煎茶道具の買取相場が知りたい!高額買取されるポイントは?

煎茶道具の買取相場が知りたい!高額買取されるポイントは?

お茶を飲む文化は中国から伝来しました。

当時の日本は国産の茶道具がなく中国産を愛用していましたが、日本で茶道が発展すると茶道具が作られるようになりました。

古い時代の茶道具は現在まで受け継がれ、有名作家の茶道具が多数残されています。

煎茶道具はコレクション需要があり、骨董品の中古市場で高値で取引されやすいです。

煎茶道具の種類、中古市場で需要が見込まれる煎茶道具の特徴を紹介します。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

煎茶道具とは

茶道には、抹茶道と煎茶道の2つがあります。

「抹茶道」は粉末茶を用いたお点前(おてまえ)をする作法で、「煎茶道」は急須を使用して煎茶や玉露などの茶葉を用いたお点前をする作法です。

煎茶道具とは煎茶道で使用する道具のことで、焼き物の種類、作家、技法などによって希少性が変わります。

煎茶道は江戸時代初期に生まれ、黄檗宗(おうばくしゅう)を開いた隠元隆琦(いんげん りゅうき)が開祖とされています。

中国から来た煎茶の影響で、既存の茶道のしきたりに囚われずにお茶を楽しむ文化が流行るようになりました。

江戸時代中期になると煎茶は日本独自の発展を遂げました。

大都市を中心に上流階級に親しまれるようになり、使用するお茶の種類やお点前などによって様々な流派ができました。

現在は一般社団法人全日本煎茶道連盟に31の流派が加盟しており、流派独自に活動しています。

煎茶道具の種類と買取相場

煎茶道具の種類と買取相場

煎茶道具は、急須、茶碗、茶入、茶壷、茶托、香炉、茶杓などがあります。

茶道具は保存状態、作風、年代などの条件によって査定金額は変動するので、買取相場は実際の金額を保証するものではありません。

急須

急須は、愛知県の常滑焼(とこなめ)と三重県の萬古焼(ばんこ)が有名です。

買取相場は在銘や共箱があると数万円になる場合がありますが、常滑焼の名工である吉川雪堂の作品だと数十万円の値がつくことがあります。

煎茶道具の中で急須は重要なアイテムです。有名な急須だと朱泥(しゅでい)、萬豊順記、三友居、恵孟臣などの中国製や、木米(もくべい)、道八(どうはち)、竹泉などの日本製があります。

