エルメスの人気素材「トゴ」の魅力!トリヨンクレマンスやエプソンとの違いも解説
いつの時代も私たちを魅了してやまないブランド「エルメス」。
エルメスではさまざまな革の素材を使用していますが、なかでも人気なのが牛革素材の一つ「トゴ」です。
「トゴ」は雄の仔牛の革で表面に細かいしわがあります。
バッグや財布などに幅広く使用されているため、見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「トゴ」とはどのような素材なのか、人気の理由や「トリヨンクレマンス」「エプソン」との違いについて解説し「トゴ」の魅力に迫ります。ぜひ最後までご覧ください。
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エルメスの人気素材「トゴ」とは
トゴは1997年に登場した雄の仔牛のレザーの名称です。正式名称は「Veau Crispe Togo(ヴォークリスペトゴ)」といいます。
エルメスは1987年から毎年「年間テーマ」を決定し、テーマに沿ったデザインをモチーフにした製品を発売しています。
トゴが登場した1997年の年間テーマが「アフリカ」だったことにちなみ、アフリカの国の名前が付けられることになりました。
トゴの特徴
トゴは「バーキン」や「ケリー」などエルメスの代表的なバッグをはじめ、さまざまな製品に使用されています。
トゴの特徴は表面の細かいしわです。
牛革のなかで最も人気の高いレザー
トゴはエルメスの革素材のなかでとても人気があります。
その理由の一つは、仔牛のレザーの特徴である、柔軟性やしなやかさと耐久性の高さを兼ね備えている点です。
そのため、バッグや財布、小物など幅広いアイテムで素材として使用されています。
もう一つは、カジュアルとフォーマルどちらにも合わせやすく、使うシーンを選ばないという点です。
耐久性と合わせやすさを兼ね備えたトゴを、初めてのエルメス製品の素材として選ぶ方も少なくありません。
繊細なシワと「血筋」が特徴
トゴを象徴する、表面にある細かく深いしわは「グレイン」と呼ばれます。
グレインがあることによって傷やすれに強くなります。
また、トゴのなかには、ほかの皮素材にはあまりない、天然の革ならではの「血筋」と呼ばれる、斜めから見ると縦に入る血管が通っていた跡が見られるものがあります。
扱いやすい牛革レザー
トゴは柔軟性があるため、収納力が高いバッグの素材として欠かせません。
また傷やすれなどに強く型崩れもしにくいため、使いやすく扱いやすいレザーです。
さらに、表面がなめらかで手触りが良く、適度にツヤもあります。
経年変化の楽しみ
トゴは年を経るにつれ、また使えば使うほど上質なやわらかさが増して手になじみ、質感が味わい深いものに変化します。
世界で1つしかない、自分だけのものになる過程も楽しみです。
トゴとほかの牛革レザーの違いを比べてみよう
トゴはエルメスの素材のなかでも最も人気の高いレザーです。
しかし、どの牛革レザーが合うかは使う人の好みや目的によって変わります。
ここでは三大牛革(トゴ・トリヨンクレマンス・ヴォーエプソン)を4つの項目で比較してみます。
固さ・やわらかさ
最もやわらかいのがトリヨンクレマンスで、トゴは中間、固いのがヴォーエプソンです。
トリヨンクレマンスはトゴよりもしっとりとしています。ヴォーエプソンは張りのある素材で耐水性があり、他の素材よりも軽量です。
型崩れ
ヴォーエプソンは型崩れしにくく長持ちする素材です。
トリヨンクレマンスはバッグのフォルムにやわらかさを加え、エレガントな雰囲気を演出します。
トゴはその中間で、かっちり感とやわらかさの両面を持ち合わせているといえるでしょう。
各製品の表情
「血筋」はトゴだけに見られる特徴です。
また、経年によりトゴは型押しの質感が、トリヨンクレマンスはしわの様子が変化する傾向にあります。
発色の良さ
同じ色でも素材によって発色が異なります。素材による発色の特徴や人気のカラーについて解説します。
トゴの発色の特徴
トゴは適度にマットで落ち着いた発色です。
トゴではゴールドやエトゥープ(ブラウン、ベージュ、グレーの中間色)といった色が人気です。
トゴのエトゥープは地味過ぎず、合わせやすい色で使いやすいでしょう。
ヴォーエプソンの発色の特徴
ヴォーエプソンはほどよくツヤがあり、明るく発色する特徴があります。
