江戸時代から続く名跡・清水六兵衛の作品は査定で価値がつく?!査定時に見るポイントをご紹介!
清水六兵衛は江戸時代から八代に渡って受け継がれています。
230年以上の間、伝統的な技法を継承しつつも時代に合わせた作風を意識して高く評価されてきました。
清水六兵衛の作品は一定のコレクター需要が見込まれ、中古市場において再販価値がつきやすいです。
本記事では清水六兵衛の経歴、買取相場、査定方法についてご紹介します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
清水六兵衛とはどんな作家?
清水六兵衛(ろくべい)は江戸時代から230年以上続く京都の名跡です。
現在は八代目が継承しています。
ここでは初代から八代目までの経歴を簡単にご紹介します。
初代六兵衞は、茶席で使われる陶器を小田海僊中心に信楽写茶壷、瀬戸釉、御本茶碗などを制作していました。
ろくろで形を整えた後、鉋目(かんなめ)やへら目を生かす作風が特徴です。
後年は急須や涼炉(りょうろ)の制作で高く評価されました。
二代六兵衞は初代が52歳のときに生まれ、1811年に六兵衛を襲名しました。
初代の作風を取り入れながらも呉須赤絵写(ごすあかえしゃ)や南蛮写(なんばんしゃ)などに挑み、晩年近くは古九谷様式の陶器なども制作していました。
1838年に隠居後も家業の基盤強化に努め、越後長岡藩主・牧野忠雅の命により御山焼(おやまやき)の制作をしたことで清水家の活躍に大きく貢献したとされています。
三代六兵衞は18歳で三代を名乗り、父から陶芸を習得しながら画家の小田海僊(かいせん)からも学びました。
三代目は明治時代には従来から手がけていた国内制作と同時に海外向けの制作にも積極的に行っていました。
煎茶器、赤絵、染付磁器、織部焼などを多数製作してました。
四代六兵衞は塩川文麟に師事して祥次山の号を与えられ、1883年に六兵衛を襲名しました。
四代の時代は世界的な大不況に当たり、茶器などの制作のみならず清水家の発展と京焼の意匠刷新に努めました。
1902年頃から大病を患って休養後、隠居しながら晩年まで制作していました。
五代六兵衛は、1875年に四代目の次男として生まれました。
画家・幸野楳嶺(こうのばいれい)に師事し、その後四代目から陶芸を習得しました。
西洋の新しい釉薬の技法の研究と陶磁器図案研究会を始めて図案を改良した陶磁器の制作をしていました。
父から五代目を襲名してからは、音羽(おとわ)焼や大礼磁(たいれいじ)などの技法を編み出して展覧会に出展したことで世に高く評価されました。
六代六兵衞は京都市の美術学校にて竹内栖鳳や山本春擧などから日本画を習い、そのまま陶芸家には進まず兵役に就きました。
復員後からは五代目に師事して陶芸を学びました。
六代は日本三大画壇である日展での展示を盛んに行ったことで知名度を上げて、個展や展覧会に招待されるようになりました。
後年は日本芸術院会員になり、若手の指導育成にも尽力しました。
七代六兵衞は、1922年に塚本竹十郎の三男として生まれました。
1951年に六代六兵衛の養嗣子となって陶芸家を目指します。
クラフト作品を制作しながら出展した日展で特選を受賞しました。
素材への関心が強い作家で、アルミニウムを使った彫刻作品を多数制作しました。
八代六兵衞は2000年に襲名されました。
現在は作家業をしながら京都造形芸術大学教授をしています。
1983年の朝日陶芸展’83でグランプリを受賞後、公募展で複数回の受賞をしました。
清水六兵衛の代表作
清水六兵衛の代表作は、代ごとに存在します。
二代目は朝鮮半島から伝来した陶器の三島鉢(みしまはち)など、四代目は「蟹置物」や「色絵秋草図大皿」など、五代目は「松之画茶碗」「大礼磁花鳥文香炉」「黄伊羅保片口形鉢」など、六代目は「玄窯叢花瓶」「秋叢壷」「古稀彩」など、八代目は「黒釉刻線花器」「光の受容器-2007」などがあります。