茶碗

煎茶で使う茶碗は、抹茶の色が見えるように白色が主流です。

サイズは小さめが玉露用で、大きめが煎茶用に分けられます。

また、茶碗は唐物、高麗物、和物が多いです。

買取相場は中国・明時代の末期に焼かれていた古染付(こそめつけ)が高い傾向にあり、作家の在銘や共箱があれば数万円前後で売れる可能性があります。

茶入

茶入とは濃茶用の抹茶を入れる容器です。

唐物と美濃焼の瀬戸茶入れが有名で、唐物の茶入れは容器の形によって、茄子(なす)、肩衝(かたつき)、大海(だいかい)、驢蹄(ろてい)などに分類されています。

買取相場は、無形文化財「彫漆」保持者に認定された音丸耕堂などの作品だと、数万円から数十万円になる可能性があります。

茶托

茶托(ちゃたく)とは、煎茶の茶碗を乗せる台です。

茶托があると、茶を提供するときに飲み口に触れずに済みます。

素材は銀、錫、銅、竹、木などで作られ、形は小判形や丸形などがあります。

茶托は5枚1組で売られていることがほとんどで、同じ種類の茶托を売るなら全て揃えておきましょう。

買取相場は数千円から数万円が多く、明治時代の金工師・泰蔵六(はたろくぞう)の作品などは高値の傾向があります。

茶杓

茶杓(ちゃしゃく)は、茶器から抹茶をすくって茶碗に入れるときに使います。

素材は梅、松、桜の木、象牙、金属、陶器でできています。

茶杓には作品名と作家名が書いていないので、査定では付属品を提示しましょう。

茶具褥

茶具褥(さぐじょく)は煎茶席の道具の下に敷きます。

畳の横幅よりも短く、縦は60cmほどが一般的です。素材は木綿、麻、毛織物などが使われています。

涼炉

涼炉(りょうろ)はコンロのことで、湯を沸かす道具です。

涼炉は高さが24cm前後、胴の太さは12cm前後がよく使われています。

「風門(ふうもん)」という風抜きのために穴が開いており、風門から風を送って炭火を起こします。

羽箒

羽箒(はぼうき)は、炉の灰を掃いて清めるために使います。

ほうき部分には鶴、鷹、鷲、野雁など多用されますが、キジの一種である青鸞(せいらん)の羽は価値が高いです。

また、柄の部分には籐や竹の皮で巻かれています。

特に象牙や陶磁器などの高価な素材も使われ、象牙の場合は買取相場は高くなる可能性があるでしょう。

炉屏

炉屏(ろびょう)は、煎茶の席に置く屏風状のつい立てです。

細い竹を不規則に組んだものや、桐を使った二つ折りのものや、宗匠、画家、絵付師などによる書画が描かれたものもあります。

水指

水指(みずさし)は茶釜へ水を足したり、茶碗を洗うための水を入れる容器です。

茶合

茶合(さごう)は、茶の葉を量って急須に入れる道具です。

長さは12~15cmほどが多く、材料は竹、木、金属、象牙などが使われています。

茶合には竹の裏面に漢詩を刻むなどの細工が施されています。

袱紗

袱紗(ふくさ)は、茶心壷(茶葉を入れる器)と仙媒(せんばい:茶さじ)を拭うのに使われます。

素材は絹や木綿が多く、色やサイズは流派によって変わります。

茶巾入れ

茶巾入れは、茶碗を拭くときに使う茶巾を入れる袋です。

フタのついているものを巾盒(きんごう)、フタがなくて筒状のものを巾筒(きんとう)と呼びます。

香炉

香炉は仏具の一つですが、日本では茶道において茶室を清めるために使われていました。

茶の湯では床の間に飾る香炉が美術品として評価されるようになり、酒井田柿右衛門、今泉今右衛門、吉田美統、諏訪蘇山、板谷波山、富本憲吉などの有名作家の作品は価値が高いとされています。

有名作家の作品なら数万円~数十万円で売れる可能性があるでしょう。

中古市場で需要が見込まれる煎茶道具とは?

中古市場で需要が見込まれる煎茶道具とは?