特にブラックはより洗練された印象となります。ヴォーエプソンではマットなグレーの「エタン」も人気です。
トリヨンクレマンスの発色の特徴
トリヨンクレマンスの発色はナチュラルで高級感があります。
人気のカラーはトゴと同じエトゥープですが、トゴよりもグレー寄りの発色です。
また、ブラックはやや光沢があり、バッグの存在感を際立たせます。
トゴと相性の良いエルメスバッグ 6選
トゴはさまざまなバッグの素材として使われていますが、そのなかでも特に相性が良いとされるバッグを6つ取り上げ、ご紹介します。
バーキン
バーキンは1984年、イギリス人女優ジェーン・バーキンが当時のエルメスの会長ジャン=ルイ・デュマと偶然機内で隣り合わせとなったことがきっかけで誕生したバッグです。
彼女の「自分のニーズを満たしてくれるバッグがない」という不満を聞いたデュマは、1年後に彼女の名が付いたオリジナル・バーキンをプレゼントしたのです。
そんなバーキンは誕生エピソードからもわかるとおり、本来はデイリーユース用のバッグです。
そのバーキンの素材として、しなやかでありながら耐久性に優れ傷が目立ちにくく、バランスの良いレザーであるトゴはピッタリといえるでしょう。
ケリー
バーキンと並び高い人気を誇るケリーは、もともと「サック・ア・クロア」という名前でした。
1950年代にモナコ王妃となったグレース・ケリーが、妊娠中のお腹をこのバッグで隠したことで有名になり、ケリーと呼ばれるようになりました。
ケリーは完成されたデザインと豊富なサイズ展開が魅力です。
傷やすれに強く、型崩れしにくいトゴを使用したケリーはカジュアルな使い方もできます。
ピコタンロック
ピコタンロックは丸みのあるデザインが特徴のトートバッグです。
シンプルですが収納力が高く、日常使いにも向いています。
ピコタンロックは2003年発売のピコタンの後継モデルとして、2008年に誕生しました。
傷やすれに強いトゴのピコタンロックは、扱いやすく上品な印象です。
サックアデペッシュ
サックアデペッシュは1928年に作られた歴史あるバッグです。
デペッシュとは公文書という意味で、公式な文書用のバッグとしてジョン.F.ケネディなどの著名人が愛用していました。
傷やすれに強く耐久性に優れているトゴは、大切な文書を守るサックアデペッシュとの相性も抜群で、毎日使用しても安心でしょう。
ヴァンキャトル
ヴァンキャトルは、正式には「24/24」(Van Quatre /Van Quatre(ヴァンキャトル ヴァンキャトル)という名前です。
「24/24」という名前には「一日中(24時間)いつでも、仕事でもプライベートでも使えるバッグ」という意味と、エルメス本店の所在地が24番地であることという2つの意味があります。
かぶせ蓋のデザインで、かっちりした雰囲気のなかにカジュアル感が絶妙にミックスされており、普段使いからフォーマルな場まで幅広く使えるのが特徴です。
また、ヴァンキャトルはストラップの取り外しが可能で、見た目以上の収納力があります。
デイリーユースにも適したヴァンキャトルと、傷やすれに強くやわらか過ぎず固過ぎないトゴとの相性は良いといえるでしょう。
ワラゴキャビン
ちょっとした外出や小旅行にちょうどいいサイズの「ワラゴキャビン」は、小さめのボストンバッグです。
「ワラゴ」の名前は、小型のカンガルーで飛び跳ねて移動する「ワラビー」が由来です。
大きめのポケットが付いており、持ち手をキャスターが付いたスーツケースのハンドルに通して使えるなど、移動することを意識した作りとなっています。
旅行時に手もとへ置きたい荷物を入れておくのに最適です。
丈夫で適度な柔軟性もあるトゴ製のワラゴキャビンは、移動が多い人へ向けたバッグに適しています。
おわりに
エルメスの革素材のなかでも特に人気を誇るトゴは、傷やすれに強い耐久性としなやかさを兼ね備えた素材で型崩れしにくいことから、バッグや財布など幅広いアイテムに使用されています。
また、トゴはカジュアルにもフォーマルな場にも合わせやすく、使い勝手が良い素材です。
経年によって変化する質感によって、ほかにはない自分だけのオリジナルなアイテムになる楽しみがある点も人気の理由となっています。
もしご自宅にしばらく使っていないエルメス製品があるなら、買い取りに出してみるのはいかがでしょうか。
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