秦蔵六の金工・茶道具の買取価格は高い?高価買取のポイントも解説

秦蔵六の金工・茶道具の買取価格は高い?高価買取のポイントも解説

秦蔵六(はたぞうろく)は、江戸時代末期から代々続く京都の金工家・鋳金家の名跡です。

特に銀瓶・鉄瓶・茶托などの茶道具は有名で、多くの骨董ファンから愛されています。

骨董品買取市場でも歴代秦蔵六の金工作品・茶道具は非常に人気が高く、高価買取されるケースも少なくありません。

本記事では、秦蔵六作品の特徴や代表的な技法、買取市場で高く売れる理由、高く売れやすい秦蔵六作品の特徴、秦蔵六の金工作品・茶道具を高価買取してもらうためのポイントなどについてご紹介します。

※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

バイセル査定士 高橋裕太 バイセル査定士 高橋裕太

「バイセル」の査定士として、月間120件以上の査定、年間では1,000件以上のお客様対応の実績があります。豊富な経験をもとに 12カテゴリ、19品目と幅広い知識を有しています。その中でも着物・ブランド品の査定が得意です。 また、多数のメディアに出演させていただいた経験もあり、様々な角度からリユース業界に貢献したいと思っています。当記事のお品物へのご相談がございましたら、バイセルへお気軽にお申し付けください!

秦蔵六とは

秦蔵六は、江戸時代末期から代々続く京都の金工家・鋳金家の名跡です。

初代から現在の六代目に至るまで、その伝統的な技術と名を受け継いでいます。

初代秦蔵六について

初代秦蔵六は1823年、山城国(現在の京都府)に生まれました。

22歳のとき、京都の名門鉄瓶製造元である龍文堂の二代目当主・四方安之助(しかたやすのすけ)の弟子となり、鋳造技術を学びました。

その後独立すると、中国の周(紀元前1046年頃~紀元前256年)や漢(紀元前202年〜紀元220年)の時代の古銅器について独自に研究し、その製造技法である蝋型鋳造(ろうがたちゅうぞう)を会得しました。

蝋型鋳造とは、以下のような手順で金属製品を作り上げる技法です。


  • 1.原型制作…蝋で作品の最終的な形を細部まで作り上げる
  • 2.外型作成…蝋で作った原型を土や石膏などの耐火性の素材で隙間なく覆い固める
  • 3.撥蠟(はつろう)…加熱して内部の蝋を溶かし、外に出すことで鋳型を形成する
  • 4.鋳込み…鋳型に溶かした金属を流し込む
  • 5.仕上げ…外型を壊して中の金属を取り出し、研磨・色付けなどの加工を施す


蝋は非常に柔軟な素材であるため、細かい模様や、動物の毛並みといった複雑な形状まで忠実に表現できるのが特徴です。

また、制作過程で原型の蝋は溶かしてしまい、鋳型は壊すため、1つの型から作品を2度作ることはできません。

作品がすべて唯一無二の1点ものとなる点も、蝋型鋳造による金工の魅力と言えるでしょう。

初代が研究を重ねた蝋型鋳造の技法は、歴代秦蔵六の制作の根幹となっています。

四代目秦蔵六について

四代目秦蔵六は、初代から続く伝統を継承しつつ独自の芸術性を追求し、その芸術性と高度な技術で秦蔵六の名をさらに高めた名工として知られています。

主に煎茶道具など日用の美術工芸品を多く手掛け、数多くの個展で作品を発表しました。

四代目秦蔵六の作品は、初代が確立した古代中国の古銅器の意匠と蝋型鋳造の技術を基盤としつつ、そこに独自の感性を加えたのが特徴です。

たとえば、代表作の1つである「博山炉(はくざんろ)」は古代中国の伝説の山をモチーフとした香炉で、香を焚くことで山の雲間から煙が流れ出すという幻想的な情景を描き出す仕掛けとなっています。

