロレックスが他の高級時計ブランドと異なるところは、中古市場で定価よりも高い価格で販売されているモデルが目立つことです。

需要が供給を上回るほどの人気を持つモデルや、新作の発表により生産中止された旧モデルは定価が上昇傾向にあります。

数年前に手に入れたモデルでも実は驚くべき高値になっているかもしれません。

本記事ではロレックスの価値が高くなる理由とプレミアモデルの価格相場・推移、そしてロレックスを売る際に少しでも高く売る方法をご紹介します。

査定に出す際の参考にしてみてください。

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

ロレックスの価格推移は年々上昇し続けている

ロレックスの買取相場の目安

ロレックスの価格推移は年々上昇をし続けています。

需要が供給を上回るほどロレックスの製品は人気のため、希望するロレックスを購入できるまで正規販売店を何度も訪問しなくてはなりません。

愛好家の中ではロレックスに通い詰めることを「ロレックスマラソン」と呼んでいます。

新品で販売されない希少性の高いモデルなら、入荷するまで数年単位で店舗に通い詰めることもあるようです。

モルガン・スタンレーの調査によると、ロレックスの2021年の売上は日本円にして約1.2兆円にも上るとされています。

このデータからもロレックスの人気ぶりがわかると思いますが、入手が困難になっている背景としてはコロナ禍で製造ラインがストップしたことが要因のひとつです。

※参考:NDTV|Audemars Piguet Tops Patek Philippe in Revenue, Report Say(英語サイト)

さらに経済状況の先行きが見えないことで、現物資産としてロレックスの価値がこれまで以上に注目されるようになり、需要が増加することとなりました。

その結果、正規店であっても購入することが難しくなっているのです。

なぜロレックスは高いのか?

なぜロレックスは高いのか?

ロレックスは質や耐久性はもちろん、希少性や価値、ステータスとしての魅力などを理由に「時計の王様」と呼ばれています。

ほぼ全てのモデルの定価が年々上昇傾向で、中古市場では一部のモデルが定価を上回る価格で取引されています。

それほどまでに価値が上がる理由のひとつに、需要と供給のバランスがあります。

ロレックスはもともと購入希望者に対して生産数が少なく、予約待ちになる新作モデルも少なくありません。

新モデルが発売されると廃盤になるモデルもあり、その場合は正規店では手に入りません。

新品で入手できなくても中古で手に入れたいと考える人が多いため、中古市場の価格が高騰しやすくなります。

加えて円安や製造費のコストが増えたことで定価の値上がりが後押しし、プレミア価値が付きやすいモデルが増えています。

ロレックスの代表モデルの買取相場

ロレックスの代表モデルの買取相場

ロレックスのプレミアモデルは、定価の上昇に伴い買取相場も高くなっています。

ロレックスの定価は常に同じではなく、モデルの人気の高さや世界情勢などで変動します。

ここではバイセルでの買取相場をご紹介します。

下記の表に記載されたバイセルの買取相場は、新品同様の商品から状態の悪い商品も含む金額なので、モデルや種類によっては実際の査定金額と大きく異なる場合があります。

同じアイテムをお持ちであれば、ぜひ査定に出してみてください。


モデル名 買取相場
サブマリーナー:ref.16610 ~970,000円
GMTマスターII:ref.16710 ~1,002,000円
デイトジャスト:ref.16233 ~663,000円

※掲載価格は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。

※ご査定時の在庫状況や市場の状況によりお買取価格が変動する場合がございます。

※実際の買取品の価格帯、品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。

ロレックスで高値の査定金額がつきやすいモデル

ロレックスで高値の査定金額がつきやすいモデル

ロレックスの中でも特に人気があるモデルの定価と特徴をご紹介します。

モデルの状態、カラー、種類、中古市場の需要度、売却するタイミングなどによっては思わぬ高値で売れるかもしれません。

下記の表は2024年12月現在の定価を記載しています。

査定に出す前の参考にしてみてください。


モデル 定価(約)
サブマリーナー 126610LN 148万円
サブマリーナー 126610LV 155万円
サブマリーナー ノンデイト 124060 131万円
エクスプローラー36 124270 103万円
エクスプローラーII 226570 139万円
ヨットマスター 126622 173万円
ヨットマスター 126655 416万円
GMTマスターII 126710BLRO 154万円
GMTマスターII 126710BLNR 156万円
GMTマスターII 126711CHNR 249万円

