プレミア硬貨を買取に出したらいくらになる?プレミア硬貨の特徴と買取相場
2022.05.10
古銭買取

当記事でよくある質問
- Q
淵に文字のある昭和57年の500円玉や平成21年の10円玉を持っています。売ったらいくらになりますか?
- A
発行数の少ない500円玉硬貨や10円硬貨はいずれもプレミア硬貨の可能性がありますが、保存状態により買取価格が変わりますので一度拝見させていただきます。そのため、プレミア硬貨の価値をお知りになりたい場合には、こちらよりご相談ください。
- Q
祖父からプレミア硬貨が数多く含まれていると言われた古銭のコレクションを譲り受けました。どのくらいの価値がありますか?
- A
バイセルではコレクター様からのお問合せや数多くのプレミア硬貨の査定実績を持っており適正に価値を見極めます。古銭買取ページへお進みください。
あなたは「プレミア硬貨」と呼ばれる種類の古銭をご存知でしょうか。
名前だけ聞くとなかなか見る機会も少ないように思えますが、中には今も流通している種類がありますのであなたの財布の中に入ってるかもしれません。
プレミア硬貨に該当する種類の多くは基本的には「額面以上の買取価格」が付くとされ、多くのコレクターが探し求めている古銭なのです。
今回はそんなプレミア硬貨の特徴や買取相場をご紹介します。
プレミア硬貨の買取について
バイセルではプレミア硬貨の一部は買取が難しい場合がございます。買取可能な古銭やコインの種類についての詳細はオペレーターまでお問い合わせください。(0120-542-668)
プレミア硬貨と気になる買取相場は?

プレミア硬貨と呼ばれるものの多くが、皆さんが日常生活で普段から使っている1円・10円・50円・100円・500円からなる硬貨が該当します。
日本国内で流通している硬貨の価値は基本的に額面での価値しかありませんが、稀少価値の有無により額面価値にプラスして古銭の価値が付くだけではありません。
そして状態にもよりますが高い物なら「100倍」という驚きの価値が付くプレミア硬貨も存在しています。
これだけ高い価値を有している理由が古銭の買取相場が高くなっているのですが、その背景にはプレミア硬貨を探し求めるコインコレクターのが関係しています。
プレミア硬貨の多くは古銭コレクターが所有しているためあまり古銭市場に出回ることはありませんが、コレクターに発見されていないプレミア硬貨が人知れず日常生活で普通の硬貨として流通している可能性もあるのです。
バイセルはコインに関する深い知識を持っています。
そのため、持っているコインの価値を知りたいもしくは譲りうけた古銭コレクションを売りたい方は、ぜひバイセルにご相談ください。
お電話1本で、古銭の査定経験が豊富なスタッフがご自宅まで最短で即日訪問いたします!
プレミア硬貨となる条件その1:発行枚数が極端に少ない硬貨

硬貨は毎年国の基準で定められた枚数が発行されていますが、日本においては造幣局で製造枚数が厳密に定められています。
毎年膨大な枚数の硬貨が日本国内で流通しているのですが、発行枚数はその年の経済動向に大きく左右されるため極端に発行枚数が少ない年があります。
発行枚数が極端に少ないことからその後プレミア硬貨とされた硬貨の種類と発行年は以下の通りです。
発行枚数の少なかった1円玉

発行年 | 発行枚数 |
---|---|
昭和30年(1955年) | 381,700,000枚 |
昭和64年(1989年) | 116,100,000枚 |
平成12年(2000年) | 12,026,000枚 |
平成13年(2001年) | 8,024,000枚 |
平成14年(2002年) | 9,667,000枚 |
平成22年(2010年) | 7,905,000枚 |
平成23年(2011年) | 456,000枚 |
平成24年(2012年) | 659,000枚 |
平成25年(2013年) | 554,000枚 |
平成28年(2016年) | 574,000枚 |
平成に発行された1円玉にはさらなるプレミアが高い平成に発行された硬貨の中には、さらにプレミア度の高いものがあります。
平成23年・24年・25年・29年・30年の5年間に発行された1円玉は、本来の価値の3,000倍の価値があるとされています。
発行枚数の少なかった5円玉

