ギザ10の価値は?10円玉でも高価買取になるレア年号を図で解説!

2025.10.09

古銭買取 コラム
ギザ10の価値は?10円玉でも高価買取になるレア年号を図で解説!

「ギザ10」と呼ばれる昔の10円玉をお持ちではありませんか?

側面がギザギザしているのが特徴で、発行年によっては高い価値がつく可能性があることをご存知でしょうか。

本記事では、ギザ10の中でも特に高価買取が期待できる「レア年号」について図解でわかりやすくお伝えし、価値を左右する要素、査定額を上げる保管方法ます。

「ギザ10の価値を知りたい」「損せずに高額で買い取ってもらいたい」とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

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ギザ十(ギザ10)の歴史や製造されなくなった理由

ギザ10とは、硬貨の縁の部分に溝が彫られてギザギザになっている10円玉のことです。

1951年(昭和26年)から1958年(昭和33年)にかけての間だけ製造されました。

当時の10円硬貨にギザギザがつけられた第一の理由は、1951年(昭和26年)当時の最高額面であることを証明するためです。

また、偽造防止の目的もあったとされています。

1959年からギザなしの10円玉へ移行

1957年(昭和32年)の100円銀貨の発行によって最高額面が変わるとともに、両者の区別が難しくなったことから、10円硬貨は1959年(昭和34年)よりギザなしのデザインへと変わっていきました。

元々は金貨や銀貨等の価値が高い硬貨の場合に、外縁が削り取られるのを防ぐためギザ仕様が用いられていました。

ギザ10はこのように製造期間が短かったことと、各年の製造枚数に大きくバラつきがあることからコレクション品として人気があり、多くのコインコレクターの注目の的となってきたのです。

価値のあるギザ十(ギザ10)の年号や製造枚数の違い

ギザ10は製造年ごとに製造枚数に大きなバラつきがあります。

具体的には以下の表の通りです。

年号製造枚数
1951年(昭和26年)1億106万8000枚
1952年(昭和27年)4億8663万2000枚
1953年(昭和28年)4億6630万枚
1954年(昭和29年)5億2090万枚
1955年(昭和30年)1億2310万枚
1956年(昭和31年)0枚
1957年(昭和32年)5000万枚
1958年(昭和33年)2500万枚

このように各年でギザ10の製造枚数は異なっており、製造枚数が少ない年号のものほどコレクションとしての希少価値が高くなりやすい傾向があります。

ただし、保存状態(使用済みか未使用)などによっても価値は大きく変わりますのでご注意ください。

昭和32年・昭和33年発行のギザ十(ギザ10)は希少性あり

昭和32年〜昭和33年にかけては10円以外の硬貨(100円や500円)の製造が始まったこともあり、10円の製造枚数が少なくなってきました。

例えば昭和29年発行のギザ10は発行枚数5億2090万枚であるのに対し、昭和33年のギザ10は2500万枚しか発行されていません。

つまり、昭和33年のギザ十は、製造枚数の多い年の約20分の1の発行枚数です。

こうした背景から、昭和32年・昭和33年発行のギザ10は希少価値が高くなっているのです。


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プレミア価値がつく10円玉は昭和61年後期の硬貨!

ギザ十(ギザ10)のなかで昭和32年、33年発行の10円玉は、コレクター人気も高く価値が見込めます。

さらに、ギザ10を含めた全ての10円玉のなかで最も価値が高くつくのは、昭和61年の後期に発行された通称「昭和61年後期」の10円玉です。

昭和61年の10円玉は裏面に描かれた鳳凰堂のデザインが異なる「前期」「後期」とで計2種類が発行され、その後期に発行された10円玉が最も価値が高いとされています。

「昭和61年後期」はギザ10ではないものの、流通枚数が少なく、状態が悪くても希少価値が高く査定評価も高くなります。

昭和61年後期の10円玉は、昭和62年プルーフ貨幣に封入されている10円玉と同図案であることでも有名です。

昭和61年の10円玉の「前期」「後期」の図案の違いは以下のとおりです。

昭和61年10円玉の前期と後期デザインの違い

昭和61年10円玉の前期とデザインの違い

  • 01:屋根の先端が前期よりも鋭角(他の屋根も同様に鋭い)
  • 02:屋根に切れ目がない
  • 03:鳳凰堂の中部にある階段の縦線上部が融合(前期は分離している)