サブマリーナ 126610LN

サブマリーナ 126610LN

「サブマリーナ 126610LN」は2020年から製造されているブラック文字盤モデルです。

本モデルからムーブメントが変更になり、ケースサイズも40mmから41mmにサイズアップしました。

このモデルチェンジが功を奏したのか、発売してすぐに定価およそ120万円を大きく上回る200万円越えの価格相場を各種オークションサイトにて叩き出しました。

その後、126610LNの流通量自体は増えているのですが、ネットオークション等の価格相場は常に200万円前後をキープしています。

サブマリーナ 126610LV

「サブマリーナ 126610LV」は、2020年から製造されているブラック文字盤×グリーンベゼルの「グリーンサブ」モデルです。

126610LNと同様、新ムーブメントと41mmケースを備えて、定価およそ128万円で発売されました。

旧モデルのグリーンサブ116610LVは、文字盤もベゼルもグリーンで人気を集めました。

ですが、本モデルのブラックと緑の配色という仕様変更も好評だったために、ネットオークションなどでの価格相場の初動がおよそ280万円となりました。

その後、価格相場は落ち着いてきましたが、それでも200万円を切らずにプレミア価格で推移しています。

サブマリーナー ノンデイト 124060

「サブマリーナー ノンデイト 124060」は2020年から製造されているブラック文字盤モデルです。

日付表示がないので、よりスタイリッシュな時計を好む人に愛用されているのではないでしょうか。

ノンデイト3針モデルで初めて新型ムーブメントCal.3230が搭載されたモデルで、定価がおよそ100万円です。

124060のネットオークション等の価格相場は、発売した2020年からすでに170万円台と定価を大きく上回りました。

その後もしばらく170万円前後を保持しており、安定した推移を見せています。

エクスプローラー36 124270

「エクスプローラー36 124270」は、2021年に新作として売り出されたブラック文字盤モデルで、定価がおよそ86万円です。

ケースサイズは新たに36mmとダウンし、日本人の手首にちょうどいいサイズと人気が高いです。

旧モデルに比べて小ぶりになったとは言え、その視認性の高さが変わっていないのもまたエクスプローラーの魅力です。

2022年にはネットオークション内での価格相場およそ130万円前後を行き来していましたが、2023年には100万台で落ち着いたようです。

エクスプローラーII 226570

「エクスプローラーII 226570」は、2021年に新作として発売されたモデルで、定価がおよそ114万円です。

新ムーブメントCal.3285を搭載している以外には、旧モデル216570とのデザインの大きな違いはないでしょう。

ブラックとホワイトの文字盤を展開していますが、ホワイト文字盤の方が高値になる傾向にあります。

226570のオークションサイト等の価格相場は、2022年、2023年と140万円台を保持しています。

ヨットマスター 126622

「ヨットマスター 126622」は、2019年から製造されているモデルで、文字盤にはスレート(暗いグレーのような色)とブルーがあります。

プラチナ製のべセルや、ベルトに使用されたロレジウム(ステンレススチールとプラチナを合わせた素材)がラグジュアリー感を漂わせます。

126622の定価はおよそ145万円でしたが、オークションサイト等の価格相場は徐々に上昇していき、2022年には200万円を超えるプレミア価格となりました。

価値が下がりにくいゴールドやプラチナを使用しているという点でも、今後大きく値崩れする確率は低いと言えるでしょう。

ヨットマスター 126655

「ヨットマスター 126655」は、2019年から製造開始したブラック文字盤・オイスターフレックスブレスレットのモデルです。

ロレックスが独自で開発したオイスターフレックスブレスレットは、一見普通のラバーベルトに見えますが、中に耐久性の高いメタルブレードが内臓された高性能ベルトになっています。

