中判カメラとは?魅力や使用するメリットやデメリットを解説!

中判カメラとは?魅力や使用するメリットやデメリットを解説!

現在はデジタルカメラやスマホが主流のなか、中判カメラなどのフィルムカメラに脚光が当たっています。

中判カメラの魅力は何か気になるところでしょう。

本記事では中判カメラの特徴、有名なメーカー、購入する際のメリットとデメリットをご紹介します。

すでにお持ちの方に向けて、おすすめの売却方法と買取に出す際の注意点もご紹介します。

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※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。

中判カメラとは?

中判カメラはフィルムカメラの一種で、中判フィルムを使います。

このカメラに使われる120フィルムや220フィルムなどは、最も一般的に普及している35mmフィルムより大きく、4×5in判などの大判フィルムより小さいことから「中判フィルム」と呼ばれます。

フィルムが大きいので、カメラ本体も大きく重くなります。

一般的なフィルムカメラに比べて、撮影された画像を引き延ばしても画質が良いという特徴があります。

そのため、集合写真、風景、接写などによる資料複製などに使われています。

中判カメラは画質や価格の高さから、プロやハイアマチュア向きのカメラでしたが、レトロブームにより当時は手に入りにくかったフィルムカメラが中古で出回るようになり、中判カメラも注目されるようになりました。

中判カメラの種類

中判カメラの主な種類には、レンジファインダーカメラ、蛇腹カメラ、一眼レフカメラ、二眼レフカメラの4つがあります。

レンジファインダーカメラ

レンジファインダーカメラはカメラ内部の光学視差式距離計でピントを合わせています。

被写体との距離(レンジ)で最適なピントを合わせる(ファインダー)仕組みになっています。


レンジファインダーカメラの特徴は以下が挙げられます。

・ミラーがなくて大きな音が出ないので、シャッターショックが少ない

・ブラックアウトせずにシャッターを切った瞬間もファインダーから見える

・ミラーがない分、サイズがコンパクト


カメラのシャッターを切るとミラーがなく、シャッター音が静かです。

そのため、静かな場所でも気軽に撮影でき、被写体にカメラを意識させずに自然な表情を引き出せます。

レンジファインダーカメラはレンズを通る光るとは別の像をファインダーで見て撮影するので、シャッターを切った瞬間も確認できます。

蛇腹カメラ

蛇腹(じゃばら)カメラとは本体とレンズの間を折りたためる筒状でつないだカメラです。

蛇腹は牛革を使っており、アコーディオンのように伸縮できます。

古い時代の蛇腹カメラは、撮影時のレンズの開閉にバネの力を利用するので、「スプリングカメラ」とも呼ばれます。

撮影をする際には筒状の部分を伸縮しながらピントを合わせます。

一眼レフカメラ

一眼レフカメラはレンズに写った被写体をカメラの内部に組み込まれたミラー(反射鏡)に反射させて、ファインダーにそのまま映し出します。

ミラーを内蔵する分、ミラーレスカメラやコンパクトカメラに比べて、大きく重くなってしまいますが、覗いて見える情景をそのまま写真にできる利点があります。

中判カメラでは、35㎜フィルム一眼レフカメラの見た目でサイズをそのまま大きくしたものと、本体・レンズ・フィルム室を分離させたため奥行きが長く、正面の形が正方形に近いものがあります。


