千円札の価値が1,000倍に?プレミア価格がつくエラー紙幣やレアな古銭などを紹介

皆さんは「エラー紙幣」と呼ばれる驚きの価値を持つお札をご存知でしょうか。
日々の生活で何気なく使っているお札は、造幣局の徹底した管理の元、製造されていますが、今回ご紹介するエラー紙幣は、製造過程で出てしまったいわば「不良品」で、通常であればまず出回ることはありません。
国の管理機関である造幣局の厳しい製品検査をなぜすり抜けて流通してしまったのかは不明ですが、古銭コレクターの間では「幻の紙幣」として高い人気があり、オークション等でも高値で取引されています。
それでは、古銭の中で滅多にお目にかかれないエラー紙幣や、希少な古銭の世界を見てみましょう。
エラー紙幣は破れたり汚れたりしている紙幣と何が違うの?

エラー紙幣といわれて、皆さんはどういった紙幣を思い浮かべますか?
人によっては破れたり汚れたりしている紙幣かなと思い浮かべる方もいると思います。
ですが、「破れたり汚れたりしている紙幣」と「エラー紙幣」は全く違うものです。
では何をもって違うのか下記で説明していきます。
破れたり汚れたりしている紙幣
破れたり汚れたりしている紙幣は、製造時点ではきれいな紙幣で、流通後に使用される過程で破れや汚れが起こった紙幣のことです。
エラー紙幣ではありません。
破れや汚れの見られる紙幣は銀行に持って行けばきれいな状態のものに「交換」してもらえます。
3分の2以上残っているなら「全額交換」、5分の2以上残っているものは「半額」で交換してもらえます。
しかし、それ以下なら紙幣として認められず交換もされません。(※1)
※1 参照元:日本銀行が行う損傷現金の引換えについて
エラー紙幣
エラー紙幣は、製造過程で印刷ミスや断裁ミスが起こり、造幣局内のチェックも通過してしまった極めて珍しい紙幣のことです。
破れていたり汚れていたりするものとは違い、製造過程で起こったトラブルによる変形や印刷ミスのあるお金は、その状態によって「額面の10倍から1000倍以上」という驚きの価値が付きます。
エラー紙幣の多くは、テレビの鑑定番組などで取り上げられることもある珍品で、コレクターが大金を払ってでも欲しがる紙幣です。
そのため、多くの方がエラー紙幣なんて自分には関係ない、一部のコレクターが持っている希少な紙幣だろう程度にとらえているとも思います。
ですが、エラー紙幣は様々な偶然が重なった上で出回っている紙幣で、その背景や経緯を知ると、皆さんの周りに存在していてもおかしくありません。
まさにエラー紙幣とは、身の回りにあるかもしれない「ロマンのある紙幣」なのです。
エラー紙幣にはどんな種類がある?

「耳付き」部分とは画像では左側の箇所を指す。

これまで発見されたエラー紙幣の特徴を見てみましょう。
エラー名称 | 状態 |
---|---|
印刷ミス | 印刷が欠けており絵柄の一部が空白、または絵柄が片面のみの状態 |
印刷ずれ | 絵柄がずれて重なったりして印刷されているもの |
耳付き | 紙が折れたまま断裁した場合などに起こるもので、紙幣の角にカットされていない余分な紙が残ったもの |
記号違い | 紙幣の下部に記載されているアルファベットと数字が表と裏で異なっている(通常は一致) |
これらは本来一般的には流通しないものですが、チェックを逃れてしまうことがあります。
先ほどご説明した通り、破損や汚損の場合は銀行で交換はできますが、本来の貨幣価値以上になることはありません。
しかし、一度エラーだと判明すれば……
「額面の何倍もの価値」を有するプレミア紙幣となります。
もしもエラー紙幣を発見したら銀行で交換する前に価値を調べてみましょう。
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希少性の高いエラー紙幣の中には一般流通しているパターンも存在しており、もしかしたらあなたのお財布の中に紛れているかもしれませんね。
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エラーは紙幣だけじゃない!コインや硬貨にもエラーは存在する
製造過程で偶然に生まれてしまったお金は紙幣だけではありません。
コインや硬貨にも「エラー」は存在しており、実はコレクターも数多くいます。
エラーコイン、エラー硬貨の代表的な特徴を見てみましょう。
コレクターも多いエラー硬貨

