旧100円玉で価値のある種類・年号を解説!古い100円玉硬貨の買取価格や保管方法も紹介

2024.12.11

古銭買取 コラム
旧100円玉で価値のある種類・年号を解説!古い100円玉硬貨の買取価格や保管方法も紹介旧100円玉で価値のある種類・年号を解説!古い100円玉硬貨の買取価格や保管方法も紹介

「旧100円硬貨」と呼ばれる、近代日本で流通していた100円硬貨があります。

古銭が好きで収集しているために、家の引き出しやコレクションの中から出てきて気になったという方もいるでしょう。

お持ちの旧100円硬貨が中古市場でどのくらいの価値があるのか気になりますよね。

本記事では、近代100円硬貨を古銭買取に出したらどれほど価値があるのか、価値が見込める種類や年号などとともに詳しく解説していきます。

旧100円硬貨や記念コインなどを含む古銭の保管方法もご紹介しますので、お持ちの旧100円硬貨の価値が気になる方・保ちたい方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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旧100円玉硬貨が発行された経緯

私達が普段使用している100円玉は、正式名を「百円白銅貨」といい、1957年(昭和32年)から、この額面の貨幣が日本で利用され始めました。

昭和30年前後に急激なインフラ整備が進み、当時政府は経済を立て直す目的で100円硬貨を発行しました。

ちなみに、初めて日本に登場した100円硬貨は「百円銀貨」という名称で、銀を素材に作られています。

デザイン変更を3度したのち、現在の白銅貨製の100円硬貨に変わりました。

代表的な100円硬貨の価値

旧100円硬貨と一口にいっても、デザインや素材の変更などによって、それぞれ名称や特徴が異なります。

また、記念硬貨として発行された100円硬貨も存在し、種類によって古銭としての価値はさまざまといえるでしょう。

代表的な100円硬貨の名称は以下の表のとおりです。

鳳凰100円銀貨 天皇陛下御在位50年記念100円白銅貨
稲穂100円銀貨 東京オリンピック記念100円銀貨
日本万国博覧会記念100円白銅貨 100円白銅貨

それぞれの特徴や価値について解説していきます。

鳳凰100円銀貨

鳳凰100円銀貨は、昭和32年と33年の1年間だけ発行されていた100円銀貨です。

表面には桜花、裏面には鳳凰がデザインされており、サイズは直径22.6mm、重量4.8gとなっています。

昭和32年に3,000万枚、昭和33年に7,000万枚が発行され、どちらも銀の含有率が額面以上に含まれているのが特徴です。

鳳凰100円銀貨は発行期間が少ない点、銀の含有率が高い点から、中古市場でも価値がある効果として知られています。

稲穂100円銀貨

稲穂100円銀貨は、鳳凰100円銀貨のあと、昭和34年〜41年の期間に発行されていた銀貨で、8年間で合計3億9000万枚発行されました。

表に稲穂が描かれており、直径22.6mm、重量が4.8gあります。

素材は銀60%、銅30%、亜鉛10%で構成されています。

発行されていた8年間の中でも昭和39年は発行枚数が1000万枚と最も少ないことから、昭和39年製は他の年号の稲穂100円銀貨よりも希少価値が高く評価されやすい傾向にあります。