清水家は、時代背景によって作風が異なることが特徴です。
特に八代目は直線的、幾何学的なモニュメントのような作品を多数制作しています。
清水六兵衛の作品の買取相場
清水六兵衛の作品はどれくらいの価値がつくのでしょうか。
買取相場は明確には言えませんが、作品の人気度や状態などによって異なります。
清水六兵衛は江戸時代中期から続いており作品数が非常に多いです。
代ごとに作風が異なり、中古市場での価値も変動します。
古い時代であるほど現存数が少ないため、価値が上がりやすいです。
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清水六兵衛の作品はどうやって査定するのか
清水六兵衛の作品を含めた骨董品をどのように査定するのか気になるところでしょう。
骨董品を売るなら事前に査定方法を知っておきたいですよね。
ここでは清水六兵衛の作品をどのように査定をするのかを簡単にご紹介します。
作品の状態はきれいか
査定士は清水六兵衛の作品の状態がきれいかどうかを入念に確認します。
江戸時代に作られた清水六兵衛の作品が現存している場合、状態が非常にきれいであれば査定において高く評価される可能性があるでしょう。
きれいな状態で現存している作品数が少なく、中古市場で高い再販価値が見込まれやすいからです。
ただし、清水六兵衛の作品といってもヒビ、割れ、欠け、汚れなどがあると、状態が悪いと見なされて査定金額が下がる傾向にあります。
査定前に清水六兵衛の作品の状態を見ておいて、陶磁器にホコリや汚れがついていたら乾いたクロスでできる限り落としておきましょう。
一部が欠けている清水六兵衛の器でも査定金額がつく可能性が高いので、自分で修復しようとせずにそのまま査定に出すことをおすすめします。
付属品がそろっているか
清水六兵衛の作品を購入すると、共箱、包み紙、証明書などがついてきます。
共箱は陶磁器などを入れるもので、側面に作家のサインや印が入っている場合が多いです。
査定で作品と付属品を一緒に売ると、作品の価値を証明しやすくなります。
長年コレクションしていると付属品をなくしてしまった場合があると思いますが、査定前に探しておいてできるだけ購入時の状態にしておいてください。
清水六兵衛などの骨董品を複数コレクションしていると共箱を入れ違えてしまう場合があるので、側面のサインと印を確認しましょう。
作品を入手した経緯がはっきりしているか
清水六兵衛の作品を売る際は、作品を購入した場所や購入金額などの入手経緯を把握しておきましょう。
骨董品査定で大事なのは作品をどのように手に入れたかです。
ご自身で購入したのか、人に譲ってもらったのか、どこで購入したのか、展示会で購入した場合はカタログはあるかなどを1つずつ伺うことで、清水六兵衛の作品の信憑性を確かめます。
査定に出す前に購入したギャラリーの証明書やカタログ、鑑定書の準備などを準備しておくと、査定士が入手経緯を確かめやすくなります。
清水六兵衛の作品を売りたい!バイセルでは骨董品の買取実績が豊富!
清水六兵衛の作品を売るには骨董品の買取実績が豊富な業者がおすすめです。
査定では作品の状態や種類、入手経路、製作年代、付属品の有無、中古市場での希少度などを踏まえて、適切な査定金額をご提示します。
清水六兵衛は現在の八代目に至るまで多数の作品があり、代ごとに作風が異なります。
それぞれの代にコレクターが存在し、現在でも中古市場では再販価値が見込まれるでしょう。
バイセルは清水六兵衛のほかにも酒井田柿右衛門や丸山応挙、竹内栖鳳などの著名な骨董品作家の買取実績が多数あります。
査定士は著名な骨董品作品に適切な査定金額をつけられるほどの知識を有しています。
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