また、金や銀を用いた茶道具や香炉など、素材価値の高い作品を制作している点も人気の要因となっています。

秦蔵六の作風

歴代秦蔵六が多く手掛けているのは、銀瓶鉄瓶・香炉・茶壺・茶托などの茶道具です。

初代が研究した蝋型鋳造の高度な技術をベースに、各代の個性が加わって制作されています。

意匠の面では、初代が研究を重ねた古代中国の青銅器をモチーフとした格調高い荘厳な造形美が特徴です。

また、各代が古代の日本の金工作品も研究しており、東洋美術の美意識が作品に深く反映されています。

そして蝋型鋳造による精緻な表現により、作品の立体感や精緻な文様を表現することを可能にしています。

装飾面での特徴としては、初代の「塗金」と四代目の質感・色彩が挙げられます。

初代秦蔵六が用いた塗金とは、青銅器の表面のところどころに金箔をあしらうという手法です。

これによって、古代の青銅器に施された金が長い時代を経て剥がれ落ちていく様を表現しており、作品に渋みや歴史の重みを加えることができます。

四代目秦蔵六の作品は、表面の滑らかな質感が1つの特徴になっています。

代々受け継がれてきた表面処理の技術を用い、美しい質感を引き出すことに成功しました。

また、従来の常識に囚われない個性的な色彩感覚によって独自の世界観を形成しています。

この仕上げの技術と独自の色彩感覚によって、四代目秦蔵六ならではの優雅で重厚な存在感のある作品を築き上げました。

秦蔵六作品の買取価格は高い?高く売れやすいポイントとは

江戸時代から続く金工の名門である秦蔵六の作品は、多くの骨董品コレクターから高い人気があります。

買取市場でも秦蔵六作品の需要は高く、高い買取価格がつくケースも多く見られます。

秦蔵六作品の中でも特に高く買取されやすいのは、銀瓶・鉄瓶・香炉・茶壺・茶托などの茶道具です。

特に、歴代の中でも初代や四代目の作品は人気が高く、買取市場でも高値がつきやすい傾向にあります。

また、金や銀などの貴金属が多く使われた作品は、素材価値と美術的価値から高く買取されやすいでしょう。



秦蔵六に限らず、茶道具など骨董品の買取では有名作家の作品ほど買取相場が高くなりやすい傾向があります。

以下の各ページでは、有名作家の作品を中心とした茶道具の買取相場やバイセルでの買取実績、高く売るためのポイントといった買取情報について記載してございます。

参考までにぜひご参照ください。




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秦蔵六の代表作

江戸時代からの長い歴史がある秦蔵六には、代表作と言えるような有名作品も数多くあります。

ここでは骨董品買取市場でも人気の高い初代と四代目について、代表作と呼ぶべき有名作品をご紹介していきます。

初代秦蔵六の代表作

初代秦蔵六の最も重要な功績であり、代表作と呼ぶべきものは、幕末・明治期の日本の最高権威を象徴する印章の数々です。

その1つが、1873年に制作された明治天皇の御璽(ぎょじ)です。

天皇の公的な文書に捺される純金製の印章で、宮内省の命を受けて制作されました。

そして、大日本国璽も1873年、明治天皇の御璽と同時に制作されました。

国家として発する文書に捺される国の印章で、やはり純金製です。

この2つの重要な印章を任されたことは当時の金工家として最高の栄誉であり、その技術の高さと信頼性が国家に認められた証です。

この功績によって、初代秦蔵六の地位は不動のものとなりました。

また、幕末には孝明天皇の銅印や、徳川慶喜の「征夷大将軍」黄金印も制作しています。

鼎形花瓶(ていけいかびん)

そして、初代秦蔵六が得意とした古銅器をもとにした作品として有名なのが、「鼎形花瓶」(1878)です。

「鼎形花瓶」は古代中国の鼎の形を模した花瓶で、古銅器を写した重厚な造形と、所々に施された塗金の意匠が特徴です。

荘厳で格調高い造形美を持つ代表的な作品として、宮内庁に収蔵されています。

四代目秦蔵六の代表作

四代目秦蔵六の代表作は、煎茶道具など日々の生活に寄り添う工芸品に多くあります。

純金製 博山炉(はくざんろ)

「純金製 博山炉」は古代中国の神山「崑崙山(こんろんざん)」をイメージした、蓋に雲や龍などの意匠が施された香炉です。

純金というやわらかい素材を用いながら、細部に至るまで繊細な彫金と鋳造技術が駆使されています。

香を焚くと蓋の雲間から煙が立ち上るように見えるという、幻想的で豪華な作品となっています。

素材価値に加えて、その意匠と希少性から、四代目の作品の中でも特に高い評価を受けています。

阿古陀 銀瓶(あこだ ぎんびん)