日本万国博覧会記念100円白銅貨

日本万国博覧会記念100円白銅貨は、1970年に大阪で開催された日本万国博覧会において、記念発行された100円白銅貨です。

デザインは、表面には葛飾北斎の「赤士」、裏面には地球を背景に万博のシンボルマークである桜が描かれています。

発行枚数が追加発行を含めると4,000万枚と多かったため、古銭としての価値はつきにくい硬貨です。

天皇陛下御在位50年記念100円白銅貨

昭和天皇の即位50年を記念し、昭和51年に発行されたのが「天皇陛下御在位50年記念硬貨」です。

直径30mm、重量12gと通常の100円硬貨より大きめのサイズで、表面には二重橋と皇居、裏面には菊花紋章が描かれています。

発行枚数が7,000万枚であったため、発行当時はコレクター以外の多くの方も所持していた硬貨といえるでしょう。

それゆえ希少性が高い記念硬貨とは言えませんが、状態次第では額面以上の価値をもつケースもあります。

東京オリンピック記念100円銀貨

1964年に東京オリンピックが開催され、それに合わせて100円額面の記念硬貨が発行されました。

発行枚数は8,000万枚で、デザインの特徴としては聖火と五輪のデザインで「TOKYO 1964」と刻印されています。

記念硬貨ということで、コレクターだけでなく、一般の方も現在に至るまで保有しているかもしれません。

そのため、1964年の東京オリンピック記念100円銀貨は、さほど希少価値が見込めないかもしれません。

100円白銅貨

100円白銅貨は、1967年(昭和42年)に登場し、現在も図案が変わらずに流通している歴史の長い100円貨幣です。

旧100円では稲穂だった表面が桜に代わり、素材も銀から白銅と変更されました。

なお、当時は銀の価格が高騰していたため、アメリカでも同様に貨幣の素材が銀から安価な白銅へと切り替わっています。

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価値のある旧100円玉硬貨の年号や条件

価値のある旧100円玉硬貨の年号や条件

古銭買取において、特に価値が高いとされる100円硬貨の種類と年号は以下の種類です。

  1. 鳳凰100円銀貨(昭和32〜33年)
  2. 稲穂100円銀貨(昭和34〜42年)
  3. 1964年東京オリンピック記念100円銀貨(昭和39年)

これらの100円硬貨は、発行年代が古いうえに期間が短く、発行枚数が比較的少ないことから希少価値が付きやすい種類だと言えます。

また、現在流通している100円白銅貨とは異なり、素材に銀が使われている点も高く評価されやすい理由の1つと言えるでしょう。

これらの種類で、保存状態の良いものであれば、額面以上の価格で買取される可能性があります。


他にも、価値のある旧100円玉硬貨の条件として「エラーコイン」があります。

「エラーコイン」は貨幣の製造中にミスが発生したコインで、通常は市場に出回ることはないのですが、ごく稀に検査を通過したエラーコインが見つかります。

流通量が少ないため、エラーコインの種類によっては高額買取が期待できるでしょう。

古銭市場で過去に出現した100円のエラーコインの例では、複数枚重なって刻印されていた100円玉が見つかり、数十万円もの高値がついたという事例もあります。


以下の古銭買取専用ページでは、バイセルの古銭の買取実績や相場をご紹介しておりますので、参考にご覧ください。

旧100円玉硬貨の買取価格は?

100円硬貨の中には、発行年代が古く、発行枚数の少ない種類であれば高く買取される可能性があるものもあります。

ただし、同じ種類の100円硬貨であっても保存状態などの条件によって買取価格に差が出ることもあるために、「この種類の100円硬貨は〇〇円で売れる」と一概に言うことはできません。