二眼レフカメラ

二眼レフカメラは縦型のカメラで、上下にそれぞれレンズがついています。

1950年代までは二眼レフの全盛期だったといわれています。

また、二眼レフカメラは正方形の写真が撮れることも、当時を知らないカメラ愛好家には新鮮に映るようです。

二眼レフで撮影をする際には被写体に顔を向けずに、フードを立てて上からファインダーを覗き、被写体にピントを合わせることが特徴です。

中判カメラを使用するメリット・デメリット

中判カメラを使用するメリット・デメリット

中判カメラを使用するメリットとデメリットは以下の点になります。

メリット

中判カメラを持つメリットは大きく3つあります。

・レンズやイメージセンサーが大きく解像度が高い

・フィルムの大きさを選べる

・現行のカメラにはないデザインは所有しているだけで満足できる


一般的なカメラの35mmフィルムと比べて、中判カメラのフィルムは一番小さいサイズで6×4.5㎝です。

フィルムのサイズが大きいほど記録できる情報量が増えて高画質になりやすいです。

また、中判カメラはフィルムの大きさに種類があり、撮りたいイメージに応じて大きさを変えられます。

デメリット

中判カメラを持つデメリットは大きく3つあります。

・重厚感のあるボディで、持ち運びには不便

・フィルムを使うので、デジタルカメラに比べると撮影可能な枚数が少ない

・維持するのにコストがかかりやすい


中判カメラのフィルムが大きくなるにつれて本体が大きくなり、重くなってしまいます。

スマホやデジカメに慣れている人は持ち運びに不便さを感じるかもしれません。

中判カメラはデジタルカメラに比べると撮影できる枚数が少ないです。

さらに、フィルム代や現像代などの費用が掛かるところも懸念点です。

しかし、現在では20年以上前にインスタントカメラがもう一度流行るようになり、都度現像をしなくては撮った写真が見られないことを楽しんでいる人が増えています。

上記に挙げたデメリットはあえて不便なものが好む若い人にはメリットともいえるでしょう。

中古市場で人気の高い中判カメラメーカー

中古市場で人気の高い中判カメラメーカー

中判カメラは中古市場で人気が高く、有名メーカーで状態が良いと査定金額が上がりやすくなります。

ここでは代表的な中判カメラメーカー5社をご紹介します。

Zenza Bronica(ゼンザブロニカ)

Zenza Bronica(ゼンザブロニカ)

ゼンザブロニカはカメラ収集家で実業家の吉野善三郎が設立したカメラメーカーです。

同メーカーには1959年から発売された6×6の中判フィルムカメラ「ZENZA BRONICA(ゼンザブロニカ)」シリーズ、1965年に発売された6×6判の一眼レフカメラ「ZENZA BRONICA S」、2000年に発売されたレンジファインダーカメラの「ブロニカRF645」などが人気です。

ゼンザブロニカの中判カメラは一眼レフ式カメラの基本機能を全て搭載しています。

2000年に廃盤しており、中古市場でしか手に入れることができません。

機種と状態によっては査定で高く売れる可能性があります。


ゼンザブロニカについてはこちらの記事に詳しくご紹介しました。

Rollei GmbH(ローライ)

Rollei GmbH(ローライ)

ローライは1920年にドイツのカメラメーカー「フランケ&ハイデッケ社」が創業しました。

同メーカーには、レンズが横に3つ並んだ三眼レフカメラ「ハイドスコープ」、「ローライドスコープ」、「ハイドスコープ」をもとにした6×6cm判二眼レフカメラ「ローライフレックスオリジナル」、世界的に人気を誇ったコンパクトカメラ「ローライ35」などがあります。

「ローライ35」は大判と中判カメラが主流だった時代に生まれたコンパクトカメラで、高級コンパクトカメラの先駆けとして絶大な人気を誇りました。

特に「ローライフレックス」は二眼レフカメラの一大ムーブメントを巻き起こし、今でもローライの代名詞として広く知られています。


ローライについてはこちらの記事に詳しくご紹介しました。

Mamiya(マミヤ)

Mamiya(マミヤ)

マミヤは光学機器メーカー・マミヤ光機が製造するカメラブランドです。

1992年にオリムピックとマミヤ光機が合併し、1993年にマミヤ・オーピーに改称、1994年はマミヤ光機とシバタマミヤを合併して社名がマミヤになりました。

同ブランドにはプロ用の中判カメラの「Mamiya RB 67」や「Mamiya 645」、二眼レフカメラの「マミヤフレックスシリーズ」などを展開しています。


マミヤについてはこちらの記事に詳しくご紹介しました。

HASSELBLAD(ハッセルブラッド)