コレクターに人気なエラー硬貨。

穴が塞がった状態もエラーの中では有名
こちらも紙幣同様に、気づかれないまま流通してしまったものです。
エラー硬貨には次のようなものが存在しています。
古銭画像 | エラー名称 | 状態 |
---|---|---|
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穴なし | 5円硬貨や50円硬貨などの穴あき硬貨に見られるエラーで、本来開いていなければならない穴が完全に塞がっています。 5円硬貨や50円硬貨などの穴あき硬貨に見られるエラーで、本来開いていなければならない穴が完全に塞がっています。 |
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穴ずれ | 同じく5円硬貨や50円硬貨に見られるエラー。 同じく5円硬貨や50円硬貨に見られるエラー。 |
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角度ずれ | 硬貨の表面と裏面の模様の角度がずれてしまったエラー。 硬貨の表面と裏面の模様の角度がずれてしまったエラー。 |
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刻印ずれ | 硬貨の絵柄がずれてしまったもので、ずれ幅が大きい程希少価値があります。 硬貨の絵柄がずれてしまったもので、ずれ幅が大きい程希少価値があります。 |
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影打ちエラー | 硬貨の表面や裏面、両面に同じ刻印がなされ、さらに別の硬貨の絵柄がコインされてしまったものです。 硬貨の表面や裏面、両面に同じ刻印がなされ、さらに別の硬貨の絵柄がコインされてしまったものです。 |
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裏写りエラー | 本来両面に刻印されるそれぞれの刻印が重なって刻印されたエラーです。 本来両面に刻印されるそれぞれの刻印が重なって刻印されたエラーです。 |
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ヘゲエラー | 硬貨の一部がはがれてめくれたり、形状がいびつになってしまったものです。 硬貨の一部がはがれてめくれたり、形状がいびつになってしまったものです。 |
現在の状況を見ると、エラー硬貨は紙幣よりも価格が高い傾向がうかがえます。
特に硬貨やコイン類は比較的収集を始めやすいということもあり、今回ご紹介したように、中にはエラー紙幣を上回る値段がつくものもあります。
いずれにしても、エラー品は元々普通の額面のお金だったものが、製造過程で起こったミスにより希少性が増すという性質があります。
だからこそ、エラー紙幣や貨幣の中には「偽物」と呼ばれるエラー品に仕立てた古銭も存在しますのでくれぐれもご注意ください。
エラー硬貨は知識がないと細かい部分の見極めは特に難しい
エラー硬貨は目で見て誰もが分かるほどの違いから、プロがしっかり見ないと分からない硬貨まであります。
自己判断をする前にこの硬貨ちょっと変かも?と思ったら、気軽にバイセルへご相談ください!
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普通のお金がエラーなら額面の何倍もの価値ある逸品に

エラー紙幣やエラー硬貨は、それぞれにコレクターがいます。※もちろん、エラーの状態によって価値は異なります。
中でも、珍しいといわれている「ヘゲエラー」は価値が分かれやすい傾向があります。
めくれても「1枚の硬貨として塊になっている」のであれば価値がつきます。
しかし、めくれ過ぎて「完全に浮いてしまったもの」は価値がつかない場合もあるようです。
いずれにしてもエラーかどうかを判別するためには古銭の価値に詳しいバイセルへ相談するのがベストといえそうですね。
エラー紙幣以外にも価値が高い紙幣や古銭
エラー紙幣の価値が高いことは理解していただいたと思いますが、そうそう簡単に見つかるものではありません。
しかし、エラー紙幣以外にも価値がある紙幣はまだあります。
例えばお財布の中にある千円札や、自宅に眠っている金貨にも、条件によっては高い価値が付くことがあるのです。
ここでは価値が高い千円札と金貨について、簡単な判断基準を紹介します。
発行番号がレアな千円札!
レアな千円札は、紙幣の肖像画が印刷されている面にある、アルファベットと数字から構成されている記番号に特徴があります。
特に価値があるとされる記番号は下記のようなものです。
- ・数字がすべて同じゾロ目
- ・000001のような数字が1桁
- ・100000などのキリの良い番号
- ・A111111Aなど、Aで始まりAで終わる記番号(AA券)
- ・ZZ111111Zなど、ZZで始まりZで終わる記番号(ZZZ券)
古い金貨は価値が高い
ご自宅に金貨があったしても、千円札のようにその価値をご自身で判断するのは難しいものです。
必ずしも大きい金貨に大きな価値があるわけではなく、金の重さと純度によって、その価値が左右されます。
また、国の慶事や大きなイベントの記念に発行された金貨や、歴史的に価値のある現存数の少ない金貨などは、高額で取り引される場合が多くあります。
金貨の価値には、金の市場価値も加わります。よって前述したように手元の金貨が価値のあるものかどうかの判断が難しいわけです。
エラー紙幣や硬貨を見つけたらまずは価値を見極めてもらおう
エラーのある紙幣や硬貨は希少性の高さから、見つけようと思ってもなかなか見つけられるものではないでしょう。
しかし、過去に発見されたエラー紙幣や硬貨は偶然発見されたという経緯を考えると、買い物をした時のおつりや両替したお金の中に紛れている可能性は十分にあります。
まずはお財布の中にある紙幣や硬貨を見てみてはいかがでしょうか。
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