岡倉秋水の絵画は買取してもらえる?代表作や高価買取のポイント

岡倉秋水(おかくらしゅうすい)は、仏画や歴史人物画などの作品で知られる日本画家です。
伝統的な狩野派の技法を継承しながら、西洋的な美学や写実表現、空間の捉え方など西洋画の感覚も取り入れた独自の表現は多くの美術ファンから高く評価されています。
美術品買取市場での取引例は多くありませんが、もし買取に出されれば高い価値がつく可能性は十分にあります。
本記事では、岡倉秋水作品の特徴や代表作・有名作品に加えて、買取市場での動向、高く評価されやすい岡倉秋水作品の特徴、岡倉秋水の絵画を高価買取してもらうためのポイントなどについてご紹介します。
※本記事の内容は、必ずしも買取価格を保証するものではございません。予めご了承下さい。
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目次
岡倉秋水とは
岡倉秋水(1869-1950)は、明治から昭和にかけて活躍した日本画家です。
思想家・美術史家として有名な岡倉天心(おかくらてんしん 1863-1913)は叔父にあたります。
1869年に福井県で生まれた岡倉秋水ですが、幼くして上京すると、叔父・岡倉天心の導きもあって「近代日本画の父」とも称される日本画家・狩野芳崖(かのうほうがい 1828-1888)に師事します。
また、叔父と親交のあったアメリカの東洋美術史家、アーネスト・フェノロサ(Ernest Francisco Fenollosa 1853-1908)から美学を学びます。
すると1885年、第1回鑑画会大会に出品した「鷲」が四等褒状を受賞し、若くしてその才能を認められました。
東京美術学校(現在の東京藝術大学)の第1期生として入学した翌年の1890年には楠公銅像懸賞図按に応募し、帝国博物館より一等賞を授与されました。
皇居外苑にある楠木正成の騎馬像は、このときの岡倉秋水の考案図をもとに製作されたものです。
その後は東京美術学校を依願退学すると、東京女子高等師範学校や学習院で教鞭を執るなど、後進の育成にも力を入れながら創作に励みました。
岡倉秋水の絵画教育への熱意は、自身の絵画理論をまとめた著書「彩絵入門」を出版したことにも表れています。
また、岡倉秋水は伝統的な狩野派の技法の継承にもこだわり、狩野派の伝統を守る「狩野会」の結成にも尽力しました。
同時に叔父の岡倉天心が提唱した「新日本画」運動(伝統的な日本画技法を活かしつつ西洋画の写実性や立体表現を取り入れ、日本独自の近代的な絵画様式を創造しようとした運動)を支え、伝統的な狩野派の技法を継承しながら新しい時代に即した日本画の確立を目指した「芳崖四天王」の一人に数えられます。
岡倉秋水の作風
岡倉秋水の絵画は、「伝統と新しい感性の融合」「日本画と西洋画の融合」といったようなところが特徴となっています。
岡倉秋水作品のベースには、師・狩野芳崖から受け継いだ狩野派の特徴である、力強い線描と格調高い構図があります。
そこにフェノロサから学んだ西洋的な美学や、写実表現、空間の広がりの捉え方など西洋画の感覚も取り入れています。
仏画や歴史人物画などの日本画的な画題を得意としましたが、そこには格調高さや威厳と同時に、ダイナミックで躍動感あふれる描写が見られます。
岡倉秋水作品は買取してもらえる?高く売れやすいポイントとは
伝統的な狩野派の技法を継承しながらも、西洋的な美学を取り入れた新しい感性で描く岡倉秋水の日本画には、多くの美術ファンからの高い人気があります。
美術品買取市場での取引例は多くありませんが、買取市場に出てきた場合には高い価値がつく可能性があるでしょう。
岡倉秋水作品の中でも高く評価されやすいのは、得意とした不動明王・羅漢などの仏画、あるいは楠木正成などの歴史人物画です。
また、龍や虎といった狩野派らしい力強いモチーフの作品も人気を集めやすいでしょう。
岡倉秋水だけでなく、絵画の買取では有名作家の作品ほど買取相場が高くなりやすい傾向があります。
以下の各ページでは、有名作家の作品を中心とした日本画の買取相場や、高く売るためのポイントといった買取情報について記載してございます。
参考までにぜひご参照ください。
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岡倉秋水の代表作
師匠・狩野芳崖から継承した伝統的な狩野派の技法と、西洋的な美学を取り入れた新しい感性によって描かれる岡倉秋水の日本画は、多くの美術ファンを魅了しています。
ここでは、岡倉秋水の絵画の中でも特に人気の高い、代表作と言うべき作品についてご紹介します。
悲母観音図(ひぼかんのんず)
岡倉秋水は生涯を通じて、師匠・狩野芳崖の絶筆にして最大の名作である「悲母観音」を研究し続けました。
そして、師への追慕と継承の思いから、師の構図を守りつつも岡倉秋水らしい繊細な色彩と近代的な空間把握が盛り込まれた「悲母観音図」を幾度となく制作しました。
有名なものとしては、ボストン美術館所蔵の「悲母観音」(20世紀初期制作)、福井県立美術館所蔵の「悲母観音図」(1918)・「悲母観音図」(1945)があります。
岡倉秋水の「悲母観音図」は、基本的に狩野芳崖の構図を忠実に踏襲しています。
画面上部に慈愛に満ちた表情の観音菩薩が立ち、水瓶から生命の源である「慈悲の水」を滴らせています。
そして画面下部には透明な球体があり、その中に観音を見上げる赤子が描かれています。
これは「新しい生命」や「救済を待つ衆生」を象徴していると考えられます。
狩野芳崖の原作が「凄み」や「圧倒的な迫力」を感じさせるのに対して、岡倉秋水の「悲母観音図」は繊細さや気品、透明感を感じさせます。
