高額買取されやすい工芸品とは?種類別の買取相場を解説!
日用品として利用でき、かつ芸術的要素が備わっている「工芸品」には、江戸切子・陶磁器・漆器など非常に多くの種類があります。
なかには高額買取が期待できるものも存在します。
本記事では、骨董市場でよく取引される工芸品の種類や買取相場、売却方法、高額になりやすい工芸品の特徴などをご紹介します。
工芸品の売却を考えている方は、ぜひ参考にご一読ください。
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お申し込みフォームへ※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
工芸品とは
工芸品とは、日常的に使用される道具類のうち、芸術的な工夫を凝らして巧みに制作した工作物のことです。
生活用具としての実用性を備えたもので、絵画や版画、彫刻などの芸術品とは異なり、応用芸術の一つとみなされています。
工芸品には、陶磁器や織物、漆器、仏像、和楽器など数多くの種類があります。
日本の工芸品には、海外からの人気が高いものも多く存在するため、「倉庫などに眠っている工芸品が、実は高価なものだった」ということもあるでしょう。
さらに、工芸品の中でもいくつかの条件を満たし、経済産業大臣の指定を受けた工芸品を「伝統的工芸品」と言います。
【種類別】工芸品の買取相場
工芸品のなかでも骨董市場でよく取引されている種類について、その特徴と買取相場をご紹介します。
※こちらでご紹介する買取相場は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
江戸切子
江戸切子とは、江戸時代末期から江戸・東京都で生産されている、切子加工が施されたガラス製品です。
もとは無色透明のガラスを使って制作されていましたが、その後、透明ガラスの上に藍や紅色のガラスを被せて切子加工を施すようになりました。
デザインとしては、花鳥風月や曲線を用いた柄が多く存在します。
江戸切子の買取相場は条件により異なりますが、~50万円近くになるものもあり、品物によってばらつきが大きいといえるでしょう。
鉄瓶
鉄瓶とは、お湯を沸かす鉄製の道具です。
電気ポットやケトルが普及した現代でも、軟水化されたまろやかなお湯が飲みたい人に人気があります。
鉄瓶の中でも伝統的工芸品の認定を受けている岩手県の「南部鉄器」が特に有名でしょう。
その他にも、山形県の「山形鋳物」、京都府の「三条釜座」「龍文堂」などの鉄瓶があります。
鉄瓶の買取相場は、状態の良い南部鉄器で数千円ほどです。
買取価格は諸条件により変動しますが、龍文堂の貴重な鉄瓶のなかには~約500万円の値がつくものもあります。
湯沸
湯沸は、その名のとおり湯を沸かす道具で、銀・銅・錫(スズ)などの素材で作られることが多いです。
湯沸で有名な新潟県の「玉川堂」は、1枚の銅板を金づちで打ち起こしながら器を作り上げる「鎚起銅器」で知られています。
使い込むほど色合いが深まり、味わいが増すのが特徴です。
玉川堂の湯沸は骨董市場での評価も高く、特に骨董価値が認められたものであれば買取相場は~約500万円にもなります。
硯
硯とは、墨を水でするために、石や瓦などから作られた文房具です。
骨董市場でも、硯を収納する硯箱とともに高い評価を得ています。
硯を生産しているのは日本と中国のみであり、日本の「和硯」と中国産の「唐硯」が有名です。
硯の買取相場は諸条件により異なり、非常に幅広いものになります。
参考としては、安いもので数千円ほど、高級なものでは数百万円になることもあります。
陶磁器
陶磁器とは、土や小石の粉末などを原料とする焼き物の総称です。
原料を練り上げて高温で焼き、完成させます。
日本には、陶磁器を生産している地域が各地にあり、特に瀬戸焼や美濃焼、有田焼、信楽焼、九谷焼、益子焼、備前焼、丹波焼などは人気の陶磁器です。
陶磁器の買取相場は、諸条件により異なりますが、~数百万円までと大きな差があります。
漆器
漆器とは、ウルシの木から採取した樹液を精製した「漆」を塗料に使用した器です。
漆は塗り重ねるほど強度が増す性質で、顔料を混ぜることで美しく発色します。
表面に絵柄を描く蒔絵や、沈金などの装飾が加えられているものもあります。
全国各地に生産地があり、越前漆器や津軽塗、会津塗、輪島塗、川連漆器などが有名です。