ギザ10の価値を大きく左右する3つの要素

ギザ10の価値は、発行年が最も重要だと考えられがちですが、実はそれだけではありません。

以下の3つの要素が組み合わさって、最終的な査定額が決定されることが多いです。

  1. 保存状態
  2. 流通枚数
  3. エラーコインかどうか

これらは、ギザ10だけでなく古銭・コイン全般の査定においても共通しますので、ぜひ査定前に押さえておきましょう。

それではそれぞれ詳しく解説します。

保存状態

コインの買取において、保存状態は年号以上に価値を決定づける重要要素です。

同じ年号であっても、状態一つで買取価格に差がつくことがあります。

鋳造当時の光沢を完全に保っている未使用品や、わずかな摩耗や小さなキズはあるものの、全体的に光沢が残り、デザインが鮮明に残っている美品の状態のものは評価が高くなるでしょう。

反対に、摩耗や変色、傷などが目立ち、ギザの部分もすり減っているような状態だと、価値が下がってしまうおそれがあります。

です。

多くの場合、額面に近い価値になります。

お手元のコインを査定に出す際は、どの程度の状態に該当するかを事前に確認しておくと良いでしょう。

流通枚数

ギザ10に限らず、古銭の価値は「現存する数の少なさ」に比例します。

特定の年号の発行枚数が少ないことは、市場での希少性につながります。

たとえば、最も価値が高いとされる昭和33年のギザ10は、そもそも市場に流通している量が極端に少ないため、並品であっても他の年号の美品を上回る価値になるケースがあります。

エラーコインかどうか

ギザ10は発行年が古いことから、製造過程で生じた「エラー」を持つものが稀に発見されています。

このエラーコインは、通常のギザ10とは全く異なる、驚くほどのプレミア価値がつく可能性があります。

エラーコインの例

・刻印ズレ…刻印されたデザインの一部が中心からズレているもの。

・傾打(けいだ)…コインの表と裏の向きがわずかにズレて刻印されているもの。

・穴ズレ/穴なし(極めて稀)…他の貨幣製造過程でのエラーが10円玉に見られるケースなど。

もし、お手元のギザ10が通常の10円玉とは明らかに異なる形状や刻印をしている場合は、バイセルの無料相談・無料査定をお受けいただくのをおすすめします。

エラーコインについては、以下のコラムでより詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にご覧ください。

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ギザ十(ギザ10)の価値をなるべく下げないために

ギザ十(ギザ10)の価値をなるべく下げないためには、以下のポイントに注意しながら10円硬貨の取り扱い・保管をする必要があります。

直射日光を当てず湿気を避けて保存

ギザ十(ギザ10)をはじめとする硬貨類は、直射日光によって変色しやすく、湿気によって表面にさびが生じやすいといった特徴があります。

そのため、特に将来的に売却を考えている場合は、ギザ十をコレクション専用ケースに入れたうえで日光の当たらない風通しの良い場所に保管しておくのがおすすめです。

素手で触るのはNG!指紋汚れやさびの原因になる

硬貨類を素手で触ると、表裏面に付着した指紋によって、油汚れやさびが発生する原因になります。

硬貨を取り扱う際には、なるべく手袋を着用するのが望ましいでしょう。

既に汚れていても洗浄や研磨はNG

硬貨はきれいな状態であるほど査定評価も高くなりやすいですが、基本的に汚れた硬貨でも洗ったり磨いたりしないようにしましょう。

その理由は、製造当初の状態から遠ざかってしまうからです。

硬貨買取において、「きれいな状態=製造当初の状態」といった評価の仕方になるので、第三者の手を加えると歴史的価値が低下するおそれがあります。