「阿古陀 銀瓶」は「阿古陀」と呼ばれるカボチャのような丸みを帯びたデザインの銀瓶です。

素材の光沢と滑らかで美しい表面の仕上げが際立ち、シンプルながらも格調高いデザインで、煎茶愛好家から高い人気があります。

塗金銅花器 立鼓式(ときんどうかき りゅうごしき)

「塗金銅花器 立鼓式」は、立鼓(中央がくびれた形状の鼓)のような形をした銅製の花器です。

初代から受け継いだ塗金の技法を使っているのが特徴で、銅の古色と四代目特有の色彩のバランスが美しい作品となっています。

古銅器の重厚感とモダンな優雅さを兼ね備える作品です。

純錫罐座(じゅんしゃくかんざ)

「純錫罐座」は、その名の通り錫製の罐座です。

罐座は煎茶道具の一種で、銀瓶やボーフラ(湯を沸かすための土瓶)などを置くための台のことです。

錫の持つ独特の柔らかな光沢と質感を活かした、実用性と美しさを兼ね備えた作品と言えます。



ここに挙げたような代表作でなくとも、また、初代や四代目の作品でなくとも、秦蔵六の作品であれば保存状態などの条件によって高く買取される可能性があります。

お持ちの秦蔵六作品の具体的な価値については、ぜひ1度バイセルの無料査定でお確かめください。

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秦蔵六の金工作品を高価買取してもらうためのポイント

江戸時代から続く金工の名門である秦蔵六の作品は、買取市場でも非常に高く評価されています。

では、秦蔵六の手掛けた陶磁器を少しでも高く売るためには、どのようなポイントに気をつければ良いでしょうか。

秦蔵六作品を含む骨董品の買取において、より高く買取してもらうために知っておきたい3つのポイントをご紹介します。

  1. 綺麗な状態で保存しておく
  2. 共箱や鑑定書などの付属品を揃えておく
  3. 入手経路などの来歴を明確にしておく

綺麗な状態で保存しておく

秦蔵六作品を含む骨董品の買取では、保存状態が良好である(制作当時の状態をなるべく保っている)ほど高く買取されやすい傾向があります。

反対に、欠損がある、錆や変色がある、傷があるなど保存状態が悪いと、その分だけ買取価格は下がってしまいます。

秦蔵六のような有名作家の場合には多少の経年劣化があっても買取してもらえる場合も多いですが、買取価格は下がってしまう可能性が高いでしょう。

作品を良い状態に保つためには、使わないときには柔らかい布にくるんで箱に入れておくなど、作品に傷がつかないようにしましょう。

また、水分は錆の原因になりますから、水分が付着した場合にはすぐに拭き取り、風通しが良くて湿気が溜まりにくい場所に保管すると良いでしょう。

共箱や鑑定書などの付属品を揃えておく

秦蔵六作品を含む骨董品の買取において、重要な査定ポイントの1つになるのが共箱(ともばこ)・鑑定書・保証書といった付属品の有無です。

共箱とは作品を入れるための木箱のことで、作者の自筆によって作品名やサインが入れられているのが一般的です。

秦蔵六作品の場合、共箱に「蔵六造」のサインと朱色の印章が入っていることが多いです。

また、作品の底部に「蔵六造」「秦蔵六造」銘が入っている場合もあります。

これらのサインは「本物の秦蔵六作品である」という証明になるため、買取市場での信頼性が高まるでしょう。

その結果買取市場での需要が増し、より高く買取してもらえる可能性があります。

鑑定書も同様で、付いていることで作品の価値を証明できるため買取市場における信頼性が増します。

これらがあることで、より高い価格での買取につながる可能性があります。

共箱や鑑定書などの付属品がある場合には、作品本体と併せて大切に保管しておきましょう。

入手経路などの来歴を明確にしておく

秦蔵六をはじめとした骨董品の査定では、買取市場における作品の信頼性のために「どこで手に入れたか」「いつ購入したか」「誰から譲り受けたか」など購入に至るまでの背景が確認されます。

「業界で信頼されている専門店で購入した」「著名な好事家が所有していた」などの来歴は、作品の価値を判断するうえでも重要な情報になります。

そして、その来歴を証明する書類等があればさらに信憑性が増し、買取市場における信用度が増すことでより高く売れるかもしれません。

入手した経路や時期、過去に所有していた人物の情報といった記録がある場合には、処分せずに大切に保管しておきましょう。

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