定価は342万円と、ロレックスの中でも高級モデルです。

126655は王道な仕様ではないことからか、一時期は定価前後の価格相場となりましたが、2022年にはおよそ450万円といったプレミア価格をネットオークションなどで叩き出しています。

2023年にも400万円は切らずに推移しており、生産数が少ないために今後もプレミア価格を保持していくでしょう。

GMTマスターII 126710BLRO

「GMTマスターII 126710BLRO」は2018年から製造されているモデルで、文字盤がブラック、ベゼルがレッド&ブルーの通称「ペプシ」と呼ばれるモデルです。

赤青ベゼルはGMTマスターIIの定番となっていましたが、ジュビリーブレスレットとの組み合わせが初めてだったことから、多くの注目を集めました。

定価はおよそ130万円でしたが、各種オークションサイトでは初動で250万円超えのプレミア価格を記録し、2022年には300万円台に達します。

その後も多少落ち着いたものの、300万円前後を保持しています。

2021年にオイスターブレスレットの展開も追加されましたが、ジュビリーブレスレットの方が人気が高いです。

126710BLROはマイナーチェンジも多いために、流通価格に個体差が大きいモデルです。

生産数が少ない時期の個体である方がプレミアが付きやすいので、126710BLROをお持ちであれば一度査定に出して聞いてみると良いでしょう。

GMTマスターII 126710BLNR

「GMTマスターII 126710BLNR」は2019年から製造されているモデルで、文字盤がブラック、ベゼルがブラック&ブルーの通称「バットマン」と呼ばれるモデルです。

ジュビリーブレスレットが展開された後に、オイスターブレスレットの展開も追加され、定価がおよそ130万円です。

ジュビリーブレスレットの方がわずかに人気が高く、高値の傾向にあります。

126710BLNRの各種オークションサイトでの価格相場は初動170万円台、その後は250万円前後まで上がりました。

126710BLNRは赤青ベゼルほどの人気ではないですが、十分プレミアモデルと言えるでしょう。

GMTマスターII 126711CHNR

「GMTマスターII 126710BLNR」は2019年から製造されているモデルで、文字盤がブラック、ベゼルがブラック&ブルーの通称「バットマン」と呼ばれるモデルです。

ブレスレットには、ロレックスが独自開発したピンクゴールドである、エバーローズロレゾールが組み合わされています。

126711CHNRは、定価およそ190万円で、ネットオークションなどでの価格相場としては徐々に上昇し現在290万円前後で落ち着いています。

一般的にはステンレスモデルの方が人気が高いですが、定価よりおよそ100万円も高い値で取引されているのであれば、プレミア価値が付いていると言えますね。

ロレックスの売り時に迷ったら早めの査定がおすすめ!

ロレックスの売り時に迷ったら早めの査定がおすすめ!

ロレックスの売り時に迷ったら、早めに査定に出すことがおすすめです。

基本的にロレックスは、アンティークロレックスなどではない限り、状態が綺麗であることが多いため製造年数が新しいものの方が高く売れます。

長く自宅で保管していて、万が一落下したりぶつけたりして傷つけると、査定時にマイナスポイントとなってしまいます。

保管状態が良くても、経年劣化することなどもあり得るので、「いつ売ろうかな」などと考えている方は一度査定に出してみると良いでしょう。

また値下がりすることはほとんどないものの、世界規模では一部モデルに2年ぶりに値下がりの動きが見られています。

そのため、早く査定へ出すに越したことはありません。

査定に出せば必ず買取に出さなくとも、お持ちのロレックスの現在の価値が分かるので、「このくらいなら買取に出しても良い」などの目安を定めやすいですよ。

※参考:Bloomberg|ロレックスなど中古高級腕時計、2年ぶり安値-さらに下落の可能性

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