また、従来の日本画にはなかったような奥行きのある空間や、光が差し込むような神秘的なグラデーションが特徴的です。
矢面(やおもて)
「矢面」は1907年の東京勧業博覧会で三等賞を受賞した、岡倉秋水の歴史人物画における代表作の1つです。
福井県立美術館に所蔵されています。
描かれているのは、戦場において激しい矢の雨にさらされる武将とその家臣たちです。
しかし武将は一切怯むことなく太刀を振りかざし、家臣たちも弓を持って打ち返すなど、雄々しく応戦しています。
武士たちの勇壮な表情や緊張感、甲冑の重々しい質感などが迫力たっぷりに描かれています。
作品のサイズが縦198.7cm×横141.7cmと大きいのも特徴で、見る者を圧倒するスケール感があります。
これだけの大画面に見事な構図で描き切るというところに、岡倉秋水の構成力の高さがうかがえます。
楠木正成騎馬像の図案
1890年、住友財閥は別子銅山開坑200周年の記念事業として楠木正成の銅像を皇室へ献上することを計画し、「最高の像を作るための原案」が公募されました。
そこで採用されたのが当時21歳の岡倉秋水の図案で、日本画家としての出世作にもなりました。
岡倉秋水の図案が採用されたのには、2つの大きなポイントがありました。
1つ目は、説得力を持たせるための時代考証です。
叔父・岡倉天心が古社寺保存などの事業で培った中世の鎧兜の知識が岡倉秋水に授けられたと言われ、その結果、鎌倉末期から南北朝時代の正確な武装が再現されました。
2つ目は、劇的な瞬間を捉える躍動感です。
岡倉秋水の図案は、隠岐から帰還した後醍醐天皇を、楠木正成が兵庫の道筋で迎えた際の「馬を止めて拝礼する一瞬の姿」を捉えたものでした。
強く手綱を引いて馬を止め、やや頭を下げて拝礼しようとする馬上の楠木正成の姿、手綱を引かれて踏ん張り、左前足を上げる馬の姿は躍動感に溢れています。
この岡倉秋水の図案をもとに、高村光雲(たかむらこううん 1852-1934)ら当時の最高峰の技術者たちによって制作されたのが、現在も皇居外苑(二重橋前)に立つ楠木正成像です。
ここに挙げたもののほかにも、岡倉秋水には「群雁」「遠山暮渓」「陽徳院(愛姫)画像」「弁財天」など様々な人気作品を残しています。
また、岡倉秋水の作品ならここに挙げたような有名作品でなくとも、保存状態などの条件によって高く買取してもらえる可能性があります。
お持ちの岡倉秋水作品の具体的な価値については、ぜひ1度バイセルの無料査定でお確かめください。
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お申し込みフォームへ岡倉秋水の絵画を高価買取してもらうためのポイント
狩野派の特徴である力強い線描と格調高い構図に、西洋的な美学や写実表現、空間の広がりの捉え方など西洋画の感覚も取り入れた岡倉秋水の絵画は、多くの美術ファンから支持されています。
では、そんな岡倉秋水の絵画を少しでも高く売るためにはどのようなポイントに気をつければ良いでしょうか。
岡倉秋水作品を含む絵画の買取において、より高く買取してもらうために知っておきたい3つのポイントをご紹介します。
- 綺麗な状態で保存しておく
- 鑑定書などの付属品を揃えておく
- 入手経路などの来歴を明確にしておく
綺麗な状態で保存しておく
岡倉秋水を含む絵画の買取では、保存状態が良好である(制作当時の状態をなるべく保っている)ほど高く買取されやすい傾向があります。
反対に、ひび割れ、退色、シミ、シワ、カビ、傷、破れ、タバコの臭いがあるなど保存状態が悪いと、その分だけ買取価格は下がってしまいます。
岡倉秋水のような有名作家の場合には多少の経年劣化があっても買取してもらえる場合も多いですが、高価買取の可能性は低くなってしまうでしょう。
作品を良い状態に保つためには、専用の袋や箱で保護する、直射日光を避けて風通しの良い場所で保管するなどの工夫をしてあげましょう。
鑑定書などの付属品を揃えておく
岡倉秋水のような有名画家の作品をより高く売るためには、作者のサインや鑑定書・保証書といった、作品の価値を示す付属品の有無が重要な役割を果たします。
岡倉秋水作品の場合、画面の右側や左側などに「秋水」の署名と朱色の印章が入っているものが多いです。
また、掛け軸になっているものでは箱に署名と印章による箱書きが入っているケースが多いです。
これらのサインや印章は作品の品質と信頼性を示す重要な証拠になるため、買取市場における信頼性が増すことで多くの需要を集められます。
鑑定書も同様の効果があり、付いていることで作品の価値を証明できるため買取市場における信頼性が増します。
これらがあることで、より高い価格での買取につながる可能性があります。
鑑定書・保証書などの付属品がある場合には、作品本体と併せて大切に保管しておきましょう。
入手経路などの来歴を明確にしておく
岡倉秋水をはじめとした絵画の査定では、買取市場における作品の信頼性のために「どこで手に入れたか」「いつ購入したか」「誰から譲り受けたか」など購入に至るまでの背景が確認されます。
例えば「業界で信頼されている専門店で購入した」「著名な好事家が所有していた」などの来歴は、作品の価値を判断するうえでも重要な情報になります。
そして、その来歴を証明する書類等があればさらに信憑性が増し、買取市場における信用度が増すことでより高く売れるかもしれません。
入手した経路や時期、過去に所有していた人物といった記録がある場合には、処分せずに大切に保管しておきましょう。
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