梅原龍三郎の作品は査定で価値がある?査定で見るポイントとは?
梅原龍三郎は昭和時代を代表する洋画家です。
画家のルノワールからの影響から、強い筆致と鮮やかな色で富士山や北京などの情景画を好んで描いていました。
現在もコレクター需要が見込まれ、中古市場で人気の作家です。
本記事では梅原龍三郎の概要、買取相場、査定時に見るポイントをご紹介します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
梅原龍三郎とはどんな作家か?
梅原龍三郎は昭和時代の洋画の巨匠と呼ばれ、文化勲章を受章した画家です。
昭和時代初期には裸婦、桜島、北京などをモチーフにした作品を多く制作し、「横臥裸婦」や「大仁富士」といった代表作を残しました。
同年代に活動していた画家の安井曾太郎と比較され、お互いを良きライバルと認識していたようです。
梅原龍三郎は1888年に京都で生まれました。
20歳でフランスへ渡り、25歳まで印象派の画家・ルノワールに師事しました。
1913年に初期の代表作「首飾り」を制作し帰国します。
ルノワールに影響を受けた大胆な色彩を用いた作品として知られています。
帰国後は東京・神田で開催された個展「梅原良三郎油絵展覧会」に110展を出品し、画壇から高い評価を受けました。
1920年、前年に亡くなったルノワールを弔問するのを目的に再度フランスへ渡りました。
終戦後から「富士山図」と「浅間山」の制作を始め、写実主義の安井曾太郎とは対照的な作品を制作し、安井と共に一時代を築きました。
梅原はフランス政府からコマンドール勲章を、日本からは文化勲章を受章し、1986年に肺炎で享年97歳で亡くなりました。
梅原龍三郎の作品
梅原龍三郎の作品は、「雲中天壇」「紫禁城」「大仁富士」「北京秋天」「立裸婦」
「桜島」「軽井沢風景」「姉妹併座図」「浅間山」「ひまわり」などがあります。
特に知られている「富士山図」は第27回朝日文化賞を受賞しています。
作風は花、山、裸婦、北京風景をモチーフに、日本画の技法とルノワールに影響された華やかな色彩を用いて豪快な筆遣いで描いていることが特徴です。絞り出した絵具をそのままキャンバスに塗った作品はダイナミックな印象を受けるでしょう。
作品は京都国立近代美術館、大原美術館、東京国立近代美術館、佐倉市立美術館、西宮市大谷記念美術館、堀美術館、三菱一号館美術館、あべのハルカス美術館などの全国の著名な美術館に所蔵されています。
梅原龍三郎の作品の買取相場
梅原龍三郎の作品はどれくらいの価値がつくのでしょうか。
買取相場は作品の人気度や状態などによって異なります。
特に代表作である「富士山」「浅間山」「桜島」は中古市場で一定の需要が見込まれます。
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査定で梅原龍三郎の作品を見るポイント
梅原龍三郎の作品を査定する際には、作品を入手した経緯、絵画の劣化が進んでいるか、本人のサインやエディションナンバーが入っているか、付属品が全てそろっているかなどを主にチェックします。
適切な査定金額を決めるには、複数の観点から確認する必要があるのです。
ここでは査定時に見るポイントの説明を簡単にご紹介します。
作品を入手した経緯
骨董品の査定では、お持ちの作品をどのように手に入れたかをお伺いします。
どこで購入したのか、いくらで購入したのか、譲り受けた場合は誰なのかなどを詳しく確認して、梅原龍三郎の作品の価値を判断します。
査定をスムーズに進められるように、事前に作品の入手経路がわかるものを準備しておきましょう。
百貨店で購入した証明書や展示会のカタログなどがありましたら査定にお出しください。
絵画の劣化が進んでいるか
梅原龍三郎の作品の多くは油絵です。
湿気と直射日光によって劣化しやすくなり、シミ、カビ、割れ、日焼けなどが出てきます。
油絵は古くなるとキャンバスと絵具の損傷が進みやすくなります。
例えば、油絵具の油分がキャンバスの繊維に染み込んで酸化する、湿度を含むようになりキャンバスの張りがゆるむ、油の劣化などによって絵具が割れる、亀裂が進んでキャンバスから絵具がはがれるなどが挙げられます。
梅原龍三郎を含む油絵は水彩画よりも劣化が目立ちやすく、状態がきれいであるほど評価される可能性が高いです。
有名作品でも劣化が進んでいると査定金額が低くなりやすいので、梅原龍三郎の作品を長期間保管をしているのであれば早めに売ることをおすすめします。
本人のサインやエディションナンバーが入っているか
梅原龍三郎の作品には「R.Umehara」といったサインが記されています。
署名が入っていると本人の作品であるという証明になります。
また、作品の裏などにエディションナンバーが書かれている場合があります。
エディションナンバーがついている作品は販売数が決まっているため、母数が小さいほど希少性が上がりやすくなるでしょう。
付属品が全てそろっているか
梅原龍三郎の作品を購入すると箱、額縁、説明書、鑑定書などがついてきます。
全てそろっていると中古市場で再販価値があると見なされて評価が上がる場合があります。
鑑定書があると梅原龍三郎の作品だと証明できます。
昔に購入した作品だと付属品をなくしてしまった方はいると思います。
付属品がなくても査定可能ですが、査定に出す際にはなるべくそろえておきましょう。
梅原龍三郎の作品を売りたい!バイセルでは絵画の買取実績が豊富!
梅原龍三郎の作品は絵画の買取実績が豊富な業者に売りましょう。
査定では作品の状態や種類、入手経路、制作年代、付属品の有無、中古市場での希少度などを考慮して、適切な査定金額を出します。
絵画の査定実績が豊富な買取業者は、中古市場で再販価値のある作品を見極められます。
梅原龍三郎の作品は有名作品が複数あり、コレクター需要が見込まれます。
作品の状態が良くて、需要があれば納得した金額で売れるでしょう。
油絵は劣化が早くなりやすいので、状態が良いうちにお売りください。
バイセルは梅原龍三郎などの絵画の買取実績が豊富にあります。
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