HASSELBLAD(ハッセルブラッド)

ハッセルブラッドはスウェーデンの中判デジタルカメラとレンズのメーカーです。

同ブランドにはXシステム、Hシステム、Vシステムの3つシリーズがあります。

Xシステムはデジタルコンパクトミラーレス中判カメラです。

ブランド創業75周年の2016年に世界初の中判ミラーレスカメラ「X1D 50c」を、2019年には「X1D II 50C」を開発しました。

Hシステムはプロ向けの中判デジタルカメラで、「H6D-100c」「H6D-100c デジタルバックなどがあります。

Vシステムは「907X & CFV II 50C」「907X スペシャルエディション」などがあります。


ハッセルブラッドについてはこちらの記事に詳しくご紹介しました。

CONTAX(コンタックス)

CONTAX(コンタックス)

コンタックスは、ドイツが誇る光学機器メーカーのカールツァイスと、日本のカメラメーカー・ヤシカとの合弁で設立されました。

マニュアルフォーカス一眼レフカメラ「CONTAX RTS」、高級コンパクトカメラ「CONTAX T2」、レンズ交換式のオートフォーカス「CONTAX G2」、写真家の蜷川実花が愛用しているモデルで中判一眼レフカメラの「CONTAX 645」などが有名です。


コンタックスについてはこちらの記事に詳しくご紹介しました。

中判カメラを買取に出す際の注意点

中判カメラの中古品は需要があることから、安いもので数千円、多くは数万円から数十万円で取引されている場合が多いです。

不要になった中判カメラを買取に出す際に、査定金額をアップするのに必要なポイントをご紹介します。

保存状態をきれいにしてから査定に出す

見た目がきれいなほうが需要は高くなります。

汚れを防ぐために普段の保管にも注意しましょう。

汚れている場合は、外側の汚れを落としてから買取に出すのがおすすめです。

付属品はなるべく揃える

付属品がなくても買い取ってもらえますが、箱・説明書・ストラップ・ケースなどの付属品やオプション品がある場合は、セットで査定に出すことで買取価格がアップします。

中判カメラの買取ならバイセルにお任せください

中判カメラの買取なら実績豊富なバイセルにお任せください。

バイセルには3つの買取方法があるため、ご自身の希望に合わせた方法での買取が可能です。

出張買取

「カメラが重たい」「数が多い」「お店に行くのがむずかしい」という方におすすめなのが、出張買取です。

バイセルでは、最短即日に熟練の査定士がご自宅に赴いて査定し、査定結果に納得された場合は契約成立となり、その場で現金が支払われます。

もちろん、出張料や査定料などの手数料は無料です。

ただし、家を空けることが多い方、家に来られたくない方は、店頭買取や宅配買取のほうが向いています。

出張買取バナー

宅配買取

バイセルには、好きな時間に利用できる宅配買取もあります。

宅配キットの取り寄せや発送にかかる費用はすべてバイセルが負担し、査定希望の品物を詰めて送るだけなので手間もかかりません。

査定価格は契約成立後に銀行口座へ振り込まれます。

ただし、査定価格をすぐに知りたい方や品物を詰める作業が手間という方は店頭買取や出張買取のほうがよいでしょう。

バイセルが対応するこれら3つの買取方法から、ご自分に合った方法をお選びください。

店頭買取

バイセルの店頭買取は予約せずに利用できますが、予約すれば待ち時間がなくて済みます。

さらに、店舗は駅から徒歩圏内にあるため、ショッピングついでの相談も可能です。

ただし、近くに店舗がない場合や、買い取りを希望するものが重たい・数が多いなどの場合は、出張買取や宅配買取のほうがよいでしょう。