発行年 | 発行枚数 |
---|---|
昭和32年(1957年) | 10,000,000枚 |
昭和64年(1989年) | 67,332,000枚 |
平成12年(2000年) | 9,030,000枚 |
平成18年(2006年) | 9,594,000枚 |
平成19年(2007年) | 9,904,000枚 |
平成20年(2008年) | 9,811,000枚 |
平成21年(2009年) | 4,003,000枚 |
昭和32年発行のフデ5と平成22〜25年発行のゴシック体は、他の年に比べて発行枚数が少なく、額面以上の買取額が期待できるでしょう。
発行枚数の少なかった10円玉

発行年 | 発行枚数 |
---|---|
昭和32年(1957年) | 50,000,000枚 |
昭和33年(1958年) | 25,000,000枚 |
昭和34年(1959年) | 62,400,000枚 |
昭和61年(1986年) | 68,960,000枚 |
昭和64年(1989年) | 74,692,000枚 |
平成25年(2013年) | 100,892,000枚 |
発行枚数の少ない昭和32年、昭和33年発行の10円硬貨にプレミア価値があるとされています。
発行枚数の少なかった50円玉

発行年 | 発行枚数 |
---|---|
昭和60年(1985年) | 10,150,000枚 |
昭和61年(1986年) | 9,960,000枚 |
平成12年(2000年) | 7,026,000枚 |
平成13年(2001年) | 8,024,000枚 |
平成14年(2002年) | 11,667,000枚 |
平成15年(2003年) | 10,406,000枚 |
平成16年(2004年) | 9,903,000枚 |
平成17年(2005年) | 10,029,000枚 |
平成18年(2006年) | 10,594,000枚 |
平成19年(2007年) | 9,904,000枚 |
平成20年(2008年) | 8,811,000枚 |
平成21年(2009年) | 5,003,000枚 |
平成26年(2014年) | 7,538,000枚 |
昭和62年発行の50円玉や平成22年〜25年発行の50円玉は、発行枚数が少ないたね古銭市場ではプレミアがつくことが多いです。
発行枚数の少なかった100円玉

発行年 | 発行枚数 |
---|---|
平成13年(2001年) | 8,024,000枚 |
平成14年(2002年) | 10,667,000枚 |
100円玉では平成13年・平成14年発行の100円玉などが発行枚数が少なくプレミアが期待できます。
発行枚数の少なかった500円玉(昭和62年の500円玉はレア)

発行年 | 発行枚数 |
---|---|
昭和62年(1987年) | 2,775,000枚 |
昭和64年(1989年) | 16,042,000枚 |
500円玉では昭和62年(1987年)の発行枚数がほかの年代よりも圧倒的に少なく、プレミアが期待できます。
昭和62年に次いで昭和64年(1989年)の500円玉も、製造期間が短かいがゆえに少ない発行枚数でした。(昭和64年(1989年)の500円玉は製造期間が短いですが、プレミアがつくことは非常に少ないです。)
そもそも500円玉はほかの額面に比べ、毎年の発行枚数が安定しています。
そのため、これらのプレミアが付く年代に発行された500円玉は、よりレアものと言えるでしょう。
ちなみに元々昭和62年の発行枚数が少ない500円玉は、流通目的でなく収集のために作られたプルーフ硬貨の発行枚数がより少なく、こちらもレアものと言われています。
令和3年発行の500円玉がレアコインになる?
令和3年(2021年)に新500円玉が発行予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で発行が延期となりました。
そのため、令和3年の500円玉が少ない量で発行された場合に、プレミアが付く可能性があります。
令和3年発行の500円玉をお持ちの場合は、大切にとっておくと、後に高額買取が期待できる?かもしれません。
プレミア硬貨となる条件その2:発行年代により刻印の違いがある硬貨(フデ/ギザ)
5円玉と10円玉のプレミアとしては発行年代により形状がやや異なる「フデ」と「ギザ」が有名です。
フデ5やギザ10は現在も流通している硬貨ですので、財布の中を探したら見つかるかもしれませんので探してみましょう。
フデ5

昭和24年から33年の間に発行された5円玉は表面の文字が楷書体で、まるで「筆でなぞった」ように見えることからフデ5と呼ばれています。
また、日本国の刻印も「日本國」と表記されているのも見逃せないポイントです。
ギザ10