漆器の買取相場は諸条件により異なりますが、有名作家のものでは~数百万円になることもあります。
※上記は参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
※ご査定時の市場状況、在庫状況により買取価格が変動する場合ございます。
※お買取相場の価格は未開封の未使用品を想定しています。お品物の状態によって価格が大きく変わる場合がございますのでご了承ください。
工芸品の適した売り方
工芸品を売る方法には、いくつかの選択肢があります。
代表的なものとしては、オークション・フリマサイトや買取業者の利用が挙げられるでしょう。
それぞれの売却方法について簡単に解説しますので、工芸品の適した売り方を知っておきましょう。
オークションやフリマサイト
工芸品はオークションサイトやフリマアプリに出品して、売却することができます。
どちらも品物をコレクターなど欲しい人に直接引き継げるのはメリットですが、思ったような価格で売れない場合もあります。
自分で値付けをするため、工芸品の知識が薄ければ、希少な品物を安い価格で売却してしまう可能性もあるでしょう。
相場をもとに適正な価格で買い取ってもらうためには、買取業者の利用がおすすめです。
買取業者
工芸品は、骨董品を取り扱っている買取業者での高価買取が期待できます。
骨董品に特化した買取業者であれば目利きができる査定士が在籍しているので、どのような工芸品でもしっかりと価値を見極められるでしょう。
骨董品買取を強化しているバイセルであれば、お持ちの工芸品の価値を見極め、しっかりと買取価格に反映いたします。
家にいながら買取を済ませられる、全国どこでも無料対応の出張買取もおすすめです!
一見価値のないような品物でも高額買取になる可能性がありますので、「売れないかも」という工芸品でも是非一度バイセルの無料査定をお受けください。
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高額になりやすい工芸品とは
高値で売却できる工芸品には、いくつかの特徴があります。
高額買取が期待できる工芸品のポイントを紹介します。
日本伝統工芸展出品作
日本伝統工芸展とは、日本の優れた伝統工芸の保護・育成を目的とした、国内最大規模の公募展です。
昭和29年より、陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸の計7部門で作品を厳正に審査し、入選作品を展示しています。
保有している工芸品が、この日本伝統工芸展への出品作品であれば、買取価格はより高額になるでしょう。
銘があるもの
銘(作者の名前)や花押(自署の代わりに書いた記号)など、作者を示す印が入っていると、無銘のものより高値での買取が期待できます。
素人では、銘や花押によって作家を見分けるのが難しいこともありますので、骨董価値がわかる業者でしっかりと見極めてもらうことをおすすめします。
付属品がそろっているもの
工芸品は、共箱などの付属品がそろっていれば、作品単体に比べて価値が上がります。
共箱とは、制作当時に作者本人が直筆で箱書きした収納箱です。
購入時に付いてきた箱書きがある共箱や鑑定書、冊子などがあれば、コレクション価値や信頼度が増します。
そのため、再度販売した際に買い手が付きやすくなり、高額買取に近づくのです。
工芸品を査定に出す際には、共箱などの付属品がなかったか確認し、あれば忘れずに一緒に出すようにしましょう。
展覧会や個展に出品されたもの
展覧会や個展に出品された工芸品も、高い価値が付く可能性があります。
展覧会や個展のために制作された工芸品は、作家がより力を入れて作ることが多く、大作と呼べるものが多くあるためです。
また、展覧会などの図録に掲載された作品も、高価買取が期待できるでしょう。
おわりに
骨董市場でよく取り扱われる工芸品には、江戸切子や鉄瓶、湯沸、硯、陶磁器、漆器などがあります。
買取相場は諸条件により異なりますが、平均数万円ほどの品物が大半です。
工芸品のなかでも、日本伝統工芸展出品作や銘があるもの、共箱などの付属品がそろっているもの、展覧会や個展に出品されたものは高額買取が期待できます。
査定に出す際は、手持ちの工芸品がこれらに当てはまっていないかをあらかじめ確認し、付属品をそろえて下準備しておくとよいでしょう。
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