お持ちの100円硬貨の価値が気になるという方は、一度古銭買取のバイセルにて無料査定をお受けください。

バイセルなら、古銭の査定経験が豊富な査定士が、日本全国手数料無料で出張査定に伺います。

査定額をご確認いただき納得出来ない場合はキャンセルもできますので、ぜひ一度バイセルの査定をお試しください。

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価値が高い旧100円玉硬貨のエラーコインの種類

数ある100円玉硬貨の中には、造幣局が貨幣を製造する工程で何らかのエラーにより生まれた「エラーコイン」がまぎれているかもしれません。

エラーコインは非常に希少性が高く、額面の数倍から数十倍の値段が付くものもあり、コイン収集家を中心に人気です。

ただし、誰かが傷を付けた硬貨や破損した硬貨は、エラーコインには含まれません。

また、硬貨をいたずらで削るなど、故意に貨幣(硬貨)の損傷をする行為は、貨幣損傷等取締法という法律によって禁じられています。

近年は貨幣製造の技術が向上し、エラーコインが出回る機会も減少しています。


エラーコインにはいくつかの種類がありますが、ここでは代表的なものを紹介します。

角度ずれ

「角度ずれ」とは、表と裏で打刻されているデザインの角度が異なった硬貨です。

昭和40年代までの硬貨によく見られ、特に10円玉に多いとされています。

エラーとしては目立ちにくいため、気付かれずに流通している可能性が高いです。

貨幣を製造する技術が向上して以降は少なくなっているため、貴重なエラーコインの一つといえるでしょう。

硬貨の種類によっては、高い価値になる場合もあります。

似たようなエラーに、「傾打ずれ」があります。

デザインの一部がずれている角度ずれに対し、傾打ずれはデザインの全体がずれています。

エラーコインは、ずれが大きいほど価値が上がるため、傾打ずれも価格が高くなる傾向です。

影打ちエラー

「影打ちエラー」とは、両面が同じ模様になってしまった硬貨です。

製造時に、一度刻印された硬貨に別の硬貨を重ねてプレスしてしまうことで、このようなエラーが生じます。

素材のやわらかい銅製の10円玉で見つかりやすいです。

珍しいエラーのため希少価値が高く、高値で買取される場合もあります。

刻印ずれ

「刻印ずれ」とは、製造過程のミスにより模様がずれてプレスされてしまった硬貨を指します。

硬貨の中央からずれているのが特徴のため、じっくり見ないとわからないでしょう。

言い換えれば、刻印ずれはそれだけ量が流通しているエラーコインといえます。

お財布や貯金箱を探せば、見つかるかもしれません。

ずれ方はさまざまで、大きくずれているものほど価値が上がります。

エラーコインは、貨幣の製造技術が未熟なために生じる不良品であるため、古い年号の硬貨に多く見つかり、平成時代以降はエラーコインそのものの数が減っています。

年号の新しいエラーコインを見つけた際には、高値で売却できる可能性があるといえるでしょう。

旧100円硬貨や記念コインなどの古銭保管方法

希少価値の高い旧100円硬貨や記念コインといえど、保存状態が悪ければ価値は大幅に下がってしまいます。

そこでここからは、旧100円硬貨や記念コインなど、古銭の正しい保管方法をご紹介します。

お持ちの硬貨の価値を保ちたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

コイン専用ホルダーやアルバムに入れる

コインは空気に触れると酸化し、錆びてしまいます。

なるべく空気に触れさせないためにも、コイン専用のホルダーやアルバムに収納するようにしましょう。

すぐに専用ホルダーやアルバムを用意できない場合は、ポリ袋などに入れて密閉することで、ある程度酸化を防ぐことができます。

しかし、ポリ袋に入れるのはあくまで一時的な保管方法なので、早めに専用ホルダーやアルバムを準備してください。

通気性や湿気に注意する

コインの保管では、湿気に触れさせない工夫も大切です。

よくやりがちなのが、大切にするあまり、タンスや引き出しにしまっておくことです。

春や夏は特に湿気が多い時期なので、タンスや引き出しにしまったままにしていると、湿気でコインが濡れ、錆びてしまいます。

専用ホルダーなどに入れて、通気性の良い場所で保管することをおすすめします。

古銭を洗わない

古銭を少しでも綺麗にしたい気持ちはわかりますが、絶対に洗わないでください。

水分によって錆びてしまうのはもちろん、洗うと傷が付く場合があります。

傷が付くと古銭の価値が大幅に下がるため、汚れていてもそのままの状態にしておきましょう。


バイセルでは、汚れた状態の古い100円玉も査定いたしますので、お気軽にご相談ください。

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旧100円玉硬貨や近代100円玉硬貨の古銭買取について:まとめ

100円玉におけるプレミア品となると、エラーコインに該当するミス品か、発行枚数の少ない年代の100円玉に限定されるのでは?と思うかもしれません。

しかし、普段何気なく使っている100円硬貨のなかにも、実は高値で売れるものが出てくる可能性もあります。

価値のある100円硬貨かどうかは、一般の方では判断しかねることもありますので、ぜひ一度古銭買取のプロがいるバイセルにて査定をお受けください。