10円玉の縁に溝があり、見た目が「ギザギザ」なことからギザ10と呼ばれてます。
ちなみに溝の本数は132本となっています。
昭和57年から平成11年発行の500円玉

現行の500円玉ですとギザ10のように縁に溝が掘られているのみです。
しかし、昭和57年から平成11年発行の500円玉は側面に「◆NIPPON◆500◆」と刻印がされており、レアです。
また、表面の数字(500)の内側も平坦となっています。
プレミア硬貨となる条件その3:不良品にも関わらず流通してしまったエラー硬貨

前提として、国内通貨の硬貨は造幣局で鋳造されるものしか存在しません。
専用の機械で鋳造されるため不良品が頻繁に出ることは無いのですが、それでもやはり機械の始動・停止のタイミングや様々な要因でイレギュラーが生まれる可能性はあります。
しかしそうした不良品は、本来最終的な人によるチェックで取り除かれます。
ただ、なにかの拍子で不良品が世間に流れ出ると、価値のあるエラー品として希少性による高い評価を受けるのです。
こういった不良品をコレクターの間では「エラー硬貨」と呼び、プレミア価値を誇っています。ここでは代表的なものをいくつか紹介します。
古銭画像 | エラー名 | 状態 |
---|---|---|
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穴ずれ | 5円・50円で中央にあるべき穴が中央からずれている 5円・50円で中央にあるべき穴が中央からずれている |
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穴なし | 50円で中央にあるべき穴が開いていない 50円で中央にあるべき穴が開いていない |
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角度ずれ | 表裏の模様角度がずれている 表裏の模様角度がずれている |
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刻印ずれ | 来コインの中に収まるべき刻印がずれてはみ出している 本来コインの中に収まるべき刻印がずれてはみ出している |
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影打ちエラー | なんらかの原因で片面の刻印が済んだコインが重なった上から反対面をプレスされることにより、表裏が鏡で写したようになっている なんらかの原因で片面の刻印が済んだコインが重なった上から反対面をプレスされることにより、表裏が鏡で写したようになっている |
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裏写りエラー | なんらかの原因で反対面の刻印が映ったもの なんらかの原因で反対面の刻印が映ったもの |
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ヘゲエラー | コインの金属表面がめくれた状態で刻印されてしまったもの コインの金属表面がめくれた状態で刻印されてしまったもの |
しかし、同じ「穴ズレ」でも中央から離れていればいるほど高い価値とされるなどのエラーの状態によって差が伴います。
表でご紹介したもの以外にも価値が高いとされるエラーコインは多数存在し、それは500円玉にも多く見られます。
たとえば、両面に桐紋が描かれて年号銘が入っていない「両面桐紋」は、500円玉のエラーコインの中でもレアものとされています。
500円玉のエラーコインには、ほかにも「年号銘無し」「ギザ無し」などがあり、プルーフ硬貨にいたっては「ギザ取り忘れ」などもエラーコインになります。

エラーコインはプレミア価値が付く一方で、オークション等で安価で売られている偽物を掴まされる場合もあるようです。
入手の際はくれぐれもご注意ください。
プレミア硬貨となる条件その4:記念硬貨など、発行数が限定されている硬貨

記念硬貨もプレミア硬貨に該当する場合があります。
記念硬貨の身近な例を挙げるとオリンピックなど国を挙げての行事やイベントを記念して発行される硬貨があります。
また、普段の生活で流通している硬貨はアルミやニッケル、銅といった素材が使われています。
一方、記念硬貨は「銀」や「金」という稀少な素材が使われており、コレクター価値のほか資産としても十分な価値が見込めます。
記念硬貨の500円玉より普通の500円玉の方がレア?
発行枚数が限定され、かつ稀少な素材が使われている記念硬貨は、買取市場でも価値が高いとされています。
ただし、その中でも500円玉は記念硬貨が30種類近く発行されていますが、特段プレミアが付いている種類はありません。
そのため、「記念硬貨の500円玉」より、発行枚数の少ない昭和64年発行の「普通の500円玉」の方がレアと言えるでしょう。
もちろん保存状態の良い記念硬貨の500円玉など、価値が全くないということではありませんので、お持ちの場合は試しにプロの査定員に見てもらうことをおすすめします。