煎茶道具を買取に出すときには、高く売れそうな特徴を知っておく必要があります。


・朝鮮製と中国製の煎茶道具

・お稽古用ではなく骨董品価値のある煎茶道具

・有名作家の作品

・保存状態の良いもの

・付属品がある

・花押がついている

朝鮮製と中国製の煎茶道具

煎茶道は抹茶道に比べて発展していなかったため、江戸時代には日本製の煎茶道具がありませんでした。

和物が煎茶道具が広がるまでは中国で焼かれた「唐物」や、朝鮮半島で焼かれた「高麗物」が主流でした。

唐物は天目茶碗、珠光青磁(じゅこうせいじ)、景徳鎮(けいとくちん)、呉須赤絵(ごすあかえ)が、高麗物には井戸茶碗、粉青沙器があります。

どちらも古い時代に作られた煎茶道具だと骨董品価値が見込まれやすいです。

お稽古用ではなく骨董品価値のある煎茶道具

茶道具には、お稽古用と正式なお茶会用は2つに分けられます。

お稽古用は大量生産された安価な品物なので、中古市場では数千円ほどにしかならず高値は期待できません。

正式なお茶会用の煎茶道具は骨董品価値が見込まれ、流派や作家名などによっては数万円から数十万円で売れる可能性があります。

有名作家の作品

煎茶道具には、急須や茶碗など様々な種類があります。

種類に関わらず人間国宝や伝統工芸品に認定されている作家、家元の箱書きや書付のある作品は高値が期待できるでしょう。

買取で高値になりやすい煎茶道具の作家は以下の通りです。


田辺竹雲斎 前田竹房斎 早川尚古斎 和田和一斎
飯塚琅玕斎 飯塚鳳斎 鈴木玩々斎 千家十職
青木木米 永楽善五郎 大樋長左衛門 北大路魯山人
近藤悠三 酒井田柿右衛門 清水卯一 清風与平
徳田八十吉 三浦竹泉 高橋道八 三輪休雪
三輪休和 中川浄益 金谷五郎三郎 秦蔵六
荒川豊蔵 板谷波山 今泉今右衛門 加藤唐九郎
金重陶陽 加守田章二 河井寛次郎 富本憲吉

有名作家の煎茶道具をお持ちなら査定に出して、価値を確かめてもらいましょう。

花押がついている

花押とは自署の代わりに書く記号で、作家本人の作品だという証拠となります。

花押が残されていれば査定での評価は高まるでしょう。

煎茶道具を売る方法

どのようなところで煎茶道具を売るのがよいでしょうか。

今回は、煎茶道具の売却方法を2つ紹介します。

オークションサイトやフリマサイト

煎茶道具を売る方法にはオークションサイトやフリマアプリがあります。

フリマサイトにジャンル問わず多様なアイテムが出品されており、骨董品も出品価格と品物によってはすぐに買い手がつくでしょう。


一方で、以下のようなデメリットもあります。

・梱包や発送を自分でしなくてはいけない

・出品数が多いと買い手がつかないアイテムが出てくる

・適切な落札希望価格で売れない場合がある


気軽に出品できる反面、デメリットが多いところがオークションサイトやフリマアプリの特徴です。

デメリットを踏まえたうえで利用を検討しましょう。

骨董品買取業者

煎茶道具を売るなら専門の買取業者もあります。

煎茶道具の知識や多数の買取経験がある査定士が、保存状態、作家名、作品の特徴などを考慮して金額を提示します。

煎茶道具本来の価値を見抜いて、価値に見合った金額を出せることが特徴です。

煎茶道具の買取はバイセルにお任せください

煎茶道具の買取はバイセルにお任せください

煎茶道具の買い取りなら、骨董買取の実績豊富なバイセルにお任せください。バイセルには3つの買取方法があるため、ご自身の希望に合わせた方法での買い取りが可能です。

出張買取

出張買取は、「コレクションの数が多い」「重い骨董品を売りたい」「店に行くのが面倒」という方は利用してみましょう。

バイセルでは最短即日で査定士が自宅へ赴いて査定し、金額に納得したらその場で現金をお支払いします。

全国どこでも出張料や査定料などの手数料は無料です。

重い骨董品をすぐに売りたい方は出張買取を使えば簡単に売れます。

宅配買取

宅配買取は「業者と予定を調整するのが面倒」「自宅に人を呼ぶのに躊躇する」という人にはおすすめです。

宅配キットの取り寄せや発送にかかる費用はすべてバイセルが負担し、査定に出したい品物を入れてバイセルに送るだけで手間がかかりません。

査定金額はバイセルに到着後、数日で指定した銀行口座に振り込みます。

梱包材やダンボールを買わなくて済むので、余計な出費を減らせるでしょう。

持ち込み買取

持ち込み買取は「外出のついでに売りたい」という人にはおすすめです。

バイセルの持ち込み買取は予約せずに利用でき、駅から徒歩圏内に立地しているため、予定のついでに売りに行けます。

接客スペースは全店舗個室でプライバシーに配慮し、サービスに関する不明点をじっくりと相談できます。

おわりに

「煎茶道」に用いられる煎茶道具は脈々と受け継がれ、今なお高額で取引されるほど価値ある品物です。

そして、その価値を適正に評価してくれる買取業者に査定を依頼することで、道具の種類に関わらず高額買取が期待できます。

今回紹介したような高額買取の特徴に当てはまる煎茶道具が自宅に眠っている場合は、一度売却を検討してみてはいかがでしょうか。